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ハウスメーカー坪単価12選を大公開!坪単価別にみる特徴と選び方は?

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同じ面積の家を建てるとしても、メーカーによってかなり費用に差があることもあり、どこに頼めばいいのか悩む方もおられることでしょう。そんなとき、目安になるのが「坪単価」という単位で、工事費のおおよその目安となります。当記事では、人気ハウスメーカーの坪単価をランキング形式で紹介しています。また、それぞれの坪単価の特徴や選び方についても解説しています。これから家の購入をお考えの方に参考になれば幸いです。

坪単価別注文住宅ハウスメーカー12選

ここでは、人気ハウスメーカーの平均坪単価を紹介します。ハウスメーカーは大手ハウスメーカーから地場工務店までかなり多く、低価格のハウスメーカーから高級ハウスメーカーまで、それぞれの平均坪単価を見やすく表にまとめました。検討の際に参考にしてください。

ハウスメーカー 平均坪単価 構造 特徴
積水ハウス 100万円~ 鉄骨・木造 自由な設計と高いデザイン力・省エネ住宅を建てられる・住宅性能が高い
パナソニックホームズ 90万円~ 鉄骨 パナソニック製の設備を採用・優れた空調システム・初期保証が35年と手厚い
ヘーベルハウス 90万円~ 鉄骨 保証内容が手厚い・耐久性、耐火性に優れた外壁・耐震性にも優れている
大和ハウス 90万円~ 鉄骨・木造 耐震性が高い・鉄骨造技術が優れている・長期保証で安心
セキスイハイム 80万円~ 鉄骨・木造 品質が安定している・鉄骨造の商品ラインナップが豊富・保証が手厚い
住友不動産 80万円~ 木造 優れたデザイン力・商品ラインナップが豊富・省エネ住宅を建てられる
住友林業 70万円~ 木造 木造住宅が得意・耐火性に優れた木造住宅・間取りの自由度が高い
トヨタホーム 70万円~ 鉄骨 大空間の自由設計が可能・初期保証40年と業界トップクラス・トヨタの独自技術で地震に強い住まい
三井ホーム 70万円~ 木造 デザイン性に優れている・間取りの自由度が高い・独自の空調システムで快適
一条工務店 60万円~ 木造 省エネ設備が充実・木造住宅に特化・耐震性の高い住宅性能
ミサワホーム 60万円~ 木造 デザイン性に優れている・夏は涼しく冬は暖かい・初期保証が35年で手厚い
タマホーム 50万円~ 木造 工期が短い・ローコスト住宅を建てられる・高品質かつ適正価格

坪単価別ハウスメーカー【坪単価とは】

坪単価と一言で言っても、その計算方法は住宅会社や営業マンによって様々です。中には、坪単価を安く見せるために変わった計算方法をしている住宅会社もありますので、ご注意ください。

「ミサワホームの坪単価は50万円」「トヨタホームは65万円」などの情報を見聞きしても、こうしたメーカーが公にアナウンスしているとは限りません。

各社の営業担当者に聞けば、「当社の平均坪単価は〇〇くらいです」と教えてくれるかもしれませんが、それはあくまで目安です。

ハウスメーカーの中には、延べ床面積ではなく、施工床面積で坪単価を算出するところもあります。

施工床面積とは、工事費が発生する面積のことで、ベランダや地下室、屋根裏、玄関ポーチなどが含まれます。

施工床面積で計算した場合、坪単価は建物の床面積を基準に計算されます。施工床面積で計算すると、面積が広い分、坪単価が安くなるようです。

坪単価を計算する際、延べ床面積を使うのか、施工面積を使うのかの決まりはありません。したがって、どちらの面積で坪単価を計算するかは、ハウスメーカーや工務店に確認する必要があるでしょう。

「坪単価」という言葉は多くの人が使うため、正式な金額と勘違いしがちですが、あくまで目安であることを忘れないようにしましょう。

坪単価の計算方式

坪単価の計算式は以下の式で計算が可能です。

【住宅の価格】÷【坪(延べ床面積)】=坪単価

一般的に上記のような計算式で坪単価を算出することが行われています。とはいえ、実際には【坪単価×坪数】の計算をすることで正しく必要な総費用を計算できます。

また、一般的に注文住宅の本体価格は総費用の75%程度と言われています。住宅の本体価格を2000万円、延べ床面積を60坪と仮定すると、【2000万円÷60坪=約33万円】の計算となります。

さらに、本体価格が総費用の75%という数字を利用して【2000万円÷0.75=2,666万円】と計算することも可能です。

また、いまは坪単価や平米単価を計算できるサイトもあります。価格、土地面積、建物面積を入力し、平米や坪を選択するボタンをクリックすると、単価計算が自動で行われます。

坪から平米、平米から坪への単位変換サイトもあります。Googleのアプリケーションにも、坪単価や平米単価を計算する電卓があり、扱いやすいと評判です。

さらに、エクセルの関数や計算式を使って、坪単価や平方メートル単価を算出する方法もあります。

坪単価別ハウスメーカー【特徴】

一般的に大手は坪単価が高い傾向にありますが、近年はローコストハウスメーカー、つまり坪単価の安いハウスメーカーも人気です。ここでは、坪単価の低いハウスメーカーの特徴についてご紹介します。

特徴①坪単価30〜50万円

低坪単価のハウスメーカーは、総工費が安いことが魅力です。他社に比べ、坪単価がかなり低く設定されているため、1,000万円台の予算でも注文住宅を建てることが可能です。

ただし、気をつけなければならないのがオプションです。必ずしもオプションをつける必要はないのですが、標準仕様では満足できないからといろいろなオプションをつけると、想像以上に坪単価が上がってしまうことが多いのです。

ローコスト住宅は、ゼロから自由に間取りを設計するのではなく、プランやデザインが限定された「規格住宅」であることが多いです。

また、家づくりに必要な材料や設備を大量にまとめ買いしたり、間取りを簡略化したりして、さまざまな工程で無駄を省き、コストを抑えています。

タマホームは、ローコスト住宅を提供する主要なハウスメーカーの一つです。タマホームは、高品質なローコスト住宅を提供するという考えのもと、家づくりのほとんどの工程を自社で完結させ、中間業者を挟みません。

これにより、ローコストメーカーでありながら、業界最安値水準の高品質な家づくりを実現しています。

特徴②坪単価50〜80万円

一般的なハウスメーカーの坪単価は、50万円から80万円程度が多いようです。この価格帯の特徴は、中堅ハウスメーカーと輸入ハウスメーカーで、ローコストでもなく、ハイエンドでもない、ちょうど中間に位置するグループです。

坪単価60万円から80万円で建てられる住宅となると、大手ハウスメーカーが選択肢となります。代表的なハウスメーカーとしては、一条工務店やミサワホームなどがあります。

ローコスト住宅よりも間取りの自由度が高いので、多くの部分で希望を叶えることができるでしょう。

一方で、各ハウスメーカーの強みを存分に生かした商品でない可能性もあるため、事前に住宅の性能を確認しておくことが大切です。

特徴③坪単価80〜100万円

高級住宅メーカーは平均して坪単価80万円以上です。坪単価80万円~100万円で建てられる住宅となると、大手ハウスメーカーの中でも高い価格帯のものを選ぶことができます。大和ハウスや積水ハウスといった業界大手もこのグループです。

このレベルの高級住宅メーカーは、業界をリードし信頼性に優れていること、最高級の素材を使用していること、設計の自由度が極めて高いことなど、理想の家づくりに必要な要素をすべて備えていると言っても過言ではありません。

坪単価だけ見ると高く感じるかもしれませんが、建築後のアフターフォローも充実しており、人が気づかない部分や細かな部分にも手を抜かないので安心です。

特徴④坪単価100万円以上

坪単価100万円以上の注文住宅は、ハウスメーカーの中でも高額な部類に入ります。大手ハウスメーカーの中でも、地震に強く耐久性のある重量鉄骨の鉄骨住宅など、ハイグレードな商品を選ぶことができ、安心・安全な住まいづくりができます。

坪単価100万円以上の住宅は、トータルコストでは4,000万円台後半~5,000万円台に収まることが多いでしょう。

ただし、建築面積の小さい狭小住宅に限っては、1,000万円台や2,000万円台になることもあります。予算的に坪単価100万円以上の余裕があれば、ほぼ確実に理想に近い注文住宅を建てることができます。

代表的なハウスメーカーとしては、積水ハウス、ヘーベルハウス、パナソニック ホームズなどがあります。

太陽光発電の設置や高品質な設備、こだわりの素材を取り入れることで、他にはない住まいを手に入れることができます。

坪単価別ハウスメーカー【選び方】

ここでは、注文住宅を建てる上で欠かせないハウスメーカーの選び方について、比較ポイントを紹介します。ハウスメーカー選びを始める前に、前段階として以下のポイントを明確にしておきましょう。

選び方①デザイン

ハウスメーカーのホームページで施工例を見て、自分の好みに近いデザインかどうかをまずは確認しておきましょう。詳細なデザインや間取りまで明確にする必要はありません。

隠れ家のようなかわいい雰囲気の家、おしゃれな都会風のデザイン、ナチュラルで木造の家など、自分の好みの雰囲気を頭の中でイメージできれば、その後の家づくりはスムーズに進むでしょう。

また、ハウスメーカーによってどのようなデザインを得意とするかも異なります。ですから、まずはカタログやホームページなどをよく確認して、自分の好みに合ったハウスメーカーを選ぶことから始めましょう。

選び方②着工後に変更できるか

着工後の変更は、内容によっては可能ですが、実際には着工後の変更を一切受け付けていないメーカーもあります。

ハウスメーカーを選ぶ際には、着工後の変更を受け付けているかどうか、必ず担当者に確認するようにしましょう。また、着工後の変更が可能な場合でも注意が必要です。

着工後に変更を受け入れたものの、後から追加料金を請求されたり、工期が延びたりして、資金計画や子供の入学、夫の会社の転勤などに遅れが出てしまったというケースもあります。

また、着工後の変更で多いのは、窓の大きさや位置、壁紙、コンセントの配置など、細かい部分です。

これらは変更依頼のタイミングによっては対応してもらえることが多いのですが、着工後の変更を受け入れてもらうと、追加料金を請求されたり、工期を変更しなければならなくなったりすることもあるので、注意してください。

もちろん、着工前に完璧なプランが出来上がっているのが理想ですが、後から変更が必要になった場合に備えて、どれくらいの費用と工期で対応できるのか、事前に確認しておきましょう。

選び方③口コミ

すでに家を建てた人の評判や口コミを確認することも、自分に合ったハウスメーカーを選ぶ上で参考になります。ただし、口コミはあくまで他人の意見です。

その人の状況や価値観は、自分とは異なることを忘れてはいけません。参考にはなるかもしれませんが、口コミを決め手にするのはやめたほうがいいでしょう。

選び方④住宅の性能

住宅性能は、快適で安心な暮らしのための大切なポイントです。耐震性、耐久性、断熱性などの住宅性能は、木造か鉄骨造かによって異なります。

どちらか一方でしか建てられないハウスメーカーもあれば、両方で建てられるハウスメーカーもあります。木造住宅は価格が安い反面、鉄骨住宅に比べると耐用年数が短いでしょう。

とはいえ、各ハウスメーカーは独自の工法で、耐震性や耐久性に優れた住宅を実現しています。一方、鉄骨住宅は木造住宅に比べ、建築コストが高くなります。

また、鉄骨住宅は断熱性が低いため、空調システムなどを導入することで快適な住環境を確保することができます。

選び方⑤保証

家は建てたら終わりではなく、長い年月を過ごす場所です。そのため、建築後に何かトラブルがあったり、修理が必要になったりした場合のアフターサービスも比較するポイントのひとつです。

メーカーによっては、10年、20年、30年など、保証期間や補償内容が異なってきます。そのため、会社選びの際には、保証制度やメンテナンスサービスがどれだけ充実しているかを確認するようにしましょう。

坪単価別ハウスメーカーランキング【価格を抑えるコツ】

注文住宅の新築は誰もが憧れるものですが、その計画には予算との折り合いが必要なことも少なくありません。細部にまでこだわりすぎた結果、当初の予算をオーバーしてしまうことも少なくありません。

そこで、設計を見直すためには、コストダウンが必要です。今回は、新築注文住宅を計画する際のコストダウンのコツとをご紹介します。

コツ①延べ床面積を少なくする

延べ床面積は、室内の面積をすべて合計したものです。一般的に、延べ床面積が大きくなればなるほど、建築費は高くなります。

特に敷地面積に余裕があれば、3階建てから2階建てにしたり、不要な部屋をなくして庭にしたりすることで、コストを抑えることが可能です。

大きな家や部屋数の多い家は、建築費がかかるだけでなく、入居時の光熱費や将来の住宅改修費など、余計なコストがかかります。

近年、家族の成長や変化に伴い、住まいを変える人が増えています。現在と将来の家族に必要な家の大きさや間取りをできるだけ考慮し、広すぎず、適切な面積のプランを立てることが必要です。

コツ②水回りは1箇所にする

キッチン、バス、洗面、トイレなどの水回りは、できるだけ1カ所にまとめると配管コストを抑えることができます。

水回りの位置が離れている場合は、配管工事が煩雑になり、コストアップにつながります。1階と2階に水回線を設置する場合は、上下に重なるように配置するのがコストダウンにつながります。

さらに、水回りを1カ所にまとめて給湯器同士を近づけると、ガス代の節約にもなります。また、水回りをなるべく1カ所にまとめた方が、後々のメンテナンスがしやすくなります。

配管が1カ所にまとまっていれば、調査の際に異常を見つけやすく、修理も1カ所で済む場合があります。

コツ③建材のグレードを下げる

在来軸組工法の場合、基礎から土台、柱、梁と作業が進みます。家が完成すると見えなくなる基礎工事や、断熱・耐震性能に関わる部材のコストは下げられないでしょう。

内外装となると選択肢も増え、どこにどんな素材を使うかによってコストは変わってきます。しかし、内外装全体でコストを削減してしまうと、個性のない賃貸物件のようになってしまいます。

こだわりたい部分にはお金をかけ、それ以外の部分はコストダウンするというバランスが大切です。特に、壁は面積が大きいので、コストダウンのポイントになります。

内装の壁仕上げには、クロス、塗り壁、板壁などがありますが、クロス仕上げが最も安価です。漆喰や珪藻土などの自然素材は高価ですが、見た目が美しく、空気の浄化作用も期待できます。

近年は自然素材を使った壁紙も販売されているので、工務店と相談しながら選びましょう。ウォークインクローゼットや水回りなど目立たない部分に安価な壁紙を使用したり、家全体をなるべく同じ素材で統一することもコストダウンにつながります。

家族が集まるリビングの床には、多少コストがかかっても、見た目が美しく、断熱性能にも優れている無垢材を使う人が多いでしょう。一方、洗面所にはビニール系の床材を、子ども部屋には買い替えを見越して安価な床材を選ぶのも手です。

コツ④間仕切りを減らす

簡単に言うと部屋数を減らすということですが、そうすることでドアや壁材、クロスなどのコストを削減することができます。

必要以上に部屋を作らないようにし、ライフスタイルに合わせてパーテーションで部屋を仕切ったり、間仕切りを減らしたりしましょう。

小さなお子さんがいて子供部屋を考えている場合、個室はまだ必要ないので、将来的に間仕切りできるようにするのがおすすめです。

コツ⑤相見積もりを出し相場を知る

コストを抑えるには、相見積もりを利用することが大切です。最低でも、3社以上から見積もりを取るようにしましょう。

相場がわからないと、建築費の高い業者に依頼してしまう可能性があります。他社からも見積もりを取り、検討していることを伝えれば、価格交渉がしやすい状況になります。

希望をすべて盛り込んだ見積もりから値引き交渉をすれば、コストを抑えながら理想の住まいを手に入れることができるかもしれません。

無料一括見積もりサイトなら、ネットで家づくりの希望を入力するだけで、複数のハウスメーカーや工務店から見積もりを取ることができます。

わざわざ住宅展示場に行って長い時間をかける必要もないので、「時間はないけど家づくりには妥協したくない」という方におすすめのサイトです。

理想の注文住宅を建てるために失敗しないハウスメーカー選びをしよう

今回は、注文住宅を建てる際の「坪単価」について解説させていただきました。坪単価はあくまで目安なので、ハウスメーカーや工務店側の考え方次第でいかようにも変化する数字です。

そのため、営業マンの言うことを鵜呑みにするのではなく、必ず計算方法を確認することが大切です。ただし、住宅の最終的な価格は、住宅の形状や立地条件、設備等によって大きく異なります。

そのため、坪単価にこだわりすぎても意味がないので、先に書いたように、建てたい坪数と出せる総予算で住宅会社を探したほうがわかりやすいかもしれません。

家づくりで失敗しないためには、最初の下調べがとても大切ですので、時間の許す限り、いろいろな会社を比較して、理想の家づくりをしてください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。