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バス・トイレ付きのプレハブ住宅【間取り・価格相場】詳しく解説!

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住宅の建て方には注文住宅やセミオーダーなど様々なものがありますが、その中にプレハブ住宅というものもあります。コストを抑えた設計の仕方なのですが、バス・トイレ付きのプレハブ住宅も気になるところでしょう。そこで今回は、バス・トイレ別のプレハブ住宅の種類や費用など詳しく解説します。

プレハブ住宅の特徴

プレハブ、と聞くと工事現場に建てられている仮設の事務所や、災害が発生した際に置かれる仮設住宅などがイメージされやすいかと思われます。実は、一般的な住宅においても住機能を備えたプレハブ住宅というものがあるのです。

プレハブ住宅の間取りは?

そもそもプレハブ住宅とは、建築物の部品やモジュールを工場で製造し、現場で組み立てる建築方法です。材料の効率的な使用、廃棄物の最小化、エネルギー効率の向上など、環境に配慮した設計が行われています。

プレハブという言葉から仮設住宅などで建てられている6坪から8坪程度のコンパクトに振り切ったようなワンルームサイズのものを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、2人暮らしやファミリー向けに12坪以上の間取りのものもあるのです。

さらに複数階にわたる住宅で、一般的にリビングやキッチンが1階に配置され、寝室が2階に配置されるメゾネットタイプ、リビング、ダイニング、キッチンがひとつの大きなオープンスペースとしてデザインされるオープンフロアプランなどもあります。

加えて、プレハブ住宅を提供している業者の多くは名前を聞いた事のあるハウスメーカーばかりとなっており、住宅自体にも保証が付帯していることが多いです。

プレハブ住宅のメリットとは?

そんなプレハブ住宅を選択するメリットとしては、やはり設計期間を短縮できるというのが大きいでしょう。先に解説した通り、プレハブ住宅は工場や施設で部品やモジュールを事前に製造し、現場で組み立てる方式で建てられる住宅を指します。

効率的な製造プロセスを採用しているため、一般に伝統的な建築方法よりもコストを低く抑えることにもつながっています。工場での生産において、材料の無駄やエネルギーの無駄を最小限に抑えられているのです。

立てられる場所が実際の住宅が建つ場所ではなく工場での製造であるという事から、品質管理が厳格に行われるため一貫性のある高品質な住宅が設計されます。これにより、建設中の問題や欠陥が少ないことが一般的です。

プレハブ住宅の種類

必要な部分を十分に備えながらも、設計方式の違いからコストをしっかりと押さえることができるのがプレハブ住宅となっています。続いては、実際に建てられるプレハブ住宅の種類及びそれぞれの特徴を解説しましょう。

プレハブ住宅①木質系

まずは、木質系のプレハブ住宅になります。木質系のプレハブ住宅は、木材を主要な建材として使用し、柱・梁・壁といった主要構造部分が木材及び木質系のパネルで構成されています。

木材は一般的に良い断熱材として機能するため、木質系のプレハブ住宅はエネルギー効率が高く快適な居住環境となります。持続可能性、品質、カスタマイズ性、耐久性など多くの利点があるわけです。

向上で製作する部材範囲などを基準として、工場で部材をプレカットし、そのほかは住宅建設現場で行う軸組式、工場で生産された木質系パネルで構成するパネル式、プレカット材の軸組で既成パネルを張る軸組パネル併用式などがあります。

プレハブ住宅②鉄鋼系

続いては、鉄鋼系プレハブ住宅になります。こちらは工場で生産した軽量鉄骨製の骨組みを現場で組み立てていく方式であり、鉄鋼は非常に強靭で耐久性があり地震や自然災害に対する耐性が高いため、プレハブ住宅の構造材料として選ばれます。

近年の国内で作られるプレハブ住宅において、多く作られている中でも鉄骨系のプレハブ住宅の数は群を抜いており、ハウスメーカーが展開している主要なプレハブ住宅もその多くが鉄骨系を元にしているのです。

鉄鋼の柱や梁を使用することで、柱の配置を最小限に抑え広々とした開放的な室内空間を実現できます。これにより、設計において高い自由度を持つことも可能としています。

プレハブ住宅③コンクリート系

コンクリート系のプレハブ住宅というものもあります。名前通り建築材料としてコンクリートを主要な構造要素として使用する住宅の一種であり、木材系のプレハブ住宅に次いで歴史が長いものです。

1949年、組立鉄筋コンクリート構造の建物を起源としていて、音や熱を効果的に遮断する性質があります。このため静かで快適となり、また建設コストがコントロールしやすく長期的な保守コストも低い傾向があります。

こちらもコンクリートブロックなどで組積する組積式、工場で製作した部材を現地で組み立てる組み立て式、組立式、組積式に鉄骨を併用する併用式などもあります。

プレハブ住宅④その他

主な住宅の工法としては、プレハブ工法以外にも例えば木造軸組工法などがあります。在来工法などとも呼ばれる伝統的なもので、地震の多い地域でも使用されており地震に対する耐震性を高めるために工夫された設計が行われています。

続いては、2×4工法です。断面のサイズが2×4インチの角材を使用することからツーバイフォーと呼ばれており、天井や床、壁などの面で持って建物を支えるのが特徴です。構造的に、気密性や断熱性に優れています。

RC造などもあります。RCとは日本語で補強されたコンクリートを意味しており、壁式構造とラーメン構造という2種があります。工期が長めでコストが高いですが、耐火性・耐震性・耐久性など住宅としての性能の高さは非常に優れています。

プレハブ住宅をバス・トイレ付きにできる?

プレハブ住宅は組み立て方として仮設の建物というイメージが多い中で、工事現場や仮設住宅などが思い出されることから水回りの設備が設置できないと思われる方もいますが、実際はそんな事はありません。

そもそもプレバブ住宅自体、工場でパーツを完成させてから現地で組み立てを行うという建設の仕方自体を指しているものであって、仮説という意味合いはないのです。よって、トイレやお風呂、キッチンなどのいわゆる水回り設備も普通に設置が可能です。

実際のプレハブ住宅の設計段階で、水回りの設備を収めるためのスペースが予め確保されています。これにより設備の配置に関する問題を最小限に抑え、効率的に設置できます。

プレハブ住宅のバス・トイレ付きの間取りは自由?

プレバブ住宅自体の間取りも、イメージとしては狭いワンルームが想像されるかもしれませんが、住宅としてものとなると様々になっています。コンパクトなワンルームはもちろん、1DKや2DK以上など、水回りを加味したファミリータイプの間取りもあるのです。

加えて、2階建てで作ることができるものもあるなどプレハブ住宅の可能性と間取りはどんどん広がり、自由度に関しても決して狭いものでは無いといえるようになってきています。

プレハブ住宅はカスタマイズが可能で、ユーザーの要望に合わせて水回りの設備を選択し、調整することができます。これにより、規格に収めたり逆に広げた間取りでの住宅にする事も不可能ではありません。

プレハブ住宅のバス・トイレ付きの間取り使い方例

実際にプレハブ住宅にバス・トイレなどの水回りを設置した場合の間取りの例をご紹介しましょう。例えば間取りが1Kで建坪面積が8坪の場合には、洋室とキッチンでまず部屋が分かれ、キッチンに洗面、そしてトイレとシャワー室を置くことができます。

水回りの設備を形に収まるようにコンパクトな形に収めた形になりますので、自由度としてはそれほど高くなく脱衣所などの場所を作ることまでは叶いませんが、それでも場所を取ることなくまとめる事は可能です。

プレハブ住宅バス・トイレ付きなど水回り設置費用

こうした水回りがプレハブ住宅にも設置することができないわけではないのはお分かりいただけたと思われます。そこで気になるのが、水回りを設置したうえでの費用がどの程度になるのかについてです。

まずプレハブ住宅単体の相場に関してですが、これについては床面積や間取り・素材がどの程度になるか、何を使うかによって変わってきます。安いと80万円程度のものからありますが、生活基盤を考えるともっと必要といわざるを得ません。

建築費用の総額としては、住宅単体の価格に加えて設備や付帯工事なども乗っかってきます。おおよその相場として、約500万円ほどはかかると思っても良いでしょう。

プレハブ住宅の水回り設置費用①バス

まずは浴室の設置費用についてです。こちらについては15万円から150万円ほどと、およそ最安値と最高値で10倍もの差があります。これには、やはり浴室の形状や設備をどの程度にするのかで金額が異なります。

例えば、シャワールームの実を設置するという場合には設備も非常に簡素になるので、15万円程度で済みます。一方でシャワー付きの屋内バスタブまでつけるとなると、25万円から150万円ほどかかる模様です。

プレハブ住宅の水回り設置費用②トイレ

続いて、トイレを設置する場合についてです。こちらの費用はおよそ15万円から30万円程度となっており、バスと比較すると金額の差に関してはそこまで大きくはありません。

設置できるトイレについては、和式か洋式か、温水洗浄便座かといった選択肢があります。設置するオプションや機能が充実していればするほど、当然ながら費用は高めになります。トイレ込みのプレハブ住宅も販売されていたりします。

プレハブ住宅の水回り設置費用③キッチン

プレハブ住宅であろうと一般的な家屋であろうと、同じ住宅である以上キッチンも欠かすことはできません。こちらは設置費用として25万円から最大で200万円程度と、非常に大きな差があります。

キッチンといってもその形式は浴室かそれ以上に様々であり、例えば一人暮らし向けなのかファミリー向けなのかでもその設備の仕様などが異なってきます。例えば一人暮らしなら、コンロを1つにしてコンパクトにすることができます。

バス・トイレ付きのプレハブ住宅は給排水管工事が必要

プレハブ住宅に水回りの設備を設置しようとする場合には、安くすることも出来ますが現実的な事を考えると総額でそれなりの金額になります。そして、実際に設置する際には給排水管工事が必要になります。

水道引き込み工事にかかる費用

給排水管工事は、建物内および建物周辺での水の供給と排水を管理するために行われる工事のことを指します。一般的な住宅においても、当然のことながら水回りの設備を使用可能にするために必ず工事が行われます。

この引き込み工事が完了して、プレハブ住宅でも初めて水回りが使用できるようになります。気になる工事費用についてですが、1㎡ごとに約1.5万円ほどというのが相場になっています。

水道引き込み工事以外にかかる費用

水道管の工事においては引き込みだけではなく、その他の費用も掛かってきます。その他というのは主に給水申込納付金と各種手数料の2つであり、まず給水申込納付金については水道直径13㎜で2万円から12万円、20㎜なら6万円から30万円程度になります。

そして各種手数料については、設計手数料と分岐管理手数料というものがあります。それぞれで5,000円ずつ、合計1万円ほど必要になってきます。水道管の種類によっても、トータルコストが変わってくる事を覚えておきましょう。

バス・トイレ付きプレハブ住宅の間取りや価格相場

最後に、バスやトイレ付きのプレハブ住宅の間取り、それに対する価格相場についてそれぞれご紹介していきましょう。実際の住宅が合計どの程度の金額になるのかを押さえておきましょう。

ローコストプレハブ住宅の坪単価は?

まず、ローコストなプレハブ住宅を建てようとした場合の坪単価についてです。住宅の広さや設備がどの程度まで採用されるのかでも幅がありますが、坪単価としては50万円から150万円程度が妥当とされています。

延床面積が30坪の家を建てる事を仮定すると、建築価格は1,500万円程になってくるという計算になります。また、工場生産の割合が最も高いユニットタイプであっても、同じく坪単価は同程度の額に収まってくると考えられています。

本体価格500万円以内の間取り

続いて、プレハブ住宅自体の価格が500万円以内に収まるケースでどの程度の間取りになるのかについてです。500万円以内で収めたプレハブ住宅だと、大方1Kから広くても1DK程度になるのが一般的とされています。

実際、エグゼスタイル社が提供しているプレハブ住宅を見ても、本体価格440万円の8坪住宅だと1K、少々オーバーしますが550万円だと10.3坪の1LDKという間取りになってきますので、やはり1Kか1DKほどになると考えられます。

プレハブ住宅大手メーカーの坪単価の相場

最後に、有名な大手メーカーの坪単価相場を見てみましょう。例えばダイワハウスや積水ハウスだと坪単価平均は60万円から80万円ほど、セキスイハイムやミサワホームなどでも同じような金額に収まっています。

プレハブ住宅は一般住宅よりも建築コストが低い

という事で、今回はプレハブ住宅に水回り設備を追加した場合の間取りや費用をご紹介しました。一般的な住宅よりもコンパクトな分、建築コストを大きく抑えることができます。是非ともプレハブ住宅の検討をしてみてください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。