水中ポンプおすすめ10選!用途別の種類や選び方を詳しく解説!
水中ポンプには業務用や家庭用、色々な種類がありますが清水や汚水などの水を吸い出すという点ではどれも同じものです。しかしホームセンターやネットショップには多くの種類があり、どれを選択すれば良いのか悩んでしまう人も少なくありません。こちらの記事では水中ポンプの選び方や使い方、おすすめ商品などをまとめまているので、購入前の参考にしてください。
水中ポンプとは
水中ポンプは水中にポンプ本体を入れ、水を吸い上げて排出するものです。一般的に知られているのは家庭用であれば水槽の掃除などに使う小さなタイプや風呂の残り湯を洗濯機に入れるものなどがあり、業務用であれば工事現場や用水路、河川など様々なシーンで利用されます。
水中ポンプの使い道
水中ポンプはどういったところで使えるのでしょうか。水を吸い上げて排出する、という用途なので特に設置場所はいりません。また、ポンプ本体を沈めて動かすので、稼働音があまり気にならないのもポイントです。
使い道としては業務用であれば工事現場で砂利や砂・土が混ざってしまった水や、工場で薬品が入っている水を吸い上げるなど、固形・液体に関わらず何かが混ざってしまった状態の水を吸い上げることができます。
他にも水面よりも高い場所に水を汲み上げたり水の入れ替え、汲み上げた水を散水するなどの使い道があります。
水中ポンプの種類別の使い方
水を汲み上げ排出する水中ポンプは、種類によって使い方が異なります。間違った用途で使わないためにも、種類別の使い方をしっかりと把握しておきましょう。
家庭用(清水用)水中ポンプ
家庭用の水中ポンプは清水用がメインで、物が混ざったり濁っていない比較的きれいな水を汲み上げるために使われます。
用途としては先程も記述したような風呂の残り湯を洗濯機に入れる、庭や花壇、家庭菜園などに水やりも可能、井戸水を吸い上げることもできるので敷地内に井戸があれば労力と時間を減らすことができ、かなり重宝します。
汚水用水中ポンプ
汚水用水中ポンプはその名の通り、汚れた水にも対応したポンプです。主に農業用水や用水路、雨水などに使用されることが多くなっていますが、細かい砂・泥は大丈夫でも、石やゴミなどあまり大きな固形物がある場所には適していません。近年は台風やゲリラ豪雨のあとの雨水排出に使われることも増えています。
工事排水用水中ポンプ
土砂や砂・泥など固形が多く見られるような水、特に工事現場で使用されるのが工事排水用水中ポンプです。掘削作業後に濁った水が溜まったときや、穴を開けた場所に土砂が混じった雨水が溜まった場合、次の作業を開始する前に濁水を排出するために使われます。
土砂などだけでなく、ゴミや枯れ葉が多い場合にも工事排水用水中ポンプがおすすめです。汚水用で対処できる場合もありますが、固形物が多いと呼称の原因になるのでこちらが選ばれます。また、工事現場で使う目と機としているため、樹脂や特殊合成ゴムで耐久性を上げています。
底水用水中ポンプ
底水用水中ポンプは低い水位でも使えるタイプで、低水位ポンプと表記される場合もあります。一般的に水中ポンプは水が少なくなる、水位が低くなると電源が切れるものが多く、本体に土台がついているので水が少なくなると吸い上げができなくなります。
しかし底水用の場合は土台がないのでポンプ底から数ミリの水だけでも吸い上げることが可能です。水位1~2mmでも排水できるタイプもあり、残水処理や水抜き用途におすすめです。
腐食性用水中ポンプ
腐食性水中ポンプは化学薬品や海水など、金属に対して腐食性のあるものが混ざった液体に使われるタイプです。主にチタンや特殊フッ素ゴムなどを材質にした多くなっています。
固形物などの異物がない液体でも、金属をサビさせるような液体にはこちらのポンプですが、腐食性の液体によってポンプの材質をチェックしておきましょう。
家庭用・業務用の水中ポンプおすすめ10選
ここからは家庭用・業務用でおすすめしたい水中ポンプを紹介します。用途や目的に合わせて、購入前の参考にしつつ使用シーンに適したものを選んでください。
おすすめ①ナカトミ(NAKATOMI) 水中ポンプ PSP-70NS
家庭用としておすすめの清水用水中ポンプ、家庭用電源で使用可能なので庭や花壇、畑などの散水用やお風呂の残り湯を再利用するなど、様々な用途で使えます。
重量3kgでポータブルタイプ、女性でも扱いやすく、内径15・19・25mmのホースに対応した接続リングが付属しています。ホーズが付属されていないので、別途購入が必須なので注意してください。
口コミ
軽量で使いやすく、お風呂の残り湯120Lほどであれば1分程度で組み上げ可能なパワフルさで作業効率もアップします。実際に使用した方の口コミでも満足感の高い評価に繋がっています。
ポータブル電源で使える小型の物を選択しました。井戸水をくみ上げるのに使っていますが、水量も問題なく使えています。引用:Amazon
お風呂の水を抜くために購入しました。120リットルぐらい1分ほどで汲み上げます。防水のためか電源ボタンがなくコンセントに刺すと電源が入ります。引用:Amazon
おすすめ②工進(KOSHIN) 汚水用 水中ポンプ ポンディ PSK-640X
土木・設計工事やビル・工場・倉庫地下などの排水に使える汚水用水中ポンプで、農家や園芸・淡水の養殖池の水の入れ替えにも使えます。対象となる水質は清水・簡易汚水・汚水・簡易汚物・汚物となっています。
焼付防止安全装置内蔵で8時間の連続運転可能ですが、石などの硬い固形物や砂利などが混ざった水の場合はポンプの寿命がが早まるので注意してください。
口コミ
パワフルで使い勝手が良く、耐久性に優れている、と良い口コミの多い水中ポンプです。
連続使用8時間とありますが1週間ぶっ続けでも使用できました。ただ説明書にもありますが排水が40℃を超えるとモーター部につながるパッキンが膨張、内部に浸水し使用できなくなるので注意が必要です。引用:Amazon
この機種は強度も高くコンセント使用なので持ち歩いて,お客さまのところでのちょっとした水張りや水の移動などに重宝しています。引用:Amazon
おすすめ③寺田ポンプ製作所 テラダ(TERADA) ファミリ-ポンプ SL-102
電気コード式の家庭用水中ポンプ、重量3.4kgで庭や植木の散水、風呂の残り湯の再利用など清水用としてだけでなく、直径5mm以下の砂・泥程度の汚水であれば対応でき、敷地内の溜り水・汚水の揚水でもつまりません。簡易汚水対応なので水槽の掃除にもおすすめです。
口コミ
家庭用としてはパワフルで使いやすく、風呂の残り湯の活用や庭や植木への散水、水槽の掃除や床下浸水時の排水用など、様々なシーンで役立つ評価の高い商品です。
ガンガン吸います。風呂の残り湯を庭木の散水用にと購入しました。一旦家の外にある貯水タンクに貯めて必要な量を使う感じです。夏場の水道代を節約するために購入しました。引用:Amazon
試行錯誤の結果テラダのファミリー水中ポンプSL-102を市販の20メートル巻き水まきホースにつなぎ使ったところ、大成功。ちょうど良い圧力で鉢植えにシャワーを注ぎ込むことができ、経済性、作業性もアップした。ちなみに、高低差2メートル以内での作業で問題なし。引用:Amazon
おすすめ④荏原製作所 荏原水中ポンプ50EZA5.45S
ゲリラ豪雨や台風などの災害時にも使えるコンパクトな軽量タイプで、雨水や湧き水、河川などの給排水に使えます。多少の砂・泥・砂利の混ざった土砂水にも対応可能、6mm以下の異物であれば問題なく使えます。
自動運転タイプでセンサーの位置は40~165mまで調節可能、水面から離れた時点から1分後には自動停止、電動機保護装置内蔵で過負荷・拘束による本体焼損を防止します。
おすすめ⑤寺田ポンプ製作所 寺田ポンプ バッテリー水中ポンプ S24D-100
家庭用の清水・海水用ポンプで船舶や農業の吸排水に適したタイプです。「バッテリー」と記載されていますが、バッテリー内蔵ではなくバッテリー電源でも使える、という意味なので注意してください。
家庭用電源のコンセントがない場合には外部バッテリーでの使用が可能です。口径25mmで吐出し量は最大105L、汲み上げ量が多いので短時間での給排水ができます。
口コミ
清水だけでなく海水にも使えるポンプで耐久性があり、長く使えると好評です。
5年で交換しました。海水で5年は上等です。引用:工具通販ビルディ
船上を洗うのにいい物が、安く購入できよかったです。引用:楽天市場
おすすめ⑥鶴見製作所 低水位排水用水中ハイスピンポンプ LSR2.4S50HZ
低水位でも使える底水用ポンプで一般建設工事での残水排水におすすめで、ポンプの底から10mmの水があれば揚水可能、連続運転最低水位5mmを実現しています。底部ストレーナが詰まった場合でも。側面スリットから吸水ができます。
口コミ
水中ポンプには呼び水が必要なタイプもありますが、こちらは呼び水不要で使えるので便利、災害対策としても便利に使えるとの口コミがあり、床下浸水などにもおすすめです。
災害復旧用として使用しています。引用:Amazon
呼び水が不要なのが便利。複数の場所に移動しながらの残水処理なので、都度呼び水をするのが面倒でしたが、こちらの製品で解消できました。満足!引用:モノタロウ
おすすめ⑦寺田ポンプ製作所 寺田 水中汚水ポンプ SXA150
重量4.8kgと軽量でコンパクト、清水や汚水対応で独自機構の渦(ボルテックス)発生機構が固形物を誘導するのでポンプ内の詰まりを防いでくれます。器物は28mm以下であれば対応可能、浄化槽や池の水の入れ替えなどに便利です。
口コミ
家庭用として様々な用途に使用可能、多少の異物にも対処できるので使い勝手が良いとの口コミも多くあります。
水位センサーがあるため、とても使いやすいです。泥や柔らかい枝、小石、アオミドロがあってもぐいぐい吸い込みます。引用:Amazon
前のポンプは金属製でとても重く運ぶの大変でしたがこれはプラスチック製で軽くてよいです。引用:Amazon
おすすめ⑧LEDGLE 水中ポンプ
簡易的な排水用水中ポンプで、排水口が上にあるので池や水槽に設置すれば小さな噴水や水の流れを作ることができます。排出する水は最大3mまで噴き上げ可能、使用時は必ずポンプ本体を水没させる必要があるので注意してください。
口コミ
動作音40dB以下で室内で稼働させても騒音がせず、様々な用途で使える便利なポンプです。耐久性もありリーズナブルな価格、と高い評価を得ています。
騒音も気にならず、我が家の風呂おけ改良の金魚池の循環ポンプとして稼働中。電源をソーラで賄い朝から晩まで頑張っております。結構過酷ではありますが、故障せず動いております。と言う事で耐久性については今のところ申し分ありません。引用:Amazon
使い方さえ間違えなければ問題ないモノだと思います。チューブ繋がず水に沈めれば毎分4Lくらい出てそうでした。流量を不問にすれば揚程3mあるかもしれません。引用:Amazon
おすすめ⑨寺田ポンプ製作所 ファミリーポンプ SP-150BN
家庭用で重量4.96kgと軽量でコンパクト、清水・雨水・汚水に対応なので風呂の残り湯の再利用や庭や植木への散水、池の循環などに利用できます。吐水量は70L/分なので短時間で作業効率がアップします。
口コミ
散水や残り湯の再利用など様々なシーンで活躍、家庭用としては十分すぎるパワーで作業効率がアップしたと好評です。
日曜菜園の水タンクへの揚水に使用。電源スイッチが無いので戸惑ったが問題ない。通電しないときはコードを抜けば動作は止まります。非常にパワフルに動作し大満足、高さ2.5m、ホース長さ7mを十分な水量で揚水できています。引用:Amazon
主にお風呂場の余り水を排水するのに使っています。今までの低廉なお風呂専用ポンプに比べ2~3倍の価格ですが強力な排水能力に満足している。引用:Amazon
おすすめ⑩鶴見製作所 ツルミ 樹脂製汚水用水中ポンプ 40PSF2.4
軽量で耐久性のある樹脂製汚水用ポンプ、異物通過経は8mmでクローズ羽根車装備でシリーズ内最高揚程を発揮、産業用や雨水・湧水の排水用として使えます。
口コミ
サイズや重量に対してパワー、耐久性があるので家庭用や仕事用として問題なく使えると好評です。
仕事用ですがこのサイズでこの揚力は非常に助かる。引用:Amazon
雨が降ったあとの作業現場から泥水を排水するのに使っています。多少の砂利程度であれば問題なく使えます。引用:配管部品.com
水中ポンプの選び方
水中ポンプは家庭用に気軽に使えるものから業務用のパワフルなものまで様々な種類があります。選び方に迷ったら、こちらを参考にしてみましょう。
選び方①使用目的
水中ポンプは汲み上げる水によって選び方が異なります。家庭用で使うのであれば簡易排水用、異物が混ざっていない綺麗な水には清水用、異物が混ざっていない汚れた水は汚水用、砂利や土砂などの水を汲み上げる場合は工事排水用がベストです。また、化学薬品など金属をサビさせるものが含まれる場合には腐食性用を選んでください。
選び方②自動運転型・非自動運転型
自動・非自動運転型も要チェックで、自動運転型はフロートがあり、フロートが一定水位まで下がると自動停止します。非自動形はフロートなしなので水位に関わらず揚水し続けるタイプです。稼働時にポンプ付近に人が居ないときは自動型がおすすめです。非自動形は比較的リーズナブルな価格で販売されています。
選び方③全揚程・吐出量
商品性能欄には全揚程・吐出量が記載されていますが、全揚程は水を吸い込む水面から吐出する水面までの高さを、吐出量は1分間に排出される水の量を指します。
全揚程が大きいと吐出量は下がり、商品性能欄ではこれをグラフで表すことも多いので参考にしてみましょう。全揚程・吐出量は参考数値であり、配管・ホースの長さによっても変わってくるので注意してください。
選び方④電源タイプ
電源タイプもしっかりと確認しておきましょう。家庭用で家の電源を使う場合には単相、電圧100Vがおすすめです。業務用であればパワフルな三相で電圧200Vが多くなっています。コンセントがない場所での使用ならバッテリー水中ポンプが良いでしょう。
水中ポンプの種類を把握して用途に合ったものを選ぼう
水中ポンプは災害時や普段使いなど様々なシーンで役立つ便利なもの、風呂の残り湯を再利用したり、水槽や池の水の入れ替えなど、一般家庭でも活用できます。どのような環境で使うかを把握し、用途に合ったポンプを選びましょう。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。