ブライワックスの塗り方/選び方|人気のおすすめ色を紹介します
ブライワックスというDIYに便利な塗料をご存知でしょうか。DIYで木材を使用する際、表面の保護と色付けが同時に行える便利なワックスです。
とはいえどんなワックスなのか、詳細がわかりづらいですよね。
- ブライワックスとは?基本的なことやどんな色合いになるか教えて欲しい
- 塗り方や使い方はどうすればいいの?
- 使用例やおすすめの色について知りたい
木材を好きなカラーや雰囲気にアレンジしたいと思ったとき、ブライワックスについて上記のような疑問を持たれる方も多いでしょう。
そこで今回は、木材のカラーや雰囲気をアレンジできるブライワックスについてまとめました。塗り方や選び方、おすすめカラーについても紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ブライワックスとは?特徴や注意すべき点について詳しくご紹介!
ブライワックスは、イギリスで生まれた木材に色をつけることができるワックスです。英国王室も信頼を寄せる製品で、ヨーロッパを中心にインテリアの塗装用品として、長年人気のある商品となっています。
世界的にも有名なブライワックスは、DIY用品として木材のアレンジに大変便利です。早速ブライワックスの特徴を見ていきましょう。
ワックスのみで色付けが出来る仕上げ剤
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DIYで木材にカラーをプラスしたり、雰囲気を変えたりするために塗装する際は、基本的にステインという塗料を使用します。ステインとは、木目を生かしたまま木材をコーティングする塗料です。色付けする塗料によっては塗料で木材を包むため、木目が生かされず、木材特有の風合いが失われてしまいます。
ステインで木目を生かしたままコーティングし、ニスなどで光沢をつけたり、表面を保護したりするのが基本の塗装です。
対してブライワックスは、ブライワックス一つで色付けと表面の保護ができる優れもの。着色効果とワックス効果を同時に実現できる点で、作業がラクになることやメンテナンスのしやすさを期待できます。
カラーが豊富な点も注目です。様々なカラーと風合いのブライワックスから好きなものを選んで、ブライワックス一つでインテリアに加えることができます。家の雰囲気を変えたい方やインテリアのカラーからこだわりたいという方は、ぜひ使ってみましょう。
ただし水や熱に弱い
ブライワックスで今すぐインテリアを塗装したいと思うほど、手軽におしゃれな雰囲気を出すことができる塗料です。しかし覚えておきたい弱点もあります。
ブライワックスは水と熱に弱いのです。直接水がかかることはもちろん、頻繁に水拭きをする場所には向いていません。
また温度が高い場所も苦手です。熱対策としては、インテリアや家具を温度の高い場所から離すことで対策ができます。しかし水については、ブライワックスの水に対する反応を知らなくてはなりません。
ブライワックスを使って塗装した木材に数分、水分のあるものを置くと、その部分の光沢が失われたり染みになってしまったりするようです。テーブルやイスをブライワックスで塗装したいという方は、表面を守るためにクロスをかけることやコースターを使うことをおすすめします。イスの場合だとブライワックスの主成分が柔らかい蜜蝋であるため、洋服に色が移る可能性がある点に注意が必要です。
もう一つの弱点として、保護効果が弱いことも挙げられます。ニスのような塗料は木材をコーティングするため、表面を保護することが可能です。ブライワックスは塗料を木材に染み込ませて着色するタイプなので、表面の保護は期待できません。見た目はきれいに仕上がりますが、保護力の面では心もとないため、扱いには注意しましょう。
ブライワックスの塗り方はどうすればいい?手順に沿って解説!
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塗るだけで着色、仕上げができるブライワックスの塗り方を見ていきましょう。
ブライワックスを塗る前に、木材をブライワックスの効果が出やすいように整えます。
その後にブライワックスを塗りこむという手順です。塗り方のポイントを一つ一つ解説していきますので、参考にしてくださいね。
①ヤスリで表面を研磨
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さっそくブライワックスを塗っていきたいところですが、その前にブライワックスがより効果を発揮するように下準備をしましょう。ブライワックスを塗る前の木材は、ヤスリで表面を研磨する必要があります。買ってそのままの木材や既に使用しているインテリアの場合、油分や塵が付着しているので除去しなくてはなりません。
研磨処理なしだとブライワックスが染み込みにくかったり、ムラになってしまったりします。きれいにブライワックスで塗装できるよう、しっかりと研磨して表面を整えてください。
②スチールウールで木目に沿って均一に塗る
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木材の準備ができたら、いよいよブライワックスをに塗っていきます。ブライワックスを塗る際の注意点の一つは、木目に沿って塗ることです。ブライワックスの特徴は木目を生かして着色、ツヤ出しができる点。つまり木の流れに合わせてブライワックスを染み込ませるのが重要です。
2つ目の注意点は、ブライワックスを均一に塗ること。ブライワックスの量が塗る部分ごとに違うと、色の濃さが変わり統一された色合いではなくなります。塗る際に取る量を均一にし、塗っていきましょう。色の濃さを調節したい時は、全体の色の濃さを考慮して均一にブライワックスを追加して塗りこむときれいに仕上がります。
ブライワックスを塗りこむ際、スチールウールか布を使用してください。粗目の素材で、木目に沿って均一に塗りこんでいきましょう。
③ブラシやタワシで磨く
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木材全体にブライワックスを塗りこんだら、一旦乾燥させます。ブライワックスは、15分から30分で乾くほど速乾性が高いです。しっかりと表面が乾いたらツヤ出しに移ります。ブラシやタワシを使って、ツヤがでるまでしっかりと磨くことが大切です。
ツヤがしっかりとでたら、色をチェックしましょう。好みの色の濃さでなかったり、塗装しきれていなかったりする場合は再度ブライワックスを塗りこみます。一度乾燥させ、磨いて色をチェックという流れを繰り返し、好みの色に近づけていきます。
④ウエス(布)で磨いで仕上げ
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ブラシやタワシでの磨きが完了したら、最後にウエスで仕上げをします。(ウエスとは布切れです)
不要になったTシャツでも代用できるため、購入する手間が気になる方は自宅にある布きれを使用しましょう。
ブライワックスをスチールウールで塗りこんだ時と同じように、縫い目に沿って、ウエスで乾拭きをします。ツヤがでるだけではなく、色移りを防ぐためにも重要な工程です。欠かさずに行いましょう。
アンティーク・パイン
ブライワックス人気のおすすめ色をご紹介!全14カラーでお好みの色を!
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ブライワックスの塗り方を覚えたら、次はお気に入りの色を選んでみましょう。ブライワックスのカラーは14色あり、好みのカラー、風合いからお好みのカラーを選ぶことができます。
14色のカラーは下記のとおりです。
- アンティークブラウン
- アンティークマホガニー
- アンティークパイン
- クリア
- ダーク・オーク
- ハニー
- ジャコビアン
- ミディアム・ブラウン
- オールドパイン
- ラスティック・パイン
- スパニッシュ・マホガニー
- チーク
- チューダー・オーク
- ウォルナット
14色の中には、トルエンフリーといった身体に害のない成分でできているブライワックスもあります。トルエンフリーカラーはジャコビアン、クリア、ラスティックパイン、オールドパイン、ミディアムブラウン、アンティークブラウンです。
14色のカラーの特徴を簡単に紹介していきます。
①アンティーク・マホガニー
濃い目のブラウンが特徴のカラーです。赤みがかったブラウンが高級感を演出してくれます。
②アンティーク・パイン
明るい色調で、黄色がかっているのが特徴です。明るい印象を与えたいリビングなど部屋の中心に取り入れたいカラーです。
③ダーク・オーク
ダーク・オークは使いこんだ木材の色を人工的に作ることができます。作りたてのテーブルなどもレトロ感あふれるアンティークインテリアに大変身です。
④ハニー
元の木材のカラーを生かしつつトーンを上げることができる明るいカラーです。アンティークパインよりも暗く、適度に明るいため、落ち着きのある明るさが魅力的なカラーとなっています。
⑤スパニッシュ・マホガニー
マホガニーカラーの特徴である赤身がかった色合いが特徴です。アンティーク・マホガニーよりも赤みが強いため、レトロ感を演出しつつ、色の主張もできるカラーです。
⑥チーク
茶色と赤みのバランスが良いカラーです。アンティーク感とおしゃれさを合わせ持ったインテリアとの相性が良いカラーとも言えます。
⑦チューダー・オーク
茶色の落ち着いた印象とオーク特有の渋さのあるカラーが、大人っぽい空間を作り出してくれます。
⑧ウォルナット
ウォルナットは、ブライワックスのカラーの中でも濃いカラーになっています。濃いブラウンカラーが様々な家具などにフィットし、DIYに使いやすいカラーと言えます。
⑨ジャコビアン
ダーク・オークに次いで、暗めのブラウンです。ジャコビアンは人気のカラーで、塗るだけでアンティークな印象をインテリアに与えることができます。
⑩アンティークブラウン
アンティークブラウンは、薄目のブラウンで、元のカラーを生かしつつ、アンティークな風合いを残すことができます。
⑪クリア
ブライワックスの中でも定番と言えるカラーです。無色のカラーですが、木材本来の印象を生かしてカラーリングできます。塗装の仕上げやメンテナンスなどにも使用するため、持っておいて損のないカラーでしょう。
⑫ミディアムブラウン(トルエンフリー)
明るさを残しつつ、暗さも兼ね備えているため、木材のカラーを生かしつつ、レトロな雰囲気を加えることができます。
⑬オールドパイン(トルエンフリー)
アンティーク・パインよりもトーンを落としたパインカラーです。明るさと暗さもあるカラーが革のような風合いを感じさせます。
⑭ラスティック・パイン(トルエンフリー)
ラスティック・パインはアンティーク・パインの黄色がかったカラーの印象を残しつつ、レトロな暗さも持ったカラーとなっています。明るさと合わせて、レトロ感やアンティーク感を出したい時におすすめです。
ブライワックスの使用例も参考に見てみたい!具体例を画像で紹介
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ブライワックスの塗り方、カラーをチェックしたら、後はDIYでブライワックスを使うのみです。ブライワックスがどのように活用されているか、どのような効果をインテリアや空間に与えているかに注目して、実際の使用例を見ていきましょう。
ブライワックスでテーブルをエイジング
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エイジングとは木材を塗装で加工し、使い込んだようなヴィンテージ感を出すDIYの方法の一つです。ブライワックスは買ったばかりのテーブルや、新品の木材で作ったばかりのイスを男前なヴィンテージインテリアに変えられます。ウォルナットのような暗めの色を使うと、よりヴィンテージ感のあるインテリアに仕上げるられるでしょう。
ブライワックスで男前な棚をDIY
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本や趣味のものを置く棚は、家の中でも存在感のあるインテリアです。収納面だけではなく、ディスプレイ面でもおしゃれな部屋には素敵な棚が必要でしょう。ヴィンテージ感ある棚は購入すると値段が高いものも多く、手が出ないという方も多いはずです。
自作の棚や使っていた棚にブライワックスを塗るだけで、男前で高級感漂う棚に様変わりします。コストパフォーマンスの面でも、ブライワックスはDIYに欠かせないアイテムです。
壁面もブライワックスでアレンジしよう
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家の中で面積が多い部分の一つに、壁があります。壁のカラーや印象は部屋全体の印象に影響するため、おしゃれな空間づくりは壁にこだわることも大切です。
また壁面を有効活用することで、高い位置や使えていなかったスペースを収納にできます。結果として家もすっきり片付くというメリットも。壁面にディアウォールを活用し、木材を立ててブライワックスで塗装すると部屋の印象がおしゃれに変わります。収納もでき、見た目よし、機能性よしの一石二鳥です。
小物の塗装にもブライワックス
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ブライワックスの使い方に対しては、テーブルや壁面といった大きな部分を塗装するイメージがあるでしょう。写真のように鉢植えを木材で作り、ブライワックスの塗装によって、小物の雰囲気をおしゃれにする使い方もおすすめです。
木材そのもののカラーとブライワックスのカラーは植物の緑と相性が良いため、観葉植物と合わせると緑のあるおしゃれな空間を作ることができます。
ブライワックスはアイアンとの相性もばっちり
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アイアンフックのようなアイアンアイテムは、シンプルなブラックカラーがかっこよく、無骨な印象で男前なDIYに役立ちます。アイアンアイテムの印象と、ブライワックスで演出するヴィンテージ感は相性が良く、収納DIYにもおすすめです。
アイアンを取り付ける木材にブライワックスで着色すれば、とても簡単に作れます。DIYのしやすさもうれしい点でしょう。
ブライワックスの重ね塗りもおすすめ!より深みのある色合いを実現
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ブライワックスは単体でも着色・仕上げができ、何役もこなすことができる便利なDIYアイテムです。しかしブライワックスにはワックスタイプだけではなく、ブライワックス・ウォーター・ベース・ウッド・ダイというステインタイプもあります。
例えばブライワックス単体での使用に加えて、ブライワックス・ウォーター・ベース・ウッド・ダイとの組み合わせによる重ね塗りも可能です。ステインの効果である木目を生かしつつコーティングするという特徴と、ブライワックスの着色、ツヤ出しが加わります。するとより深みのある色合いを表現できるようになりますよ。
ブライワックスは紹介したように14色あります。それに対して、ブライワックス・ウォーター・ベース・ウッド・ダイも色の種類があり、合計で12色です。重ね塗りをする場合はブライワックス1色に対し、12通りのブライワックス・ウォーター・ベース・ウッド・ダイがあります。そのため170通りものカラーを作れるのが魅力です。
明るさや暗さ、赤み、黄色みといった色の特徴やレトロ感、アンティーク感の風合いを組み合わせて、自分だけのブライワックスのカラーで着色、ツヤ出しをしてみましょう。
まとめ:ブライワックスはお手軽かつ表現方法もたくさんある便利なワックス!
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ブライワックスの塗り方や色、活用例をたっぷりとご紹介してきました。なんとブライワックスは単体で、着色、ツヤ出しができ、インテリアや木材の印象を変えることができます。
全14色のカラーからお気に入りのカラーを選ぶことで、自分だけのインテリア、空間づくりが可能です。
ほかにもブライワックス・ウォーター・ベース・ウッド・ダイを組み合わせると、深みのあるカラーが実現されます。ブライワックスを活用して、DIYに自分だけのカラーをプラスしてみましょう。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。