レッキス工業とは?評判・魅力・製品を徹底調査!主力製品パイプマシン用・ダイヘッド
引用:REX
通称、「レッキス(REX)」こと、「レッキス工業株式会社」は、パイプマシンの日本国内シェア、トップを誇る配管用機械・工具・環境機器を主力に製造販売するメーカーです。100年近い歴史を持つ企業ですが、どのような魅力を持つ企業なのか、どのような製品が人気なのか、主力製品の1つダイヘッドを中心に、初心者の方でもわかりやすいようにレッキスの魅力をご紹介しましょう。
目次
業界のパイオニア!「レッキス工業株式会社(REX)」
引用:REX
最初に、レッキス工業株式会社とは、どのような企業なのかをご説明しましょう。
会社の歴史と歩み
レッキス工業は、1925年(大正14年)に大阪で創立。当初は、「宮川工具研究所」として、配管機機会工具の製造を行っていました。10年後の1935年(昭和10年)には、現在の東大阪に工場を新築移転し、その後国内に営業所のネットワークを広げていきました。
1965年(昭和40年)には、「レッキス工業株式会社」を設立、その後はヨーロッパ、米国へとビジネスを拡大したのです。
現在では、国内の支店・営業所は11、国内工場は2、海外生産・営業拠点は米国・中国・タイ・インドと展開しています。
また、レッキス工業は、40数年にわたる歴史ある馬術部を持ち、「馬と人に関わる環境の向上を展開していることでも有名です。
社名の由来は?
レッキス工業株式会社は、現在本社が大阪市中央区西心斎橋にあります。
「「REX(レッキス)」という社名は、ラテン語の「王様の中の王様」を意味する言葉で、創業者・宮川作次郎が名付けました。その名の通り、レッキスは、配管工具・空調工具などのパイオニアとして国内シェアNo.1を誇っています。会社設立の際に、「海外展開を視野に入れた経営を」と、海外で通用する名前を付けたそうです。
国内&海外のシェア
製品の国内シェアNo.1を誇るレッキス工業ですが、2015年の段階ではタイ・マレーシア・台湾・スペインでもトップシェアを誇り、海外での売り上げ比率は約20%と、着実に伸ばしています。
「使って楽しい!」にこだわるレッキス工業のモノづくり
レッキス工業は、創業者の経営哲学である「お客様の心を捉えるものを造れなければ意味がない」を現在でも大切にしています。そんなレッキスの魅力的な「モノづくり」をご紹介しましょう!
デザインレビューを何度も行う
デザインレビューとは、開発中の製品を複数の人間にチェックしてもらうことです。レッキスでは、企画・構想設計→デザインレビュー、詳細設計・試作→デザインレビューと繰り返し、初めて量産に入ります。
デザインレビューは、企画や設計の部門だけではなく、営業や製造も交えて行うとか。妥協せずに何度も繰り返し行うことが、レッキスのこだわりです。
現場に、色がきれい・かっこいい工具を!
引用:REX
「いわゆる『3K』とされる現場をもっと楽しく!」……レッキスでは、創業当時から「お客さまが喜んでくれる工具を」の理念を現在でも大切にしています。きつい作業現場でも、作業をする人が楽しくなれるようなモノ作りを行っているのです。「使い勝手がいい」はもちろん、「色使いがきれい」「見た目がかっこいい」など、仕事のモチベーションが上がるような工夫を重視しています。
デザインに関する数々の賞を受賞!
レッキスは、たゆまぬモノづくりへの努力が功を奏して、今までに数々の賞を獲得しています。
- 1993年:スーパーケルシリーズ(大阪デザインセンター年間最優秀賞受賞)
- 1994年:マンティス180・S25A(グッドデザイン賞受賞)、マンティス180は中小企業庁長官特別賞も受賞
- 1997年:ねじ転造機が日本発明大賞考案功労賞受賞
- 2000年:RBチューブカッタ(グットデザイン賞及び中小企業庁長官賞受賞)
- 2006年:東大阪モノづくり大賞 金賞受賞、日本ガス協会「技術賞」受賞、大口径軽量スクイズ管工具が日本ガス協会技術賞受賞
- 2008年:元気なモノ作り中小企業300社 2008年度版(経産省)に選定、おおさか環境賞「奨励賞」を受賞
- 2012年:日本工具工業会「2011年・環境特別賞」をトットリ工場が受賞
ほか、デザインや環境に関する賞を数多く受賞しています。
3次元プリンター導入でコスト削減効果も
レッキスでは、機械設計用途の3次元・CADソフトウェアや、3次元プリンターを積極的に導入しています。そのことにより、外注に仕事を依頼することもなくなり試作品製作コストを、以前と比較して11分の1に削減できました。
また、製品開発期間を短縮できるようになったために、開発に積極的になり、お客様に対してもよりわかりやすく効果的なプレゼンができるようになったそうです。
レッキスの製品ラインナップ
レッキス工業は、水道や空調の配管工事用工具や、環境機器(排水処理装置・空気清浄装置・イオン交換装置など)などの製品を開発しています。
切断・穿孔機器
- バンドソー:円形状にした鋸刃を高速回転させ金属を切断する電動工具
- セーバーソー:管の入れ替えや解体作業に使う機械式ノコギリ
- ダイヤモンドブレード:ダイヤモンドの特性を生かし、コンクリートやアスファルト、金属などを切断するブレード
- パイプカッター:ステンレスや鋼管などの切断に使うカッター
ほか
ねじ加工
- パイプマシン(切削ねじ加工機):水道管工事・ガス工事などの現場で、パイプの「ねじ部分」を作る際に用いる工具
- ダイヘッド:浮き輪のような形をしている工具で、4か所にあるスロット(投入口)にねじ切り用の刃(チェーザ)を組み込み、ねじを加工する。パイプマシンにセットして使用
- チェーザ:ダイヘッドにセットして使う、少しずつピッチが違うパーツで、4個1セットで販売されている。用途にあったダイヘッドを選択して使用
ほか
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管端加工
引用:REX
管同士の接続、装置への取り付けなどに使うマシンで、グルーブ溝加工機・銅管工具・ステンレス管工具など
PE管癒着
引用:REX
水道排水用ポリエチレン管などの接合に使う工具で、ガス用PE管接着機・配水用PE管癒着機など
管内保全
引用:REC
検査:現場を明るくてプラズマ投光器・設置場所を選ばない無電極ランプなど
レッキスの主力製品は
引用:REX
レッキスの主力製品はパイプマシンや、パイプマシンに取り付けて使用するダイヘッドなど、「ねじ加工」製品です。持ち運びのできる大きさの配管用テーパねじ転造機は、1997年に、日本発明大賞考案功労賞を受賞しています。さらに、樹脂管遮断工具(スクイズオフ工具)は、日本発明大賞日刊工業新聞社賞も受賞している製品です。
アマゾンで購入できるレッキスのダイヘッド&パイプマシン
レッキスの主力製品・ねじ加工機の1つダイヘッドは、浮き輪のような形をしています。1〜4までの番号が本体に書いてある、4か所にあるスロット(投入口)にねじ切り用の刃(チェーザ)を組み込み、ねじを加工する機械です。ダイヘッドは、それぞれ適応するパイプマシンがありますが、初めて購入する場合は、パイプマシンとセットになっている「ダイヘッド付きのパイプマシン」がいいでしょう。
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レッキスのユーチューブチャンネルで、使い方をチェックしよう!
こちらでは、動画でパイプマシンなどの使用方法を見ることができます。
●「レッキスのパイプマシンは1台で色々なことができます/レッキス工業株式会社 | REX」
●「レッキス工業株式会社REX」YouTubeチャンネル
レッキスの「ダイヘッドとパイプマシンのセット」
アマゾンでは、レッキスのダイヘッドのみも扱っています。選ぶ際には、適合機種をご確認ください。
レッキスの評判や口コミは?
レッキス製品の評判や口コミを探してみました。
●パイプマシン(切削ねじ加工機)
「パイプマシンに、ダイヘッドや調整用のオイルも付いているセットは、すごく大満足です!」
●片手で持てるパイプマシン(切削ねじ加工機)
「軽いし、ブレーキの効きもいいし、レコードも本体にコンパクトに収められるためにとても使い勝手がいいです」
●パイプねじ切器
「素人でも扱いやすいのが嬉しいですね。最初は、1度に切ろうとしないで、数回に分ければキレイな仕上がりになるでしょう」
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まとめ
ハードに働くマシンなのに、カラフルでおしゃれなデザイン。そして、使いやすくて高性能という、製品を作り続けているレッキス工業。国内はもちろんのこと、海外でも高い評価をされているメーカーです。主力製品のパイプマシン用ダイヘッドのほかにも、レッキス工業では、いろいろな製品を展開しています。ぜひご注目くださいね!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。