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カードローンとキャッシングの違いは?異なる点と注意点をまとめました

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カードローンとキャッシング、名前や機能が似ているようでよく分からない、一体どちらなのでしょうか?カードローンやキャッシングのユーザーとしてははっきりさせておきたいところですよね。

じつはカードローンもキャッシングもお金を借りるという機能の面では大きな違いはありません。また借入れが家族や友人からでなく、他社からお金を借りるという意味でも同じです。

じつはその違いは主に、金融商品として、そして発行会社にあります。

そこでこの記事ではカードローンとキャッシングの違いを前述の2つの点にフォーカスして詳しく解説します。両者の違いをしっかり知って賢いユーザーをめざして下さい。

違いその1:金融商品としての違い

カードローンとキャッシングの違いというと、一番目は金融商品としての違いがあります。金融商品として違えば、ユーザーによって利用の仕方も変わってくるのは当然です。この章では主に金融商品としての違いからその相違点を4点に分けて詳しく解説します。

融資商品としてのカードローン、クレジットカードの付帯サービスがキャッシング

カードローンとは金融業者が取り扱う融資商品の一種です。利用対象者は広く個人から法人、個人事業者まで幅広く利用されています。主なカードローンの発行会社は銀行や消費者金融、信販会社などです。

ただしキャッシングとの比較を考えると、カードローンの対象を法人や個人事業主まで話を広げると読者が混乱してしまうので、ここでの話は個人向けカードローンに限定します。

一方キャッシングとは、クレジットカードのショッピング枠に付属サービスとしてついてくるキャッシング枠のことをいいます。キャッシング枠の使用目的は借入れで、利用者はカードローンと同じく個人です。

キャッシング枠について例を挙げて説明すると、たとえばクレジットカードのショッピング枠が50万円とします。この場合、キャッシング枠でつくのが20万円とすると、借入れで利用できるのは最大で20万円までとなります。

一方ショッピング枠ですでに40万円の買い物があり、まだ未決済だとすると、その時点でキャッシングに利用できるのは50万円-40万円=10万円となり20万円でないことに注意が必要です。

このようにキャッシング枠はショッピング枠の使用状況で利用幅が制限される特徴があります。もちろんショッピング枠が50万円全額買い物に使われ未決済のままだと、キャッシング枠が0円となることはいうまでもありません。

このようにカードローンは、認可された利用限度額一杯まで繰り返し借入れに使えるのに対して、キャッシングはショッピング枠の利用状況に左右される点で大きな違いがあります。

利用枠が大きいのがカードローン、利用枠が小さいのがキャッシング

カードローンとキャッシングの違いで特徴的なのはその利用限度額の違いです。総じて利用幅が大きいのがカードローンで小さいのがキャッシング。

カードローン限度額はローン会社の審査によって決まるので、申込者の収入や勤務先等の返済能力、信用力で利用できる限度額にも10万円~1,000万円まで大きな幅がありますが、キャッシングの場合、総じて一律で最大でも50万円ほどまでとあまり大きな限度額は期待できません。

またキャッシング枠が50万円というのはまれで、ほとんどの枠が20万円~30万円まででしばられています。これは一般的にクレジットカードのショッピング枠が50万円程度に制限されていることが理由です。

クレジットカードは常に偽造や変造されるリスクがあり、顧客が不正使用の被害に遭ったとき、カード発行会社が顧客の損失を補填しなければならないケースが多いため、このように利用枠に一定の制限をかけているのです。

適用金利幅が大きいのがカードローン、金利が高い水準で一定なのがキャッシング

カードローンもキャッシングも機能の本質は借入れなので利用すれば当然金利がかかります。その場合、両者の違いとして、適用金利幅が大きいのがカードローン、高い水準で一律なのがキャッシングという特徴があります。

カードローンは審査によって決まるので、申込者の信用力、返済能力や認可された限度額の大きさに応じて、適用金利の幅が年1.0%~20.0%とかなりの差があります。

一方、キャッシングの場合、ほとんど全てのキャッシング枠が年18.0%で統一されています。

この理由は業者が付ける金利が全て利息制限法という法律に基づいており、この法律では限度額が10万円以上~100万円未満のローンに対する適用金利を最大でも年18.0%とすることが決められています。

前節でも解説したとおり、キャッシング枠の多くは最大でも50万円ほどなので、ほとんどのクレジットカード会社でキャッシング金利が年18.0%に設定されているのです。もちろんカードローンも同じ法律の規制を受けているので、最大でも年20.0%までで、これ以上高く金利をつけると法律違反になります。

借入れ資金の長期使用がカードローン、短期利用がキャッシング

金融商品から見たカードローンとキャッシングの違いは、借入れ資金の長期使用がカードローン、短期利用がキャッシングという面にも見られます。

カードローンの利用では、借入期間が1ヶ月以上1年未満と長期になることが多く、これはカードローンの返済方法が毎月返済になっていることと強く関係しています。特にカードローンの利用限度額が大きくなればなるほど適用金利も下がり、また毎月返済が利用者の負担を和らげるため、結果として使いやすくなり利用が長期になりがちです。

一方キャッシングは、あくまでショッピング枠の付帯サービス、いわゆるおまけであり、借入れしても利用期間は短期、1日~数日以内が基本です。モールに買い物に行って急に買いたいものができたとき、たとえ財布にお金が入ってなくても店内設置のATMからキャッシングで借りてお金を引き出せるのでとても便利です。

ただ借りっぱなしにしておくと金利もかさむため、給料日などお金ができたときにできるだけ一括返済してキャッシング枠を空にしておくことが賢い利用方法になります。

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違いその2:発行会社の違い

前章で解説したように、カードローンとキャッシングの違いは金融商品として比較することもできますが、以下のように発行会社の違いから比較することも可能です。

カードローンを発行するのは銀行、キャッシングは消費者金融

発行会社別に分類すると、カードローンを発行するのは銀行、キャッシングは消費者金融という分け方もできます。これは主に利用者の資金の借り方とも大きく関係しています。

銀行カードローンは低金利、大きい限度額が特徴なので返済負担も少なく長期利用が可能です。貸出金利も最高で平均年14.5%程度、最低だと年1.0%~2.0%の金利で借ることができます。これは利用者に取って返済負担の軽減につながるので、長く借りていてもそれほど気にはなりませんよね。

一方、消費者金融が発行するキャッシングカードは、業界ではカードローンとも呼ばれていますが、短期利用が前提で活用されている金融商品です。

したがって消費者金融の主な借り手も、銀行カードローンのように身分が安定した正社員中心でなく、正社員から個人事業主、パート・アルバイトや契約・派遣社員までとかなり幅広い層から構成されています。そのためキャッシングの金利も高めで平均年18.0%ほどあり、長期利用には向いていません。

しかしキャッシングも短期利用に限定すれば、金利負担もそれほどでもなく、しかも資金繰りに応じて弾力的に使えるので結構便利です。この点が多くの幅広い利用者層に消費者金融が支えられている理由でしょう。

カードローンの返済方法の基本は分割払いとリボ払い、キャッシングは一括払いとリボ払い

発行会社の分類でカードローンとキャッシングの違いは返済方法でも比較することができます。

カードローンの返済方法の基本は分割払いやリボ払いですが、キャッシングは一括払いとリボ払いが基本です。これはそれぞれが適用される借入金利の高さと大きく関係しています。

カードローンの分割払いもリボ払いも毎月一定額を分割して返済していく点では支払方法はほぼ同じで、カードローンの主な利用者である給与所得者にはそれほど負担にならない返済方法です。

一方キャッシングの返済方法には一括払いとリボ払いがありますが、カードローンに比べて平均的な借入金利が高いので、長期間借り続けるとどうしても負担になってきます。そのためキャッシングは短期利用が基本で、借りたら早めに一括払いで返済すれば金利負担も軽く済みます。

もちろんキャッシングの利用層は幅広いので、借入後の返済方法もリボ払いで毎月コンスタントに払っていく方が都合の良い方もいることでしょう。そのため消費者金融もできるだけ多くの支払い方法を用意して多様な利用者層のニーズに応えているのです。

審査が厳しいのがカードローン、比較的甘いのがキャッシング

発行会社の違いから、審査が厳しいのがカードローン、比較的甘いのがキャッシングという分け方もできます。これは銀行カードローンの審査は厳しく、消費者金融キャッシングは審査が比較的緩いと言い換えることも可能です。

銀行カードローンは個人向けカードローンといっても、審査はお堅い銀行がしているので申込みしたら誰でも簡単に利用できるというものではありません。銀行が評価できる一定の信用力、返済能力が申込者には必要であり、収入面でも一定以下の収入しかない方には審査で通ることがかなり難しいです。

一方消費者金融が発行するキャッシングカードは、審査もそこまで厳しくなく、また収入の高さもそれほど問題ではありません。消費者金融が審査で申込者に求めているのはまず「安定した収入を確保していること」です。

したがって申込者に安定した収入があれば、後は収入の大きさに合わせて業者が利用可能な限度額も決めてくれるので、銀行カードローンに比べて、審査通過できる人の数も増やすことができます。

実際、銀行カードローンの審査通過率が30%以下なのに比べて、大手消費者金融3社の審査通過率はいずれも4割を大きく超えています。この数字を見ても、審査が厳しいのがカードローン、比較的甘いのがキャッシングというのは明らかです。

カードローンもキャッシングも審査で総量規制の影響を受ける

これまではカードローンとキャッシングの違いを主に2つの点から解説してきましたが、じつは両者には共通点もあります。それはカードローンもキャッシングも審査で総量規制の影響を避けられないという点です。

総量規制というのは、貸金業者に対する融資総額を量的な面から制限する法律で、具体的には貸金業者は本人年収の3分の1を越えて融資することができません。また規制を受けている貸金業者には、消費者金融と信販・クレジットカード会社があり、クレジットカードのキャッシング枠もこの総量規制の対象です。

一方銀行カードローンは現在のところ、総量規制対象外に分類されていますが、実質的には総量規制の影響を免れることができなくなっています。

なぜなら2018年後以降、カードローンを発行している銀行で自主規制が進んでおり、現在では多くの銀行で本人年収の3分の1を越えて融資することができないようになっているからです。

したがってカードローンもキャッシングも、総量規制の下で審査に影響を受けているという点では共通しています。

まとめ

カードローンとキャッシングの違いを、金融商品、発行会社の違いという2点から詳しく解説してきました。

記事で解説すると、このように多くの違いが見つかるカードローンやキャッシングですが、実際、利用者の間では、このような違いなどあまり意識せず活用されているのが実態ではないでしょうか。

しかしカードローンもキャッシングも借入れには違いなく、十分な知識も持ってしっかりと使わないと、思いがけず自分の信用を傷つけたり多重債務者に陥ってしまったりします。それだけにカードローンやキャッシングの違いを知ってきちんと使いこなすことがとても重要だと考えています。

 

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。