ジャッキの選び方と使い方が知りたい!種類・大型・小型の違いや人気メーカー製品4選
車のタイヤ交換に使う「ジャッキ」をお探しですか?
ジャッキといえば、「重いものを支えたり持ち上げたりするための道具」ですが、小型から大型なものまで、さまざまな大きさがあります。また、動かす仕組みも、ネジ・ハンドル&歯車・油圧などいろいろ違いがあるのです。
一台あると便利なジャッキですが、いざ購入しようと思っても何を基準にしていいのか、迷ってしまいますよね。
そこでこの記事では、ジャッキの知識や使い方、選び方までご紹介します。とくに汎用されている「油圧式ジャッキ」の人気アイテムを紹介していますので、ジャッキ選びの参考にしてください。
目次
そもそも「ジャッキ」とはどんな道具?
ジャッキとは、そもそもどのような働きをする道具なのでしょうか。
支える・持ち上げるときに活躍する道具
ジャッキは、簡単に説明すると「小さい力で、重いモノを支えたり上下に移動したりできる」道具のことです。今では一般的に広く使用されている道具ですよね。
じつはジャッキの歴史は古く、エジプトのピラミッド建造する際、すでに用いられていました。そして、時代のニーズに合うように開発され、今でも進化し続けています。
一般的に馴染みがあるのは、自動車のタイヤ交換や整備に使う小型のものです。しかし、建築や工事現場で設備を移設する際、プロが使う大型のジャッキもあります。また、災害現場で倒壊したビルや建築物を持ち上げる救助用のものもあるのです。
ジャッキの動力は主に3種類
ジャッキの動力は、主に「機械式」「液体作動式」「空気作動式」があります。それぞれの違いをご紹介しましょう。
【機械式ジャッキ】
引用:photo-ac
機械式ジャッキは、ネジをくるくると回して上げ下げするオーソドックスなタイプです。「ネジ式ジャッキ」とも呼ばれています。普通ネジタイプや、ラチェット式ネジタイプ、軸受付ネジタイプなどがあります。
ネジ式ジャッキは、回転運動を上下運動に変化させることで、重いものを上下に動かします。軽量で持ち運びが簡単であることがメリットです。その一方で、ネジが壊れやすい、作業の効率が悪いというデメリットもあります。
【液体作動式】
引用:amazon
液体(油)で動かすタイプの「油圧式ジャッキ」は、市場で一番出回っているタイプです。
油圧式のジャッキは、小さな力を大きな力に変えることができる「テコの原理」や「パスカルの原理」(※)を利用しています。
油は粘性があり、機械が錆びにくいです。そのため、油圧システムが機械や工具に使用されているのです。
※パスカルの原理:密閉容器の中に入っている液体は、一定の圧力を加えると、容器の形状に関係なく「同じ強さで液体のどの部分にも伝わる」という液体力学の基本原理
【空気作動式】
引用:amazon
圧縮した空気の力を使って操作するのが、空気作動式ジャッキ(エアージャッキ)です。
コンプレッサーでエアーを供給するタイプや、排気ガスを利用するタイプ、手動とエアーを併用するタイプなどがあります。油圧式と比較すると、安全で持ち上げるパワーも大きいのが特徴です。
以前は、本体が重く時間もかかるため不人気でしたが、最近はコンパクトなサイズも発売されています。車のドアロックを解除したりちょっと重いものを持ち上げたりする際に、手動で膨らませて手軽に使えるタイプもあるのです。
油圧ジャッキの種類と選び方
一般的に普及している「油圧式ジャッキ」は、以下の2種類が主流です。
油圧パンタグラフジャッキ
電車の屋根に付いている「パンタグラフ」のようなひし形が特徴で、ひし形部分が折れて伸縮します。(シザーズジャッキと呼ばれることもあります)
使用する際には、安定した場所に設置することが重要です。車に積み込みができる小型のものが多く、値段も3,000円前後とリーズナブルです。通常、新車を購入すると標準装備として付いてきます。
フロアジャッキ・ガレージジャッキ
「フロアジャッキ」は、縦長いボディにレバーが付いた形状をしています。
パンタグラフよりも安定感があり、より広い範囲を持ち上げることができます。しかし、製品の多くはサイズが大きく重いため、車に積み込むのは難しいでしょう。
また、本体にキャスターが付いていて、移動可能なタイプは「ガレージジャッキ」といいます。
そのほか
ほかにも、ボトル型をした「ボトルジャッキ」があります。ですが、車高が高い車でないと使えないため、主にトラックのタイヤ交換や整備時に使用されます。
油圧ジャッキを選ぶときのチェックポイント
油圧ジャッキを選ぶときのチェックポイントをご紹介しましょう。
最大荷重を確認し車よりも大きいものを選ぼう
ジャッキが持ち上げ可能な「車の重さ」のことを「最大荷重」と呼びます。この最大荷重が、自分の車の重量に合っているかどうか確認しましょう。
ただし、ギリギリではなく「車よりも重め」を選ぶことが大切です。たとえば、もし車の重量が2トンだった場合、最大荷重は2.5〜3トン程度のものを選んでください。
また、購入を避けたほうがいいジャッキは値段の安い海外製品。理由は最大荷重の表示よりも、実際に持ち上げられる重さが軽い可能性があるためです。車が落下して事故になることもあるため、購入しないほうがいいでしょう。
ジャッキを選ぶ際には、何よりも「頑丈で安心・安全に使用できること」が必須条件です。
持ち上げられる低さと高さを確認する
ジャッキで車を持ち上げられる高さのことを、「最低位」(持ち上げ可能な一番低い位置)と「最高位」(持ち上げ可能な一番高い位置)といいます。
たとえば、車高の低い車なら、最低位が低いジャッキであれば車の下に入れることが可能です。そして、最高位が高ければ、その分空間もできるため作業がしやすくなります。
製品本体の重量も重要!
急にパンクしたときなどに備えて、ジャッキは車に搭載しておきたいという場合は、製品重量も確認しましょう。本体が重すぎると車に乗せられません。できるだけ軽量のものを選びましょう。
安全性や性能などを重視
ジャッキを選ぶ際には、何よりも「頑丈で安心・安全に使用できること」が必須条件です。多少高価でも性能や品質がしっかりしていて、信頼できるメーカーの製品がおすすめです。
前項でも書きましたが、安い海外産の製品は、破損しやすい・最大荷重が表示より軽い恐れもあるのです。車体が落ちるなどの事故は命に関わります。
値段の安さではなく、きちんと性能を確認してから選びましょう。
油圧ジャッキの使い方と注意したいこと
油圧ジャッキは、製品の取り扱い説明書を確認して、十分使い方を把握してから使うようにしましょう。また、安全のために必要なグッズも事前に準備してください。
【ジャッキの使用方法-1】パンタグラフジャッキ
ジャッキアップポイントにジャッキを固定し、安定感を確かめてからゆっくりとジャッキアップします。車が持ち上がると不安定になることもあるため、もし傾いていると感じたらやり直しをしてください。
※ジャッキアップポイント:車の下にある「ジャッキを固定する」場所
【ジャッキの使用方法-2】フロアージャッキ
ジャッキ本体が長方形なので、そのまま車体の下にもぐりこませ、車体のフロント(前)かリア(後ろ)の2輪を持ち上げて使います。
ジャッキを使うとき注意したいこととは?
1.標準装備で付いてきたジャッキは、あくまでも急にパンクしたときの「応急処置用」と考えましょう。
2.油圧式パンタグラフジャッキは作業が楽にできますが、丁寧に扱わないとオイル漏れをするので気を付けましょう。
3.ジャッキアップポイントは、車種によって異なるため、作業をする前に必ず確認してください。
4.コンクリートなど、平らで安定している広い場所で作業をしてください。
5.作業をする際には安全対策グッズを使用しましょう。
事故を防ぐ!必ず使いたい安全グッズ
ジャッキで作業をしている際に、車体が落ちてきたり車が滑ったりしないように、安全対策用のグッズは必ず事前に揃えておきましょう。
【ジャッキアップパッド】
パッドがあればジャッキアップポイントに傷が付くのを防ぐことができます。
【ジャッキスタンド】
油圧ジャッキだけで車を支え続けるのは難しいため、ジャッキスタンドを利用してしっかりと支えます。
【タイヤストッパー(車輪止め)】
ジャッキアップした際にタイヤが動かないように補助します。
人気油圧ジャッキ・おすすめ4選
一般的に普及している油圧式ジャッキの中から、人気のあるおすすめ製品をご紹介しましょう。
😊アマゾンでも人気のあるシザースジャッキ!😊
😊女性や初心者でも軽い力で使える!😊
😊純正ローダウン車のジャッキアップに最適なモデル😊
😊ミニバンやワンボックス車のジャッキアップに
最大揚程質量 : 2.25t・サドルサイズ : 約φ60mm
ジャッキを使っているところ見せてください!
皆さんがジャッキを使っているところを、SNSからピックアップしてみました!
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安全面に十分配慮して製品を選ぼう!
ジャッキは、安全・安心で信頼できる製品を選ぶことが大切です。自分の車の大きさや重量、この記事でご紹介したことも踏まえて、ぴったり合ったジャッキを選んでくださいね。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。