チェーンブロックは三脚を活用して吊り上げ!レンタルや自作はどう?
チェーンブロックを使って吊り上げ作業を行うとき、「三脚」があるだけで場所を問わず作業が行えます。
しかし三脚が便利と言っても、
- チェーンブロックと三脚ってどう使うの?
- 三脚の選び方ってどうすればいい?
と使い方、選び方に悩まれる方も多いでしょう。
そこでこの記事では、チェーンブロックに使う三脚の使い方や選び方を初心者の方でもわかるように解説しています。
購入時の注意点からレンタル・自作の方法についてもまとめていますので、チェーンブロックと三脚の導入で悩まれている方はぜひ参考にして下さい。
画像や動画を使って解説しているため、文章でイメージがつきにくい方もかんたんに理解ができます。どうぞ安心して読み進めてください。
目次
チェーンブロックで使う三脚の使い方や選び方は?活用方法をご紹介!
チェーンブロックを使って重たいものを吊り上げる際、三脚があると場所を選ばずに吊り上げ・吊り下げ作業が行えます。
読み進める前に、以下の疑問を持つ方。
- チェーンブロックってそもそもなに?
- 少し知っているけど…具体的に知らない
扱う重量や高さなど用途によって選択できるチェーンブロックが変わるため、下記の記事も参考にしてください。
大掛かりなものでは、天井クレーンに取り付けて重量物の運搬を行います。
しかし倒木の抜根や大きな石、バイクの吊り上げなどのDIYレベルでは天井クレーンなどの大掛かりな設備導入は現実的とは言えません。
そんなときに活用できるのが「三脚」です。三脚があれば、どこでも吊り上げ可能なメリットがあります。
イメージしにくい部分でもありますので、実際に活用したときの画像や動画をご用意しました。以下よりご覧ください。
三脚はどう使う?画像や動画で解説!
三脚とチェーンブロックを使って吊り上げる。なんとなくイメージはつくかもしれませんが、文字だけですと分かりづらい部分です。
そこでまずは、三脚を見てみましょう。
画像は1トンチェーンブロックを取り付けた三脚です。この三脚はパイプのジョイント部が外れるため、折りたたんで持ち運べます。
上記画像くらいの大きさであれば組み立てにも約3分程度と時間がかからず、工具もいりません。どこでも扱えるのが、三脚を使う大きな利点です。
次にチェーンブロックを三脚に取り付けて、人力で抜根している動画をご覧ください。
庭木のお手入れの他、倒木の抜根など活用場面は広いです。他にも大きな石を持ち上げたり、移動させたりもできます。
重量物をどこかに運搬したい場合、吊り上げた状態で軽トラックの荷台に乗せればそのまま移動が可能です。
「自分でなんでも行ってみたい」欲求がある方にとって、三脚とチェーンブロックの組み合わせは無限大の可能性を持っています。
また災害などで落石、倒木など移動させるのが困難な重量物を運搬する際も、とても役立つでしょう。
三脚を選ぶ際の注意点とは?
三脚を選ぶときは、以下の3点に注意です。
- 用途の確認
- 三脚の高さ
- 耐荷重
まず「三脚をどこでどう使うのか」を確認します。用途を確認すると「高さがどれぐらい必要なのか」「重さはどれぐらいか」がわかるでしょう。
抜根であればそこまで高さがなくても問題ありません。しかし、運搬に使用する際は荷台に乗せることを考えて、ある程度の高さが必要です。
あわせて吊り上げる重量物の重さも変わるため、重量に耐える強度の三脚を選ばなくてはなりません。
※吊り上げられる重量の確認は、「最大吊荷重」「定格荷重」などの表記で何tまで対応しているのか記載されています。
注意点を踏まえた上で購入するときは、三脚「セット」と記載されたものを選ぶのが無難です。
セット販売の記載がない場合、足りない部品を自身で集めなくてはならない場合があります。
重量物を吊り上げるということは、一歩間違うと倒壊などの危険性もあるのです。慣れないうちは、安全に作業が行えるセット販売の商品を選びましょう。
チェーンブロックの三脚はレンタル可能?メリットやレンタル先は?
購入するほど使わないし、自作するほど手間をかけたくない。そんなとき、三脚をレンタルできるサービスがあれば便利ですよね。
結論として三脚のみのレンタルは可能ですが、あまりサービスは多くありません。
料金やサービス内容とも照らし合わせ、自身の状況に合わないと思えば中古品の購入を検討しましょう。
以下ではレンタルのメリットやサービスをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
三脚をレンタルするメリット
三脚をレンタルするメリットですが、以下の4つが当てはまります。
- 整備済みの商品が借りられる
- 故障しても処理が楽
- 使いたいときに本格的な機材を使用可能
- 気に入った商品は買取可能(サービスにより異なります)
レンタルサービスは不特定多数の方に使ってもらう前提のため、商品を何度でも使えるよう整備しています。
自身で所有していた場合は自己チェックが必須になり、チェック時の水準もバラバラです。
日頃から数多くの商品をチェックしているプロであれば、事前に故障の危険性があるものも発見できます。
また万が一、使用していて故障した場合は代替商品の発送や故障品の返品など対応が楽です。
個人での使用時は故障すれば商品の廃却、新しく購入する商品の費用など手間もお金もかかります。
使いたいときに本格的な機材を使えるというメリットも、レンタルならでは。購入は高くても、レンタルすれば安いというのは大きな魅力です。
他には使っていた商品が気に入り、買取りたいと考えた際に購入可能な場合があること。
実際に使ってみるとわかることが多いので、レンタル商品を所有したいと考えたときはサービス会社に問い合わせてみると良いでしょう。
三脚をレンタルできるサービスや会社
三脚のレンタルが可能なサービスや会社は、あまり多くありません。また専門的な工具でもあり、法人へのレンタルが前提の会社も多いです。
参考として載せておきますので、詳しくは各会社へとお問い合わせください。
建設機械のレンタルや販売を行っている会社で、アルミ吊り三脚は基本料金が1000円、1日1300円からの料金でレンタル可能です。
チェーンブロックのレンタルも行っており、同時にレンタルしたいと考える場合は利用すると良いでしょう。
建設機械や産業機器のレンタルを行っている会社で、つり上げ機械工具の取扱商品内に「携帯三脚」があります。
携帯式のため、2.5mほどの高さで定格荷重は1tのものです。
レンタル料金の記載はないため、電子メールにて問い合わせを行います。この時点で料金は発生しないため、気軽に問い合わせが可能です。
取扱商品の一覧内に三脚セットがあり、電子カタログ内に三脚セットが載っています。
こちらは問い合わせ時に会社名が必須となっており、法人へのレンタルが前提です。
電話で問い合わせるか、会社名に個人名を記載して個人レンタルが可能か問い合わせるほうが良いでしょう。
チェーンブロックの三脚って自作できる?丸太を使った方法も!
DIY経験がある方は、チェーンブロックの三脚を自作するという手もあります。
ここでは三脚の自作が可能という前提で、挑戦したい方への情報をまとめました。
三脚の自作は可能!注意点を踏まえた上で安全に
三脚の自作は可能です。ただし重量物を吊り上げるため、注意すべき点を守らなくてはなりません。
- 脚部が開かないようにする
- パイプや丸太の強度は十分なものに
おもに三脚を自作する際は「単管パイプ」か「丸太」を使用するかで分かれます。一般的な単管パイプであれば強度もあり、ホームセンターで入手しやすいです。
丸太の場合は材質・内部の腐食など少々不確定な要素が多いため、突然破損する恐れも。
初心者であれば部材も揃いやすい、単管パイプでの作成がかんたんでおすすめです。
単管を使った三脚の作り方
単管パイプはホームセンターでも通販でも手に入り、価格も2.0m一本で1000円ほどと入手しやすい価格設定です。
単管パイプを使用したい高さで逆算し、3本購入します。その後タコマンより販売されている三脚ヘッドを使用。
この商品を使えば、スパナさえあればかんたんに三脚が組めます。単管パイプは脚部が不安定になりますので、三脚ベースも使ってください。
三脚ベースを使うと、足の広がりを抑えられるロープが結びやすいです。ロープの必要性は、以下の動画をご覧ください。
13秒ほどで吊り上げ時の荷重がかかり、衝撃とともに脚部が開いているのがわかります。
このときにロープが結ばれていなかったり、脚部が不安定ですと転倒・落下でケガをする恐れがあるため、特に注意が必要です。
丸太を使った三脚の作り方
太さが合えば、前述したタコマンの三脚ヘッドや三脚ベースが使用可能です。
大きめの丸太を使って作業をしている方も多く、三脚ヘッドを使わずにワイヤーで丸太を止めています。
しかし、3本の丸太すべて均等に力がかかるようにしなくてはなりません。ワイヤーを使って締める場合は、慣れている方に聞いて行うほうが良いでしょう。
脚部についても重量物を扱う都合上、しっかりと固定できるものを使用する必要があります。
スコップを差し込んで留め具代わりにしたり、スチールホイールなどを利用したりする方も。
ただし単管パイプでの自作に比べ難易度が上がりますので、慣れていない方はあまりおすすめできません。
万が一の事態を考えると、単管パイプで作成して慣れてきたら丸太での三脚作成に挑戦するほうが良いです。
まとめ:チェーンブロックに使う三脚を選ぶ時は使い方に合ったものを
チェーンブロックの三脚は、セットで使うと場所を選ばずに吊り上げ・吊り下げが可能になる便利なものです。
使い方や場所を考え、最適な商品を選んで安全に作業を行いましょう。
チェーンブロック選びでお悩みの場合は、以下の記事が参考になります。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。