チップソーとは?木材や金属をカットするときに大活躍するアイテム!
チップソーは幅広い工具で使われる、丸い刃のことを指すのはご存知でしょうか。
木材だけではなく、金属の切断もできてとても便利です。
DIYでチップソーを使おうと考えたとき、
- 詳しいチップソーの選び方が知りたい!
- そもそもチップソーってどんなもの?
と興味や疑問を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「チップソーの選び方と基礎的な知識」についてまとめました。
3分ほどでチップソーについて詳しく知りつつ、自分がほしい最適なチップソーを選べるようになりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
チップソーとはどんなもの?幅広い工具で活用されるチップ付きノコ!
DIYをしている方なら、チップソーを耳にする機会があるのではないでしょうか。
しかしチップソーがどんなもので、どういうときに使うのかは意外と知られていません。
チップソーについて知識を深めると、DIYでも活用できる場面が増えておすすめです。
チップソーとは?
チップソーとは、丸いノコの刃先に硬い素材のチップを付けたものです。
高速回転する超硬チップで、対象を切断します。
チップ部分とノコ刃本体を別素材にしているのは、高い耐久性や切れ味を維持しつつコストダウンにつなげられるからです。
似たような言葉で「丸ノコ」と「チップソー」を混同していることがあり、一部では丸ノコ=チップソーという認識が定着している場合も。
丸ノコはおもに切断加工で使われる工具を指し、チップソーは円形の刃を指す言葉です。
工具である丸ノコについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
違いを覚えておくことで、しっかりと使い分けができるようになります。
チップソーが使われる工具とは
チップソーはおもに丸ノコで使用されるほか、草刈り機でも使われます。
加工する素材も木材・金属や石膏ボードがあり、使用される工具は幅広いです。
あわせてチップソー自体のチップや素材、刃数も多彩でバリエーション豊富。
丸い刃を使って切断する工具全般に、広く使われています。
チップソーの選び方!用途別に考えて自分に合った最適なものを選ぼう
チップソーは素材や径の大きさから刃数まで、種類が多彩かつ多様です。
目的に合わせて適切な商品を選ばないと、機器の摩耗を早めたり破損に繋がったりします。
また機器に合わない刃を購入してしまい、処分に困ることは避けたいもの。
ここでは目的別に、適切なチップソーの選び方を紹介していきます。
木を加工する木工用で選ぶなら
木工用のチップソーを選ぶ際、まず扱う工具の「取り付け可能なサイズ」を確認しておく必要があります。
基本的には、もともと付いていたサイズの刃しか取り付けられないことが多いです。
扱えるサイズの確認方法は取扱説明書を見るか、メーカーホームページを参考にしましょう。販売店や購入先で聞くのも良いです。
サイズを確認したら、刃数を検討します。刃数が多いものと少ないものを2種類で用意しておくと、仕上がりの比較ができて便利です。
チップソーに機能性が付加されたものもあり、用途に合わせた選び方ができます。
おもに以下の4つが、チップソーに付加される機能性です。
- 表面コーティング(汚れが付きにくく、ヤニが多い木材の切断におすすめ)
- 低振動スリット(スリットにより、振動と騒音を抑えます。住宅地近くでの作業に最適)
- パーチクルボード用(切断の難しいパーチクルボードを作業する際は重宝します。)
- リフォーム用(解体作業や釘入りの木材に対応)
金属加工を行う金工用で選ぶなら
金工用のチップソーはまず切る材料の厚みと、刃が適応する材料の厚みを参考にして選びます。
しかしほとんどの金工用チップソーは、最大で6ミリほどの厚みまでしか対応していません。
6ミリ以上の厚みのものを切るなら、厚物用のチップソーを選びます。
モトユキ グローバルソー チップソー 厚物鉄鋼用
用途:丸鋼、平鋼、アングル鋼、チャンネル鋼、C型チャンネル鋼、鉄筋、鋼管、ガス管、ライニング管、しま鋼板、デッキプレート、ハンガーレール
外径:180mm
刃厚:1.8mm
穴径:20mm
また材料となる金属の材質も重要です。
材質ごとに適切なチップソーが存在するので、対応した材質に合わせて選んでください。
対応材質を間違うと切断面の荒れや切れ味の劣化、最悪の場合は事故につながります。
用途外の使用をしないよう、注意が必要です。
草刈り機用で選ぶなら
草刈り機にもチップソーがあります。
切断する対象が草なので、扱いやすさを優先して軽量メッシュ構造のものが多いです。
草刈り機の場合は、チップソーではなく樹脂刃やナイロン製の刃が存在します。
詳しくは下記の記事を参考にしてください。
チップソーは素材や厚みでどう変わる?サイズの違いについても解説!
チップソーはシンプルですが、小さな変化で大きく特性が変わる奥深いものです。
素材とサイズ、刃数や厚みの4点からチップソーの特性を紹介していきます。
チップソーの素材について
チップソーのチップ素材は、代表的なもので以下の4つに分けられます。
- 超硬チップ(木工用で、高い硬度と靭性を持ちます)
- サーメットチップ(金工用で、非常に高い硬度の特殊チタンが主成分)
- 焼結ダイアモンドチップ(サイディング用で、ダイアモンドを高密度に焼結)
- 超微粒子超硬チップ(石膏ボード用で、切断面が非常になめらか)
いずれのチップも、適応する材質に対して高い耐久性を発揮します。
チップソーの厚みについて
チップソーの厚みは、増すほどにブレが少なくなります。
厚みが増えると機器にかかる負荷も増加しますので、パワーのない機器には薄めの刃を使用してください。
また繊細な切断の際も、薄めの刃がおすすめです。
チップソーのサイズについて
チップソーのサイズは、基本的に機器の適用サイズで決まります。
切る材料の材質や大きさにより、適したサイズが導き出されるのです。
例えば木工用なら、切断する材料の厚みの3~4倍が外径を決める際の目安。
チップソーのサイズを上げるには、使用する機器も変えなくてはなりません。
金工用のチップソーサイズも、木工用と同じく機器によって決まります。
主流となるサイズは、以下の4つです。
- 100~190ミリ
- 255ミリ
- 305ミリ
- 380ミリ
どのサイズに該当するのかを確認し、最適なサイズを選んでください。
切れ味に関わる刃数について
刃の数は直接切れ味に関わる項目で、とても重要です。
刃数による違いは、以下を参考にしてください。
刃数が多い | スピードDOWN | 仕上がりはキレイ |
---|---|---|
刃数が少ない | スピードUP | 仕上がりは荒い |
刃数が多ければ多いほど切断面が綺麗になりますが、切断スピードは遅くなります。
機器に負担をかけ過ぎないためにも、刃数の多いものを使う場合は注意が必要です。
木工用は刃数40~70のものが一般的と言われており、迷ったらこの範囲に収めると良いでしょう。
金工用の場合は、作業する素材で基準となる刃数が大きく増減します。
まとめ:チップソーは切断に特化した幅広い工具で使われる優秀なアイテム
チップソーを使用する場合、適切なサイズや材質を選ぶのに少し知識がいります。
使い方を大きく間違うと機器を痛めたり事故につながったりするので、焦って選ぶのは禁物です。
使いこなせるようになれば、さまざまな用途に対応できるでしょう。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。