コアドリルの特徴や選び方を丁寧に解説!おすすめのコアドリルも紹介

コンクリートの壁などへ容易に穴を空けられるコアドリル。ホルソーにも似た電動工具ですが、こちらは木材など限定された素材でなければ対応できません。

対してコアドリルは、コンクリートや石材といった非常に硬い壁や天井などへ穴を空けられる切削性を持っています。

しかし、これまで使用経験がない場合、以下のような疑問を持つかと思います。
・そもそもコアドリルの特徴が掴めない
・コアドリルを使用する予定だが選び方が分からない
・コアドリルを使用する時の注意点を知りたい

そこでこちらの記事では、建設現場や電気工事などで使用されるコアドリルの特徴をはじめ、選び方やおすすめのコアドリルをまとめました。
コアドリルについて知る必要のある作業員の方や、DIYが好きな方も是非参考にしてみてください。

コアドリルとは

引用:Amazon

コアドリルは、円筒状に穴を空けられる電動工具のことで、通常のドリルよりも径が大きく建設現場などでも使用されています。

そしてコアドリルは、ホルソーと違い刃や本体の耐久性などに大きな違いがあります。

1台用意しておけば業務用としてはもちろん、DIYの際に配線や部材を通す大きな穴を空けるためにも役立つのが魅力的です

コアドリルとは円筒状の穴を空ける電動工具

コアドリルは、電動ドリルもしくは固定式のドリルに円筒状の刃物を装着し、回転や振動しながら穴を空ける工具の名称です。

また、コアドリルには、回転しながら切削するタイプや振動で対象物を粉砕するタイプといった、2種類に分かれています。

一般的には土木・建設現場で使用されていて、コンクリート・モルタル・サイディングボード・石材など多種多様な材質の構造物に活用できる耐久性・汎用性の高さも特徴の1つです。

また、通常のドリルビット(一般的な電動ドリル)は細いため、作業効率という点で大きな径の穴が必要な電気配線・給排水管などには向いていません。一方コアドリルは150㎜などの大きな穴を空けられるので、作業効率という点でも優れています。

コアドリルの名称や基本構造

コアドリルの形状は、電動ドリルへ装着するためのシャンクがあります。そして、シャンクの反対側は、センター部分にドリル(センタードリル)とドリルを囲うように円筒形状のボディーで構成されています。

引用:Misumi-vona

ボディーの先端には、穴の外形を切削できる刃が付いています。また、刃先には超硬チップが取り付けられているので、コンクリートブロックや石材といった材質も切削できるようになっています。

回転切削しながら穴を空けるタイプのコアドリルは、超硬チップが回転方向に向かうように角度を付けているのが特徴的です。また、振動・ハンマーで穴を空けるタイプのコアドリルは、回転方向に合わせて角度を付け強度を高めています。

引用:Misumi-vona

そのため電動ドリルの構造に合わせて選択しなければ、破損の危険性もあるので気を付けましょう。

コアドリル使用時の注意点


コアドリルは、1度に大きな穴を空けるため粉じんも舞ってしまいます。作業前に防塵マスクやゴーグルを装着し、粉じんを吸い込まないよう対策は必須です。

また、コアドリルに巻き込まれないよう作業前に、袖の閉じた作業服を着用したり髪を束ねたり(長髪の場合)など、安全対策・確認も行います。

他にはドリルの回転速度(回転・振動用の場合)をマニュアルに沿って調整・チャックサイズが合っているか・集じん機を用意など、適切な使用環境を整えることも大切です。

(集じん機:粉じんを空気で吸い込む機械。掃除機と同じ形状から、大型・固定タイプなど用途に応じて形状やサイズが変わります。)

コアドリルの選び方のポイント

コアドリルは、径だけでなく刃先の形状や湿式・乾式など、さまざまな点で異なる種類があり選び方に悩んでいるのではないでしょうか?

ここからは、コアドリルの選び方やおすすめのコアドリルをご紹介します。

乾式と湿式コアドリル

コアドリルを選ぶ時に見落としていけないポイントが、乾式と湿式どちらなのかという点です。

コアドリルの乾式と湿式は、以下のような違いがあります。
・乾式:水で冷却せず、コアドリルのみを使用して切削・打撃しながら穴を空ける。
・湿式:水で刃先を冷却しながら切削・打撃し、穴を空ける。

乾式コアドリルを使用する場合は、静電気が発生するためゴム手袋など絶縁対策についても気を付けなければいけません。しかし、水を使用しないため場所を選ばず、スピーディに加工できるメリットはあります。

そして湿式コアドリルのメリットは、冷却できるため長持ち・高速加工ができるといった点です。ただし排水環境を整えたり、貫通後裏側の養生を行ったりなど手間は掛かります。

水が使用できる環境かどうかで、選択するのがおすすめです。

本体の動作方式から選ぶ

コアドリルには、本体に合わせてさまざまな形状があります。まず、電動ドリルには、回転・振動・ハンマーの3種類に分かれています。

回転式は文字通りシャンクが回転するのみで、振動式は回転と振動が同時に行われます。(振動方向はドリルに対して垂直方向)

そしてハンマー式は、回転せず大きな振動・打撃によって穴を空ける仕組みです。

コアドリルは、上記の動作方式に合わせて刃先の形状・超硬チップの素材や角度などが変わっているため、必ず購入前に対応工具を確認しましょう。

ドリルタイプから選ぶ

コアドリルを選ぶ時は、刃先の形状や材質・使用方法から総合的に検討することも大切です。そこで各タイプを簡単にまとめました。

・マルチタイプ:回転ドリル専用ですが、FRPやサイディングボードなど多種多様な材質の穴あけに対応します。
・ALC用コアドリル:穴が空きにくいALC(特殊なコンクリート建材)専用の回転用コアドリル。
・複合材用:2種類の建材で組み合わせった壁や天井の穴あけができます。回転ドリル専用。
・振動用:ブロックやレンガなどに対応。切削というより破砕しながら効率よく穴を空けられます。振動ドリル専用。
・乾式コアドリル:コンクリートといった穴を空けにくい材質を、冷却不要で切削できます。
・湿式コアドリル:乾式コアドリルと同じく削りにくい材質にも対応。また、冷却できるため長持ちさせられます。

穴を空ける対象物のサイズが大きい・穴あけ箇所が多い・難削の傾向があるといった場合は、ハンマー・振動用コアドリルやALC用コアドリルなどがおすすめです。

また、径が比較的小さい(30mmや50mmなど)・穴あけ箇所が少ないといった場合は、乾式コアドリルやマルチタイプを選ぶのもいいでしょう。

おすすめのコアドリル

コンクリートやALCの現場ではなく、コスト面を重視する場合はESコアドリル マルチもおすすめです。ESコアドリルマルチは、特殊・非常に硬い材質でなければ、サイディングボード・石膏ボードなどに使用できます。

ESコアドリル マルチ
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ユニカ(unika) ESコアドリル マルチ32mm SDSシャンク ESM32SDS

ユニカ(unika) ESコアドリル マルチ32mm SDSシャンク ESM32SDS

刃径(mm):32
有効長(mm):150(サイズをご確認ください)
刃厚(mm):2
シャンク:SDS
適合機種:軽量ハンマードリル(回転モード)

特に硬い材質(難削材)のALCが使用されている壁や天井などへ穴を空ける場合は、PC ALC用コアカッターなどがおすすめです。ALC用コアドリルの中でも、コストパフォーマンスに優れていますし、鉄筋が含まれている建材にも穴を空けられます。

PC ALC用コアカッター

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ミヤナガ PC ALC用コアカッター PCALC80C

ミヤナガ PC ALC用コアカッター PCALC80C

刃先径:φ80mm
カッター長:160mm(サイズをご確認ください)
有効長:130mm
適合材:ALC
穿孔可能材:塩ビ管・窯業系サイディングボード
適合電動機:電気ドリル(回転専用でお使いください。)

鉄筋が含まれたコンクリート建材にも使用可能

まとめ:コアドリルは150㎜など大きな穴を空けられる特殊工具

コアドリルは、50㎜や150㎜など電動ドリルでは難しい、大きな穴を空けられる工具です。また、木材だけでなくFRPや石膏ボード・サイディングボード・コンクリート建材など、土木・建設現場で用いられる材質にも対応しています。

正しい使い方と選び方を覚え、配管や配線に伴う穴あけ作業の効率アップを目指しましょう。

購入する場合はALC用やマルチコアドリルなど、2種類以上のコアドリルを選んでおくとさまざまな材質に対応しやすいですよ。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。