【初心者向け】ホットカッターとは?使い方とおすすめ機種について
熱の力で素材を溶かしながら切断する「ホットカッター」は、切り口がとてもキレイに仕上がります。
でも実際に購入しようと思った際、
- ホットカッターってどれを選んだら良いの?
- おすすめのホットカッターを教えてほしい
- 使う上での注意点ってなにがあるの?
このような疑問や不安を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「ホットカッターの使い方とおすすめ機種」についてまとめました。
注意点についてもまとめていますので、初心者の方はホットカッターを迷わず選べて使いこなせるようになりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ホットカッターとは?熱の力でさまざまな素材をカットできる便利な工具
ホットカッターは、素材をキレイにカットしたい以下の場面で役立つ工具です。
- DIY
- ハンドメイドクラフト
- 裁縫
切り口を整えたいときにホットカッターを使うと、見栄えが良く仕上がります。
ホットカッター(ホットナイフ)とは?
ホットカッターは、「ホットナイフ」や「ヒートカッター」とも呼ばれています。
刃に熱を通すことで、熱で溶ける多くの素材をキレイに切る工具です。
熱を持った刃先で素材を部分的に溶かしながら切断します。通常の刃物と違い、素材の切断面にささくれができません。
また切りくずやほこりがほとんど出ないことも、ホットカッターならではの特徴です。
注意すべき点は、使える素材が限られていること。熱で溶けないものはカット自体ができません。
ホットカッターでカットできるもの
ホットカッターで切れる素材は、以下のとおりです。
- プラスチック
- 塩化ビニル
- アクリル
- 発泡スチロール
- 化学繊維
作業時のイメージがしやすいよう、カットするときの状況をまとめました。
- アクリル板やプラスチック、ペットボトルを滑らかにカットする
- ビニールロープをささくれさせずにカットする
- 発泡スチロールをキレイにくりぬく
- サテン生地やポリエステルの薄地をほつれさせずにカットする
上記の作業は、熱を使わないカッターナイフでカットしても問題ありません。
しかし仕上がりをよりキレイにしたいとき、ホットカッターを使います。
ホットカッターごとに切断できる素材や大きさ・厚みが決まっていますので、購入時に仕様を必ず確認してください。
ホットカッターの選び方はなにを基準にしたらいい?目的に合わせて選別
ホットカッターは多くの種類があり、用途に合わせた選び方が必要になります。
なぜなら作業に適していないホットカッターを使用すると、刃の摩耗を早めたり機器に負担をかけて故障させたりする恐れがあるからです。
ここでは適切なホットカッターの選び方を解説します。
カットする素材から選ぶ
素材に合わせて刃先や出力を調整しているホットカッターがあるため、まずはどのような素材を扱うか明確にしましょう。
購入時は、ホットカッターのパッケージに書かれている「用途」を必ず確認してください。
※「発泡スチロール用」や「布用」と明記されています。
また素材の厚みや大きさによっても種類が変わりますので、注意が必要です。
刃先の交換や出力の調整によって、さまざまな素材に対応できるマルチホットカッターもあります。
幅広い素材をカットしたいのであれば、刃先が交換できて汎用性の高い機種を選ぶのがおすすめです。
本体の大きさで選ぶ
本体の大きさは大型と小型で分けられ、それぞれに適した作業があります。
・大型ヒートカッターの特徴
素材が大きい場合や大まかなカットを手早く行うのであれば、大型のホットカッターを使うのが効率的です。
特にコンセントから電力を得るタイプなら、パワーと熱の持続力があります。
持続力が低いと連続使用によって刃先が冷え、作業が止まってしまうこともあるので注意が必要です。
・小型ヒートカッターの特徴
細かい作業であれば、小さいヒートカッターを選びましょう。
繊細な作業には刃先が小さく、軽い工具が適しています。
充電式やガス充てん式であればコードがないので、作業がより効率的です。
刃から選ぶ
ホットカッターの刃は、用途に合わせて多くの形状があります。
発泡スチロールを曲線に切りたいなら、弓の弦と同じように刃が糸状になったタイプのホットカッターが便利です。
細かい切りクズが発生しやすい素材は、クロームメッキ仕様の刃を選ぶと加工時のこびりつきを防止できます。
また多くの作業をこなしていくと、切れ味が落ちたり刃こぼれが発生することも。
長く使うのであれば、刃が固定ではなく交換可能なタイプを選ぶとよいでしょう。
作業の特性により最適な刃を選んでください。
ホットカッターのおすすめ機種を厳選!タイプ別に最適なものを選ぼう
実際にホットカッターを選ぼうとすると、種類が多くてどれを選んだらいいかわかりにくい場合があります。
そこで用途に合わせて選べるよう、タイプごとにおすすめ機種を厳選いたしました。
ぜひ参考にしてくださいね。
小型タイプで選ぶなら
おもに小型のホットカッターは、精密な作業に向いています。
用途が広いため、小型タイプが1本あればさまざまな場面でも対応可能です。
温度調節のできる機種を選べば、汎用性はさらに高くなります。
温度調節のできる製品はgoot ホットスライドカッター HE-110が最適です。
またさらに温度の高い560℃まで加熱でき、はんだ付けに対応した機種もあります。
上記2種は重量も軽いので、長時間の精密作業も苦になりません。
さらに作業時の取り回しを高めたい場合、ガス充てん式を選ぶと良いです。
SR-toolsのガス式は、刃先が5点ついていて電装品の修理にも使えます。
とにかく迷った場合は、活用範囲が広い小型タイプを選ぶのがおすすめです。
大型タイプで選ぶなら
大型タイプは、おもにロープやネットの切断用に使用します。
刃全体が発熱するため、切断がスムーズでほつれにくいです。
電源コードで電力供給されているものが多く、パワーと熱の持続力があります。
Huanyuのヒートカッターは、刃先が多く販売されていて扱いやすいです。
電気加熱で切断を実現する重量わずか395gのヒートカッターです。
無段階ノブで温度を調節し、あっという間に600℃に加熱することができます。
刃の温度が下がりにくいため、連続使用も問題ありません。
ただし電源コードはうっかり焦がしてしまわないよう注意が必要です。
卓上タイプで選ぶなら
卓上タイプはおもに発泡スチロールの加工用です。
刃にニクロム線を使用しており、発泡スチロールのくり抜きやパーツ切りに適しています。
卓上にはグリッド線が刻まれているので、寸法通りの正確なカットが容易です。
マルチタイプで選ぶなら
アタッチメントの付け替えにより、小型と大型の機能を兼ね備えた便利なタイプです。
50-500℃無段階温度調節ノブ:5秒で加熱、異なる材料に応じて温度が調整でき、よりいい切断効果が保証されます。
4種ブレード:材質や形状と角度によって、さまざまなブレードが用意され、ブレードを単独購入もできます。
小型に比べると重量があるので、細かい作業を長時間行うなら少し扱いづらいかもしれません。
長く作業をする場合は、小型と大型をそれぞれ用意したほうが疲労は少ないです。
ホットカッターの使い方と注意点について!熱を使うので扱いは要注意
ホットカッターの使い方は、通常の刃物と大きく異なります。
また熱を使うため、取り扱いには十分な注意が必要です。
ホットカッターの使い方
ホットカッターは、電気を通すと刃先が熱くなります。
十分に加熱するまで待ってから使用してください。
まっすぐに切断する場合は、専用のアタッチメントや耐熱定規を使うと良いでしょう。
曲線をカットする場合は一度に作業を行わず、こまめに休憩を入れながらカットを進めるとキレイに仕上がります。
ホットカッターを使う際の注意点
スイッチがついていないホットカッターは、コンセントに差した瞬間から刃が熱くなり始めます。
電源スイッチがついていない製品は多いので、安全のため使用しないときは必ずコンセントを抜いてください。
刃先に安全キャップがついている場合は、電気を通す前に必ず外します。
一番大切なのは「加熱が始まった刃先に決して触らないこと」です。製品によって刃先の温度は200℃から500℃にも達します。
不用意に刃先へ触れるとヤケドの恐れがあり、紙や燃えやすい素材に当たれば発火する危険性もあるのです。
作業中にホットカッターを置くためのスタンドを用意しておくといいでしょう。
面倒でも、置くたびに電源を落とすのが最も安全です。
またホットカッターを選ぶ際は、耐熱のカッターマットも一緒に購入するのがおすすめです。
まとめ:ホットカッターはDIYでもおすすめ!さまざまな場面で活躍
ホットカッターは通常の刃物でカットしにくいものも、キレイに仕上げられます。
熱を使うため注意は必要です。しかし要点さえ守ればとても便利に活用できます。
1台あると活躍する場面が増えるので、ぜひ使い方に合ったホットカッターを導入してみてくださいね。
ほかにもホットカッターを比較してみたい方は、下記の記事を参考にしてください。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。