パイプベンダーを中古で手に入れたい!入手する方法や注意すべき点は?
パイプの曲げ加工を行う際、パイプベンダーがあるとキレイに曲げられて便利です。
しかしパイプベンダーの購入を考えて調べているとき、
- あまり使わないのにこの値段は少し高い
- 中古で安くいいものが手に入らないかな?
- 中古品ならどこで手に入れればいいんだろう?
と疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「パイプベンダーを中古で手に入れる方法と注意点」についてまとめました。
すぐに行動できるように、使い方から入手方法までわかりやすく解説しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
パイプベンダーの使い方について!正しい使用方法で安全に作業する
パイプベンダーは、パイプの曲げ加工で使われる工具です。
水道・ガス工事に携わる人なら、ご存じの方も多いでしょう。
少し使い方も特殊ですので、まずはパイプベンダーについて解説します。
パイプベンダー(チューブベンダー)とは
パイプベンダーは別名チューブベンダーとも呼ばれています。
パイプを常温で潰さずに曲げる加工で使われる工具です。
作動方式によって「手動式」や「油圧式」があり、扱う素材によって使い分けます。
継ぎ手を使用したりネジを切ってつなげたりする方法に比べると、大きな手間がかかりません。
パイプベンダーの種類
パイプベンダーには大きく分けて以下の二種類があります。
- 油圧式
- 手動式
油圧式はパワーがあり、人力では加工が難しい強度のパイプを曲げられます。
しかし油圧式は機器の重量が重く、購入する場合は高価です。
手動式は油圧式ほど厚みがある管を扱えませんが、全般的に安価です。
さらに手動式は三種類に分かれています。
1.ゲンコツ(ヒッキー)タイプ
ゲンコツ(ヒッキー)タイプは曲げる角度を自由に選べます。しかし力加減を間違えると、パイプが折れやすいです。
シンプルで最も安価ですが、扱いには少し慣れが必要です。
使用時にハンドルとなるパイプを差し込むタイプと、一体型があります。
足踏み(一発ベンダー)タイプ
足踏み(一発ベンダー)タイプは曲げ角が90度のみです。
安価で扱いやすく、加工パイプが折れる心配もほとんどありません。
曲げ角度が広くない分、用途も限定されているので注意してください。
チューブベンダータイプ
チューブベンダータイプは、ゲンコツタイプに2本のハンドルが付いた形状になっています。
曲げ角の自由度は高く、ゲンコツタイプよりパイプが折れにくいです。
3種類の曲げ半径に合わせられるタイプもありますので、用途によって使い分けてください。
自由度が高く、失敗しにくい特徴がありますが、紹介した3種類の中では一番高価です。
パイプベンダーの使い方
油圧式と手動式によって使用方法に違いがあるため、詳しい使い方をそれぞれ解説します。
・油圧式
内径規制管と呼ばれる、厚みのある管を曲げるために使用します。
手順は以下の通りです。
- パイプに曲げ始めの点(ゼロ点)をつける
- ベンダーのホイールに刻まれたゼロ度とパイプのゼロ点を合わせる
- 曲げたい角度まで力をかけて曲げる
実際に動作している状態を、参考動画で確認できます。
付属のアダプターを交換すると、より厚みが薄い管にも対応可能です。
ただし本体重量が20~30㎏もあり、取り回しが良いとは言えません。
油圧式のパワーが必要かどうかを、導入前によく検討してみてください。
・手動式
外径規制管と呼ばれる、厚みが薄い管を曲げるために使用します。
ゲンコツ(ヒッキー)タイプを使用するときは、油圧式と手順がほぼ同様です。
曲げるときは、「曲げたい角度まで支点をズラしながら力をかけて曲げる」こと。
図のように支点を前にズラしながら力をかけないと、管がつぶれたり折れたりしてしまうので注意してください。
足踏み(一発ベンダー)タイプも、ほとんど手順が共通です。
支点をズラす必要も折れる心配もほぼ無いので、安全に作業したい場合は重宝します。
チューブベンダータイプはハンドルの位置が違うだけで、油圧式と使い方がよく似ています。
注意点は、LマークとRマークの使用方法です。
- Lマークを使用してフックの前方に指定寸法を取る方法
- Rマークを使用してホイールの後方に指定寸法を取る方法
LRマークについては、もう少し詳しく解説していきます。
チューブベンダータイプ使用時のLRマークについて
Lマークは管を左側(Left)から曲げたいときに。Rマークは右側(Right)から曲げたいときに使用します。
Lマークを使う手順は、以下のとおりです。
- 残したい前寸法に測り点をつける
- マークがベンダーシューのLマークに合うまで力をかける
- 前寸法を確保して90度まで曲げる
言葉だけでは少しわかりにくいので、動画も参考にしてください。
Rマークの使用法も、Lマークと同一です。合わせるマークがRに変わります。
手動式のなかでは、チューブベンダーを使うと失敗も少なくできておすすめです。
腕だけで作業を行うため、数が多いと少し負担が大きくなります。
パイプベンダーを中古で手に入れる方法は?状態のよいものを安価に入手!
パイプベンダーを購入する場合、少しでも安価なほうがいいですよね。
細かいパーツがあまりない工具なので、中古であっても大きく劣化している心配が少ないです。
しかし中古品で入手する際は選び方が重要になるため、詳しく解説していきます。
中古品の入手先はどこがいい?
パイプベンダーの中古品は、以下の4つから選ぶと入手しやすいです。
ヤフオクはもっとも取引数が多く、評価数の多い個人やショップから商品を購入できます。
Amazonは安心して購入ができます。しかし中古品の扱いが少なく、狙った商品が手に入りにくい可能性も。
※Amazonでの中古品購入は、商品を選んだ際に「中古品の出品」という項目をクリックしてください。
ジモティーは都道府県ごとに検索がかけられ、近場であれば手渡しも可能です。
メルカリは商品数が多く、画像も豊富に掲載されていて選びやすくなっています。
それぞれのサービスごとに特性があり、扱っている商品に違いが見られる場合も。
自身の気に入った商品が見つからない場合は、違うサービスを1つだけではなく複数で探してみてください。
同じ商品でも、状態がいいものが見つかる場合があります。
中古品を手に入れる上での注意点
中古品を入手する際、商品状態の確認は少し慣れが必要です。
できるだけ画像を多く掲載している商品から判断し、気になる点は出品者へすぐ質問をして確認しましょう。
質問への返答でも、出品者がどんな対応を行っているかが判断できます。
不明点がはっきりしない場合やぞんざいな扱いをされた場合は、どんなにいい商品であっても購入を避けたほうが無難です。
取引数と評価が高い個人か、ショップ運営の出品者を選ぶと良いでしょう。
評価の高い出品者なら把握していない不良部分が判明した際でも、誠実に対応してくれます。
対応が望めない場合は、各サービスのサポートセンターへ問い合わせを行うと良いです。
パイプベンダーはレンタルできる?レンタルを行っているサービス一覧
お試しで使ってみたい場合や短期間の使用なら、レンタルもおすすめです。
パイプベンダーを活用する機会があまりないのなら、レンタル品は使い勝手が良い場合もあります。
ただしレンタルの場合は、手動式の取り扱いが少ない点に注意が必要です。
レンタルを行っているサービス
パイプベンダーを取り扱っている大手のサービスは、以下の2社です。
きかいレンタル・タマムラは個人でも利用可能で、1日2,800円からパイプベンダーをレンタルできます。
周辺機器も合わせてレンタルできるので、ほかに使いたいものがあれば一緒にレンタルすると効率が良いです。
アクティオは法人や個人問わずに利用でき、レンタル機器において多くの実績があります。
料金については問い合わせが必要なため、自身の予算を計算しておきましょう。
パイプベンダーをレンタルする際の注意点について
レンタルサービスを行っている企業は、ほとんどが油圧式のみを扱っています。
油圧式でも加工はできますが、機器が大型になり取り回しが難しいです。
大型になると、レンタル代金や送料も高くなってしまいます。
手動式を購入するほうが安い場合もありますので、使用頻度と予算を考えながら利用を検討してください。
パイプベンダーのおすすめ品が知りたい!新品で手に入れるなら?
新品を購入するなら、メンテナンス不良の心配がないので安心です。
可能であれば、最初は店舗に足を運んで実際に触れてみると良いでしょう。
現物を手に取ることで、自分にとって使いやすいかどうかを正確に判断できます。
品ぞろえのいい店舗がお住まいの近くにあるのなら、ぜひ足を運んでみてください。
パイプベンダーのおすすめ品を比較したい場合は、下記の記事を参考にしてくださいね。
まとめ:パイプベンダーを中古で入手するなら安心できるサービスを利用!
パイプベンダーを中古で入手する際は、できるだけ安心して購入できるサービスを選んでください。
またホームセンターの中には曲げ加工を引き受けてくれるところもあり、自分で行うよりも最適な場合があります。
自身の状況に合った選択で、楽しいDIYライフを送りましょう。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。