レーザー距離計って使えるの!?コンベックスと徹底比較!おすすめ製品もご紹介
最近、ユーザーがじわりじわりと増えているレーザー距離計。
誰でも簡単に使えて長さをデジタル表示してくれるため、家庭用として購入する方が多いようです。
しかし、実際にレーザー距離計を使うとなると、次のような疑問が湧くのではないでしょうか。
「レーザー距離計は簡単に使えるの?」
「レーザー距離計はしっかり測れる距離計は必要ないんじゃないの?」
今回はレーザー距離計の、そんな疑問についてお応えします。
さらにおすすめのレーザー距離計も紹介しますので、ぜひ製品選びの参考にしてくださいね。
レーザー距離計とは
レーザー距離計とは、安全な可視レーザー光を利用して、対象物との距離を測定する装置です。
測定対象物にレーザー光を照射し、返ってきたレーザー光を解析して長さを数値にします。
金額に注目すると、現在では3000円を切るレーザー距離計も販売されています。
有名メーカーの製品でも4000円程度で入手が可能です。
レーザー距離計が入手しやすい値段になってきたことで、業務用としてだけではなく、家庭用として購入する方が増えています。
レーザー距離計の使い方
レーザー距離計の使い方は驚くほど簡単です。
以下の手順で、測定結果がディスプレイに表示されます。
1.電源を入れる
2.対象物にレーザー光の照射口を向ける
3.測定ボタンを押す
また、ほとんどのレーザー距離計は測定中に本体を動かすと、リアルタイムに数値が変化します。
レーザー距離計の測定精度
レーザー距離計の測定精度は、家庭用の製品のカタログスペックで±3mm程度です。
レーザー距離計はミリ単位の細かい測定には向きませんが、建築現場や家庭の寸法測定には十分に使えます。
なお、現在のトップ水準にある製品の測定精度は、国際規格であるISO16331-1の測定条件(※)において、10mに対して±1mmです。
※ 周囲に強い光がなく、適温であることなどが条件に含まれます。
レーザー距離計の特長
今回はレーザー距離計の特長を、DIYではおなじみのコンベックスと比較して紹介します。
一人で簡単に測定可能
レーザー距離計は一人でも簡単に長さを測定できます。
コンベックスを使って測定しようとしたときに、対象物に引っかけておいたテープの先端の爪が外れてしまってイライラしたことはありませんか?
また対象物に爪を引っかけるところがなければ、テープを支えてもらうなどの補助が必要です。
レーザー距離計はその必要がないため、作業スピードがアップします。
途中に障害物があっても測定可能
レーザー距離計は途中に障害物があっても、レーザー光の送受信ができれば測定できます。
例えば、家具が置かれた部屋でコンベックスを使って、壁までの長さを測定する場合、なかなかうまくテープが張れず、苦労した経験はありませんか?
レーザー距離計なら途中に家具が置かれていても、問題にすることなく測定できます。
また、配管や配線で混雑しているような手が入りにくい場所にも、レーザー光さえ届けば測定が可能です。
高い場所の測定でも足場が不要
レーザー距離計はレーザー光が届けば、どんな高い場所でも測定が可能です。
床から天井くらいの高さであればコンベックスでも測定できますが、測定したい天井がまったく手が届かないような高さだったらいかがでしょうか。
レーザー距離計は10メートル以上の測定も可能です。
また、レーザー距離計には、ピタゴラス測定という機能が搭載された製品があります。
ピタゴラス測定は、二つのポイントを測定した結果から、その二つのポイントの距離を自動で計算してくれる機能です。
ピタゴラス測定の結果は実測値ではなく、計算された値なので取り扱いに注意が必要ですが、足場を準備することなく手が届かないような高さの寸法が測定できます。
レーザー距離計の欠点
レーザー距離計にはレーザー光を利用しているため、その性質により以下のような欠点があります。
・水、ガラス、鏡などの測定ができない素材がある。
・直線距離の測定しかできない。
また、箱の外形の寸法をレーザー距離計で測定しようとすると、レーザー光を反射する面を別に作らなければいけないので、コンベックスの方が圧倒的に便利です。
レーザー距離計に限らず、万能な工具はありません。
用途に合わせて最適な工具を選ぶことも、DIYの面白さではないでしょうか。
コンベックスはこちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
おすすめのレーザー距離計
さいごにおすすめのレーザー距離計を紹介します。
HOTO LASER KID
測距範囲 | 0.05 m 〜 30 m ※測定単位0.001m |
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測距精度 | ± 2.0 mm |
本体重量 | 約36 g |
ピタゴラス測定 | × |
HOTO LASER KIDは、スマホと連動可能な次世代レーザー式距離計です。操作ボタンはたった1つ!計測したい場所に対してボタンを押すだけで、簡単に距離を計測できます。
レーザー光線×2のデュアルレーザーシステムで、なんと測定誤差±2mmの高精度測定が可能です。最大30mまで測定でき、家中の測定がこれ1つでOK。重量は約36gでポケットの中に入れてどこでも持ち運べ、引っ越しで新しい部屋の大きさを調べたい時や仕事にも役立つでしょう。
Bluetoothで本体とスマホを接続すれば、”Mijia”アプリ経由で測定結果が自動でスマホに転送され、いつでも過去の測定結果を確認できます。自動でスマホに取り込んだ測定データをもとに、測定したい空間(2D)をスマホ上で再現でき、新しい家具を設置する際も便利です。
ボッシュ ZAMO2
測距範囲 | 0.15 m 〜 20 m |
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測距精度 | ± 3.0 mm |
本体重量 | 80 g |
ピタゴラス測定 | × |
ボッシュのZAMO2は、エントリーモデルとしておすすめのレーザー距離計です。
ZAMO2の本体重量はわずか80gで、操作ボタンは一つだけなので簡単に使いこなせます。
20mの長さまで測定が可能なので、家庭内の測定で困ることはありません。
レーザー距離計は手軽に測定できますので、DIYで活躍してくれること間違いなしです。
タジマ LKT-P15B
測距範囲 | 0.5m〜15m |
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測距精度 | ± 3.0 mm |
本体重量 | 40.8 g |
ピタゴラス測定 | × |
タジマのLKT-P15Bは、手軽に持ち歩けるレーザー距離計を探している方におすすめです。
LKT-P15Bは胸ポケットに入る大きさで、測定したいときにすぐに取り出して使えます。
測定時に不意に落としてしまうのを防止するために、ストラップがついていますので高所で使っても安心です。
本体色は、ホワイト、ブラック、レッド、イエロー、パープルから、お好みの製品を選べます。
実はこの製品、レーザーポインターとして使用している方も多いようです。
タジマ LKT-G05BK
測距範囲 | 0.1 m 〜 50 m |
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測距精度 | ± 2.0 mm |
本体重量 | 115 g |
ピタゴラス測定 | 〇 |
タジマのLKT-G05BKは、建築の現場で働いている方におすすめのレーザー距離計です。
測定結果の表示を尺相当に切り替えることができます。
また、離れた二点間の距離を測定することができる製品ですので、足場や踏み台を用意することなく、高い位置の測定が可能です。
さらに、二カ所の測定結果から面積を、三カ所の測定結果からは体積を自動で計算する機能も備えています。
タジマのLKT-G05BKは、建築現場で働く職人さんの強い味方です。
ボッシュ GLM50C
測距範囲 | 0.05m 〜 50 m |
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測距精度 | ± 1.5 mm |
本体重量 | 100 g |
ピタゴラス測定 | 〇 |
ボッシュのGLM50Cは、測定したデータを毎回パソコンに打ち込んでいる方に使ってほしいレーザー距離計です。
測定したデータは、専用のアプリを使ってパソコンやスマートフォンに転送します。
また、データはBluetoothを使用して送りますので、わずらわしいケーブルの接続は不要です。
さらにGLM50Cには角度センサーが内蔵されており、本体を対象物に沿わせると傾斜角度が測定できます。
データ転送機能に加えて、多彩な測定モードを備えているおすすめのレーザー距離計です。
Caruto 距離計
さいごにレーザー距離計とコンベックスが一緒になった、一台二役の製品を紹介します。
Carutoの距離計は測定したい対象物や状況に応じて、使い分けができる便利な逸品です。
コンベックスとしても安く購入できる価格ですが、USBで充電が可能なレーザー距離計としても使えます。
また、レーザー距離計の機能としては、ピタゴラス測定や、面積・体積を自動で計算してくれるので、驚きのコスパです。
落下防止に役立つベルトホルダーも付属しています。
まとめ
今回はレーザー距離計について、コンベックスとの違いに注目して紹介しました。
長さをデジタル表示してくれるレーザー距離計は、読み取り間違いを防いでくれますので、寸法を手早く知りたいときには便利な工具です。
レーザー距離計とコンベックスにはそれぞれの良さがありますので、お互いの特長を知って上手に使い分けてくださいね。
今回紹介したレーザー距離計以外にも、こちらの記事でおすすめ製品を紹介しています。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。