【マスクの作り方まとめ】大人から子供まで対応!自作マスクで感染を防ぐ
マスクが手に入らない状況なら、自作マスクを検討してみてはいかがでしょうか。
でも使い捨てマスクと比べて効果があるのか、詳細な作り方はどうしたら良いのか。疑問や不安が多いですよね。
- 自作マスクって効果はどれくらいあるの?
- いろんな自作マスクの作り方が知りたい
- 感染症予防のために必要な知識を教えてほしい
自作マスクを作ってみたいと思う方は、上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「自作マスクの作り方と感染症対策」についてまとめています。
動画つきで解説していますので、かんたんに自分が欲しいマスクを作れますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
自作したマスクで感染症は防げるの?マスクの正しい効果を知って活用しよう
ウイルスが流行している時期だからこそ、感染の拡散を抑えるマスクは必要です。
- 「ウイルスの流行でマスクが品切れ!」
- 「でもマスクって必要なの?」
- 「買えないんだから使わなくても良いのでは?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方もぜひマスクの効果を知り、すぐに作れるマスクづくりに挑戦してみてください。
他者へ感染を拡大させない効果
ウイルス感染者がマスクを着けると、感染が広がりにくくなります。
口内から飛散する飛沫をマスクがガードしてくれるため、感染の拡大を抑える効果が高いのです。
無症状なウイルス感染者が、無自覚で感染を広めてしまう場合もあります。
自分を守る効果が薄くても、周囲の人を守るためにマスクは必要です。
手作りマスクも飛沫飛散を防ぐ効果はある
マスクが必要でも、品切れの場合は購入できません。
そんなときは、マスクを手作りしてみましょう。
手作りマスクでも飛散する飛沫をガードできるので、感染の拡大を抑える効果があります。
マスクを手作りするご家庭が増えれば、医療機関のマスク不足も解消されるでしょう。
現在のマスク不足が解消すれば、医療機関から感染が拡大するリスクを下げられます。
マスクだけではウイルス感染を完全に防ぐことはできない
ウイルスに感染していない人がマスクを着けても、感染は防ぎきれません。
顔とマスクにできたわずかなスキマから、ウイルスが入り込んで感染する場合があるからです。
ほかにもウイルスが付着した手から口内へ入り込んで感染する場合があるため、マスクだけでは不十分なのです。
ウイルスの入り込みを防ぐ効果が高い特殊なマスク(医療従事者用)でも、100%感染を防ぎきることはできません。
マスクの着用で、飛散したウイルス感染者の飛沫が直接口内に入るのは防げます。
あくまで「感染リスクを下げる」ことを念頭に置き、マスクの着用だけで安心しすぎないよう注意しましょう。
マスクの作り方で簡単なものは?大人用から子供用まで立体の型紙も!
「マスクを手作りしたいけど、どうやって作ればいいの?」と思う方も多いでしょう。
マスクは、意外とかんたんに作れます。
縫わずに作れるマスクの作り方をご紹介するので、参考にしながら作ってみてください。
マスクの素材はどんなものが使えるの?
マスクの素材は、不織布が最適です。クレシアのワイプオールは頑丈な紙製で、在庫も十分にあります。
※筆者は仕事で清掃用途に使っており、耐久性と品質の高さから全力でおすすめできる商品です。
不織布は繊維を接着または絡み合わせた布なので、フィルター機能が期待できます。
ほかの布やガーゼには織り目のスキマがあるため、可能であればマスクは不織布で作りましょう。
不織布以外の布で作ったマスクには、不織布やキッチンペーパーを挟むと効果的です。
水切りフィルターや換気口フィルター、レンジフィルターの不織布タイプでも代用できます。
ゴムは靴下やストッキングを輪切りにして使うと、輪ゴムを使うよりも耳の裏が痛くなりにくいです。
キッチンペーパーで作る簡易マスク
キッチンペーパーで簡易マスクを作成。キッチンペーパーを蛇腹に折り両端に輪ゴムをつけホチキス止め。ホチキスの位置で大きさを調整でき、とても簡単に作ることができました。娘に着けてもらったところ「苦しくない。いい感じ。」とのこと。密閉性には少し欠けますが、砂ほこり等は十分に防げます。 pic.twitter.com/sb46djvi45
— 警視庁警備部災害対策課 (@MPD_bousai) August 6, 2017
用意するものは以下の3点です。
- キッチンペーパー1枚(フエルト地のクッキングペーパーでもよい)
- ゴム2~4個(長さが合えば、どんなゴムでもよい)
- ホッチキス
作製手順
- キッチンペーパーを蛇腹に折る(8等分くらい)
- 蛇腹折りしたキッチンペーパーの両端に輪ゴムをつける(位置を調整しながらホッチキスで止める)
- ゴムが短い場合は、2本つなげて長くする
スキマが大きいので、内側にガーゼやティッシュを挟むと密着できます。
詳しい作り方は、動画も参考にしてください。
ハンカチで作る即席マスク
用意するものは以下の2点です。
- ハンカチ1枚(大人用は大判のハンカチや手ぬぐいを使う)
- ゴム2本(長さが合えば、どんなゴムでもよい)
作製手順
- ハンカチを3つ折りにする(顔に対して大きい場合は4つ折り)
- 3つ折りにしたハンカチを、同じ方向に蛇腹折りする(顔にフィットさせるためなので2~3回)
- 両端からゴムを通す
- ゴムの位置で折り返す(顔に合わせて位置を調整する)
- 片方の端を、もう片方の端に入れ込む(3つ折りの内側に入れる)
- ゴムが短い場合は、2本つなげて長くする
使用時は、ハンカチの端が見えている面を内側にして使います。
サイズが合えば、蛇腹折りせずに進めても大丈夫です。
3つ折りの中に使い捨てマスクを入れて、蛇腹折りせずに使うとマスクカバーにもなります。
作成手順は動画も参考にしてください。
型紙とクリアファイルを使って作る簡易マスク
東京都医師会が考案した簡易マスクです。
用意するものは以下の7点です。
- クリアファイル1枚(一般的な厚みのもの)
- キッチンペーパー(フエルト地のクッキングペーパーでもよい)
- ゴム2本(長さが合えば、どんなゴムでもよい)
- ハサミ
- キリ(精密ドライバーやペン先でも代用可能)
- 型紙(東京都医師会からダウンロード)
- 作り方の説明書(東京都医師会からダウンロード)
あると便利な道具
- 定規
- 両面テープ
作製手順
- 型紙をダウンロードし、余白を切り落としてからクリアファイルに挟み込む
- 外枠の実線に沿って、1個分のクリアファイルを切り出す(大きさが顔に合わない場合はサイズを調整して切り出す)
- 型紙の指示に従い、黒い三角(3か所)の部分を切り落とす
- 上下に折り曲げ用の点線と、穴あけ用※マークをクリアファイルに記入する
- クリアファイルを開き、④の折り曲げ点線(2か所)を内側に折る(定規を使うとキレイに折れる)
- 型紙の「穴位置」に角を合わせ、黒丸の位置に穴を開ける(キリを使ってマスクの裏面から開ける)
- 下部の角を「折り位置」に合わせ、点線を内側に折る(顔の輪郭によって折り位置を調整する)
- ⑥で開けた穴にゴムを通し、結んで輪を作る
- 四つ角を丸く切り取る(ケガ防止)
- キッチンペーパーをフィルター用型紙の実線に合わせて切る
- ⑩と同じものを、もう1枚作る
- クリアファイルの上下に両面テープを貼る(両面テープがない場合は、④で書いた※マークに十字の切り込みを入れる)
- キッチンペーパーを2枚とも貼る(両面テープがない場合は、⑬の切り込みにキッチンペーパーを挟み込んで固定する)
- クリアファイルからはみ出たキッチンペーパーを切り落とす
型紙を再利用したい方は、クリアファイルに必要な線を書いて作業しましょう。
呼吸が苦しい方は、③の黒い三角(3か所)部分を広げると呼吸がしやすくなります。
薄手の布で作ったマスクカバーを着けると、好みの見た目で作成可能です。
マスクカバーの布が厚いと少し息苦しいので、薄手の布を使うか③の黒い三角(3か所)部分を広げましょう。
作り方は下記の動画も参考にしてください。
布マスクの洗い方はどうする?汚れを落としてから菌やウイルスを落とす
布マスクは洗って再利用可能といっても、ただ洗濯するだけではウイルスが残留する可能性もあります。
適切な洗い方を知り、菌やウイルスの残留を防ぎましょう。
布マスクの洗い方手順
布マスク(綿素材・ガーゼ製)の洗い方を解説します。
まず衣料用洗剤で汚れを落としてから、塩素系漂白剤で菌やウイルスを落とす方法が効果的です。
まずは以下の6つを用意しましょう。
- 衣料用洗剤
- 塩素系漂白剤
- 清潔なタオル(マスクを包めるサイズ)
- 金属製以外の桶を2つ(大き目で蓋つきのプラスチック製が理想的)
- 台所用のゴム手袋
- 洗濯バサミ
洗剤で洗う手順
- ゴム手袋をはめる
- 桶に水と洗剤を入れ、洗剤液を作る
- 洗剤液にマスクを入れて、10分間ひたす
- 10分たったら、軽く押し洗いをする
- もう一つの桶に水を入れて、溜めすすぎをする
- 十分すすげたら、マスクの水気を切る
ここまでが、衣料用洗剤で行うマスクの汚れ落としです。
洗剤液とすすぎ水はウイルスを含んでいる可能性があるので、塩素系漂白剤(1Lあたり15ml)を加えて10分ほど放置してから捨てましょう。
ここからは、塩素系漂白剤でマスクの菌やウイルスを落としていきます。
漂白剤で仕上げ洗い
- 桶に水と漂白剤を入れ、漂白液を作る
- 漂白液にマスクを入れて、10分間ひたす
- 10分たったら、漂白液を捨てる
- 桶に水を流し入れながら、溜めすすぎをする(型崩れするのでマスクに直接水を当てない)
- もう一度溜めすすぎを行い、しっかりと漂白剤を落としきる
- 桶からだしたマスクをタオルに挟んで、たたいて水気を吸い取る
- 形を整えて陰干しする(乾燥器は使わず自然乾燥させる)
- ゴム手袋を外し、充分に手を洗う
洗剤液は洗剤の使用量を目安に、標準濃度で作ってください。
一般的な衣料用洗剤は、水2Lに対し洗剤0.7gくらいが目安です。
漂白液は、水1Lに対し漂白剤15mlくらいが良いでしょう。
マスクを洗う際の注意点
マスクを洗う際に注意すべき点は、以下の6つです。
- マスクは1人分ずつ洗う
- 洗剤液や漂白液を捨てる際は、飛び散らないようにゆっくり流す
- 繊維を痛めるため、もみ洗いはしない
- 洗濯表示を確かめてから洗う(市販の布マスクは洗えない製品もある)
- 銀イオン抗菌のマスクや、色柄物のマスクには不向き
- 使い捨て用のマスクは、洗うと機能が低下するので洗わない
布マスクは洗濯で縮む場合もありますが、品質に影響はありません。
「参考」花王衛生科学情報(特設サイト)
洗い方は、下記の動画も参考にしてください。
感染症対策で有効なのは飛沫感染と接触感染を防ぎしっかり休息をとること
感染症対策に有効な手段は、ウイルスに対する防衛手段だけではありません。
自身の免疫力も高め、できるだけ感染リスクを下げることが重要です。
飛沫感染と接触感染を防ぐ
ウイルス感染を広げない有効な対策は、以下の5つです。
- マスクを着用して、飛沫感染を防ぐ
- 手洗いを徹底し、接触感染を防ぐ
- よく触れる場所を消毒して、二次感染を防ぐ
- 人が多く集まる場所への外出を避ける
- 身体の免疫力を高め、重症化を防ぐ
またマスクを正しく着用して、感染の拡大を防ぎましょう。
- 顔にフィットするサイズのマスクを着用し、サイズが合わない場合はゴムを結んで調整する
- マスクは鼻も覆うように着用し、鼻からの吸い込みを防ぐ
- 鼻と頬にマスク上部を密着させ、ウイルスがスキマから入り込むのを防ぐ
- マスクの下部は顎まで覆い、顔とのスキマを減らす
- 外す際は耳付近のゴムをつかみ、マスクの表面を触らない
息苦しさから鼻だけ出してしまうと、効果が半減するので注意が必要です。
手洗いと消毒を積極的に行う
正しい方法で20秒以上手を洗い、ウイルスを物理的に落としましょう。
- 流水で手のひらを濡らす
- 石鹸をしっかりと泡立てる
- 手の甲をこする
- 指先や爪の間を念入りに洗浄する(手のひらに指先や爪を当てて洗う)
- 指の間を丁寧に洗う
- 親指を軽く握り、ねじり洗いをする(親指を包むように握る)
- 手首も忘れずに洗う
- 直接蛇口を触らないように、ペーパータオルを使って水を止める(蛇口に触れたペーパータオルは、手拭きに使わない)
- 清潔なタオルやペーパータオルで、しっかりと水分をふき取る(家族でタオルを共用せず、個人用のタオルを使う)
上記の手順で手洗いを2回行うと、ウイルスを除去する効果が高くなります。
手洗い後にアルコール消毒液で手指の消毒を行うと、さらに効果的です。
水分が手に残っているとアルコール消毒液が薄まってしまい、消毒効果は低下します。
また家庭内でも、ドアノブやスイッチのような触れる機会が多い場所を消毒しましょう。
アルコール消毒液が購入できない場合は、薄めた漂白剤で拭いた後に水拭きすると消毒できます。
外出は極力避けて免疫力を高める
人が多く集まる場所では、感染を防ぎきれません。
感染の可能性が高くなるので、不要不急の外出は避けましょう。
そして生活習慣を整えると、身体の免疫力が高くなります。
免疫力を高めるには、以下の5つが効果的です。
- 規則正しい生活をする
- 運動する(1日に10分程度の体操)
- 栄養バランスのよい食事をする
- ぐっすり眠る
- ゆっくり休息し、リラックスする時間をつくる
免疫力が低いと、ウイルス感染した際に重症化する恐れがあります。
重症化してしまうと看病が必要になるため、看病する相手にも感染させてしまう可能性が高いです。
免疫力を高めて、ウイルス感染した際の重症化リスクを下げましょう。
まとめ:マスクの正しい効果を知って第三者へ拡大しないようにしよう
マスクを着けてもウイルスの感染は防ぎきれませんが、手洗いや消毒も徹底すると予防効果が高くなります。
ウイルス感染者がマスクを着けると、感染の拡大を抑える効果が高いです。
また手作りマスクでも、感染の拡大を抑える効果が期待できます。
ウイルスが流行している時期だからこそ、マスクを着けて感染の拡大を防ぎましょう。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。