パーツクリーナー

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パーツクリーナーの成分ってどんなもの?効果的な使い方や注意点について

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「金属に貼り付いた、ガンコな油汚れを落としたい!」と思っていませんか?

ガンコな油汚れを落とすには、パーツクリーナーがおすすめです。

とはいっても、

  • パーツクリーナーの成分って安全なの?
  • 成分によって使える汚れの種類って違うのだろうか
  • 成分の違いによる特徴も教えてほしい

パーツクリーナーを購入しようと思ったとき、上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、「パーツクリーナーの成分と効果的な使い方」についてまとめました。

はじめてパーツクリーナーを購入する方でも、安心して使えるようにまとめています。

ぜひ参考にしてくださいね。

パーツクリーナーとは?サビや油汚れを落とすのに最適な便利アイテム!

パーツクリーナーとは?サビや油汚れを落とすのに最適な便利アイテム! 引用:Amazon

パーツクリーナーとは、金属面についた油汚れを効果的に落とせるクリーナーです。

同じようなもので「ブレーキクリーナー」もあり、成分に多少の違いがあります。

どちらも自動車やバイクのパーツだけではなく、工具の油汚れもキレイに落とせる便利なアイテムです。

パーツクリーナーとは

パーツクリーナーは、金属パーツの油汚れを洗浄するクリーナーです。

基本的には、塗装されていない金属パーツに使用します。

ほかにもブレーキクリーナーがあり、パーツクリーナーと違って樹脂やゴムにも使用可能です。

KURE(呉工業) ブレークリーンロング
KURE(呉工業) ブレークリーンロング

【品番】3014
【容量】840ml

たくさんの金属パーツで構成されている自動車やバイクのメンテナンスに、パーツクリーナーは欠かせません。

なぜなら金属パーツには摩擦やサビを防止し、動きをスムーズにするための油が塗られているからです。

塗られた油は汚れを溜めやすいので、定期的に塗りなおさなくてはいけません。

塗りなおす際は、汚れた油を落としてから新しい油を塗ります。

そこでパーツクリーナーの出番です。油汚れの洗浄に特化したクリーナーなので、金属パーツに貼り付いた古い油を落とすのに最適。

塗装前の脱脂作業(塗装面の油分を取り除く作業)にも使えます。

パーツクリーナーを使うメリット

パーツクリーナーは落ちにくい油汚れをスムーズに落とせるため、メンテナンスの効率が上がります。

自動車やバイクの調子を整えるためには、定期的なパーツ洗浄やメンテナンスが必要です。

洗浄時にパーツクリーナーを使うと油汚れをかんたんに落とせるので、メンテナンスを効率よく行えます。

定期的にメンテナンスを行うと、パーツの劣化にも気づきやすく安心です。

また油の塗り替え頻度が高ければゴミの付着も抑えられ、パーツの摩耗を押さえつつサビを防げます。

エンジン回りの重要なパーツにカーボン(すす汚れ)が付着すると、エンジンの調子が安定しません。

パーツクリーナーなら、カーボンもキレイに落とせます。

パーツクリーナーの成分は具体的にどういうものなの?どんな効果がある?

パーツクリーナーの成分は具体的にどういうものなの?どんな効果がある? 引用:Amazon

ガンコな油汚れやカーボンまで落とせるパーツクリーナーは、洗浄力が強いです。

洗浄力の強いクリーナーは便利な反面、成分や人体への影響が気になる方もいるでしょう。

この項目ではクリーナーに含まれている成分や効果、人体への影響について解説します。

パーツクリーナーの成分は石油系溶剤

一般的なスプレー式のパーツクリーナーには、以下の成分が含まれています。

  • ヘキサン(石油系の有機溶剤)
  • エタノール(有機溶剤)
  • ブタン(スプレーの噴射剤)

有機溶剤は、物質を溶かす成分です。

スプレーで噴射された有機溶剤は、効率よく油汚れを除去します。

メーカーや製品によって含まれる成分が違う場合も、油汚れを落とすという用途は変わりません。

油汚れに最適なヘキサンとエタノール

ヘキサンは、油を溶かす液体です。エタノールは水と油になじむ有機溶剤なので、ヘキサンにも油にもなじみます。

どちらも油汚れの洗浄に効果的な成分です。

容量が同じクリーナーでも、含まれる有機溶剤の割合によって洗浄効果が変わります。

ガンコな油汚れをしっかり落としたい方は、有機溶剤が多く含まれている製品を購入しましょう。

ホームセンターで購入できるパーツクリーナーは、安価で有機溶剤の少ない製品が多いです。

一方、工具店では有機溶剤を多く含む高価な製品も販売しています。

脱脂力が強いので人体には要注意

有機溶剤は、基本的に人体へ有害な影響を与える物質です。油脂に溶けるので、皮膚から体内に吸収されます。

そのためできるだけ、皮膚に触れないような服装で作業しましょう。皮膚へ付着した場合は、すぐに流水とせっけんで洗い流してください。

また揮発性が高いので、蒸気の吸入にも注意が必要です。作業時は屋外の風上で行い、できるだけ吸い込みを避けましょう。

吸い込んでしまったときや少しでも気分が悪くなった場合は、空気が新鮮な場所に移動してください。

作業に集中していると休憩を後回しにしがちです。呼吸しやすい姿勢で休憩しましょう。

パーツクリーナーを使っていてこんな症状が現れたら要注意!

有機溶剤のヘキサンが皮膚に触れると、以下の症状が現れた場合は注意が必要です。

  • 皮膚の異常な乾燥
  • 皮膚が赤くなる
  • 皮膚の痛み

ヘキサンを吸い込んだ場合で、すぐに使用を中止したほうがよい症状は以下の7つです。

  1. めまい
  2. 意識が乱れる
  3. 感覚鈍麻
  4. 頭痛
  5. 吐き気
  6. 脱力感
  7. 意識喪失

上記の症状が現れた場合は回復後であっても、病院に連絡し医師の診断や手当を受けましょう。

有機溶剤の少ない製品や、有機溶剤を含まない製品もあります。

人体への影響が心配な方は、有機溶剤の少ないパーツクリーナーを選びましょう。

ちなみに有機溶剤が少ない製品だと、洗浄力は弱めです。

パーツクリーナーの使い方はとても簡単!使っちゃダメな部分にだけ注意

パーツクリーナーの使い方はとても簡単!使っちゃダメな部分にだけ注意 引用:Amazon

パーツクリーナーはお手頃な価格で購入できる製品が多く、インターネットやホームセンターで購入できます。

使う際の注意点さえ知っていれば、手軽に使える便利なクリーナーです。

この項目ではクリーナーの使い方や活用法、使用上の注意点を解説します。

基本的な使い方について

パーツクリーナーは以下の手順で使います。

  1. 金属パーツにパーツクリーナーを吹きかける
  2. キメの細かい掃除用ブラシで、汚れをこすり落とす
  3. 使い捨ての布で、汚れを取る
  4. 新しい油を塗る

パーツクリーナーを使用した後は油分がなくなり、金属パーツがサビやすい状態になります。

また部品同士が触れ合う場所には、潤滑油が必須です。

パーツクリーナーを使用した後は、必ずサビ止め用の油か潤滑油を塗ってサビや摩擦を防ぎましょう。

引火性があるので屋外で使用する

パーツクリーナーは引火性が高く、静電気や電気スイッチの火花でかんたんに着火します。

そのため使用中はもちろん、使用後もしばらくは火気厳禁です。

揮発して霧状になったパーツクリーナーはしばらく周囲に漂うので、通風の良い屋外で使用しましょう。

換気をしていても室内にパーツクリーナーが充満してしまう場合もあるため、屋内での使用は控えたほうが安全です。

どうしても屋内で使いたい方は、不燃性のパーツクリーナーを購入しましょう。

3024 KURE 不燃性パーツクリーナー ファイヤーフリー
3024 KURE 不燃性パーツクリーナー ファイヤーフリー

製造国:日本
「業務用製品」シリーズ

スプレー式のパーツクリーナーは、保管場所にも注意が必要です。

直射日光が当たる場所や高温になる車内で保管すると、高温になったスプレー缶は爆発する恐れがあります。

パーツクリーナーは冷暗所で保管しましょう。

落とせる汚れの種類について

パーツクリーナーは、ほとんどの油汚れを落とせます。

  • グリス(摩擦の多い部品に塗る、粘りのある油)
  • 潤滑油
  • 自動車のミラーやガラス用の撥水剤
  • カーボン(すす汚れ)
  • 油性マジック

金属パーツは強くこすると削れてしまうため、洗浄力の強いクリーナーでかんたんに汚れを落とすのが効率的です。

使っちゃダメな素材

パーツクリーナーは、塗装した金属には使えません。

白く変色してムラになる場合があるためです。

また、金属用は樹脂やゴムにも使えません。樹脂に使うと変色し、白化する場合があります。

メッキ加工されたパーツは、メッキ自体が金属なので使用可能です。

樹脂やゴム、塗装した金属にパーツクリーナーを使うとパーツの劣化を早めます。

金属のように見える樹脂製のパーツもあるため、必ず使用前に確認しましょう。

ゴムや樹脂に使えるパーツクリーナーもある

洗浄力は弱めですが、樹脂やゴムに使えるパーツクリーナーも販売されています。

KURE パーツクリーナー プラスチックセーフ
KURE パーツクリーナー プラスチックセーフ

内容量:420ml
サイズ:H222×φ66
原産国:日本

パーツを傷めないように、素材に合わせて使い分けましょう。

変色や白化が不安な方は、目立たない部分でテストしてから使うと安心です。

番外編!便利な使い方

パーツクリーナーは、バイクや自転車以外の素材にも使えます。油汚れでお悩みの箇所にも使用可能です。

  • 自動車のミラーやガラス用の撥水剤を落とす
  • 金属カスを吹き飛ばして、鍵穴の詰まりを解消する
  • ガラストップのIHコンロに付いた、焦げ汚れの掃除
  • 換気扇やレンジフードの部品掃除(ビニール袋に部品を入れてクリーナーを吹きかける)
  • お風呂場の、ガラスや鏡の水垢掃除
  • キーボードの手あかを落とす
  • シールやステッカーのノリ剥がし
  • ゴキブリ退治(体の油で窒息)

※使用する際は劣化しない素材か、確認してから使いましょう。

パーツクリーナーには種類がある?2タイプを使い分けて効率よくメンテ!

パーツクリーナーは、乾燥速度で以下の2種類に分類できます。

  • 速乾性
  • 遅乾性

それぞれ使い勝手が違うので、用途に合わせて使い分けましょう。

扱いやすい速乾性

速乾性のパーツクリーナーは、吹きかけた瞬間から乾き始めます。

吹きかけるだけで油汚れを溶かし、すぐに乾くので扱いやすいです。

また表面の油汚れも吹き飛んでしまうため、とにかく手軽に使えます。

ただしすぐに乾くので、ガンコな油汚れは落としにくいです。

時間があまり経っていない油汚れには効果的なため、定期的なメンテナンスに向いています。

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KURE パーツクリーナー

KURE パーツクリーナー

内容量:560ml
消防法分類:第1石油類・危険等級2
仕様:有機則規制外商品

丁寧な掃除には遅乾性

遅乾性のパーツクリーナーを吹きかけた後は、ゆっくりと時間をかけて乾いていきます。

時間をかけて浸透していくので、ガンコな油汚れにも効果的です。

乾くまでの時間を使って、掃除用ブラシで汚れをこすり落としましょう。

仕上げに布でふき取ると、よりキレイに仕上がります。

時間をかけてゆっくり磨けるので複雑な形のパーツや、ガンコな油汚れの洗浄に最適です。

KURE 遅乾性パーツクリーナー #1431 420ML
KURE 遅乾性パーツクリーナー #1431 420ML

内容量:420ml
消防法分類:第2石油類・危険等級3
成分:石油系溶剤・アルコール類

まとめ:パーツクリーナーの成分を知り最適かつ効果的に使おう!

まとめ:パーツクリーナーの成分を知り最適かつ効果的に使おう! 引用:Amazon

ガンコな油汚れ落としに最適なパーツクリーナーは、カーボンや撥水剤も落とせます。

使う際の注意点さえ知っていれば、屋内の掃除や害虫駆除にも使えて便利です。

しかし可燃性が高く、有害な成分が含まれているため取り扱いには注意しましょう。

製品によって成分や使用方法が違うので、用途や素材に合わせて使い分けてくださいね。

※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

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奥泉 望
こんにちは!ライターの「奥泉」と申します。工業高校を卒業し、介護系の専門学校へ進学。パチンコ業界とITベンチャー企業を経験した後、大手製造業へ転職した異色の経歴をもつ男です。DIYは昔から得意で、かんたんな小物であれば自作しちゃうほど。工具やDIYを中心に発信していきます。最新情報はTwitterをご確認くださいませ。