フルハーネスおすすめ商品・メーカー12選!口コミもご紹介!
高い所で作業するときの墜落防止として使われるフルハーネス安全帯。2019年には6.75m以上の高さで作業する際の着用が義務付けられました。そこで新しく購入を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事ではフルハーネスの選び方からおすすめのメーカー、厳選した商品を口コミとともにご紹介していきます。自分の身を守るための保護具、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
フルハーネス安全帯とは
そもそも安全帯とは、高い場所で作業を行う際に落下しないようにするための保護具です。安全帯は主にフルハーネス安全帯と胴ベルト型の2種類があります。
今回この記事でご紹介するフルハーネス安全帯は肩や胸、胴、腿など複数のベルトで身体全体を固定し、墜落時に安全帯から身体が抜け落ちないようなつくりになっています。
また、複数のベルトで構成されている分、腹部や胸部を過大に圧迫するのを防ぐ効果が期待できます。
一方、これまで建設現場などで多く使われていた胴ベルト型は、腰に1本のベルトをつけるだけだったので、墜落時の胸部・腹部の圧迫事故や身体が安全帯から抜け落ちてしまうなどの危険がありました。
そういった事故を防ぐためにも、2019年2月に高さ6.75m以上(建設業は5m以上)で作業をする場合はフルハーネスをつけなければならないという決まりができました。
次の項目では、たくさんあるフルハーネスの種類の中から自分に合ったものを見つけられるように選び方を詳しくご説明していきます。
フルハーネスの選び方
選び方①タイプ
背中のベルトは3種類あり、それぞれの形の違いによってX型・Y型・H型とよばれています。
【X型】
多くの方に使われているスタンダードなX型は、背中で交差して腰を左右から支えているので安定感が抜群なのが特徴です。また、身体を支える力が強い分、もし宙吊り状態になってしまっても安定するメリットがあります。
【Y型】
背中部分がY字になっているY型は腰道具を多くつける鳶職人さんに人気のタイプです。
ただ、商品によっては座った時に背中のベルトがつっぱってしまって違和感を感じることもあるようです。また、墜落時には衝撃荷重が1点に集中しやすいつくりになっているので気をつける必要があります。
【H型】
H型はサスペンダーのようなつくりが特徴のベルトです。前側がH、背中側はX字になっているので安定感もあり、人気のタイプとなっています。
選び方②胴ベルト
次に胴ベルトです。胴ベルトはより安全性を強固してくれるほか、腰のベルト部分に道具をかけられるメリットもあります。
【軽量バックルタイプ】
軽くて動きやすい軽量バックルタイプは、高い場所で作業する機会が多い職人さんに人気があります。
【ワンタッチバックル】
ワンタッチバックルはワンタッチで装着可能なので「着脱が楽」と人気のあるタイプですが、その分値段設定が高めになっています。
また、フルハーネスによっては胴ベルトがつけられない商品もあるので確認してから購入してくださいね。
選び方③腿ベルト
フルハーネス安全帯の腿ベルトには水平型とV字型の2種類があります。それぞれ特徴があり、使いやすさも変わってくるので自分に合ったベルト・バックルを選んでくださいね。
【水平型】
まず水平型はその名前の通り、腿部分のベルトが水平にになっています。そのため、次にご紹介するV字型に比べて足が開きやすく動きやすいという点から多くの方に選ばれています。
たた、墜落時にはベルトがずり上がって身体を圧迫する恐れも考えられるので注意が必要です。
【V字型】
V字型は腿の付け根に沿うようにベルトをつけます。骨盤を包み込むようなつくりになっているので、安定感があり墜落時も安全性が高いとされています。ただ、その分動きにくいのがデメリットです。
選び方④ランヤード
ランヤードには1丁掛けと2丁掛けがあり、それぞ特徴や価格が異なります。高い所で作業する方の安全を守る命綱の役割を担っているので、購入する際は慎重に選んでくださいね。
【1丁掛け】
一丁掛けはシンプルなつくりなので、軽くて扱いやすいのが特徴です。重みがない分、身体への負担が少なく1日中着けていても疲れません。また、2丁掛けに比べてお値段も安いのが特徴です。
【1丁掛け+1丁掛け】
このタイプは1丁掛けを2本組み合わせて装着する方法です。別々に販売している1丁掛けを自分の好みや使いやすさに合わせて使い分けることもできます。
【2丁掛け】
2丁掛けは構造物にフックを交互に掛けるので、常に命綱がつながっている状態で墜落のリスクが低い製品です。特に高い所での作業が多く移動も多い職人さんにおすすめです。
現場によっては、この2丁掛けでないと作業ができない場合もあります。
選び方⑤サイズ
フルハーネスをネットで購入する際はサイズに気をつけて購入しましょう。
下の画像では自身の身長と体重から大体のサイズを確認できますが、体重は防寒着や装備などを込みで考える必要があります。大きすぎるとベルトが身体に密着せず、事故につながる恐れもあるので必ず自分の身体に合ったものを選びましょう。
メーカーによってもサイズ感が異なるので、店頭で購入する場合は実際に試着する、ネットで購入する場合はレビューを見たり、ショップに問い合わせるなど慎重に買うようにしてくださいね。
フルハーネスの人気メーカー
ここでは国内でフルハーネスを扱っている主なメーカー4社をご紹介いたします。それぞれの特色があるので、ぜひ比較検討して自分に合ったメーカー、商品を見つけてくださいね。
メーカー①サンコー株式会社
TITAN(タイタン)ブランドで有名なサンコー株式会社は、安全帯と墜落防止用機器の企画、製造、販売を開始して約70年の歴史があるメーカーです。社名を知らなくてもこのブランド名を知っている方は多いのではないでしょうか。
サンコー株式会社の製品は、特に着脱が簡単で伸縮性に優れているという特徴があり、国内外問わず多くの職人さんや企業から高い人気を集めています。また、これまで手がけてきた保護具は100種類以上というラインナップの多さで、そのひとつひとつの製品は毎日安全点検や落下試験などさまざまな検証を繰り返し生まれた信頼できる商品が揃えられています。
メーカー②藤井電工株式会社
藤井電工株式会社は国内シェアが約6割という、日本で最も知名度があるメーカーです。その知名度からもわかるように、製品の高い機能はもちろんのこと安全性や価格にも優れているのが特徴で、特に装着したときに動きやすいという点が職人さんから人気を得ている理由のようです。
メーカー③株式会社基陽
株式会社基陽は安全性・機能性・デザイン性に特化した人気のメーカーです。お客様からのアンケートはがきによって開発された伸縮するじゃばら式の安全帯は、アルミを使用しているので「軽くて作業時に邪魔にならない」と、職人さんから高評価を得ているメーカーの代表的な製品です。
また、グッドデザイン賞を受賞するなど工夫とデザインを凝らした商品が取り揃えてあり、その格好よさから若い職人さんにも人気があります。
メーカー④株式会社TJMデザイン
株式会社TJMデザインは「道具のタジマ」でご存知の方も多いことと思います。
フルハーネスの販売を開始したのは2009年からと比較的最近ではありますが、ワンタッチ式の安全帯は職人さんからも使いやすいと支持を集めています。
また、フルハーネス以外に工具や機械系の機器など豊富な種類の製品とこだわりのブランドを取り扱っており、海外にも営業拠点を置くなど世界中で支持されている老舗メーカーです。
フルハーネスのおすすめ商品①~⑥
おすすめ①3M フルハーネス DBI-サラ エグゾフィット ライト
3M フルハーネス BI-サラ エグゾフィット ライトは、肩や骨盤まわりのベルトがしなやかで身体にフィットしてても違和感のない、着心地のよさに定評がある製品です。胴部のベルトはレバーを回すだけで調節できる回転式のほか、バックル部分はワンタッチで着脱可能なつくりになっているので、装着するのに時間がかからずスムーズな着替えが可能です。
また、腿ベルトは骨盤全体を支える構造になっているので、墜落時にも衝撃が緩和される安全設計となっています。
口コミ
Amazonでの評価は9つあり、そのすべてが星5つ中5つの高評価でした。口コミでは「値段は安くはないが、着脱が簡単な点や動きやすさから考えると買う価値は大いにある」といったレビューが多く見受けられました。
これを購入するまでに使用していた物とは比べ物にならないほど調整もしやすく、とにかく動きやすいです。割高ですが、納得です。
出典:Amazon
おすすめ②KSEIBI 安全ハーネス安全帯 登山降下 フルボディハーネス
高さ : 10.67 cm 横幅 : 20.83 cm
奥行 : 25.15 cm 重量 : 1.32 kg
KSEIBI 安全ハーネス安全帯 登山降下 フルボディハーネスは、コストパフォーマンスのよさが抜群の製品です。
もちろん価格が安いだけではありません。バックルはステンレススティール製でつくられているので、軽くて疲れにくくなっているほか、身体全体をしっかりと支えてくれる構造で安全面でも安心して作業ができます。安くてシンプルなフルハーネスを探している方におすすめの商品です。
口コミ
Amazonでの評価は76つあり、星5つ中3.9の評価でした。口コミでは「低価格で使いやすい」といったレビューの一方、「自分には合わなかった」という意見も見受けられました。
他社に比べて低価格でうれしいです。使用前にしっかり調整することが重要です。金具は外す側を立てれば簡単に外せます。何回か着脱すれば慣れると思います。
出典:Amazon
おすすめ③TJMデザイン ハーネスZS
TJMデザイン ハーネスZSは安全性だけでなく、動きやすさと快適さに特化してつくられた製品です。肩ベルトは46mmと、幅広くつくられているので肩に食い込まずストレスなく作業ができます。また、メーカー独自に開発した装着方法で、腰周りが広く使える点も人気の理由のひとつです。
墜落時も骨盤ベルトが姿勢を安定させてくれるので腹部が圧迫されることはありません。安全面と快適さのバランスがとれた商品ではないでしょうか。
口コミ
Amazonでの評価は4つあり、星5つ中4.9の評価でした。口コミでは「使いやすい」といったレビューが見受けられました。
同じハーネスを使ってて気に入ったのでまた同じのにしてみました。値段も安くお手頃だと思います。
出典:Amazon
おすすめ④基陽 フルハーネス安全帯 忍者鳶 HYBL-ML
基陽 フルハーネス安全帯 忍者鳶 HYBL-MLは、すべてがワンタッチベルトでつくられているので着脱が非常に楽な製品となっています。足まわりもパラレル型を採用しているので、喰い込みはなく快適に作業できます。
また、フレキシブルベルト通しを採用しているこの商品は、自由に幅を変えられるのでサポーターベルトごと固定が可能な点も嬉しいポイントです。
口コミ
Amazonでの評価は11つあり、星5つ中4.0の評価でした。口コミでは「使いやすくデザイン性もいい」といったレビューが見受けられました。
現場の職人達の中にいても、人とは違うモノをと思い、購入させてもらいました(^^)ビシュアルも良くカッコイイですね(*^ω^*)自分はさほど高所には行かない作業ですから大満足です(o^^o)
出典:Amazon
おすすめ⑤ハネウェル フルハーネス タイプ2
ハネウェル フルハーネス タイプ2は、クイックコネクトバックルを採用することで片手でも簡単に操作できるようにつくられた製品です。
ランヤードのフックは約260gと、かなり軽量でつくられていますが、同製品のタイプ1に比べても強度は勝っており、扱いやすさと耐久性に優れているのが特徴です。
また、腿ベルトは動きやすいと人気のある水平型なのもうれしいポイントです。
口コミ
Amazonでの評価は3つあり、星5つ中4.3の高評価でした。口コミでは「使いやすい」といったレビューが多く見受けられました。
新規格適合品が必要だったので購入。4個購入したが、思ってた通り使いやすい。
出典:Amazon
おすすめ⑥3M フルハーネス ワークポジショニング用
3M フルハーネス ワークポジショニング用は特に高所での作業時におすすめのフルハーネスです。左右の腰にDリングがついているので、ワークポジショニング用のロープを巻きつけて使用することで、高いところでも強固に身体を支えることができます。
また、サビなどの劣化が起こりにくい金属製のバックルを採用しているので、長く使える点も選ばれている理由のひとつです。
口コミ
Amazonでの評価は10つあり、星5つ中3.1の評価でした。口コミでは「安心して作業できる」といった評価の一方で、「装着しづらい」といった意見も多く見受けられました。
厳しい評価が多いですが装着方法にはコツがあります。胸元も、胴ベルトも、太ももベルトもワンタッチではありませんが簡単に外せます。また体に余計なものが当たることなく大変安全性を重視した作り方と思っております。コツをつかめば大変信頼できる商品であると思います。
出典:Amazon
フルハーネスのおすすめ商品⑦~⑫
おすすめ⑦LiBatter フルハーネス安全帯
LiBatter フルハーネス安全帯は低価格なのに高品質なのが魅力の製品です。後でご紹介しますが、口コミ評価もいいのでどれにしようか迷っている方にもおすすめできます。
特徴としては装着がしやすく墜落時の衝撃に強いという点です。着脱のしやすはもちろん、しっかりとした製法とショックアプソーバーを採用することで実現できた墜落時における衝撃の大幅な緩和は保護具にとって最も重要な安全面においても信頼できるといえるでしょう。
口コミ
Amazonでの評価は3つあり、星5つ中4.0の評価でした。口コミでは「しっかりとしたつくり」といったレビューがありました。
DIYや屋根の雪下ろしの時の命綱として利用しています。安価で良いものを購入できたと思います。身長180センチ、体重85キロ弱ですが問題なく使えています。2ヶ月ほど使用していますが、腐食の心配もなさそうです。取り付け、取り外しも簡単で使いやすいです。
出典:Amazon
おすすめ⑧藤井電工 ツヨロン 2本式フルハーネス安全帯
ツヨロン 2本式フルハーネス安全帯は、長時間作業したり、フックの掛け替えが多い職人さんにおすすめのフルハーネスです。二丁掛けタイプなので、作業時に移動が多いときにも安心してご使用いただけます。
また、墜落阻止時に衝撃荷重を分散してくれるショックアブソーバーつきなのもうれしいポイントです。
おすすめ⑨藤井電工 ツヨロンノビロンハーネス
ツヨロンノビロンハーネスは伸縮するロープが特徴のフルハーネスです。
作業しているとロープが引っかかってしまうことがありますが、こちらの製品はその点は心配いりません。普段使用している時はロープが縮んでいる状態なので、引っかかりを気にすることなく安心して作業できます。
また、腿ベルトは左右が独立しているタイプなので、締め付け感なく動きやすいつくりになっています。
おすすめ⑩タイタン 墜落制止用器具 パンゲアホライゾン
タイタン 墜落制止用器具 パンゲアホライゾンは、デザイン性に優れていると人気の製品です。カジュアルな見た目でありながらスタイリッシュなフォルムは、有名なアパレルメーカーの有名デザイナーが手がけたほど。口コミでもその見た目に定評があります。
もちろんデザイン性だけでなく、重量感がなく着け心地のよさも人気の理由のひとつです。安全性とデザイン性、快適さ、どれをとっても信頼できる製品といえるでしょう。
おすすめ⑪ミドリ安全 女性用ハーネス安全帯
ミドリ安全 女性用ハーネス安全帯は、女性の身体にフィットするようにこだわりつくられた製品です。
広いメッシュを採用することでヒップラインを隠したり、最大限軽量化することで女性でも扱いやすくするなど、細部にうれしい気遣いが感じられます。
また、胸のベルト部分も幅広くすることで墜落時にも胸部が圧迫されないよう安全なつくりになっているのが特徴です。
おすすめ⑫トーヨー フルハーネス型 小型巻取式W
トーヨー フルハーネス型 小型巻取式Wは、業界で初めて反射テープ織り込みベルトを採用した製品です。
両肩のパッドは背中部分で接続するので装着しやすいほか、腿ベルトも水平型でワンタッチバックルなので窮屈感なく、簡単に装着できます。
フルハーネスを使用して安全に作業をしよう!
フルハーネスは安全に作業するために大切な装具です。人気のメーカーや型など、たくさん種類があって迷ってしまいますが、この記事を参考に自分に合ったものを見つけてもらえたら幸いです。
くれぐれもフルハーネスのサイズには注意して、安全第一で作業してくださいね。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。