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イレクターパイプを使ったDIYアイデア術とは?基礎知識や使い方をご紹介!

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イベント会場のフェンスや、工場の棚などにも使われているイレクタ―パイプを使ってDIYすると、木材とはまた違う雰囲気の作品を作ることができ、最近では男前DIYとして男性から多く支持されています。

しかし、実際にどういった作品が出来上がるのか?と悩んでいる人のために、DIYのアイデア術やイレクタ―パイプについての基礎知識をまとめてみました!

これからDIYを始める人はぜひ参考にしてみてください。

イレクターパイプの基礎知識

イレクターパイプとはどんな製品?

 

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簡単に説明すると、鉄パイプの表面をプラスチック(合成樹脂)でコーティングしたパイプのことです。パイプ内部はさび止め加工もされているので、錆びに強く、清潔さを保つことができます。昭和41年から製造されていて、50年以上も歴史がある製品です。

発売当時はガレージをメインに需要があり、その後、農業で使用するハウスや家庭用のミニ温室・キャンプ用のテント、アウトドア用のテーブルセットなどさまざまなものに使用されました。

海外では「Creform(クリフォーム)」と呼ばれていて、軽くて丈夫で組み立てしやすいとDIYにとても向いている素材です。ちなみに、イレクター(erector)の意味は「erection=建物」が元になっています。

イレクターパイプは3種類ある

インレクタ―パイプの直径サイズには28 mm・32 mm・42 mmと3種類あります。

【28mm】

DIYで、最もよく使われているサイズで、色や長さの種類も豊富に揃っています。

色:ブラック・グレー・アイボリー・ガーデニンググリーン・メタリックゴールド・パールシルバーなど

長さ:30cm/45cm/60cm/90cm/1.2m/1.5m/2m/2.5m/3m/4m(30~4mの範囲でのカット販売もあり)

重さ:約520g(1mあたり)

【32mm】

色:グレー・アイボリー

長さ:4m(30~4mの範囲でのカット販売)

重さ:約750g(1辺あたり)

【42nmm】

色:ブラック・アイボリー・グレー・パールシルバー…など

長さ:1.8m/2.7m/4m(30~4mの範囲でのカット販売)

重さ:約820g(1mあたり)

42mmの強度は28mmの約2.5倍となっています。かなり丈夫な物を作りたい・重量のあるものを乗せる場合には42mmが向いています。

各サイズ別にジョイント(接合パーツ)が用意されているので、対応したジョイントを使用しましょう。

単管パイプとの違い

イレクタ―パイプによく似ている素材に、工事現場で足場などによく使われている「単管パイプ」がありますが、使用目的や性能が異なります。

イレクタ―パイプと比べると、強度が強くメッキ加工がされているので劣化しにくく耐久性の高くなっています。しかしイレクタ―パイプより厚みがあり重たくなってます。

【単管パイプ】

サイズ:48.6mm(規格外もあり)

厚み:1.8mm/2.4mm

重さ:2.08kg(厚さ1.8mm)2.73kg(厚さ2.4mm)※1mあたり

イレクターパイプのメリットとデメリット

では次に、イレクタ―パイプのメリットを3つと、デメリットを1つ紹介します。メリット・デメリットを理解して上でDIYに役に立てていきましょう。

メリット①アレンジしやすい

上記でも紹介したようにイレクタ―パイプの長さには300mm~4000mmまで幅広くあります。しかも簡単にカットすることができるので、自由度も高めになっています。さらに、ジョイントが700種類以上もあるので、アイデア次第でさまざまな作品が作れます。

メリット②簡単に手に入る

ほとんどのホームセンターで取り扱いがあり、資材置き場に専用のコーナーが設けられているお店もあります。どこでも購入できて、規格も統一されているのであれこれ悩む必要もありません。

また、ホームセンターによってはイレクタ―パイプのカットサービス(有料)を行っている所もあるので、あらかじめ必要な寸法を測っておけば自分でカットする手間も省くことができます。軽いので女性でも持ち帰りは楽々です。

メリット③ある程度の強度も期待できる

専用のジョイントを使い、正しく組み立てるとかなりの強度をだすことができます。具体的にどのくらいかというと、28mmのパイプを使用して「幅900×奥行き450×高さ600mm」で組んだ場合では耐荷重200kg(成人男性3人分)に耐えれるほどの強度があります。32mmや42mmのパイプを使うとさらに強度が増します。※てすり・ブランコ・工事用足場など、人の体重を支えるものに使うのは基本的にNGです。

ちなみに、この200kgに耐えられる枠の重さは約4.1キロとなっていて、同じサイズの枠を2×4材で作った時よりも約8kgも軽くなっています。

金属と表面加工の間に水がたまると錆びやすい

イレクタ―パイプは錆び防止加工はしてあるのですが、接着が甘かったり、表面のプラスチック加工とパイプの間に水が溜まったりすると、内側から錆びやすくなります。つまり海水に触れる場所や、常に水がかかる場所での使用にはあまり向いていません。

イレクターパイプで作業するときの便利な道具やパーツ

では次に、イレクタ―パイプを使ってDIYをしていくうえで、必要な道具やあると便利な道具を紹介していきます。必ず必要というわけではありませんが、これから紹介する道具があるのと無いのでは、DIYの作業効率や作品の仕上がりが大きく変わって来るので、参考にしてみてください!

道具①ハンドカッター

イレクタ―パイプを使ってDIYする時に、揃えておきたいのがハンドカッターです。金切りノコギリでもイレクタ―パイプのカットは可能ですが、垂直にまっすぐカットするにはハンドカッターの使用が必須。切断したいイレクターパイプをローラーとカッターの刃ではさみ、クルクルまわしてカットする道具です。

【使い方】

  1. パイプをバイス等でしっかり固定する
  2. ノブを回しローラーとカッターの刃で切断するパイプを軽くくわえる
  3. ノブを少し絞め、本体を1周させ全周に切り込み線を付ける
  4. ノブをさらに絞め、徐々に切れ込みを深くしていき切断する。

初心者でもとても使いやすく、簡単にまっすぐにパイプをカットすることができます。切断面は多少バリが出ますが、ヤスリを使い優しく磨いてあげるときれいに仕上がります。値段も手ごろです。

SK11 パイプカッター 切断能力
SK11 パイプカッター 切断能力

商品重量 299 g
サイズ 19.6 x 6.8 x 3.4 cm
表札の名字 4~32mm(切断能力)

道具②接着液

イレクタ―パイプ専用の接着液としてサンアロー接着液があります。イレクタ―パイプとジョイントの樹脂を溶かし、強力に接着します。

【使い方】

  1. イレクタ―パイプをジョイントの奥までしっかり差し込み、組み合わせる
  2. 細い針の付いたスポイトで接着液を吸入する
  3. イレクタ―パイプとジョイントの隙間に接着液を1~2適注入して、仮接着します。
  4. 間違いないことを確認して本接着する(スポイト半分の量で約12か所の接着が可能)
  5. 10分ほど乾燥させる

接着不足はジョイントの割れやパイプ内部の錆びの原因になります。また、垂れた接着液は、ふき取らずに自然乾燥させましょう。容量には30ml/50ml/100ml/200mlがあるので、必要な大きさのものを選びましょう

※この接着液で接着したものは外れなくなります。剥離(はくり)剤などもありません。

YAZAKI イレクター サンアロー接着液
YAZAKI イレクター サンアロー接着液

●イレクターパイプ・樹脂ジョイント専用接着液になります。
●容量(ml):200●質量(g):433
●スポイト付
原産国:日本

道具③ゴムハンマー

イレクタ―パイプとジョイントを組み立てた後の調整で役に立ちます。ゴム製なので、イレクタ―パイプを傷つけることがなく、女性でも簡単に使えます。またメタルラックの組み立てやイケアの家具を組み立てる時にも大活躍しますよ。

GREATTOOL ゴムハンマー
GREATTOOL ゴムハンマー

商品重量 553 g
サイズ 34 x 9.8 x 6 cm
色 ブラック

道具④ジョイントパーツ

上記でも紹介したように、ジョイントパーツは700種類以上もあります。特に頻繁に使うのもだと「コーナー用」「つなぎ用」「棚受け・補強用」などがあります。

ジョイントパーツはイレクタ―パイプを使ったDIYには欠かせないもので、プラスチックタイプとメタルタイプの2種類があり、使用目的や作品よって使い分けましょう。

イレクターパイプを使ってDIYするときのコツ

DIYのコツ①まずは設計図

どんな物をDIYする時でもそうですが、まずは自分が作りたいものをイメージしましょう。そしてそのイメージを元に、簡単でいいので設計図を作りましょう。すると、必要なイレクタ―パイプの長さや本数・ジョイントの素材などが具体的に決まってきます。さらに色なども決めておくと、作業が効率的に行えます。まずは設計図を書くこれがDIYのコツでもあり、基本になります。

DIYのコツ②パイプのカット

設計図を作り終えたら、次はイレクタ―パイプをカットします。この時のコツとしては、上記でも紹介したパイプカットを使用し切断しましょう。切断面にバリが出たらその都度ヤスリできれいにしておきましょう。バリが出たままだと、ケガの原因になります。またイレクタ―パイプには決まったながさでの販売もあるので、この長さを参考にして設計図を作ると、カットする手間が省けます。

DIYは今回の1度きりだという場合には、パイプカッターは購入せずに、ホームセンターでカットをお願いするのもありですね。

DIYのコツ③ジョイントの組み立て

プラスチックジョイントの場合は、専用の接着液を使い接着していくのですが、この時のコツとしては、組み立て前にイレクタ―パイプとジョイントをきれいに拭き、ほこりや水・油などを除去しておきましょう。また、ジョイントを取り付けた作品の向きを変えながら、上から接着液を注入するようにします。どうしても下から注入する場合には、接着液が奥まで入るように、勢いよく注入しましょう。専用の接着剤はサラサラしていて、液自体が固まる事もないので後始末や保管もしやすいです。

使用する際には十分に換気をしながら安全に使用しましょう。

メタルジョイントを使用する場合は、メタルレンチが必要になります。イレクタ―パイプのサイズ28mm・32mmの場合は「メタルレンチ六角棒スパナ5」サイズ42mmは「メタルレンチ六角棒スパナ6」を使用しましょう。

DIYのコツ④ジョイントを使う時の注意点

これまで何度か説明してきましたが、重要なポイントなので最後にもう1度だけ各ジョイントの注意点・特徴についてまとめておきます。

【プラスチックタイプの特徴】

  • 錆びに強い
  • 軽量
  • 接着液を注入し接着する(外れない)

※どうしても外したい場合は切断するしかありません。

【メタルタイプの特徴】

  • ボトル・ナットを使い締め付けて固定する(組み立て・分解が自由にできる)
  • プラスチックタイプよりも強度・耐久性がある
  • プラスチックタイプより値段が高い
  • プラスチックタイプよりも重い
  • 種類が少ない
  • 錆びる可能性がある

1つの作品でプラスチックジョイントとメタルジョイントを混合して使用すると、ゆがみの原因になります。ジョイントは1種類に統一して使いましょう。

イレクターパイプを使ったDIYアイデア

イレクターパイプDIY①車の収納棚

 

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イレクタ―パイプを使うと収納棚が簡単に作れます。中でも車の天井部分の収納棚はイレクタ―パイプDIYにピッタリです。

【つくり方】

  1. 車の天井の左右2か所に取り付けるイレクタ―パイプの、中央付近にジョイントのJ-7Cを取り付ける
  2. ジョイントの付いたイレクタ―パイプを「ステー」「両サドル」を使い天井の左右に固定する。
  3. コーナー用ジョイントを使い、左右のイレクタ―パイプを日の字型に組む
  4. 専用の接着液を使いしっかり接着する
  5. ワイヤーネットを結束バンドで固定する

このDIYにかかる時間は3時間程度で、費用は約5,000円です。

イレクターパイプDIY②キッチンなどの棚


イレクタ―パイプの表面はプラスチック加工をして有り、清潔さを保てるので、キッチンの棚にもピッタリです。

特におすすめなのが、あらかじめ壁に2×4材をつかい柱をたてておいて、そこに同じ大きさでEの字型に組んだイレクタ―パイプを固定し、板を渡すだけという簡単なDIYです。イレクタ―パイプを錆び加工風やアンティーク風に塗装しておくと男前DIYの完成です。このDIYにかかる費用は4,000円程度です。

イレクターパイプDIY③手作りクローゼット

 

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部屋の隅にイレクタ―パイプを配置すれば、簡単にクローゼットが完成します。服の高さに合わせてジョイントで組み立てて、あとはパイプの先端を「突っ張りキット」というイレクタ―パイプ専用のキットを使い壁に突っ張って固定するだけで完成です。壁に穴が開くこともないので、賃貸マンションでもやりやすいDIYです。

イレクターパイプDIY④子供のためのアイテムを自作

 

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歩き出した子供を囲うベビーゲートや、ジャングルジムなども簡単に作ることができます。子供が使うものは安全が第一なので、プラスチックジョイントではなく、より耐久性に優れたメタルジョイントを使うようにしましょう。それから、カットした際の切断面のバリも念入りに除去しておきましょう。

便利なイレクターパイプを使って色々作ってみよう

 

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今回はイレクタ―パイプの特徴や使い方・DIYのアイデアについて紹介しました。

  • 誰にでも簡単にDIYできる
  • サイズが自由に調節できる
  • 丈夫で軽いので持ち運びが楽々
  • サビに強く衛生的
  • ジョイントの種類がとにかく豊富
  • ホームセンターなどで入手ができる

と魅力的な素材でした。必要な道具も少なく、アイデア次第でどんなものでも作ることができるので、1度試してみてください。子供と一緒にDIYする時にもイレクタ―パイプはおすすめですよ。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。