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洗濯機ってどんな構造?洗濯機の基礎知識を徹底解説!

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ほとんど毎日使う洗濯機。みなさんは定期的に掃除していますか?洗濯機は衣類の洗濯クズや皮脂、垢などで結構汚れているので月に1回は最低でもお手入れをする必要があります。この記事では掃除をする前に知っておきたい洗濯機の構造からお手入れ方法、役立つ洗浄アイテムをご紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

洗濯機についての基礎知識

 

洗濯機の寿命

一般的に洗濯機の寿命は6〜8年といわれています。
しかし実際にはこの年数以上使っている方は多く、2017年の消費動向調査によると洗濯機の平均使用年数は10.2年であることがわかりました。

電化製品は長期使用製品安全表示制度という法律により、設計上の標準使用期間を表示する決まりがあります。洗濯機の場合、この標準使用期間は1日1.5回×365日=547.6回。つまり、標準的な使用期間は1日に1.5回の洗濯、1年で547回の洗濯を基準としてつくられていることになります。

そのため、あくまでも目安ではありますが1日1回洗濯する方は平均より洗濯機の寿命が長く、1日に2回以上洗濯する方は平均より寿命が短くなるということです。

また、洗濯機が壊れてしまったときにメーカーに修理を依頼できるのは、ほとんどの場合、製造中止してから6〜7年ほどです。これはメーカーが修理用部品を保有している期間が6〜7年であり、それ以上経つと部品を持っていないため修理ができないという理由からです。そのため、この期間を超えて洗濯機が壊れてしまった場合は買い替えが必須になるので、新しい洗濯機の購入を検討しましょう。

洗濯機に起こり得るトラブル

寿命が近づいてきた、またはもう寿命を迎えてる洗濯機にはさまざまなトラブルが起こります。以下のような症状が続いたら買い替えのタイミングだと考えていいでしょう。

  • 電源が入らない
  • 洗濯途中で運転が止まる
  • いつもとは違う音がする
  • 水漏れしている
  • 以前より脱水ができていない
  • 乾燥ができていない
  • 電源プラグやコードが熱くなる

ただ、中には一時的なトラブルもあるので、洗濯物を入れすぎていないか、片寄っていないか、排水ホースが抜けていないかなど、きちんと確認する必要があります。

また、これらのトラブルを未然に防ぐためにも定期的に洗濯機のお手入れをすることが大切です。後ほど詳しくご紹介しますので、やり方がわからない方はぜひ参考にしてくださいね。

洗濯機の種類による特徴や構造の違い

洗濯機は主に縦型・ドラム型・二層式の3つの種類に分けられます。正しく掃除をするためにも、それぞれの特徴や構造を理解することが大切なので、ご自宅の洗濯機の種類と同じタイプのものを参考にご覧ください。

種類別の特徴と構造①縦型

 

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洗い・すすぎ・脱水を全自動で行ってくれて、洗浄能力の高い点が魅力の縦型洗濯機。その洗浄能力の高さの秘密は洗濯方法にあります。

ドラム型と異なり、縦型は洗濯槽に水を溜めてパルセーターの回転によって水を勢いよく回し、その水流で洗濯物同士を擦り合わせながら揉み洗いします。洗濯槽に水を溜めるので、1回に使う水量はドラム型より多いですが、その分汚れた衣類をたっぷりの水でジャブジャブ洗えるので洗浄能力が高いというわけです。

また、縦型洗濯機には乾燥機付きと乾燥機なしの2種類があります。乾燥機付きの場合、多くはヒーターの温風を利用して乾燥させるタイプが主流ですが、縦型の構造が故に洗濯物が多いと風が行き渡らなくて半乾き…なんてことも。

種類別の特徴と構造②ドラム型

 

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natsuko(@_______n.t.k)がシェアした投稿 – 2020年 3月月6日午後7時42分PST

横に向いた洗濯槽が特徴的なドラム型。洗濯方法はドラムを回転させて洗濯物を上から下へ落として洗うたたき洗いが主流となっています。縦型洗濯機のように衣類同士が擦り合わないので、洗濯物が痛みにくいことが特徴です。

また、1回に使う水量も縦型に比べて少ないため、節約することができるほか、洗剤を高濃度で使うので皮脂汚れに強いという魅力もあります。

そして一番の特徴が乾燥機能。ドラム型はドラムの回転によって洗濯物が大きく広がるので、全体に風が行き渡りやすく、短時間でふんわりとした仕上がりになります

ただ、定期的に乾燥フィルターを掃除しないと故障の原因になるので、こまめなチェックが大切です。

種類別の特徴と構造③二層式

 

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Maya(@m_ay_ah)がシェアした投稿 – 2019年 6月月24日午後10時38分PDT

洗濯槽が洗浄と脱水に分かれているのが特徴の二層式。洗濯物を洗い終えたら手動で脱水槽に移す手間はありますが、その分お手入れがしやすいというメリットがあります。

縦型やドラム型は洗濯槽が二重構造になっているため、洗濯後にきちんと手入れしてあげないと内部に水や汚れがついたままの状態が長く続いて不衛生になりがちです。放置していると臭いやカビの原因になったりと、清潔に保つために手間がかかってしまいます。

しかし、二層式の場合は洗浄と脱水が別々のシンプルなつくりなので洗浄槽についた汚れがわかりやすく、取り外しも簡単にできるので、お手入れしやすいというメリットがあります。また、洗濯槽は二重構造ではないので水の乾きが早く、カビや異臭が発生しづらいのもうれしいポイントです。

洗濯機の構造を理解した上で掃除をしよう

洗濯機の掃除の必要性

洗濯機に掃除は必要なの?と疑問に思う方もいると思いますが、洗濯機に掃除は必要です!

その理由は、

  • 衣類についていた埃や汚れ
  • 洗剤の残りカス
  • 水垢

が洗濯槽に溜まっている可能性があるからです。さらにこれらが溜まっている状態で放置しているとカビの原因にもなりかねません。

そのため、洗濯槽は月に1回、難しい場合は2ヶ月に1回のペースで掃除するのがおすすめです。また、糸くずフィルターや乾燥フィルターは汚れが溜まりやすいので1週間に1回は最低でもお手入れしましょう。

可能なら分解して掃除するのがベスト

洗濯機の掃除は月に1回、もしくは2ヶ月に1回がベストとお伝えしましたが、もう長年掃除していなかったり掃除してるのに洗濯物に黒い汚れがついてしまう方は洗濯機を分解して掃除をしましょう。

特に縦型とドラム型は洗濯槽が二重になっているので、内側だけ掃除しても外側まできれいなっていないことが多く、気づかないうちに汚れが溜まっていることもあります。しかし、洗濯機の分解はなかなか難しいので、心配であれば業者に依頼するのがいいでしょう。

自分で行う場合は以下の手順で分解しましょう。そのとき必ず電源コードや排水ホースを抜いてから作業するよう注意してくださいね。

  1. ドライバーで洗濯機の蓋を外す
  2. 蓋の下にあるパネルのネジを外す
  3. 洗濯機の下にある回転盤と洗濯槽のネジをそれぞれ外す

一見簡単そうにもみえますが、手順を間違えたり細かい部品をなくしてしまうと使い物にならなくなってしまいます。自分で分解するときは慎重に行ってください。

重曹やクエン酸を使った掃除方法

 

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あゆ(@a_home117)がシェアした投稿 – 2019年 2月月4日午前7時23分PST

重曹やクエン酸は100円ショップでも手に入るうえ、エコ洗剤としても知られていて、赤ちゃんやペットがいる家庭でも気軽に使えるというメリットがあります。ただ、市販の塩素・酸素系クリーナーと比べると洗浄力は弱いので、長年掃除してない場合はあまりおすすめできません。

以下に重曹とクエン酸を使った掃除の手順をご紹介していきます。

  1. 糸くずネット、または乾燥フィルターなどの部品を外す
  2. 40〜50度のお湯を満水まで溜める
  3. 重曹300g、クエン酸100gをお湯に入れる
  4. 「洗い」のみのコースで洗濯機を回す
  5. 回し終わったらそのまま一晩置く
  6. 浮いている汚れを取り除いて、すすぎ・脱水をする
  7. 汚れが残っていたらすすぎ・脱水を繰り返す
  8. 蓋を開けて洗濯槽内を完全に乾かす

最後にしっかり乾燥させないと、せっかく掃除したのにカビが生える原因になってしまうので注意してくださいね。

塩素系クリーナーを使った掃除方法

 

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mari(@omame_tgk)がシェアした投稿 – 2018年 6月月5日午前4時26分PDT

塩素系クリーナーは定番の掃除アイテムです。洗浄力が強い分、しっかりと最後にすすぎを行うことを忘れないようにすればとても便利なものなので、ぜひ活用してくださいね。

以下に塩素系クリーナーを使った掃除の手順をご紹介していきます。

  1. 40〜50度のお湯を満水まで溜める
  2. 各メーカーに記載してある量をもとに塩素系クリーナーを入れる
  3. 通常コースの洗い・すすぎ・脱水で洗濯機を回す
  4. 汚れがないか確認して、もしあればすすぎ・脱水を繰り返す

お湯を使うと汚れが落ちやすい

 

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北欧/シンプル/暮らし/インテリア(@e___home)がシェアした投稿 – 2020年 5月月26日午後5時10分PDT

これまでの掃除方法でもご紹介してきたように、洗濯機を洗う際は40〜50度のお湯を使いましょう。水よりもお湯の方が汚れを落としやすくしてくれるほか、酸素系クリーナーの場合はお湯でないと洗浄効果が期待できません。

しかし、60度以上の熱湯は洗濯槽を傷つけてしまったり、洗浄アイテムの効果を薄めてしまうので使わないようにしてくださいね。

構造を理解している業者に頼むことも

掃除するのが大変そう…と思った方は業者に頼むのがおすすめです。自分で行うよりきれいになりますし、見えない部分まで掃除してくれるので利用してみるのもひとつの手です。

業者に依頼する場合は分解洗浄と分解洗浄なしで掃除する2種類があります。

【分解洗浄】
主に縦型洗濯機で行う洗浄方法です。分解しないと見えないような洗濯槽の外側まできれいにしてくれます。ドラム型洗濯機でも請け負ってくれる業者はありますが、技術が必要なので価格も高くなる傾向にあります。

【分解洗浄なし】
ドラム型洗濯機でも可能な掃除方法で、分解洗浄に比べて価格も安いのが特徴です。大きなブラシや細い針金、特殊な洗剤を使って細かい部分まできれいにしてくれます。

予算やご自宅の洗濯機のタイプに合わせて選ぶといいですね。

洗濯機の掃除に役立つアイテム

ここでは洗濯機の掃除に役立つアイテムの特徴とおすすめの商品をそれぞれご紹介していきます。洗濯機を洗う洗剤といってもひとつひとつ違ったメリットやデメリットがあるので、ご自分に合ったものを選んで賢く掃除してくださね。

アイテム①漂白剤

漂白剤の中にも塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の2種類があります。

【塩素系漂白剤】
塩素系漂白剤は高い洗浄能力と、短時間で汚れやカビ、見えない菌までも洗浄してくれる優れたアイテムです。また、重曹やクエン酸、酸素系クリーナーと異なり、つけ置きする時間や汚れをとることもないので洗濯機に任せておけば終了!という手軽さも魅力です。

ただ洗濯槽内にクリーナーが残っていると、衣類がダメージを受けてしまうので、しっかりとすすぎを行いましょう。

【酸素系漂白剤】
酸素系漂白剤は過炭酸ナトリウムが主成分となっている洗浄アイテムです。40〜60度のお湯と混ぜることで、強い発泡力を発揮し見える汚れをしっかりと落としてくれます。

つけ置き時間があることと、汚れを救う手間がありますが、塩素系漂白剤よりもダメージが少ないのがメリットです。

カビキラー カビ取り剤 特大サイズ 本体 1,000g
カビキラー カビ取り剤 特大サイズ 本体 1,000g

成分:次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム(0.5%)、界面活性剤(アルキルアミンオキシド)、安定化剤
商品サイズ (幅X奥行X高さ) : 123×103×233mm

アイテム②クエン酸

クエン酸は酸性の性質をもっているので、水垢や洗剤の残りカスといったアルカリ性の汚れに強いという特徴があります。また、殺菌や消臭、洗浄作用の効果も期待できる洗浄アイテムです。

カネヨ石鹸 クエン酸くんスプレー 液体 本体 400ml
カネヨ石鹸 クエン酸くんスプレー 液体 本体 400ml

全成分 : クエン酸(10%)
商品サイズ (幅X奥行X高さ) : 100×55×210

アイテム③重曹

重曹は弱アルカリ性なので、皮脂や垢などの酸素系の汚れに強いという特徴があります。また、消臭効果も期待できるのが重曹のいいところ。洗濯槽には汗や皮脂などの臭いが溜まりやすいので、洗濯機の掃除にはおすすめのアイテムとなっています。

重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg
重曹の激落ちくん 粉末タイプ 1kg

商品サイズ (幅×奥行×高さ) :18×8×23cm
原産国:日本

洗濯機の構造を理解してトラブルに対処しよう

洗濯機の水漏れの対処

洗濯機が水漏れしていることに気づいたら、まずはその場所を特定しましょう。特定したら水漏れが起きている箇所ごとに原因と対策を知ることが大切です。

【排水ホース付近での水漏れ】
ホースを引っ張ったり、なにかしらの衝撃によって排水ホースに穴が開くことが原因です。また、洗濯クズが排水ホース内に詰まっている場合も考えられます。

穴が開いている場合は防水テープなどで塞ぎましょう。洗濯クズが詰まっている場合は、排水ホースを外して掃除することで水漏れが解消されます。

【蛇口付近や接続部分での水漏れ】
ネジの緩みやサビによる老朽化が原因です。ネジを締め直すと解消することが多いですが、それでもだめなら劣化している可能性があるので、部品を取り換えましょう。

【ゴミフィルターや洗剤入れ付近での水漏れ】
洗濯によって出たゴミくずや洗剤のカスが詰まることで洗濯機内に水が逆流して水漏れが起こります。ゴミフィルターや洗剤入れを掃除することで解消します。

【本体付近での水漏れ】
洗濯機本体が故障してしまっている可能性があります。この場合は自分で直すことは難しいため、メーカーや業者を呼びましょう。

脱水がうまくできない時の対処

脱水エラーになる原因は主に3つあるので、それぞれの原因と対処法をご紹介していきます。

【洗濯物が片寄っている】
脱水エラーの主な原因は洗濯物の片寄りによるものです。衣類を規定量より多く入れていたり、大きなシーツなどを洗濯すると片寄りやすくなります。

エラーが出たら衣類を均一に直しましょう。それでも直らなかったら洗濯物の量を減らすことで正常に戻ります。

【排水部分の汚れ】
排水口や排水ホース、ゴミフィルターに洗濯クズが詰まっているのも脱水エラーが起きる原因のひとつです。ゴミが詰まっていると水の流れが悪くなり、洗濯槽内に水が残ります。その水の重さをセンサーが片寄りと判断すると脱水がうまくできなくなるのです。

この場合は排水口やゴミフィルターの掃除を行いましょう。特にゴミフィルターは洗濯クズが溜まりやすいので頻繁にお手入れすることが大切です。

給水ができない時の対処

給水ができない原因は3つ考えられます。

【蛇口のひねり忘れ】
意外と蛇口をひねり忘れていることがあります。この場合ひねれば解決できます。

【緊急止水弁の誤作動】
洗濯機には、何らかの原因で給水が止まらなくなったときに作動する緊急止水弁という装置がついています。水が出なくなった場合、これが作動してしまっている可能性が考えられます。

この場合、水道の元栓を閉めてから給水ホースを外し、蛇口側を見るとストッパーのようなものが出ています。このストッパーが緊急止水弁なので、蛇口に押し戻せば完了です。

【給水フィルターの汚れ】
給水フィルターには細かいゴミや汚れがつきやすく、ここが詰まっていると水が出ないことがあります。

給水フィルターのゴミを取り除けば給水ができるようになります。このとき、排水ホースの水を抜くことを忘れないように注意してくださいね。

業者に依頼する必要のあるトラブル

中には自分で対処できないトラブルもあります。

  • 電源が入らない
  • 途中で電源が切れる
  • 運転中に異音がする
  • 洗濯機から水漏れしている

これらの症状がみられて、自分では解決できそうにない場合は業者に頼みましょう。前述したとおり、部品保有期間の6〜7年を過ぎていると修理に出すより買い替えた方がお得な場合があるので、きちんと比較検討することが大切です。

仕組みや構造を理解して洗濯機を長持ちさせよう

いかがでしたでしょうか。洗濯機の構造を理解したうえで掃除することで、より効果的にきれいになることがわかりました。
これから梅雨の時期に入り、洗濯機の中もより一層カビがはえやすくなります。いつも清潔な衣類を着るためにもぜひこの機会に掃除してみてはいかがでしょうか。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。