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リベットの正しい打ち方とは?基礎知識から使い方まで詳しく解説!

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DIYをいざ始めてみようと思っても、ネジやボルトやナットなどでパーツとパーツを結合するのは意外と技術が必要ですよね。しかし、このような悩みを持つDIY初心者でも、素早く簡単に金属と金属を接合できるリベットという留め具があります。

リベットは手軽な留め具ですが航空機を組み立てる作業にも用いられる事もあるものなので、強度が必要な個所に使うことも出来ますよ。今回は、そんなリベットの種類や使い方のポイントについて詳しく解説していきたいと思います。

 リベットとは?

まず、リベットについて詳しく知らない方の為にリベットについて簡単に説明していきましょう。リベットとは、頭の部分がまんじゅうの形をした鋲のことです。

リベットはネジなどとは違い、外すことを想定して用いられる用具ではないため非常に耐久性が高く、一度繋ぐと半永久的な強度を得ることができます。独特な「かしめ」という方法により、金属板と金属板を簡単に結合できるので、DIY初心者でも挑戦しやすい留め具と言えるでしょう。

リベットの素材や形状の種類

次に、リベットの素材や形状の種類について見ていきましょう。施工したい箇所によって使用すべき素材や形状が変わってきますので、それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかりと確認しておきましょう。

リベットの素材の種類

まず素材の種類からです。リベットには樹脂でできたものやプラスチックでできたものなど、様々な種類がありますが、一般的に使用されているのは大きく分けて「アルミ」「鉄」「ステンレス」の3種類の素材です。それぞれ見ていきましょう。

【アルミ】

ホームセンターで簡単に購入することができます。強度が無いのが欠点ですが初心者でも非常に扱いやすい種類です。

【鉄】

アルミより強度を増したい場合には鉄を用いることが多いです。安価で比較的手に入れやすいですが錆やすいという難点がありますので、雨風にさらされる個所への施工の場合は気を付けましょう。

【ステンレス】

3つの素材の中で一番強度があり、錆に強いのが特徴です。しかし強度が出る代わりに硬いのでカシメには力が必要となる素材です。金額の鉄・アルミと比較すると高額になります。

リベットの形状の種類

次に形状の種類を見ていきましょう。リベットは頭部の形状により種類が分類されており、「丸頭」「皿頭」「平頭」の3種類があります。

  • 丸頭・・・頭部が半球型の形状をしたリベット
  • 平頭・・・頭部が円盤状の形状をしたリベット
  • 皿頭・・・頭部の表面が平らで根本が円錐形をしたリベット

頭部を上手く使い分ける事により、DIY作品の完成度やデザイン性の高さが大きく変わってきますので適切な形を選択しましょう。

リベットの上手な使い方

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続いて、リベットの上手な使用方法です。リベットは3ステップで簡単に施工できる留め具ですが、事前の準備や必要な道具などがありますので、事前に使用方法をしっかりと確認しておきましょう。

リベットの使い方①使う前の確認

まず、リベットを通すための下穴を開けておきまししょう。リベットの規格に合った穴をあけることが、成功のポイントです。目安としては、リベットボディより1周り大きいサイズの穴とされていますので参考にしてみてください。穴を開ける際に出た鉄くずをキレイに拭き取ったら準備完了です。

リベットの使い方②穴を重ねてリベットを挿入

準備が完了したら、次はリベットを穴にセットします。セットする方向は、リベットボディが上向きになるように差し込みシャフトが上になるのが正しい方向です。フランジがしっかりと引っかかった事を確認したらセット完了です。

リベットの使い方③専用工具でかしめる

リベットを結合させるためにはハンドリベッターという工具が必要です。ハンドリベッターのサイズをリベットのサイズに変更するためにノーズピースというサイズを変更するための工具が必要です。

ノーズピースのサイズが適切でないと、上手くかしめが出来ないので必要に応じて適切なサイズに交換しておきましょう。適切なものに交換したら、リベッターによるかしめ作業です。シャフトをリベッターに適切に差し込んだら、ノーズピースにフランジをあてがいハンドリベッターを力強く握ります。

頭部からシャフトが切断されれば、上手く結合されたことになりますが、1回で切断が出来なかった場合は何度か同様の事を繰り返しましょう。シャフトが外れれば、リベッターをリベットから離して完了となります。

スリーアキシス ハンドリベッターキット ブラインドリベット100本付
スリーアキシス ハンドリベッターキット ブラインドリベット100本付
セット内容:ハンドリベッター×1本、ブラインドリベット×100本 付属リベットサイズ:直径2.4mm、直径3.2mm、直径4.0mm、直径4.8mm

リベットの打ち方のコツと外し方

 

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次にリベットの打ち方のコツや外し方のコツを見ていきましょう。ここまでリベットは半永久的な強度があるとご紹介してきましたが、絶対に外すことが出来ないわけではありません。

コツさえ掴めば、簡単に外したりプラスチックなどの素材に使用することも出来ますので、是非この機会にコツを習得しておきましょう。

プラスチックに打つ時のコツ

通常、プラスチックのような柔らかい素材にリベットを使用しようとすると、かしめ作業の段階で穴が広がって上手くリベットを打ち込むことができません。

このような場合に上手く打つコツは、ワッシャーを受けに使用する事です。

ワッシャーを受けに使う事により、穴の広がりを軽減し、リベットが抜けることなく上手に打ち込むことが出来ますよ!

リベットの外し方

万が一、間違って想定外の箇所にリベットを打ってしまった際にはリベット外し、もしくはドリルを用いて外しましょう。それぞれの外し方を見ていきたいと思います。

【リベット外しを用いた外し方】

リベットを取り付ける為の専用工具があるように、リベットを外す際の専用工具もあります。それがリベット外し(リベット抜きパンチ)です。外し方は簡単で、リベットの頭部にポンチの先端部分を当てポンチを叩けばリベットを抜き取れます

しかし、外す際に下穴が大きくなってしまうというデメリットもありますので、下穴を再利用したい場合には不向きな方法と言えるでしょう。

【ドリルを用いた外し方】

次にドリルを用いた外し方です。ドリルのサイズは下穴のサイズと合わせることがポイントで、ゆっくりとリベットの頭部にドリルを開けて、穴を開けるように回転させます。頭部が貫通し、頭の部分が吹き飛べば後は手で残った棒の部分を引き抜くことが出来ますよ。

リベットを使う時の注意点

 

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Hiroaki Saito(@hirosai73)がシェアした投稿 – 2017年 7月月1日午後10時55分PDT

それでは最後に、リベットを使用する際の注意点についてご紹介して終わりたいと思います。リベットを使用する際には以下の3つのポイントに気を付けて行いましょう。

注意点①穴のサイズはよく確認する

1つ目の注意点は穴のサイズをよく確認するという点です。リベットには様々なサイズがあります。結合する下穴のサイズとリベットのサイズに相違があっては上手く結合することができませんので、穴のサイズとリベットのサイズをよく確認してから購入しましょう。リベットのサイズはパッケージに記載されているのですぐに解りますよ。

注意点②見た目重視の場合は気を付ける

2点目の注意点は、見た目についての問題です。通常、リベット結合を行った箇所は突起ができます。強度を必要とする箇所にはおのずと複数の突起が出てしまうことになるので、結果的に美しくない見た目になってしまいます。

見た目重視のDIYを行う際には適していない方法ともいえるので、美しさを選ぶか強度を選ぶか作りたい作品のニーズに合わせて使い分けることが大切です。

注意点③重量が増える事も計算する

最後に挙げられる注意点は、重量が増える事を前もって計算しておくという点です。溶接による結合は、金属自体を溶かして金属同士を結合しますので重量の変化に気を遣う必要はありませんが、リベットによる結合の場合は複数に金属の留め具を使用することとなるので、想定していた重量をオーバーしてしまう可能性があります。その為、前もって使用するであろうリベットの本数を割り出し計測しておくことが大切です。

素早く簡単に接合できるDIYに便利なリベット

 

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Makoto Azui(@makotoazui)がシェアした投稿 – 2018年 9月月26日午後9時13分PDT

今回は、簡単に半永久的に物と物の結合ができる便利なリベットについてのまとめでした。リベットには様々な素材や形状がありますので、あなたの作りたいものに合わせて適したものを選択しましょう。

リベットを上手く使うこなすことができれば、簡単に強度のある結合方法が手に入りますので、あなたのDIYライフが更に充実したものになること間違いなしですよ!

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。