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早回しの工具「Tレンチ」とは?基本知識を徹底調査!

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ボルトを回し、締め付けて固定する工具として有名なのがレンチです。レンチはスパナやメガネレンチのように掛け替える必要がない利便性がありますが一方で、女性など力の弱い人ですとトルクがかけにくい・狭い場所にあるボルトを締めることができないなどのデメリットがあります。

そんなレンチのデメリットを解消したのがT型の形をしたレンチであるT型レンチです。今回はDIY初心者でも扱いやすい便利な工具である、T型レンチの基本知識や使い方について詳しくまとめてみました!

Tレンチとはどんな工具?

 

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まず初めに、Tレンチについてあまり知らないというDIY初心者の方のためにTレンチはどのような工具なのかを見ていきましょう。

そもそもT型レンチとは6角のボルトを効率よく回すための工具で、ボルトなナットを早く締めることができるのが特徴です。ボルトを早く締める=ラチェットレンチではないのか?と思う方も多いかと思いますが早さならT型レンチに軍配があがります。

そんなT型レンチの由来や海外でのTレンチ事情について、ここからは詳しく掘り下げていきます。

KTC(ケーテーシー) 早回しT型 レンチ TH-8N
KTC(ケーテーシー) 早回しT型 レンチ TH-8N

  • 一般的に比べハンドルが短くなっていますので、狭い場所での早回しやツールボックスでの収納に便利
  • ハンドル長さ:130、全長:250、重量:300g

Tレンチの由来について

まず、T型レンチの由来から見ていきましょう。

T型レンチの由来はあのアメリカの老舗工具メーカーのSNAP-ONにあります。SNAP-ONの創業当時、日本に輸入された50種類の工具のセットは当時大ヒットしました。そのセットにはT型のハンドルが含まれており、経緯は解りませんが現在のT型レンチのルーツになったと言われています。

現在、日本の大手工具メーカーはSNAP-ONをお手本にして商品展開を進めてきましたので、この工具セットが現座のT型レンチであることは、十分に可能性として考えられるでしょう。

アメリカやヨーロッパでの意外なTレンチ事情

次に、アメリカやヨーロッパでのT型レンチ事情について見ていきます。上の項で、T型レンチのルーツはアメリカのSNAP-ONにあると解説しましたが、実はアメリカやヨーロッパ諸国ではT型レンチはあまり普及していません

アメリカでは「スピーダー」と呼ばれる工具をT型レンチの代わりに用いる場合が多く、ヨーロッパではソケットの固定された「HEXレンチ」や「トルクスレンチ」と呼ばれるレンチを利用しています。

見た目はT型レンチに似ていますが、サイズが小さくトルクもかけにくい事から、日本で使用しているのと同じ用途で使っているのではなく、ボックスドライバーの一種といった立ち位置のようです。アメリカのメーカーが由来の商品なのに、現在は日本を含むアジアの一部でしか使用されていないなんて意外ですよね。

Tレンチには便利なフレックスタイプも

 

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Tレンチには様々なタイプがあり、初心者でも扱いやすい一般的なT型の形状からハンドルの短い早回しに特化した「早回しT型レンチ」、T型レンチの機能を応用した「クロスリムレンチ」など様々な種類を展開しています。その中でも便利なのが「フレックスタイプ」のT型レンチです。

通常のT型レンチは角度が90度に固定されているので、垂直の箇所のみしか締めることが出来ませんが、フレックスタイプなら角度を自在に調節できますので、斜めからのアプローチも可能とするのです。

Tレンチのメリットとは

 

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ここまで、T型レンチの基本知識や種類についてみていきました。しかし、他にもT型レンチと同等の働きをする工具はありますので、イマイチT型レンチではならない理由が掴みにくいですよね。

そこでここからは、T型レンチならではのメリットをまとめてみました。

メリット①早回しができる

1つ目のメリットは、なんといってもボルトを早く回せるという点です。T型レンチは柄の部分を握って軽くひねるだけで、簡単に素早く締めたり緩めたりできます。

同様の工具として挙げられるのがメガネレンチや、ラチェットレンチですがT型レンチの早回しには敵いません。スピーディーに簡単にボルトを回したい時にはT型レンチを用いることがベストと言えるでしょう。

メリット②狭い場所でも使いやすい

2つ目のメリットは、狭い場所でも問題なく使用できるという点です。

例えば、車やバイクのエンジン部分などの狭くて奥深い場所にあるボルトもT型レンチなら取り回ししやすく、届きやすいという点はスパナやメガネレンチにはないT型レンチならではのメリットであるとともに、大きな特徴と言えるでしょう。

メリット③トルクをかけやすい

最後に挙げられるメリットとしては、トルクをかけやすいという点でしょう。T型レンチには可動部がありませんのでトルクをかけても破損する心配がなく、安心して使用できます。

力のない女性であっても簡単にトルクをかけることができるので、DIY初心者にもおすすめですよ!

Tレンチの選び方のコツ

 

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次にT型レンチの選び方のポイントを見ていきましょう。適切なT型レンチを選ぶには以下のポイントを押さえておくことが重要と言えます。

  • 長さとハンドル幅
  • 使用する対物
  • T型レンチのハンドルの形

使用用途によって使い分けることが、成功の秘訣とも言えますので、1つ1つ見ていきましょう。

選び方①長さとハンドル幅

1点目の選び方のポイントは長さとハンドルの幅です。

T型レンチには名称があり、手でつかむ部分のハンドルを「ハンドル幅」ボルトをしめる方のハンドルを「ハンドルの長さ」と呼びます。

ハンドルの幅は200~250mm、ハンドルの長さが250mmがT型レンチの一般的なサイズと言われていますので、これらの範疇内で使用用途に応じてハンドル幅を決定しましょう。

選び方②バイク整備で使うなら

次にバイク整備に適したT型レンチの選び方です。車とは違い国産メーカーのバイクでしたら、ボルトの部分がむき出しの状態である事が多いので以下のサイズのT型レンチを用いることがおすすめですよ!

  • 8mm
  • 10mm
  • 12mm
  • 13mm
  • 14mm

15mm以上のボルトの場合はT型レンチでは耐久性が期待できませんので、その際にはメガネレンチを使用するなど使い分けをしましょう。

選び方③Tソケットレンチはハンドルのタイプで

長さや用途に応じた使い分け方法以外にハンドルのタイプで選ぶと言った方法もあります。T型レンチの代表的なハンドルタイプ3種類をご紹介していきましょう。

【定番のシンプルタイプ】

まず、1種類目はT型レンチの定番の形であるシンプルタイプです。シンプルタイプの特徴としてはボルトに差し込む箇所以外は稼働しませんので、ちょっとやそっとでは壊れず長い期間使用できる耐久性があります。

【携帯用にはスライドハンドルタイプ】

次に携帯用や車・バイクに積んで置くことのできるスライドハンドルタイプです。別名T型スライドハンドルともいい、ソケット部分とは分離した状態であることが特徴です。シンプルタイプと比較すると可動範囲が広いため、強度は劣りますが持ち運びのし易さは抜群と言えるでしょう。

【多機能・高機能なタイプ】

最後に「グリップT型レンチ」や上記の「T型スライドハンドル」の良いところを組み合わせた多機能・高機能T型レンチです。回転フリーのグリップを搭載したこのT型レンチは通常のシンプルタイプよりも、少ない力で迅速にハンドルを回せますよ!

Tレンチの正しい使い方

 

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最後にTレンチの正しい使用方法について、詳しく紹介している動画がありましたのでご紹介させて頂きます。間違った使い方は、工具やボルトが破損するなどのトラブルの元なのでしっかりと確認しておきましょう!

Tレンチの使い方を動画でチェック!

[embedyt] https://www.youtube.com/watch?v=7fXab4eCcHw[/embedyt]

T型レンチを効果的に使用する為には、ボルトやナットのサイズがT型レンチのサイズに対して適切であるかどうかが1番重要です。サイズがあっていないと、上手く締め付けることが出来ずに、ボルトやナットがぐらぐらしてしまう原因になりますので、必ず作業する前にサイズを確認しておきましょう。

サイズがあっている事を確認したら、手で緩めにボルトとナットを締めれば作業の準備完了です。この後の手順は動画で詳しく解説していますので是非見てみてくださいね。

Tレンチは使い勝手が良く持っておくと便利

 

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今回はT型レンチの基本知識や選び方についてのまとめでした!T型レンチはDIY初心者や、力のない女性であっても使い回しが良く、たくさんの力を加えなくても非常に簡単にボルトを回せるとても便利な工具です。その形状から狭い場所や奥深い場所へのボルトを自在に開け閉めすることに特化していますので、1家に1本は用意しておきたい工具であると言えるでしょう。

通常のT型レンチから、斜めからのアプローチを可能としたフレックスタイプまで様々な種類がありますので、あなたのニーズにあった物を選択してDIYを効率よく行いましょう!

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。