現場仕事は体力的にきつい?気になる現場仕事を徹底解説!
現場仕事を行う方は、暑さや寒さにも耐えなければならないことを考慮すると、とてもキツイという印象を持つ方も少なくありません。また、建設現場を例にとっても、デスクワークを行うビジネスとは異なり、体力勝負であることがうかがえます。そこで今回は、気になる現場仕事の実情を徹底解説していきます!
現場仕事って体力勝負?
現場仕事は、暑い日でも寒い日でも、雨や風の日でも作業を行わなければならないことも多く、一般的に言うと体力勝負であることが分かります。また、職種によりますが、過酷な作業現場も多く、若手の職人の姿が目立つ現場もあるでしょう。中には、年齢が若いというだけで、下っ端の立場と捉えられることで最も過酷だと言えるような業務を科せられることも多々ある傾向です。
実際、どのような仕事をしても、初めて仕事に就く時は、誰もが下の立場に置かれ、少しずつキャリアアップを行い、管理職へと昇進していくものです。それでも現場でしか作業を行えないという人材は、現在の状態を保ちながらずっと体力的にキツイ労働を行わなければなりません。このように、現場仕事は体力勝負であると言えるでしょう。この後は、現場仕事の種類についてみていきましょう。
現場仕事の種類
現場仕事の種類には、注文住宅の建築や内装工事など、様々な構法を用いて作業を行う「大工」があります。また、建設現場で鉄骨の組み立てを行う、あるいは足場を組み、解体作業などを行う専門職となる「鳶」、個人宅や市町村の業務となる庭園や公園などの剪定作業、また、配置、加工など様々な作業を行う職種があります。
その他、土木技術を有した「造園職人」、木造建築物の壁に漆喰などを塗る「左官」、土木作業現場にて人力で作業を行う「土木作業員」など、現場仕事にはこれらのような様々な種類の仕事があります。
現場仕事がきついと思われる理由
現場仕事は他の業種や職種と比較しても、誰もがきついというイメージを持っています。とは言え、実際の業務を理解していない分、いったいどのような点について現場仕事がきついと思われているのか疑問です。そこでこの後は、現場仕事のどのような点について「きつい」仕事であると感じているか、その理由を探ってみましょう!
現場仕事は常に屋外
現場仕事という呼び名がある以上、当然ながら作業を行う現場は屋外がメインとなります。中には屋内作業であることもありますが、それは稀であると言えるでしょう。そのため、屋外がメインとなれば、どれだけ暑かろうと寒かろうと関係なく、現場作業が完成するまで作業が続くことになります。
その際、定められた期間内に作業を完成してしまわなければならないため、現場作業の人手不足とならないよう、自身の体調管理をしっかりと行っておくことが大切です。特に暑い日は必然的に体力を消耗してしまう傾向にあるため、熱中症予防のためにも水分補給を怠ることのないよう、安全な作業を心掛けるようにしましょう。
現場仕事は命を落とす危険
現場仕事はデスクワークなどのビジネスとは異なり、高所での作業や、重機や機材を使用して作業を行う分、その取扱い方法に留意しなければ命を落とす危険があります。実際、建設業で業務を行う方の死亡率は年々増加の一途を辿っています。
さらに、その原因として挙げられることは、高所からの墜落や転落事故が後を断ちません。そのため、大きなケガですむ分には運が良いというだけで、実際は死亡してしまう恐れがあることを念頭に置いて慎重に作業を行うことが大切です。
現場仕事の出勤は早い
現場仕事や作業に従事する人は、一般的な会社員として働いている人とは異なり、作業開始時間が早く、早朝であることも少なくありません。大抵の場合は8時始業である現場仕事が多く、時には早朝や夜間であることも少なくありません。特に公共事業を請け負う場合は始業時間が定められているケースが多いですが、その他の現場仕事においては、その日、その時によって業務開始時間が大きく異なる場合が多いということを知っておいてください。
3K現場と思われているので人手不足
現場仕事を行う作業員のイメージとして定着していることに「3K」があります。この3Kは、「汚い仕事」「苦しい業務」「キツイ作業」などという意味を持ちます。実際、屋外作業であることが多く、暑さや寒さだけではなく、雨風やひどい時は雪の中の作業を行わなければならないこともあるでしょう。天候に伴い、安全面が懸念されることもあります。
このように、現場仕事は未だ根強い「3K」を想像する方も多く、仕事として行うには過酷な一面が多いことから、多数の現場仕事は絶えず人員不足に陥っていると言えます。
特に体力的にきつい現場仕事
現場仕事の中でも特に体力的にきつい現場仕事だと言われる職種の中には、足場工事を行う「鳶職」があります。鳶職は建設業において就職先として最も多く、実際に働いているという方が多いのが現状です。鳶職は高所作業が主となり、ビル工事を請け負う際は足場の組み立てを行うなど、作業には危険がつきまとう職種であると言えます。
その他には、金属板を加工する業務を請け負う板金業があります。建築板金は特に細部までの作業が可能となる高い技術を持ち併せた人材が必要となるため、専門分野に属することから、他の職種と比較しても、少し体力的には耐えられる程度の業務だと言えます。しかし、板金の重量は非常に重く、やはり重労働であることには変わりないかもしれません。特に猛暑の日の作業は、鉄板に直射日光が当たり、一層過酷な作業環境になってしまうことは避けることができません。
さらに、建物の取り壊しの際に技術を有する解体業もきつい仕事のひとつに挙げられます。解体業は大手ゼネコンからの仕事を請け負うことも多く、その他にも道路拡張のための工事で取り壊し作業のために駆り出されることも多々あります。作業はホコリやゴミを浴びることも多く、健康上、衛生上の問題を抱える職種だと言えます。
解体業は作業内容に幅があり、現場によってその規模や内容も異なるなど、特殊な職業であることが分かります。以上のような体力的にきついと言われる現場仕事があるということを念頭に置いておいてくださいね。
現場仕事の良いところ
ここからは、現場仕事を行う上で、実際に職業として行っている方が感じている良いところについてそれぞれ以下に詳しくみていきましょう!
①仕事に達成感がある
現場仕事は、その現場作業がすべて完結してはじめて受け渡しを行うことができます。そのため、作業を行う作業員にとって、業務に対する達成感を味わうことができます。特に難易度の高い現場仕事だった場合、それらが完成した時の達成感は計り知れないものがあるでしょう。このようなことから、現場仕事は辛い作業も多いですが、仕事に達成感を感じることができると言えますね。
②現場が変わるので楽しい
現場仕事は常にいつも同じ作業現場で作業を行う訳ではありません。ひとつの現場が完成したら、また新しい現場に入り、作業を行うことになります。そのため、いつも同じ景色や環境の中で仕事を行う訳ではない分、とても新鮮な気持ちになり、現場が変わることを楽しく感じることも多々あります。
また、仕事内容も異なるなど、作業を行いながら自分自身もリフレッシュすることができるなど、楽しんで仕事を行うことができると言えるでしょう。
③体力も精神も鍛えられる
現場仕事は、時に作業内容が過酷な場面も見受けられる分、身体を鍛えることができるだけではなく、辛い業務をこなす強い精神力を養うことができます。そのため、心身ともに男らしくなりたいと感じる方におすすめの仕事だと言えます。男気のある男性を目指したい方こそ、ぜひ現場仕事に挑戦されると良いでしょう。
④雨の日は休みが多い
現場仕事は足場を組み、作業を行うという場面が多々あります。これは、多くの現場で行われていることです。しかし、雨の日は足場が滑って作業に危険を伴う恐れがあるとし、休みになることが多くなるという現実があります。
とは言え、足場工事を行う鳶職の方は、雨の日は仕事がなくなってしまう上、日当制で業務を行っているため、雨の日が多くなればなるほど収入減につながるなど、経済的に不安定な要素を持ち併せています。
⑤学歴関係なし
現場仕事はどちらかと言うと体力勝負な一面が多い分、学歴に関係なく仕事を行うことができます。それは仕事を円滑に遂行させる能力としてその人本人の実力や、辛い業務に耐えることができる根性があること、さらに愛嬌があることで周囲の同じ現場職人から可愛がられる存在であることが大切です。現場仕事はその人の人柄を重視する傾向にあるため、学歴との関係性は低いと言えるでしょう。
現場仕事の将来性は?
現場仕事はその過酷な労働状況から考慮すると、現在では若い世代が職人として仕事に就く人が少なくなっています。そのため、それをチャンスに変えてみることをおすすめします。競合が少なければ当然あなたをライバル視する人も少なく、また、現場仕事は将来に渡って需要が一切なくなるということは考えられない職業です。そのため、今後も将来に渡って飛躍していく職業であると言えるでしょう。
そんな現場仕事の将来性を高めるための現場仕事におすすめの資格や、現場監督になる方法についてそれぞれ解説していきます。
現場仕事にあればよい資格
現場仕事を行うにあたって、ぜひとも取得しておくと良い資格をご紹介します。現場仕事には、工事現場で機械の運転操作や施工管理者の技術を持つ国家資格となる建設機械施工技士の資格があると良いでしょう。この資格は幅広い信頼性を持ち、転職にも有利に働くため、ぜひ取得しておかれることをおすすめします。
また、電気工事士は、現場仕事でもとても需要が高いため、人気の職業となっています。そのため、第一種と第二種の資格を順番に取得しておかれると良いでしょう。
その他、建物内にある消火栓設備やスプリンクラー設備などの消防設備の工事や整備、そして点検を行うことができる国家資格となる消防設備士の取得をおすすめします。
ブルドーザーやパワーショベルなどの大型車両を運転するために、車両系建設機械運転技術者の試験もクリアしておかれると良いでしょう。
さらに、クレーン・デリック運転士や移動式クレーン運転士など、マンションの建設現場に必ず配置しなければならない資格保持者はとても有利な立場となります。
現場監督になる方法
現場仕事は何も作業員として働くだけではありません。その現場を統括して管理する現場監督という仕事があります。現場監督は長期に渡り実務経験が求められる上、資格取得が必要となります。これは、現場監督として作業員に対し正しい指示を行うことができるよう専門用語及び知識を有している必要があるためです。そのため、簡単に誰でも資格取得ができるというものではありません。
その中でも、建築士や建築施工管理技士、土木施工管理技士などの資格を保持していると現場監督としての業務を遂行することができます。あとは経験値が重要となり、これらのものを統合させることで現場監督として仕事を行うことができると言えるでしょう。
体力は不要?現場監督の仕事の様子
現場仕事の中には、現場監督として働く方もいます。現場監督となれば、現場の管理だけではなく、共に仕事を行う方への業務の管理など、すべてを円滑に進めるための技術や知識も必要になります。また、年月をかけて行う現場などでは、チームワークも重要となり、現場監督を筆頭に一丸となって作業を行うことも大切です。
このように、現場監督の業務を行う方は、現場の雰囲気作りから働きやすい環境作り、さらに業務に対する責任感を持つことがとても重要であることが分かります。
自分に合った現場仕事とは
次にみていくのは、自分に合った現場仕事とはいったいどのようなものかを知るために、どのような方法があるかを確認してみましょう。たとえ現場仕事であっても、すべての仕事内容がきついという訳ではありません。そのため、どのように選ぶべきかを以下に詳しくみてみましょう。
体力的に自分にあった職種を選ぶ
自分に合った現場仕事を見つけるには、自身の体力に合った職種を選ぶことが大切です。その際考慮するポイントとしては、重機などの免許を取得していれば、それを専門的に行うことができるため、体力を消耗することを避けることができます。また、現場仕事が屋外だけではなく、屋内作業を主としている、あるいは高所作業を伴わない現場仕事を選ぶなど、選択肢はたくさんあるため、自分なりにリサーチしてみると良いでしょう。
独立しやすい職種がおすすめ
現場仕事で作業員として雇われた上で業務を行う場合、あなたが稼ぐことができる金額も限界に達する時が来るでしょう。そのようなことを感じる前に、塗装や瓦屋、大工など、自分自身が独立して行えるような職種に就いておくと良いですね。そうすることであなたが独立して自身で経営を行うことができるでしょう。このようなことから、現場仕事を行う傍ら、将来を見据えた職種を選び、仕事を行うことをおすすめします。
現場仕事にはメリットもたくさんある!
現場仕事はきついと言われながらも、実際に気になる現場仕事の実情を徹底解説していきました。このように現場仕事をみていくと、確かにつらいと感じる一面が多く、挫折してしまいそうになりますが、実は作業を終えた時の達成感は計り知れないものがありますね。このように、現場仕事は過酷ではあるものの、いつも現場が変わるため、その度に気分を変えて楽しく業務をこなすことができるなど、メリットもたくさんあります!
現場仕事に少しでも興味を持たれた方は、ぜひこの職業に挑戦してみてくださいね!
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。