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アブラムシの駆除方法とは?効果的な対処方法を徹底解説!

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ガーデニングや家庭菜園をしていると必ず悩まされるのがアブラムシの存在です。せっかく育てた花や草、野菜、果実など、様々なものに寄生して害をもたらすやっかいな存在です。

「気付いたらすでにアブラムシがいた」なんていうことも決して珍しいことではありません。そこでここでは、今すぐ使える効果的なアブラムシの駆除方法をご紹介します。アブラムシを撃退して、クリーンな環境をキープしましょう。

アブラムシについて知ろう

ここではアブラムシについて詳しい情報をお届けします。名前は聞いたことがあっても、実際はどういう存在なのか分からない方も多いのではないでしょうか。アブラムシについて知ることで、そこから対策方法も見えてくるはずです。

アブラムシの生態

別名「アリマキ」とも呼ばれるアブラムシは花や植物、果物など、一定の場所に寄生する昆虫です。大きさは2mm~4mmととても小さいのですが、被害は小さく収まってはくれません。

またアブラムシは繁殖率が非常に高く、1匹放置すると無限に増えてしまうというデメリットがあります。その理由はアブラムシの生態にあり、アブラムシは例えオスがいなくてもメスさえいれば卵を産み続け、孵化させることができるからです。

これを「単為生殖」と言い、毎年繁殖期の春・秋に卵を産み付け、たった10日で成虫に育ちます。そしてまた卵を産むというサイクルを繰り返すため、アブラムシは放置すれば永遠に増え続けるということになります。

1回に生まれる卵はおよそ30個なのでそこまで多くはないのですが、10日で成虫になるということを考えると繁殖率は相当高いものと言えます。1ヶ月で500匹以上になる可能性も大いにあるのです。

しかもアブラムシは自身から甘い排出物を出すことで蟻を引き寄せ、他の害虫から自分たちを守らせる行動をとります。知れば知るほど、アブラムシは自然と増えてしまう仕組みになっているのです。

アブラムシはなぜ湧く?

なぜアブラムシが湧くのかと言うと、その理由に肥料があります。ガーデニングや家庭菜園には肥料は必要不可欠なので、利用している方も多くいるはずです。ただし肥料すべてが悪いというわけではなく、窒素分を多く含む肥料が問題なのです。

アブラムシはアミノ酸が大好物な昆虫なのですが、窒素分を多く含む肥料を与えることで、葉にアミノ酸が多く含まれることになるのです。

そして草木や花、果実が密集しすぎているのも良い環境ではありません。葉や花、果実が重なりあってしまう環境だと日光が当たりにくくなりますし、風通しも悪くなり、ジメジメした空間を作ってしまいます。

アブラムシはそういうジメジメした環境を好む傾向があるので、自然と寄ってきてしまいます。ガーデニングや家庭菜園を楽しむのは素敵なのですが、少し空間を空けて育ててみてはいかがでしょうか。

アブラムシの被害

アブラムシの被害は直接的な被害と、間接的な被害の2パターンがあります。決して気持ちの良い話ではありませんが、ここでアブラムシの被害の具体例を見てみましょう。

  • 直接的な被害
    草木や花、果実にアブラムシが群がり寄生することで栄養を吸収し、栄養も見た目も損なわれてしまいます。葉が丸くなったり、穴が空いたり、小さくなったり、コブになったりと、症状は様々です。
  • 間接的な被害
    ウイルスに感染しているアブラムシが寄生すれば、そこに寄生された植物や花もウイルスに感染します。しかもアブラムシの出す甘い排泄物もすす病を引き起こす原因になるので、要注意。被害を発見次第、その部分を切り取って処分しましょう。

直接的な被害だけではなく間接的な被害もあるため、「アブラムシのせいでせっかくのガーデニングや家庭菜園が壊滅してしまった」という報告も確かにあります。手遅れにならないためにも、アブラムシの駆除・退治は必須なのです。

アブラムシの退治しよう!【無農薬】

ここではアブラムシを退治する方法をご紹介します。農薬を使わなくても、安全にアブラムシを駆除することはできます。

駆除方法①歯ブラシ

アブラムシを見つけたら、使わなくなった歯ブラシでこすり落としましょう。落としたアブラムシを捕獲し、処分します。強く擦りすぎると葉や果実が傷むので、力加減には気を付けて下さい。

駆除方法②粘着テープ

粘着テープなら手を汚さずにピンポイントにアブラムシを退治できます。アブラムシがいるところに粘着テープを貼り付けるだけ、簡単に張り付いてくれます。

駆除方法③天敵のテントウムシ

実はアブラムシにとってテントウムシは天敵の存在なのです。試しにアブラムシがいる場所にテントウムシを寄せると、テントウムシがアブラムシを食べ始めることが確認できました。

テントウムシはいつもいるわけではないので継続的に使える手ではないかもしれませんが、食物連鎖で退治できるのであればそれが1番良い方法だと言えます。

駆除方法④牛乳スプレー

スプレーボトルに牛乳を入れ、アブラムシに吹きかけて下さい。しばらく放置した後、今度は水を吹きかけます。すると牛乳の粘膜がアブラムシを窒息させるので、根絶やしすることも可能です。

駆除方法⑤木酢液

木酢酸とは、木炭や竹炭を燃やした時に発生する蒸気や煙を液体化したもので、アブラムシが嫌う臭いを発します。継続的に使用することで、アブラムシが寄りつかなくなります。

駆除方法⑥ニームオイル

ニームオイルとは常緑樹から抽出できるオイルで、ナッツのような灯油のような香りがします。アブラムシの予防になりますし、土壌改良効果もあって、草木を元気にすることができます。

アブラムシを退治しよう【農薬】

即効性がある農薬を使用することでアブラムシを一気に撃退することができます。しかし農薬を使用する時に注意しておきたいのは、同じ農薬を継続して使用しないということです。

同じ農薬ばかり使用するとアブラムシに耐性がついてしまう可能性があり、いずれ効果がなくなる可能性があります。農薬は1種類をずっと使うのではなく、できれば2~3種類の農薬を使い分けましょう。

ベストガード粒剤

住友化学園芸 殺虫剤 ベストガード粒剤
住友化学園芸 殺虫剤 ベストガード粒剤

製造国:日本
臭いが少ない浸透移行性殺虫剤

アブラムシを撃退したいのならベストガード粒剤がおすすめです。土の上にまいておけば、その成分を吸った植物からアブラムシに駆除成分が浸透します。持続性が高いアイテムなので、1度使えば長期間効果があります。

ベニカXファインスプレー

住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー
住友化学園芸 殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー

剤型:スプレー剤
花や緑の幅広い植物に使える殺虫殺菌剤です。
害虫に対しては速効性と持続性(アブラムシで約1カ月)を実現。

ベニカXファインスプレーもアブラムシに効果があります。スプレータイプなので手を汚さずそのまま吹きかけるだけです。アブラムシを駆除するだけではなく、草木のカビやウイルスも予防することができる大人気アイテムです。

アブラムシ発生を防ぐおすすめ対策グッズ

ここではアブラムシ発生を防ぐためのおすすめの対策グッズをご紹介します。アブラムシが来ないようにすれば、被害にあうこともないので安心できるはずです。

対策①ハーブ

アブラムシが嫌う臭いを発するハーブを植えておけば、アブラムシ予防に大きな効果があります。特にカモミールやマリーゴールド、チャイブ、セージがおすすめのハーブです。

特にマリーゴールドの葉は防虫効果が高いので、ハーブの香りを含めかなりおすすめできます。ハーブなら見た目も損なわないですし、取り入れやすいのではないでしょうか。

対策②アルミシート

アブラムシはキラキラと光ったり、明るい場所がとても苦手です。アルミシートを切ってプランターに入れておけば、太陽の光を吸収してアブラムシが来なくなります。最近は100均でも購入できるので、入手しやすくなっています。

対策③オルトラン粒状

住友化学園芸 殺虫剤 オルトランDX粒剤
住友化学園芸 殺虫剤 オルトランDX粒剤

剤型:粒剤
花と野菜の害虫防除に、葉につく害虫・土の中の害虫を同時に防除

ガーデニングや家庭菜園をする時に初めから土と一緒にオルトラン粒状を混ぜておきましょう。その土から駆除成分を吸収した草木・花・果実にアブラムシが近寄らなくなるのでおすすめです。

自分で駆除が難しいときは生活110番へ!

どうしても自分でアブラムシを駆除できない場合は、生活110番がおすすめです。あなたの相談に合わせて、そしてあなた住んでいる地域に合わせたピッタリな専門業者を紹介してもらうことができます。

もちろんアブラムシ駆除の相談にものってもらえますし、生活110番は24時間365日いつでも電話対応してくれるため、いかなるときでも頼りになるのです。

電話ではなくメールでも相談受付中なので、アブラムシ駆除に困った場合は、生活110番に頼るのがおすすめです。
生活110番はこちら

アブラムシの対処方法を知って植物を守ろう!

アブラムシの被害は怖いですが、駆除や予防をすることはできます。意外と家にあるような身近なもので対処することもできますし、一気に撃退したいのであれば農薬を使用するのもおすすめです。

もし自分で対処できない場合は生活110番に相談することで解決に繋がる未来もあります。アブラムシを発見してもまだ遅くはありません。まずはアブラムシと向き合って、冷静に対処することがポイントとなります。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。