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蜂の正しい駆除方法とは?その被害から撃退法まで詳しく解説!

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蜂と聞くと怖いイメージが出てくる方も多いのではないでしょうか。刺されると腫れるだけではなく、最悪の場合死に至るケースもあるからです。しかも蜂はいきなり攻撃してくることがあるので、できれば近づきたくはありません。

しかしあまりにも蜂を見る機会が増えているのであれば、本格的に駆除をすることを考えなくてはいけません。ここでは蜂による被害例、そして正しい駆除方法をご紹介します。

人を刺す危険な蜂の種類

蜂と言っても色々な種類の蜂がいます。よく名前を耳にするのはスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチでしょうか。ここでは蜂の種類と共に、その蜂の特徴について詳しくご紹介します。

危険な蜂①スズメバチ

スズメバチはオレンジ色のボディをしていて、大きさは2cm~5cm程度のものが多いです。飛ぶ速度がとても速く、最速40kmの速さで飛ぶと言われています。そして攻撃力も高いため、非常に危険な蜂です。

危険な蜂②アシナガバチ

アシナガバチは黄色いボディをしていて、大きさは2cm前後となっています。まっすぐ飛ぶというよりはフラフラ飛びます。速度はそこまで速くはなく、攻撃性もスズメバチよりは低いです。

危険な蜂③ミツバチ

ミツバチは丸っこいボディで、ふわふわした毛が生えています。大きさは1cm~2cmと小さく、攻撃性も低いです。攻撃をするというよりは農作物の受粉のサポートをしたり、花の蜜を集めるのが仕事です。

蜂の巣の特徴

ここではスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの巣の特徴についてご紹介します。蜂それぞれに特徴があるように、巣にもそれぞれの特徴があります。

巣の特徴①スズメバチ

スズメバチの巣は丸く、マーブル模様だったり、ウロコ模様があるのが特徴です。出入りする穴は1つだけです。

巣の特徴②アシナガバチ

アシナガバチの巣は傘を開いたような形をしていて、1つ1つの巣穴がとても大きいのが特徴です。

巣の特徴③ミツバチ

ミツバチの巣は板状になっていて、少しずつ増えていくスタイルになっています。蜂が隠れるようなスペースはありません。

蜂に刺されたときの被害は?

蜂に刺されると大きく分けて2パターンの症状が出ます。刺された部位とその周りが赤くなるケースと、体全体に症状が出るケースがあります。

軽い症状としては刺された箇所が赤くなり、かゆみやけだるさ、苦しさを感じることがあります。更に症状が悪化すると胸が苦しくなったり、口が乾いたり、しびれた感覚になります。

他にも腹痛や下痢、嘔吐、頭痛、めまい、むくみなどの症状が出ることもあります。更に重症化すると息苦しくなり、言葉も発せず、うずくまってしまいます。目が見えなくなったり声が聞こえなくなるという報告もあります。

また最悪の場合死亡するケースもあるので、蜂に刺されただけと言って放置することはおすすめできません。症状と状況に合わせて処置を行いましょう。

蜂に刺されたときの対処法

蜂に刺された時はまずその蜂から距離を置き、蜂の来ない屋内に逃げ込んで下さい。ここからは蜂の種類によって対処方法が変わります。

ミツバチの場合はピンセットで毒針を抜き、専用の吸引機を使って毒を吸い出すことになります。その後刺された箇所をつまみ、更に毒素を抜きましょう。そして5分~10分間は水で洗い流して下さい。

その場は何もなくても、そのあとに蜂の毒の症状としてアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。決して甘くみず、応急処置を行ったあとは病院に問い合わせをするか、救急車を呼ぶようにして下さい。

蜂の巣を駆除する方法

ここでは蜂の巣を駆除する方法についてご紹介します。駆除する時の服装や道具、やり方についてまとめていますので、是非参考にしてみて下さい。

駆除するときの注意

蜂の巣を駆除する時は、絶対に黒い服を着るのは止めて下さい。特にスズメバチは黒いものを敵対する習性があり、見つけ次第攻撃をしかけてきます。カメラの光にも反応するので、カメラは持ち込まないで下さい。

そして蜂は匂いにとても敏感な生き物です。化粧品、ヘアスプレー、香水、体臭にも反応し、近寄ってきます。特にミツバチは香りが強いものに惹かれる習性があるので注意しましょう。

そして飲み物にも注意をして下さい。ジュースを飲んでいるとスズメバチが寄ってきますし、ジュースの残りをエサとして吸収するスズメバチも多くいます。スズメバチを活性化させる原因になるので、飲み物は水にしておく方が無難です。

駆除に必要なもの

黒い服じゃなければ大丈夫ということでもありません。できれば全身を完全防御することができる防護服を着て蜂の巣を駆除することが望ましいです。正直な話、蜂はいつ人間に襲い掛かって来るか分かりません。

特に蜂の巣を駆除するとなると蜂が密集しているわけですから、蜂側としては人間を敵とみなします。自分たちの住処を奪われるので当然と言えば当然ですが、非常に危険な状態になります。

ちなみに防護服は自分で購入できない場合、役所で貸し出しをしてくれることがあります。分からない場合は1度役所の方に「蜂の巣を駆除したい」と問い合わせてみて下さい。

もしレンタルもなく防護服がない場合は、別の物で代用するしかありません。少し厚手の服にレインコートを羽織り、帽子を深くかぶってゴーグルをかけます。そして防蜂ネットなどで体をガードしましょう。

手は軍手もしくは皮手袋、足元は長靴です。ちなみに黒の長靴はスズメバチを引き寄せる可能性があるため、絶対にはかないようにして下さい。

殺虫剤を巣に噴射

最初は巣から2~3m離れた場所から殺虫剤を噴射させて下さい。すると巣の中から蜂が飛び出してきます。気にせずそのまま更に2~3分間殺虫剤を噴射し続けましょう。必ず巣の入り口を狙って下さい。

いよいよ蜂の巣に近づきます。そして巣の中を狙って殺虫剤をまき続けます。殺虫剤のおかげで蜂の威力も落ちてくる頃なので、引き続きふき続けましょう。まだ巣の中から蜂が出てくることもありますが、落ち着いて殺虫剤をふいて下さい。

巣を落とす

蜂が完全に弱る、もしくは死んだら巣を落とします。まず巣が落ちる位置にゴミ袋を被せた虫網を設置し、長い棒で巣を叩き落としましょう。巣がゴミ袋の中に落ちたら更に殺虫剤をふきつけ、ゴミ袋を閉じます。

まれに生き残った蜂が巣の中から出てくることがありますが、慌てずにゆっくり後退して下さい。大声を出すと更に蜂を刺激することになるので、声は潜めて下さい。

戻り蜂対策

蜂の巣を駆除した後も蜂が寄ってくることがあります。これは駆除した時にいなかった蜂が自分の巣に帰ってきた現象で、「戻り蜂」と言います。うかつに近寄るとケガをすることもあるので、その場は逃げて下さい。

蜂がいなくなったら、蜂がいた場所に再度殺虫剤をまきましょう。それでも蜂の数が減らない場合は、プロの業者に依頼する必要があります。

スズメバチの駆除は業者に依頼

スズメバチは攻撃力も高く、刺されてしまうと最悪死に至ります。自分で駆除をするよりも、プロの業者に依頼することをおすすめします。業者なら蜂の巣も駆除してくれますし、今後近寄らないために予防策も実施してくれます。

もしわからない場合は役所に相談すると教えてくれることもあるので、1度問い合わせてみて下さい。住んでいる市町村によっては、スズメバチ駆除の補助金が出る地域もあります。

巣を作らせない為の対策も大切

蜂の巣を駆除するのは大変なので、今後は蜂の巣を作らせない処置をとる必要があります。ここでは蜂の巣が作られやすい環境・状況をご紹介しますので、心当たりがある場合はすぐに予防対策を行ってください。

  • 換気口
    見えにくい位置にある換気口は蜂の巣を作られやすいです。家に侵入される危険性もありますので、防虫ネットを使用して防ぎましょう。
  • 軒先
    軒先も蜂の巣の被害にあいやすい場所です。こまめに殺虫剤をふくようにして下さい。
  • 庭の木
    4月~6月に蜂の巣が作られるので、この時期の庭は手入れを怠らないようにしましょう。見た目をスッキリさせて、少しの変化も見逃さないで下さい。
  • 雨戸の戸袋
    戸袋のすきまに小さい蜂の巣が作られることがあります。予防するためにも、雨戸はこまめに開閉しましょう。
  • 物置・倉庫
    物置や倉庫は普段人があまり寄り付かないため、蜂の巣にピッタリな場所なのです。巣を作らせないためにも隙間は作らないようにして、定期的に換気しましょう。
  • エアコンの室外機
    エアコンを稼働していない時に蜂の巣を作られやすいです。対策としては、こまめに観察しておくしかありません。

蜂の巣の撃退法を覚えておこう!

いざという時のためにも蜂の巣の撃退方法を覚えておいて損はありません。誰でも蜂に刺されるリスクがあります。スズメバチのような危険性の高い蜂は別ですが、あまりにも酷い場合は蜂だけではなく、蜂の巣の駆除も考えておきましょう。

そして蜂に刺されてしまった場合は、少しでも早く応急措置、そして病院の指示に従って下さい。アナフィラキシーショックになると死に至ることもあるので、素早い対応が大切になります。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。