リフォームローンは可能?住宅ローンや、シュミレーションなどポイント3つ
引用:photoAC
家は住み続けると、外壁や屋根などの改修などの定期的なメンテナンスが必要になります。快適な住環境を保ち続けるには、定期的な改修は必須です。しかし、これらの多額の出費が必要なリフォームの場合、自己資金で賄える方は少ないでしょう。果たして、リフォームするのにもローンは使えるのか?その場合の気を付けておきたいポイントは?などをご紹介します。
リフォームをするときにローンは可能?
リフォームするのにローンは可能です。この場合、住宅ローンを使う方法と、リフォームローンを使う方法の2つがあります。この2つの違いは何でしょうか?
住宅ローン
住宅ローンは担保が必要です。その反面、融資額が大きく、返済期間が長い、金利が安いというメリットがあります。返済が滞ると、担保を押さえられてしまう事もありえます。また、審査条件が厳しく、審査期間7日程度と長いというデメリットもあります。
リフォームローン
リフォームローンは無担保融資です。その反面、融資額の限度が低い、返済期間が短い、金利が割高などのデメリットがあります。無担保融資ですので、返済が滞っても、即、住まいが無くなるわけではありません。審査条件が比較的緩く、審査期間も当日で終了という事もあり、多くの人が借りやすいローンになっています。
どちらを使うべきか
リフォームの内容と規模によって決めましょう。おおむね、以下のようになります。
住宅ローン…家の増改築、中古住宅購入時のリフォームなど。おおむね500万円以上をめど。
リフォームローン…現在の住宅の定期的な維持修理(屋根、水回り、外壁)など。おおむね500万円以下。
つまり、大規模であれば住宅ローン、小中規模であればリフォームローンという見方で問題無いでしょう。
家の定期的な維持修理は、ほとんどの場合、500万円を上回りません。また、住宅ローンのような条件の厳しさを考えると、ほとんどの人が無担保型のリフォームローンを選択します。
リフォームローンの気をつけたいポイント
では、その無担保型リフォームローンで融資を受ける場合に気をつけるべきポイントを挙げてみます。
気をつけたいポイント1 融資額に限度
住宅ローンとの違いで述べたように、融資額に限度があります。ほとんどのリフォームローンの場合、50万円程度から500万円程度までに設定されており、この範囲でリフォーム計画を立てる必要があります。例えば、屋根の修理や外壁塗装の相場はそれぞれ100万円程度なので、屋根と外壁を一緒に改修する場合でも200万円程度なので、この限度で問題無いでしょう。
気をつけたいポイント2 返済期間が短い
住宅ローンの返済期間は最長で35年も可能ですが、リフォームローンの場合、最長でも15年、ほとんどの場合10年ぐらいが目途になってきます。しかし、融資額がそれほど多く、また、あとで述べる通り、利子が高いので、10年以内の返済にとどめておきましょう。
気をつけたいポイント3 利子が高い
住宅ローンが固定で年利1%程度に抑えられているのに比較して、リフォームローンは2%~5%に設定されている事が多いようです。金利は変動金利、固定金利かによって変わってきます。固定金利は変動金利より高い傾向がありますが、返済終了まで金利が変わらないメリットがあります。今からの人生設計や社会状況を考慮してよく検討しましょう。
実際にシュミレーションしてみましょう
気をつけたいポイントを3つ挙げてみましたが、実際に、みずほ銀行の例にしてシュミレーションしてみます。すべて融資額200万円ボーナス月加算無しで計算しました。
※金利などの条件は、2018/2/5時点のものです。
期間 | 金利 | 返済額(月) | 返済額(年) | 返済額合計 |
---|---|---|---|---|
10年 | 固定(4.250%) | 20,487円 | 245,844円 | 2,458,440円 |
5年 | 固定(4.250%) | 37,059円 | 444,708円 | 2,223,540円 |
10年 | 変動(3.975%) | 20,225円 | 242,700円 | 2,427,000円 |
5年 | 変動(3.975%) | 36,810円 | 441,720円 | 2,208,600円 |
一番高い固定金利10年返済と、変動金利5年返済の差は、返済額合計で見ると、249,840円の差がある事がわかると思います。249,840円と言えば、10年払いの場合、1年分に近い差があります。断然、変動金利がお得です。
変動金利がお得。でも落とし穴が
しかし、変動金利の場合、今後、金利が上昇した場合、利子が増えることになり返済計画にズレが生じる可能性が有ります。ただ、35年もの長い住宅ローンとは違い、5年や10年で、そう大きく社会情勢が変わると思えませんので、それほど心配する必要はないのかもしれません。現在の家庭環境や人生設計などにより、人さまざまとは思いますが、十分考慮すべきポイントであることはわかって頂いたと思います。
賢く選んで、お得にリフォーム
いかがでしたか?
リフォームローンの種類と、気をつけたいポイントを挙げてみました。大事な家を、末永く快適に維持するためにはしっかりとリフォームすることが大事です。また、お子さんに相続する大事な資産としても、資産価値を下げないために、定期的な修繕が必要です。あなたの今後の人生に関わる大事なリフォームローン。賢く選んで、お得にリフォームしましょう。
でも、一番お得なのはDIY!?
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。