溶接棒厳選5点|神戸製鋼Z-44、B-10ほか人気メーカーの溶接棒をご紹介
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現在、最もポピュラーな溶接方法といえばアーク溶接です。初心者には取り扱いがやや難しい面もありますが、溶接機本体が比較的安価でコンパクトなこともあって多くの建築現場や工場で普及しています。今回は、アーク溶接に用いる溶接棒のうち、神戸製鋼など人気の高いメーカーのものを5点ピックアップしてご紹介します。
神戸製鋼
1.神戸製鋼 溶接棒 B-10 3.2Φ
溶接棒の国内シェアトップ、神戸製鋼の製品です。「KOBELCO」のブランド名でも良く知られています。神戸製鋼の溶接棒は品質が高く、安定した溶接が可能なことでプロの職人からも高い評価を得ています。溶接棒はいつもこれ、というユーザーも多いようです。
規格: 特許第1533782号
JIS規格: Z3211 E4319 (旧Z3211 D4301)
AWS規格: AWS A5.1 E6019該当
電流範囲: (下向) 80~130A、 (立向、上向) 60~110A
棒端色:緑色
用途 | 軟鋼用 |
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棒径 | Φ3.2mm |
棒長 | 350mm |
2.神戸製鋼 溶接棒 Z-44 2.6Φ
こちらも神戸製鋼製の溶接棒です。アークスタートの良さで人気です。ライムチタニヤ系の被覆系を採用しており、ヒューム量を従来に比べ約30%低減しています。難吸湿タイプで、保管が楽な点も魅力のひとつです。
JIS規格: Z3211 E4303 (旧Z3211 D4303)
AWS規格: A5.1 E6013該当
被覆系: ライムチタニヤ系
電流範囲:(下向)60~100A、(立向・上向)50~90A
用途 | 軟鋼用 |
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棒径 | Φ2.6mm |
棒長 | 350mm |
スズキッド(SUZUKID)
3.スズキッド(SUZUKID) B-1 1.6φ*230mm 200g PB-02
小型溶接機で有名なスター電器製造の「スズキッド」ブランドです。スズキッドの溶接機を使うユーザーは、やはり溶接棒もスズキッドのものを選ぶ方が多いようです。初めて溶接を行った方からも「スムーズに作業できた」との声があり、DIY用としても使いやすい溶接棒といえます。
「スズキッドの直流インバータ溶接機アイマックス60で使用したところ、溶け込みも問題なくきちんと使えました。」
出典:Amazon
用途 | 軟鋼用 |
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棒径 | 1.6mm |
棒長 | 230mm |
4.スズキッド(SUZUKID) S-1 1.4φ*230mm 200g PS-01
上で紹介したPB-02と同じスズキッド製で、こちらのPS-01はステンレス用になります。スパークの安定感とスパッタの少なさで好評です。比較的低価格なため、練習用としても選びやすい溶接棒です。
重量:200g
内容本数:約38本
溶接板厚:1.2~3.0mm
溶接電流:30~60A
適合:SUS304/306/308
「低めの電流で使うのが良さそうです。ステンレスパイプの溶接が問題なく行えました。」
出典:Amazon
用途 | ステンレス用 |
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棒径 | 1.4mm |
棒長 | 230mm |
TRUSCO
5.TRUSCO ステンレス用溶接棒
機械工具や工場用消耗品といったプロツールを扱う専門商社、トラスコ中山の溶接棒です。こちらもステンレス用です。比較的細く、ピンポイントでの溶接にも使いやすくなっています。アーク安定性やビード外観の良さも人気のポイントです。ステンレス用溶接棒のなかではトラスコが一番使いやすいというファンの声もありました。
適用板厚:1.6~3.0mm
電流範囲::(下向)15~40A、(立向上進・上向)10~35A
質量:200g
棒端色:黄色
JIS Z3211D308-16規格品
「スラグ巻込みもなく、きれいに溶接できました。良い溶接棒だと思います。」
出典:Amazon
用途 | ステンレス鋼 |
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心線径 | φ1.6mm |
棒長 | 250mm |
ぴったりの溶接棒を選ぼう
溶接棒の選び方は、母材に近い成分のものを選ぶことが基本となります。最適な溶接棒を選ぶことで、よりクオリティの高い溶接が可能になります。消耗品なので、コストパフォーマンスも重要なチェックポイントです。ぜひ、使いやすい溶接棒を見つけて下さい!
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。