関数電卓のおすすめ10選!自分にあった選び方とは?
建築や電気、薬学、物理など関数が必要な分野において欠かせない「関数電卓」。分数や対数、微積分などの複雑な計算の答えを速やかに導くことができます。しかし、グラフを表示できるものなど様々な商品があってどのように選べば良いのか分からない方は多いのではないでしょうか。本記事では、関数電卓の特徴と選び方、おすすめ商品をご紹介します。
そもそも関数電卓とは?
関数電卓とは、工学、土木、建築などの分野に必要な関数計算ができる電卓のことです。通常の電卓でできる四則計算(足し算・引き算・掛け算・割り算)や百分率に加え、円周率や分数、原価計算、表計算などを行うことができます。
また、BASIC言語やプログラム関数に対応した製品もあるので、プログラミングを学ぶ学生やIT分野で働いている方にも選ばれています。
関数電卓の選び方のポイント
通常の電卓よりも複雑な計算ができる関数電卓は、商品によって機能性が異なります。そのため、これから使いたい分野に必要な計算ができる電卓を選ぶことが大切です。関数電卓を選ぶ際にチェックしたいポイントを見ていきましょう。
選び方①表示できる行数
ディスプレイに表示できる桁数と文字数は商品によって異なります。関数電卓をこれから本格的に使っていくのであれば、計算式や答えを一目で確認できる「桁数と文字数が多く表示できるタイプ」がおすすめです。
ただし、行や文字の数が増えるにつれて文字が小さくて見えにくくなる懸念も出てきます。実際に画面に表示される文字の大きさは必ずチェックしておきましょう。
選び方②操作性
電卓を使ううえで操作のしやすさは欠かすことができないため、「入力した数式の見やすさ」「入力のしやすさ」「持ち運びやすいかどうか」の3つのバランスを取りながら選ぶことが大切です。
関数電卓は小さな本体にたくさんの機能が搭載されていたり、複雑な数式を入力することが多いため、商品によっては画面表示が見にくかったり、ボタンの操作がしにくいことがあります。
表示画面については表示可能な桁数と文字数、画面の大きさを確認しておきましょう。また、ボタンを押す時の感触や、ボタン同士の間隔は使い心地に影響をもたらすため、購入する際は確かめておくと失敗を防ぐことができます。
選び方③電源方式
関数電卓の電源は、主に「ソーラー充電式・乾電池式・ソーラー充電+乾電池」の3種類です。その中でも商品数が多いソーラー充電+乾電池の両方を備えたデュアルタイプは、万が一電池が切れた場合でも光が当たれば作動できるメリットがあります。
両方の電源を使うことができれば、外出先などですぐに電池の取り換えができない場合や、大切な試験を受ける際などに役立ちます。商品を選ぶ際は電源のタイプを必ず確認しておきましょう。
選び方④機能性
関数電卓には様々な分野で使用されている計算が搭載されていますが、その内容は商品によって異なります。具体的には、物理系・電気系・建築系など分野によって行う計算が変わるので、これから関数電卓を使うにあたって必要な機能が備わっているか確認して選びましょう。
また、関数電卓にはグラフ機能やプログラム機能が搭載されている高性能モデルがあります。グラフ関数電卓は統計をグラフにしたり、数式を立体的にして理解を深める目的などに使われています。
性能が高くなるほど価格も上がるため、基本的な関数を使う程度であれば関数搭載数が200~400種類程度のもので問題ありません。その中に自分にとって必要な関数や機能が含まれているかどうかを確認しておけば、自分の目的に合う関数電卓を選ぶことができます。
人気メーカーのおすすめ関数電卓10選
関数電卓の選び方が分かったところで、おすすめの関数電卓をピックアップしてご紹介します。ご自身の用途を思い浮べながら選んでみてください。
おすすめ関数電卓①Texas Instruments TI30 X SMV – TI-30 X S
アメリカに本社を置くTexas Instruments(テキサス・インスツルメンツ)の「TI30 X SMV – TI-30 X S」は、複数の計算を同時にできる関数電卓です。分数や指数、ルートといった計算はもちろん関数グラフにも対応しています。4行×16文字表示させることができ、過去の計算を呼び出して新しい計算にペーストすることもできます。電池と太陽光で作動するので、携行用としてもおすすめです。
おすすめ関数電卓②CASIO FX-991EX 高度エンジニアリング
CASIOの「FX-991EX」は、液晶の表示が鮮やかで文字が見やすい科学計算機です。5列45行を表示することができ、表計算や複利計算、化学定数、総積計算、双曲線関数、単位換算など機能性も充実しています。電池と太陽電池で作動するため、省電力を実現しています。ボディには高級感のある特殊表面加工を施してあり、本体を保護するハードケースも付属しています。
おすすめ関数電卓③Casio FX-83GTX
Casioの「FX-83GTX」は、関数電卓では珍しい、カラー展開されているモデルです。fx-83gtplusのアップグレード版となっており、基本計算や統計計算をはじめ比計算、数表作成、桁セパレータなど276もの機能を備えています。また、教科書表示も可能で使い勝手が良いです。太陽電池機能はなく、バッテリーのみでの作動になるため、使い勝手を考慮して他の商品と比較してみてください。
おすすめ関数電卓④Texas Instruments Ti34 マルチビュー
Texas Instrumentsの「Ti34マルチビュー電卓」はベーシックな機能が搭載されている関数電卓です。専門的な分野の計算機能は付属していませんが、四則計算や指数計算などは問題なくできるため、一般的な電卓では物足りない方や、関数電卓初心者の方におすすめの商品です。太陽電池で作動し、ブルー・ホワイトの2色展開となっています。
おすすめ関数電卓⑤Texas Instruments TI-36X Pro
1個単位での販売です。
高度な科学計算機は、エンジニア、学生、専門家に最適です。 MultiViewTM ディスプレイにより、複数の計算を同時に表示できます。
Texas Instrumentsの「TI-36X Pro」は、複雑で高度な計算をする方に適したハイスペックモデルの関数電卓です。計算履歴や操作データは、消去をするか、電源が切れない限り消えないようになっています。また、3×3行列、最大40文字表示させることができ、複数の計算履歴を複数表示させることができて便利です。電卓を使ううえで計算履歴を呼び出す機能を必要とする方におすすめの商品です。
おすすめ関数電卓⑥Texas Instruments TI-30Xa
Texas Instrumentsの「TI-30Xa」は、変数用の内蔵メモリが3つ搭載された関数電卓です。見やすいようにキーが色分けされてされており、自乗、平方根、逆数、定数の独立キーが一列に並んでいるので、効率良く計算をしたい方に重宝されています。キータッチがやや重ためになっているので、ミスタッチをしにくい点もメリットです。
おすすめ関数電卓⑦CASIO FX-570ES-N
CASIOの「FX-570ES-N」は、ベーシックな機能が搭載されたスタンダードな関数電卓です。明るめのカラーと見やすいボタン配置で計算がしやすく、自然表示ができるので教科書通りに入力することができます。また、統計データを一覧表示で入力できる点も便利なポイントです。表示桁数は10桁、電池のみで作動するモデルとなっています。
おすすめ関数電卓⑧ヒューレット・パッカード HP35S-J
HP(ヒューレット・パッカード)の「HP35S-J」は、ボタンの感触に定評があり、電源を切っても前の計算データが保持される関数電卓です。直感的に複素数演算を扱うことができ、統計関数や複素数、対数、逆関数などが内蔵されています。また、RPN記法ができるので、習得を目指す方は上下の2ライン表示で効率良く学習することができます。
おすすめ関数電卓⑨Sharp SH-EL531THBWH
Sharpの「SH-EL531THBWH」は、273個もの科学的機能を搭載した関数電卓です。一般的な数学の計算はもちろん、生物学や一般科学などにも対応しています。ディスプレイはシンプルな2ライン構成なので、数式の確認がしやすいです。電池のみで作動するため、持ち運びをメインに使う場合は定期的に電池交換をする良いでしょう。
おすすめ関数電卓⑩CATIGA CS-183、
CATIGAの「CS-183」は200以上の機能を搭載した、高校生・大学生・社会人向けの関数電卓です。マルチリプレイ機能も付いているので、前の計算を呼び出すことができます。大きすぎないサイズで手にフィットしやすく、堅牢なデザインです。スライドカバーもついているので、持ち運ぶ際なども本体をガードできます。
用途に応じて使いやすい関数電卓を選ぼう
今回は、関数電卓の特徴や選び方のポイント、おすすめ商品10選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。市販の関数電卓は、基本的な関数計算ができるシンプルな機能性のものから、3Dグラフを作成できる高スペックモデルまで様々な商品があります。
しかし、最も重要なのは、自分が使う分野に必要な機能が搭載されているかどうかです。また、電源のタイプや操作のしやすさ、画面の見やすさ、持ち運びのしやすさなど、快適に使用できるかどうかを比較することが大切です。これらを比較しながら、ご自身に適した関数電卓を選んでみてください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。