テスターおすすめ15選!用途に合わせた選び方は?
電気機器や電気回路の様々な測定に便利なテスターは、電気工事などに携わる方が利用する必須アイテムです。しかし近年のDIY人気によって一般の人でもテスターを利用する場面が増えました。いざテスターを購入しようとしても色々な種類やタイプがあり、迷ってしまいます。車の電装品や家電の故障箇所を判断できるテスターをチェックしてみましょう。
テスターとは何をするもの?
テスターは電化製品や車、バイクなど電気が通るものの直流・交流の電圧、直流電流や抵抗をチェックしてその値を視覚化し、電池残量や電子工作などに用いられる製品です。
家庭用電源や太陽光パネルなどの電圧を確認したり、断線箇所のチェックなどにも利用可能なので、元々は電気工事関係者が利用するものでした。しかし現在では一般家庭でもテスターが役立つ場面が増え、手軽に使えるものが増えています。
テスターのかしこい選び方
テスターと言っても複数の商品があり、用途に合わせて選び方も異なります。それぞれに良い面と悪い面があることはもちろん、使い方や使用頻度、正確さなどを考慮して選び方のポイントをチェックしてみましょう。
選び方①表示方式
計測した値を確認するときの表示方式は2タイプあり、指針によってアナログ表示する『アナログ式』とモニタに数字で表示される『デジタル式』の2つがあります。
【アナログ式】
数値を左右に振れる指針の動きで把握できるようになっています。導電を感知すると針が動き、指した目盛りをチェックして確認するため、慣れていなければ数値が読み取りにくい、見方によっては多少の誤差が生じることもあります。
しかし指針が左右に振れることで「計測している」という実感があり、適正レンジのときは反応が速いため確認しやすくなっています。また、アナログなので外部ノイズに強いメリットもあります。
デジタル式よりも低価格な商品が多く、「少し面倒でも安い方が良い」という場合にはおすすめです。電源や電池不要のため、電源確保が難しい場所にも適しています。
【デジタル式】
デジタルマルチメーター・デジタルテスタとも呼ばれ、測定値が本体モニタにデジタル数字で表示されるもので、バックライト内臓のものは暗い場所でも見やすくなっています。
数字で表示されるので正確に読み取ることができ、オートパワーオフやローバッテリー表示などがあれば、さらに使い勝手が良くなります。導電を感知すると状態によって音がなる商品も多く、モニタを確認しなくても導電しているかどうかが分かりやすいので作業効率が良くなります。
しかしデジタル式は外部ノイズの影響を受けやすく、商品によっては表示されるまでの時間が遅いタイプもあり、測定値が定まらないときに数値が読みにくくなります。
選び方②タイプ
据え置きやハンディタイプなど用途に合わせて複数のタイプが揃っていますが、それぞれに性能や計測値幅などが異なり、大きいものほど高性能で小さいほうが扱いがシンプルになる傾向にあります。それぞれのタイプによって特徴が異なるので、チェックしてください。
【据え置きタイプ】
サイズは大きく電源供給がAC電源タイプがメインでバッテリー切れの心配がありません。充実した機能性と正確な測定値が出せるものがほとんどです。DIYなど一般の方が利用するには若干オーバースペックで高価のため、むしろ電気工事などを専門に行う方が使用するタイプになっています。
【ハンディタイプ】
手のひらサイズのハンディタイプは持ち運びにも便利で、機能性にも優れたものが多くなっています。測定項目は商品によって多少違いがあり、様々な便利機能が付いている場合もあります。
初心者はまずハンディタイプから始めると良いでしょう。デジタル式もありますが、アナログ式のほとんどは構造上ハンディタイプがメインとなっています。
【ポケット・カードタイプ】
ハンディタイプよりもコンパクトで、より小型を望むのであればポケット・カードタイプを選択しましょう。電圧や抵抗など基本性能が完備されているため簡単な測定であれば使い勝手も良く、操作性もシンプルでコスパ的にも優秀となっているタイプが多めです。
本体を縮小させることで携行性には優れていますが、高性能ではないものが多く、測定値幅を理解しなければ測定したいものの範囲外になってしまうこともあり、購入前には測定値の範囲をチェックしてください。
【ペンタイプ】
スリム幅でコンパクトなペンタイプは細かい場所でも測定しやすくなっています。測定値の範囲や性能が限られているため、使用目的が適していれば使い勝手は良いでしょう。サブ機として準備するのもおすすめです。
選び方③測定レンジ
測りたいものによって適切な判断をするためには、測定範囲を細かくした測定レンジ操作が必須です。測定レンジを切り替えるためにはダイアルを操作するマニュアルレンジと自動で適したレンジ選択をするオートレンジがあり、どちらも良い面や悪い面があるので、より自分に適した方を探しましょう。
切り替えを間違えて電流設定で電圧を測れば本体自体の破損や事故に繋がるので注意してください。また、使用する機器自体が測定できる能力値にも気をつけるようにしましょう。200Vレンジで400Vを測定すれば能力値を超えるため、テスターに大きな負荷がかかって破損してしまいます。
【マニュアルレンジ】
測定レンジの切り替えを手動、自分自身で行うため、測定するものが決まっている場合には適しています。ダイアル式のマニュアルはオートよりも安い商品が豊富で、慎重に切り替えを行うことができる方や測定値が決まっているならこちらでも十分対応できます。
【オートレンジ】
オートは手動でのダイアル切り替え不要、内部で自動的に切り替えを行うようになっているため、操作ミスによる事故を防ぐことができます。
デジタル式はマニュアルもありますが、オートレンジも豊富に揃っているため、自分に合ったものを選んでください。
測定するものが不確定である、様々な用途に使うのであれば切り替えの手間が省けるのでオートのほうが便利です。
選び方④測定項目
どの機種であっても基本的に計測できる項目は直流や交流の電流・電圧、抵抗値であり、タイプによっては静電容量や周波数、温度の測定から導通試験や検電を行うことができる種類もあります。
一度購入した機種に測定項目をプラスすることは不可能であり、測定する対象物によって必要項目があるかどうかを確認してから購入するようにしましょう。家電製品の不良を調べる、DIYで車に電装品を取り付けるなどコード類の状況を把握する場合には電圧や電圧、抵抗値が測定できる『サーキットテスター』が良いでしょう。
検電テスターでは電流の有無しか把握できず、数値は計測できないので、しっかりと電流・電圧・抵抗値を把握したい場合には検電テスターよりも優秀です。コード類ではなく電子回路の破損で使用する場合には『回路基板チェック』項目があるタイプを選びましょう。
電圧・抵抗値以外に静電容量値に対応しているものもあり、回路に電気が正常に流れているかの確認ができます。『静電容量測定』ができるタイプは部品ごとの電解コンデンサ容量がチェック可能、バイパス部のショートなど把握できるようになります。
テスターのおすすめ人気15選
表示方法や種類、測定レンジなど選び方のポイントをチェックして、どんなタイプが適しているかを把握したらこちらのおすすめをチェックして購入の参考にしてみましょう。
おすすめ①サンコスモ 小型デジタルテスター
コンパクトで軽量、DC・AC電圧やDC・AC電流、抵抗の測定はもちろん、温度やコンデンサ、周波数と多彩な機能を搭載しています。過負荷保護機能搭載で、測定中に過負荷を感知すればオートで回路を保護してくれます。
モニタにはバックライト搭載なので暗い場所でも使用できます。初心者でまずはテスターの扱いに慣れたい方でも購入しやすい安価なタイプで、通電チェックをメインに手軽に利用する場合におすすめです。
おすすめ②KAIWEETS デジタルマルチメーター
『広く適用』KAIWEETS HT113Bマルチメーターは、最大600VのAC / DC電圧、最大10AのAC / DC電流、最大40MΩの抵抗を正確に測定できます。
DC・AC電圧やDC・AC電流、抵抗に加えて静電容量やダイオードなどのチェックも可能、導通確認にも使えるので色々なバッテリーテストにも向いています。非接触電圧検出や4000カウントオートレンジ、オート電源オフ、低バッテリー表示など使い勝手の良い機能も搭載、過負荷保護の10Aヒューズや低高電圧回路設計で安全面にも配慮されています。
車の修理や工業用回路検査、改定用回路チェック、バッテリーテストなど様々な用途で利用する方に役立ちます。落下時のダメージを防ぐシリコン保護ケースや裏側にテスター棒を収納できるなど機能面以外でも使いやすくなっています。
おすすめ③エーモン デジタル検電テスター
通電・極性・導通が確認できる安価でシンプルなペンタイプの検電テスターです。電圧値を測定したりプラス・マイナス線の把握、不具合が起こっているアースや断線の調査等、家庭内でのあらゆる場所の検電として利用できます。
導通確認と電圧測定のモードはスイッチで切替可能、電源オンから5分後にはオートで電源オフになるので切り忘れもありません。車に使用する場合は12V車のみとなっているので注意してください。
おすすめ④オーム電機 普及型デジタルテスター
DC・AC電圧やDC・AC電流などの基本測定と導通チェックやダイオードテスト、トランジスターチェックもできるマルチなタイプです。
手のひらサイズで家電製品の不良チェックや電池残量の確認など、DIYや家庭用としても使い勝手が良くなっています。本格的な測定ではなく、バイクや車、電飾系のチェックなどホビーユース的な使い方なら十分な性能です。
おすすめ⑤三和電気計器 デジタルマルチメーター
スリムでコンパクト、持ち運びにも適したポケットタイプのマルチメーターで、コンデンサ容量や周波数、デューティ比などの測定が可能です。デジタルモニタは大きめで見やすく、薄型でも耐久性のあるボディになっています。
専用収納ケースが付属されていますが、ケーブルが上手く収まらないときは100均などで別の収納ケースを準備してください。
おすすめ⑥C-Timvasion Miniデジタルマルチメータ
小さくて携行性抜群、静電容量や周波数、デューティサイクル、ダイオードなど多数の機能を持ち合わせたマルチメーターです。
電池残量が少なくなるとディスプレイに表示されるローバッテリー表示やテストリードが収納できる場所もあり、車や家庭用、産業用と様々な用途に便利に利用できます。
おすすめ⑦ELPA デジタルマルチテスター
DC・AC電圧や抵抗、導通チェック、ダイオードテストが可能なコンパクトタイプのマルチテスターとなっています。シンプルな操作性と持ち運びしやすい専用ケース付き、オートパワーオフ機能搭載でサブ機としてもおすすめです。
おすすめ⑧オーム電機 デジタルマルチテスター
手のひらサイズで重量わずか60g、1999カウント表示にダイオードテストや導通チェックも可能、オートパワーセーブ機能搭載で電池の消耗を防ぐこともできます。
家電製品の故障を調べたり、電池残量のチェック、車やバイクメンテナンスなど、家庭内でのちょっとした用途に適しています。安価でシンプルな操作性がサブ機としてもおすすめです。
おすすめ⑨AOPUTTRIVER 超小型デジタルマルチメータ
4000カウントのオートレンジタイプ、DC・AC電圧や抵抗、ダイオードテスト、連続ブザー測定ができるマルチメーターです。コンパクトサイズでポケットに入れて持ち運びも可能、オートパワーオフやローバッテリー表示機能も搭載されています。シンプルでコンパクトなマルチテスターはちょっとした用途にもおすすめです。
おすすめ⑩日置電機 カードハイテスタ
厚み9.5mmで重量60gの薄型コンパクトサイズはかさばることなく持ち運び可能、カードタイプのためポケットに入れることもできます。専用ハードケース付きで単体での持ち運びにも適しています。
テストリードは先端長が15mmあるので、コンセントの奥までしっかり届きます。シンプルで必要最低限の機能のみですが、ちょっとした計測にはおすすめです。
おすすめ⑪AstroAI デジタルテスター
4000カウントの周波数やダイオード、デューティー比、温度など多彩な機能があるテスターは車や家庭内だけでなく、専門的な分野においても役立ちます。
バックライトやデータホールド、オートパワーオフ機能搭載、背面にはスタンドが内蔵されているため据え置きとしても利用できるため、使い勝手が良くコスパの良いテスターです。
おすすめ⑫origin デジタルマルチメーター
コンパクトで携行性抜群、バックライト付きで暗所や夜間でも簡単に使うことができます。過負荷時のオーバーレンジ保護機能搭載で、テスター本体の破損を防ぐことも可能です。背面には内蔵式のスタンドがあり、据え置きタイプとしても使えます。
おすすめ⑬ファイアスター デジタルマルチメーター
電流や電圧、抵抗、静電容量、ビープ音付きの通電テストも可能、シンプルなデジタルテスターとなっています。
同価格帯のテスターのなかでは優秀な機能性を持ち、安価でも優れたテスターを探している方におすすめです。基本的な測定のみを行う、DIYや電池残量チェックなど、ちょっとしたことに利用するなら十分対応できます。
おすすめ⑭ELPA アナログテスター
DC・ACの電圧や電流、抵抗、端子間の電圧・電流、hFE測定からトランジスタ、LEDチェック、ダイオードテストなどができるアナログテスターです。
背面にはスタンド付きで据え置きで操作性抜群、メーターが大きいので指針が読みやすく、耐久性もあります。
おすすめ⑮三和電気計器 アナログマルチテスター
ポケットサイズで携行性に優れ、断線しにくいテストリードや衝撃吸収ラバーで耐久性を上げています。
基本的な測定なら十分な性能なので、電池残量チェックや家電製品など、ライトユーザー向けのテスターとなっています。アナログ式ののため、計測タイムラグもなく、即座に測定値をチェックできるのもおすすめです。
目的に合ったテスターで導通チェックしよう
電気工事などに携わる方でなくても、車や家電製品など様々な用途に使えるテスターは、多種多様な種類があり、どれが良いのか迷ってしまいます。選び方やおすすめ商品を参考に、使用目的や頻度など自分に合ったテスターを探して手軽に導通チェックをしてみましょう。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。