花鋏おすすめ5選|坂源など人気の種類をピックアップ
草花や木の小枝を切るのに使う花鋏は、生け花やフラワーアレンジメントに欠かせない道具です。また、プロの花屋さんや趣味で園芸をする人にとっても馴染み深い存在といえます。持ち手部分の形状や素材などによってさまざまなタイプがあり、値段も千円程度の手頃なものから一万円を超えるような高級品まであります。今回は、そのなかでも特に好評の声が多い人気の花鋏を5つ厳選してご紹介します。
目次
花鋏の種類
わらび手とつる手
花鋏は、持ち手部分の形状によって「わらび手」と「つる手」に大きく分けられます。
「わらび手」は、柄の先の部分が小さく丸まった形をしているものを指します。山菜の「わらび」の形に似ていることからこう呼ばれているようです。本家池坊や草月流ではこの「わらび手」が主流となっています。
「つる手」は、持ち手が輪になっているタイプです。細かい作業がしやすい反面、太い枝物を切るのはわらび手に比べるとやや難しい部分があります。
生け花用とフラワーアレンジメント用
生け花は枝物を使うケースが多いため、少し太めの枝も切れるタイプを選ぶとよいでしょう。流派や先生によって「これ」という指示がある場合もあります。
フラワーアレンジメントの場合は、生け花に比べると枝物を扱う機会は少ないですが、花を細かいパーツに切り分けて使うためにハサミの出番そのものは多い傾向があります。そのため、あまり重すぎず、手になじんで扱いやすいサイズ感のものを選ぶのがおすすめです。
坂源 ハンドクリエーション 古流タイプ
プロの花屋さんにも愛用者の多い生花用はさみです。太い茎や硬い木もスパッと切れると好評です。カラーバリエーションも豊富で、こちらの可愛らしいピンクのほか、落ち着いたモスグリーンやブルー、鮮やかなレッドなどさまざまなものから選べます。何本もリピート購入している人も多い人気商品です。
「今まで使っていたはさみはかなり力を入れないと切れませんでしたが、このハンドクリエーションを試したら、枝を潰さずにスパッと切れるので驚きました。」
「サクサク切れるので、フラワーアレンジメントのときはいつも使っています。やはり花鋏はこれでないと!」
出典:Amazon
アルス クラフトチョキ
ハンドクリエーションと並んで、フラワーアレンジメントや園芸用のはさみとして人気が高いのがこちらのクラフトチョキです。花材だけでなく、ワイヤーやリボンなどの資材もスムーズに切れます。持ち手部分がソフトで疲れにくいのもメリットです。ここで紹介するホワイトのほかにも明るく可愛らしいカラーが揃っており、好みに応じて選べます。
「30年近く愛用しています。園芸ハサミの決定版だと思います。」
「花材はもちろん、ワイヤーもスパスパと気持ちよく切れます。フラワーアレンジメントの必需品です。」
出典:Amazon
義弘 #205 池坊鋏 165mm
「わらび手」形状の花鋏です。初心者にも比較的手に取りやすい価格で、切れ味もよく安心して使えます。
「松や梅などの固い枝もスパッと切れるので、生け花用として重宝しています。」
「長年信頼されているブランドで、切れ味もよく満足です。」
出典:Amazon
雅琴 オールステンレス古流鋏 165mm
こちらは「つる手」形状です。ステンレス製で、錆びにくくお手入れもしやすいのが大きなメリットです。華道用として使われるほか、花屋さんからも選ばれています。
「鉄製のものより軽く、切れ味もとても良いです。」
「水分を含んだ植物を切るはさみは、やはりステンレス製一択です。」
出典:Amazon
チカマサ フローリストS NS-140
園芸のほか、工芸や手芸など幅広い用途に使われているベストセラーです。コンパクトで使いやすく、細かい作業に最適です。サイズはS・M・Lの3タイプあり、使いやすいものを選べます。
「枝物には少し厳しいですが、草花なら菊の太い茎なども充分切れます。」
出典:Amazon
花鋏と一緒に用意したいアイテム
はさみ用砥石
ドイツ製のはさみ用砥石です。切れ味が落ちてきたときは、こういったもので手入れをしましょう。
「仕事用の剪定バサミを研ぐのに使っています。かなり過酷に使っていたハサミですが、針金等の硬いものがよく切れるようになりました。」
出典:Amazon
刃物クリーナー
いつの間にか花鋏にこびりついてしまうヤニが、シュッと吹き付けるだけで簡単に落ちます。できれば毎回、ハサミを使うたびにお手入れしたいですね。
「水でも落ちない樹木ヤニが落ち、ピカピカになりました。」
出典:Amazon
花鋏の有名ブランド
お花の先生にも選ばれているブランドとして「国治」が挙げられます。最も手頃なものでも1万円以上する高級品です。いつか上達したら国治の花鋏を使いたいと目標にしている、という声もありました。ほかに、ドイツの「ゾーリンゲン」も高級刃物ブランドとしてよく知られています。
「菊一文字」や「日本橋木屋」といった昔ながらの刃物店のものも定評があります。「ここぞ」という時に使う特別な一本として大切に愛用している方も多いようです。
もっと身近で人気のあるブランドというと、やはり「坂源」です。生け花だけでなく、フラワーアレンジメントや庭の手入れ、仏花用など幅広く使われています。価格的には手頃で初心者にも選びやすいですが、切れ味や使い勝手はプロからも信頼され、高い評価を得ています。固い枝はもちろん、金属のワイヤーもこれ一本で切ることができ、とても便利です。花屋さんの店頭で使われているのを見かける機会も多いアイテムです。
花鋏の選び方
価格
花鋏の価格は非常に幅広く、安いものは100円ショップなどでも購入可能です。高いものになると数万円するものもあり、どれくらいのものを選べばよいのか迷う方も多いようです。生け花教室などに通う場合は、先生に相談すればその流派に合った良いものを紹介してもらえますが、そうでない場合はまずは1,000円台のものを目安に選びましょう。このくらいのものであれば研ぎ直しながら10年程度は充分使えます。
利き手
一般的には右利き用のものが大半ですが、なかには左利き用の花鋏もあります。あまり多くは出回っていないので、左利きの方は見つけたときにはぜひチェックしてみてください。
重さ
花鋏の形や大きさ、ご自身の手の大きさとのバランスによって、重さの感じ方は変わってきます。ある程度ずっしりと重みがあったほうが使いやすいと感じる方もいますし、できるだけ軽いほうが良いという方もいます。カタログ上の重量表記にとらわれすぎず、自分にとってしっくりくるものを見つけましょう。
自分にとって使いやすい花鋏を見つけよう
花鋏を選ぶ時に重視するポイントは人によってさまざまです。切れ味はもちろん大切ですが、「持ち運びや収納にかさばらないものが良い」「さまざまな花材や道具のなかでも見失わない、派手な色のものが良い」「錆びにくく扱いやすい材質の物が良い」など、人それぞれにこだわりがあるようです。今回の記事が花鋏選びのご参考になれば幸いです。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。