人気の小型発電機徹底解説|おすすめ7選をご紹介
引用:アマゾン
小型発電機とは、家庭やアウトドア、工事現場などで使われる、持ち運びができる発電機で、軽量なものはポータブル発電機とも言われます。ガソリンや、カセットガスなどを燃料として、交流や直流の電気を発電します。キャンプやバーベキューなど野外活動の電源としてよく使われますが、最近では、災害用に常備している方も多くなっています。
小型発電機の使用シーン
小型発電機はどんな場面で使われているのでしょうか?
アウトドア活動での野外電源として
電源が無いキャンプサイトや、河原でのバーベキューなどで、照明や電化製品を使用するために使用します。直流12ボルトの出力ができるタイプでは、車用の電化製品が使用できるので、キャンピングカーの電源としても利用されています。
工事現場のスポット電源に
電源が無い現場はもちろん、商用電源で給電されている場合でも、スポット的に電動工具を使用するための電源として使用されます。特にインバーター電源でないと使用できない工具などは、小型発電機を使用することが多いようです。
災害時の非常用電源に
最近では、災害時の非常用電源として、家庭や自治体で常備しておくことも多くなりました。特にカセットガス発電機は、ガソリンに比べ燃料の劣化が少なく、規制もない事からよく使われているようです。
小型発電機の各部の名称と機能
小型発電機の主に使う各部の名称と機能を簡単にご説明します。メーカーやモデルごとに、名称などは差異がありますが、おおむね同じです。
ハンドルやフック
持ち運びできるように本体の上部にハンドルや、吊り下げ用フックが付いています。
燃料タンク
ガソリン発電機の場合、燃料タンクがあり、キャップを外しガソリンを供給します。カセットガスやプロパンガス発電機の場合はありません。
燃料コック
エンジンに燃料を供給するためのコックです。使用開始時は開け、停止後は閉めます。
エンジンスイッチ
エンジンを始動する場合は、ONにし、切る場合はOFFにします。
リコイルスターターハンドル
セルスターターが無い発電機は、エンジンを始動するために、勢いよくハンドルを引き始動させます。
セルモーター
エンジンを始動させるセルモーターです。セルモーター式の場合は、モーターを起動するバッテリーも搭載しています。
コントロールパネル
始動後の調整のための、発電機をコントロールするパネルです。
その他、様々な箇所や機能がありますが、取扱説明書やカタログを確認してください。
小型発電機の種類とおすすめ製品
小型発電機にはいくつかの種類があります。それぞれご紹介します。
三相発電機
三相発電機は、定格電圧で、三相200Vと単相100Vを出力できる発電機で、小型発電機の中では、比較的大きな筐体になり、重量も100kg近くなります。用途はコンプレッサーやポンプなど三相誘導モーターなどの動力電源や、ちょっとしたイベントの照明音響用電源として最適です。
以下は、三相発電機の例です。
交流-定格出力(KVA) | 単相1.5、三相5.0 |
---|---|
連続運転時間 | 約9時間 |
乾燥質量 | 94Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 670×535×565 |
価格帯 | 30万円代 |
高耐久性の高強度フレームとコンパクトボディで、優れた収納・運搬性を実現しています。高出力にもかかわらず高い環境性能の三相発電機です。
交流-定格出力(KVA) | 単相0.5、三相4 |
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連続運転時間 | 約5.4時間 |
乾燥質量 | 77Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 655×530×490 |
価格帯 | 20万円代 |
大型モーター使用機器に最適な、建築現場でも活躍のプロ向けモデルです。単相200V/単相115Vも取り出すことができます。
スタンダード発電機
文字通り、汎用性が高い標準的な発電機です。DIYやアウトドア、プロの現場まで、多くの用途をカバーできる発電機です。小型発電機の中では出力に対する価格がリーズナブルなタイプが多くなります。ただし、パソコンやマイコン制御の電気製品は使用できません。
以下は、スタンダード発電機の例です。
交流-定格出力(KVA) | 0.75 |
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連続運転時間 | 約6.1h |
乾燥質量 | 77Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 404×352×431 |
価格帯 | 5万円代 |
低燃費で低エミッション、新型OHVエンジンを採用した環境型のスタンダード発電機です。接続機器保護する過回転防止システムを搭載しています。
交流-定格出力(KVA) | 2.0 |
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連続運転時間 | 約7.5時間 |
乾燥質量 | 41.0Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 510x415x425 |
価格帯 | 6万円代 |
ヤマハ発電機の中で、もっとも使い勝手の良い発電容量のスタンダード発電機です。交流コンセント2個とともに直流コンセントも1個搭載し、直流過電流保護装置である直流プロテクターを採用しています。
インバーター発電機
軽量コンパクトで、家庭やキャンプ、バーベキューなど小グループでの使用に適した発電機です。高品質な電力を供給できるのでパソコンや、マイコン制御を行う家電品にも使用できます。燃料の劣化がしにくいカセットガスの発電機もあり、家庭やオフィスなどの災害用発電機として常備しておくのに最適です。
以下はインバーター発電機の例です。
交流-定格出力(KVA) | 0.9 |
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連続運転時間 | 約4.1時間 |
乾燥質量 | 12.7Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 450x240x380 |
価格帯 | 7万円代 |
新設計の小型軽量エンジンとマフラーによる防音型発電機です。燃料タンクが大容量なので、長時間運転が可能です。
交流-定格出力(KVA) | 1.6 |
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連続運転時間 | 約3.7時間 |
乾燥質量 | 22Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 498×467×293 |
価格帯 | 7万円代 |
専用ケーブルにより、同型機を並列運転でき、2倍の出力を得ることができます。シガーソケットが付いているので、車用家電品を使用でき、オートキャンプなどに便利です。
交流-定格出力(KVA) | 0.9 |
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連続運転時間 | 約1.1時間 |
乾燥質量 | 19.5Kg |
全長×全幅×全高(mm) | 365×262×524 |
価格帯 | 10万円代 |
大型キャスターとキャリーハンドルにより、キャリーバッグのように引き回しができ、移動が簡単なカセットガス発電機です。初心者でも簡単に操作できる操作性で手軽に使用できる発電機です。
小型発電機の基本的な使い方
小型発電機の運転開始までの使い方をご紹介します。商品によって多少の差がありますが、基本的な使い方はほとんど同じです。
1 使用する電気機器に合わせ周波数を合わせる
使用する機器に周波数指定があればそれに合わせてください。なお、インバーター以外の発電機の場合、周波数固定なので注意してください。
2 燃料をセット
発電機に合わせた燃料(ガソリン、カセットガス、プロパンガスなど)を指定の方法でセットします。特にガソリンの場合はこぼれたりしないように注意し、こぼれた場合は必ずふき取るなどして引火しないように注意してください。
ガソリン給油には携行缶がおすすめ。
3 エンジンオイルを確認
エンジンオイルの量を確認します。もし、少ない場合は補充します。その際は、必ず指定のオイルを使用するようにしてください。
ヤマハ発電機用の純正エンジンオイルです。
4.燃料コックを開く
燃料コックをONしにします。
5.エンジンスイッチを入れる
エンジンスイッチをONや、始動などの位置にします。
6.エンジン始動
エンジンがかかるまで、リコイルスターターハンドルを何度か勢いよく引きます。なお、セルモーター付きであれば、セルモーターをONにします。
7.運転開始
エンジンの回転が安定するか、運転開始などのランプが付けば使用可能になります。
屋外では、屋外用電源ドラムがおすすめ。
使用する場合の注意点
最近は、エンジン音を軽減する機構が発達し、かなり運転音が小さくなりましたが、それでも、エンジンを使用する発電機はそれなりの騒音が発生します。まわりの環境に配慮し、極力迷惑が掛からないように注意しましょう。また、キャンプ場なども発電機禁止の場合がありますので、前もって確認するようにしましょう。
こんな防音ボックスもあります。必要であれば使用しましょう。
小型発電機の選び方
小型発電機の選び方には、いくつかのポイントがあります。
使用するシーンにより選ぶ
使用するシーン、目的などで選びます。例えば、
キャンプなどのアウトドアなのか? ⇒ インバーター発電機
DIYなどの土木作業なのか? ⇒ 三相発電機、スタンダード発電機
非常時の備えなのか? ⇒ インバーター発電機カセットガスタイプ
など。
定格出力により選ぶ
使用したい電気機器の消費電力と起動電力を確認します。起動電力とは、その機器が運転開始の一時的に使用する電力です。特にモーターやコンプレッサーなどの場合、3倍程度の起動電力が必要になるため、それに合わせた定格出力の発電機を選ぶ必要があります。
使用燃料により選ぶ
例えば、ガソリンよりも、ガスはコストが高くなり、カセットガスは特に高くなります。しかし、ガソリンは劣化するため長期保管には向かず、カセットガスは長期保管に向いています。屋外作業やDIYなど、よく使う発電機にはガソリン、災害用の備蓄や、年に数回しか使用しないなどの場合は、カセットガスの発電機をなどのように、使用頻度と燃料で選ぶこともポイントです。
周波数で選ぶ
商用電力は、東日本は50Hz、西日本は60Hzと別れていますので、使用したい電気機器の周波数を確認し、それに合わせて発電機を選びます。なお、インバーター発電機の多くは周波数切り替えができますので、どちらの周波数の機器も使用できます。
使い勝手のいい小型発電機
動力電源が必要な現場に向く大電力の三相発電機から、レジャーに最適なインバーター発電機までご紹介しました。小型発電機は、使用できる範囲が広く、軽量コンパクトなものは、自家用車のトランクに乗せて移動できるなど、非常に使い勝手のいい発電機です。また、近年多発する天災への備えとしても非常に有用なアイテムです。あなたの目的に沿った発電機を選んで役に立ててください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。