デジタルトルクレンチ人気6選|ロードバイクにも!SK11、KTCなどおすすめはこちら
トルクレンチとは、ボルト・ナットなどを規定のトルク値で締め付けるための道具です。一定のトルク値で締める単能型、トルクをダイヤルで表示するダイヤル型などがありますが、現在ロードバイクファンなどから注目を集めているのが「デジタルトルクレンチ」です。デジタル表示で分かりやすくトルクを確認でき、正確なトルク管理が必要な場面で特に重宝します。今回は、人気の高いデジタルトルクレンチを厳選してご紹介します。
目次
デジタルトルクレンチの使い方
ボルトやナットには適正な締付けトルクがあります。トルクが弱すぎると振動などで少しずつ緩んでしまいますし、強すぎてもパーツの破損などの事故に繋がる恐れがあります。しっかりとできる限り強い力で締めておけば安心と思いがちですが、必ずしもそうではありません。
弱すぎたり強すぎたりすることなく、規定のトルクで締めるために必要なのがトルクレンチです。なかでもデジタルトルクレンチは、作業用と測定用の2つのモードを兼ね備えている点が特徴的です。
締め付け作業に使うモードは、「プリセットモード」「ピークモード」等の名前で呼ばれます。予め設定したトルク値に到達すると、アラーム音やランプの光で知らせてくれます。
測定用のモードは、「計測モード」「トレースモード」と呼ばれます。今、トルク値がどのくらいになっているかリアルタイムでデジタル表示され、検査用として活用することができます。
SK11 デジタルトルクレンチ SDT3-060
製造業などのプロのほか、ロードバイクの整備用としても人気の機種です。右ネジ・左ネジの両方向の測定に対応しています。単4乾電池2本で動作するので、急な電池切れの際もコンビニ等で手軽に電池交換できるのもメリットのひとつです。
「ロードバイクのメンテナンスに使っています。サイズや重みがちょうどよく、コストパフォーマンスに優れた良い商品です。」
「デジタルトルクレンチの中では最安の部類ですが、設定も分かりやすく、充分使いやすいです。」
SK11 デジタルトルクレンチ SDT3-135
上で紹介したSDT3-060よりさらに測定範囲の広いタイプです。設定値に近づくにつれ、ビープ音の間隔が短くなり、LED光も緑から赤へと変化します。少し前の段階から知らせてくれるので、つい回しすぎてやり直しになってしまうようなことがなく便利です。
「現場の作業員に評判が良いため、2台目を購入しました。」
「本体の使いやすさはもちろん、専用のハードケースが付いているので安心して持ち運べます。」
KTC デジラチェ GEK060-R3
国産の高級ハンドツールで定評のある京都機械工具のデジタルトルクレンチです。バイク整備で必要なトルク範囲を概ねカバーしているほか、自転車や原付用としても人気です。コンパクトなサイズ感でも好評の声が多い機種です。
「KTCブランドの信頼感があったので選びました。規定トルクに達するにつれてアラーム音が変化するので、目に見えない箇所の作業の際便利です。」
「トルク値を5つまでメモリーしておくことができ、呼び出しも簡単です。」
KTC デジラチェ GEK030-C3
こちらもKTCのデジタルトルクレンチで、上のGEK060-R3と比べるとトルク範囲は小さめです。目標トルクの上限・下限を設定し、合否判定や合格数のカウントが行なえるため、検査用としても使いやすい一台です。
「ボタン操作が分かりやすくシンプルなため、初めてでもすぐに操作できました。」
東日製作所 デジタルトルクレンチ CPT100X15D
トルク機器専業メーカー、東日製作所の製品です。こちらのデジタルトルクレンチはデータ通信機能を搭載し、測定値をパソコンに転送して管理することができます。LEDインジケータも高輝度のものを備え、プロ向け機種として正確なトルク管理に貢献します。
トネ(TONE) ラチェットデジトルク T3DT60H
ハンドツールやトルク管理機器などで知られる大阪のメーカー、TONEのアイテムです。全9件の目標トルク値登録、付属のUSBケーブルを使ったパソコンへの測定トルク値転送など、便利な機能を搭載しています。
デジタルトルクレンチのおすすめ付属品、関連アイテム
一般的に、トルクレンチはソケットを介してボルトを締め付けます。デジタルトルクレンチも例外ではなく、差込角を確認し、適合するソケットを用意する必要があります。
ソケットセット
SK11の差込角9.5mm(3/8インチ)のソケットセットです。上で紹介したSDT3-060やSDT3-135に適合します。
同じく差込角9.5mmのソケットセットで、こちらはKTCのものになります。差込角が合えば別メーカーのものでも使えますが、できればデジタルトルクレンチと同メーカーのものを揃えたほうがより安心感があります。
電池
デジタルトルクレンチには、どこでも手に入りやすい単4乾電池等で動作するものもあれば、少し特殊なコイン電池を必要とするものもあります。上で紹介したGEK060-R3・GEK030-C3を含むKTCデジラチェシリーズなどはこちらのコイン電池が必要です。1日100回使用で約3ヶ月が寿命の目安となっていますが、急な電池切れに備え、いくつか予備を用意しておくと良いでしょう。
デジタルトルクレンチの有名なブランド
SK11
藤原産業株式会社のスタンダードブランドです。豊富な工具類をラインナップし、工具箱なども人気です。デジタルトルクレンチは、比較的手頃な価格もあって、業務用としてのほかロードバイクのメンテナンス用としても選ばれています。
KTC
高級工具の代名詞とも言える存在です。デジタルトルクレンチも、他のハンドツールなどと同様、使い勝手や造りの良さなどで「さすがKTC」という感嘆の声が多くあがっています。
東日
東京・大田区に本社を置くトルク専業のメーカーです。デジタルトルクレンチにも長年の経験から蓄積されたノウハウが活かされ、業務ユーザーを中心に高い信頼を集めています。
TONE
1938年設立の歴史ある高級作業工具メーカーです。トルク管理機器も同社の主要な製品のひとつです。信頼性の高いデジタルトルクレンチは、様々な業種の現場で活用されています。
デジタルトルクレンチの選び方
デジタルトルクレンチは、まずは規定トルクに合ったものというのが選び方の大前提になります。例えば自動車のホイールナットであれば、軽自動車で80〜100N・m、普通車で100〜120N・mがひとつの目安です。ロードバイクの場合はもっと小さく、大半の部分は1〜12N・m、ペダルなどは30〜55N・m程度となります。
特定のトルク値を頻繁に使う場合、いくつかの値をプリセットしておける機種を選ぶと効率的です。
業務用、特にトルクの適合確認に用いる場合は、合否判定モードや判定結果のデータをパソコンに転送する機能のついたものが便利です。
安全や作業効率に貢献するデジタルトルクレンチ
かつては熟練者の手先の感覚に頼る部分も大きかったトルク管理ですが、デジタルトルクレンチの普及により、初心者でも一定の品質を保った作業がしやすくなりました。クルマやバイク・ロードバイク等は命を預ける乗り物でもあり、規定のトルクを守った整備が不可欠です。また、製造業などにおける作業効率化の面でもデジタルトルクレンチの役割は大きなものとなっています。これからもデジタルトルクレンチの進化から目が離せません!
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。