板金鋏&板金ハンマー人気5選/金鹿工具や盛光からおすすめをご紹介!
板金鋏と板金ハンマーは自動車の板金作業をはじめ、鉄板や銅板などを加工する際に使用する道具で、材料の切断から加工まで幅広く対応することが出来ます。それぞれに幾つか種類があり、使用用途によって使い分けをすることで、綺麗に仕上げることが出来ますので、種類や特性を理解しておく必要があります。今回は板金鋏と板金ハンマーについて、種類や選び方をはじめ、おすすめ5選などをご紹介します。
目次
板金鋏と板金ハンマーの種類について
板金鋏(金切鋏)や板金ハンマーなど、各種板金作業を行う場合の必需品ですが、思った以上に種類があります。簡単に、それぞれの種類について、ご紹介します。
板金鋏の種類について
板金鋏には刃の形状によって、大きく3種類に分類することが出来ますので、簡単にご紹介します。
1:直刃(すぐば)
材料を直線的に切断する場合に使用されるタイプです。
2:柳刃(やなぎば)
直線や曲線など、比較的自由度の高い切断加工を行う場合に使用されるタイプです。
3:抉刃(えぐりば)
トタン板などに穴を開ける際や、急な曲線などを切断する時にに使用されるタイプです。
他にも立切刃(たてきりば)など直刃と柳刃を複合したものもありますが、どのタイプも、鋼板などの板材を切断するという用途は同じになっています。
板金ハンマーの種類について
板金に使用するハンマーにはヘッドの形状によって、幾つか種類がありますので代表的な2つをご紹介します。
1:均し(ならし)ハンマー
ヘッドの叩く部分が平坦なので、加工材料の表面の凸凹を均していくときに使用するハンマーです。
2:絞り(しぼり)ハンマー
均しハンマーとは逆に、ヘッドの表面に細かな凹凸があり、材料の伸びを絞りたい場合に使用するハンマーです。
金鹿工具製作所 メタスパS No.431
新潟県三条市に本社を構える「金鹿工具製作所」は金切鋏をはじめ、万能ハサミや特殊金切鋏といった各種鋏を製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「メタスパS No.431」は、刃先に炭素鋼を採用しており高い耐久性と強度を備えたモデルとなります。トタン板であれば約0.5mm、アルミ板やプラスチック板であれば約1.0mmまで直線、曲線を選ばず自由に切断することが出来ます。また切断した鋼板が刃下の逃げ溝に沿って落ちるため、真っ直ぐに切断することが可能で、さらに鋼板が手にあたらず切断面で怪我などをする心配がないのも特徴の一つです。
盛光 本職板金鋏 HSLD0124
切断能力(mm)銅板:0.8
切断能力(mm)ステンレス板:0.5
全長(mm):265
刃長(mm):60
重量460(g)
「株式会社盛光」は東京都台東区に本社を構え、建築板金機械をはじめ、各種板金工具などを製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「本職板金鋏 HSLD0124」は刃先部分に日立安来鋼と呼ばれる、鋼に砂鉄系の原料を配合した特殊鋼、ハンドル部分には極軟鋼を採用することによって高い硬度と耐久性、適度な柔軟性を備えているモデルです。鉄板であれば約0.6mm、ステンレス板で約0.8mmまで切断が可能で、刃先の長さも約60mmと長く作業効率の高い金切鋏です。
トラスコ中山 板金ハンマー丸平
トラスコ中山からリリースされている「板金ハンマー丸平×平タガネ」は、ヘッド部分に炭素鋼を使用し、焼入れ処理を行うことで硬度がHRC(ロックウェル硬度)40~50と硬く叩き負けすることが無いため、鋼板やステンレスなど材料の材質を問わずに加工することが出来ます。ヘッド部分の直径は約Φ40mm、ヘッド長さが約141mmと大きく作られていますので、広範囲の作業を楽に行うことが可能で、さらに柄の部分には、軽くて適度な弾力性のあるヒッコリーを使用していますので、手に馴染んで作業がし易いのも特徴の一つです。
須佐製作所 王将ブロンズ板金ハンマー
新潟県三条市に本社を構える「株式会社須佐製作所」は、プロ向けの各種ハンマーを製造、販売している専門メーカーです。ご紹介する「王将 ブロンズ板金ハンマー」は、柄部分の素材にグラスファイバーを採用することで、適度なしなりと軽量化を実現したモデルです。ヘッド部分のサイズは22×23mm、ヘッド長さは114mmと大きめで、本体全長は330mmとのバランスの良さから、一度の作業で叩ける範囲が広く使い易いので屋根やダクトなどの板金作業に最適です。
板金鋏との組合わせに最適なアイテムは?
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/919ccLtaISL._SL1500_.jpg
引用:amazon
板金鋏やハンマーを腰袋に入れて、持ち運ぶのも良いですが、比較的工具数の少ない場合は、工具差しが便利です。板金鋏用の工具差しをご紹介します。
1:SK11 牛本革板金鋏差 BL-16BK
SK11(藤原産業)からリリースされている「牛本革板金鋏差 BL-16BK」は、牛本革で作られており高い耐久性を備えています。本体サイズは全長約260mm×幅約130mmと大きく、外側にホルダーを備えていますので板金鋏とハンマーを一緒に収納することが出来るモデルです。またベルトサイズは60mmまで対応可能となっており、どんなベルトにも合わせることが出来ます。
2:コヅチ(KOZUCHI) ヌメ皮板金鋏ケース CE-17
腰袋などの工具収納具を製造、販売しているコヅチからリリースされている「ヌメ皮板金鋏ケース CE-17」は、牛ヌメ革で作られており、長く愛用出来る高い耐久性を備えています。ホルダー部分が3つあり、板金鋏をはじめ、ハンマーやつかみ箸などを収納することが可能で、使い易いモデルとなります。
板金鋏とハンマーの有名製造メーカーをご紹介
板金鋏(金切鋏)は昔からの老舗メーカーが、確かな技術を継承しながら製造している会社が殆どです。今回、ご紹介したおすすめ5選の中でもご紹介したメーカーの詳細をご紹介します。
1:株式会社 金鹿工具製作所
新潟県三条市に本社を構え、1929年に鋏を専門に製造する会社として創業を開始し、金切鋏をはじめ、園芸用や万能ハサミなどを製造、販売しています。また特殊な刃先を交換出来る鋏など、さまざまな種類をリリースしていますので、ウェブサイトを覗いてみては如何でしょうか。
ウェブサイト:http://www.kaneshika-tool.co.jp/
2:株式会社 盛光
「株式会社盛光」は、板金用機械を中心に、各種板金用工具を製造販売している専門メーカーです。板金鋏も材質にハイスピード鋼やチタンコーティングしたものなど、さまざまなニーズに対応出来るように数多くの種類をリリースしています。
ウェブサイト:http://morimitu.co.jp/
3:株式会社 須佐製作所
新潟県三条市に本社を構える「株式会社 須佐製作所」は、1936年に創業し板金ハンマーだけでなく、さまざまなハンマーを専門に製造、販売している老舗メーカーです。6種類のオリジナルブランドも展開しており、日本だけでなく海外にも展開しているのが特徴です。
ウェブサイト:http://tonkachi.com/
板金鋏と板金ハンマーの選び方について
板金鋏(金切鋏)と板金ハンマーの選び方についてですが、鋏の場合にはどんな切断作業が多いのかによって、選ぶタイプが異なります。単純に材料を直線的に切断するだけであれば直刃(すぐば)で十分ですが、曲線などの切断を行う場合には柳刃(やなぎば)のように少し刃が曲がっているタイプが作業を行い易いといった利点があります。筆者個人の経験から、本当は直刃(すぐば)と柳刃(やなぎば)の2つを持たれることをおすすめしますが、どうしても1本で済ませたいといわれる方であれば、直刃(すぐば)よりも汎用性の高い、柳刃(やなぎば)を持たれることをおすすめします。
ハンマーの場合には均し、絞り共に用途が異なるため、両方とも持たれた方が良いと思います。
板金鋏と板金ハンマーについての情報をご紹介!
板金鋏と板金ハンマーについて、その種類や選び方をはじめ、おすすめをご紹介しました。正直、道具については全ての種類を持っていた方が、どんな板金作業にも幅広く対応出来ますので、おすすめです。この機会に、板金用の道具を揃えてみては如何でしょうか。
板金鋏で切れないものはプラズマ切断機で切ろう!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。