おすすめの工具 溶接機を解説! | 人気のスズキッドや半自動溶接機などを解説しちゃいます!
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金属を高温で溶かして接合する溶接機。仕事にDIYに溶接機がなくてはならないという人もいらっしゃると思います。しかし溶接をしたことがない人にとっては少々難しいイメージがあるかもしれません。今回は溶接って何?という人から古くなった溶接機を買取って欲しい人にも「溶接機」を徹底解説しちゃいます!
目次
溶接機とは?
どんな時につかう工具なの?
溶接機の種類
溶接機の使い方
溶接機の選び方
スズキッド(SUZUKID) 100V専用直流インバータ溶接機
スズキッド(SUZUKID) アイマックス120
SUZUKID 交流アーク溶接機 レッドゴー120
育良精機 アークファン
Duty Japan® ノンガス半自動溶接アークMIG単相200V
スズキット 半自動溶接機 アーキュリー120
インバーターフルデジタル直流TIG溶接機
スズキッド(SUZUKID) ノンガス軟鋼0.8φ*0.8kg PF-01
スズキッド(SUZUKID) B-1 1.4φ*230mm 200g PB-01
IKURA(育良精機) イクラロード溶接棒 1.6mm
KOBELCO FAMILIARC 溶接棒ゼロード44 2.6φ×350mm
スズキッド(SUZUKID) チップ・ノズル用スパッタ付着防止剤
育良精機 ポータブルトランス 昇圧専用 AC100V
スズキッド(SUZUKID) ハイアップトランス SHU-20D
育良精機 ポータブルトランス PT30T 昇降圧兼用
ブルースパイダー自動遮光溶接面
太陽電池 式 自動遮光 溶接ゴーグル
溶接であなたの希望を思いのままに!
溶接機とは?
引用:pixabay
溶接機は、溶接をするための工具です。なので、まずは「溶接」とは何かを知る必要があります。溶接とは、2つ以上の材料を熱や圧着などで接合させることを言います。方法は大きく分けると3つあります。
融接
電気や火などの熱で溶かして、材料を接合する方法で一番イメージしやすいと思います。
圧接
熱で溶かすのではなく、圧力で接合をする方法です。ガスや摩擦を利用します。
ろう接(ろう付け)
材料を直接溶かすのではなく、部材よりも融点の低い合金などを溶かして接合する方法です。
どんな時につかう工具なの?
引用:pixabay
溶接機は実にさまざまな場所で使用されています。自動車、家具、建築、貴金属(アクセサリー)、玩具、部品作りなどなど、挙げたらキリがありません。それほどポピュラーな工具なんです。溶接工という職業もあります。後述しますが融接にも種類があり、それぞれに特徴があります。いずれにせよ、溶接機は金属を溶かしたり圧力をかけたりして2つ以上の材料を接合する工具だとお考えください。
溶接機の種類
引用:pixabay
溶接機は分類すると大きく分けて3種類あります。(もちろん細かく分類するともっとありますが…)。それぞれに特徴があり、難易度もありますので簡単にご説明します。
溶接機の種類①:アーク溶接機
アーク溶接は気体(空気)のアーク放電を利用して金属同士を接合する溶接機です。中でも被覆アーク溶接(ひふくアークようせつ)が一般的に知られている溶接のイメージに近いと思います。火花がパチパチっと散って、鉄の盾みたいなもので顔を保護しているあの姿です。アーク溶接は溶接棒と呼ばれる棒を溶かして材料同士を接合する方法で、溶接棒を材料に接触させるだけでアークが発生し、接合される仕組みです。
溶接機の種類②:半自動溶接機
半自動溶接は、コイル状の溶接ワイヤーがモーターでトーチに送られ、ガスの力を使ってアーク放電を発生させて溶接するものです。シールドガス(アルゴンガスや炭酸ガスなど)を使用せず、ノンガスワイヤーを利用する方法もあります。仕上がりはガスの方がキレイで、ヒューム(煙)やスパッタ(火花)も少ないのですが、デメリットもありますので用途によってお選びください。
溶接機の種類③:TIG溶接機
TIG溶接は、アーク溶接のようにバチバチと火花が散らず、鉄やステンレス、アルミなど殆どの金属を接合することができます。TIGはTungsten Inert Gas(タングステン イナート ガス)の略です。スパッタが飛び散らないのでキレイな溶接ができるのですが、難易度は半自動溶接に比べると少々高めです。また、アルゴンガスを必要とするという特徴があります。
これ以外にも直流式、交流式など分類の方法はいろいろあります。
溶接機の使い方
引用:pixabay
溶接作業に入る前に、手袋やハンドシールドなどの保護具を準備、装着してください。溶接機には100V専用のものと100V・200V兼用のものがあります。使用する際は定格一次電圧(100Vまたは200V)を間違えないように注意してください。また、感電防止のため、アースをとってください。使う溶接機の種類でも使い方の違いがありますので、使用する際は添付された取り扱い説明書をよく読んでからご使用くださいね。
アーク溶接の場合
次に主電源(コンセント)を入れ、続いてアークの電源を入れます。電源を入れたら、溶接棒の太さに応じて電流の強さを調節します。溶接棒をホルダーに挟み、溶接を開始します。厳密に言うとプラスとマイナスがありますが、特に気にしなくても溶接は可能です。
半自動溶接機
半自動溶接機はガスとノンガスがあります。ここでは人気のスズキッド溶接機 SAY-160でご説明します。
①ガス溶接の場合は、プラスとマイナスの極性を入れ替えます。
②次にワイヤーを装着します。ガイドチューブにワイヤーを差し込み、アルゴンガスを接続します。
③レギュレーターの調整をします。電流とワイヤースピードを調節し、溶接が可能となります。
言葉で説明してもイメージが掴みにくいと思いますので、参考になる(筆者も参考にした)Youtube動画をご紹介しておきます。分かりやすいので是非ご参考にしてください。
溶接機の選び方
引用:pixabay
ここが一番悩むところだと思います。用途や種類によって、数ある種類の中から自分にピッタリの溶接機を選ぶのは容易ではありません。また新品を購入するのか、中古を手に入れるのかでも違ってきます。そこで、簡単ではありますが、それぞれの溶接機について特徴を表にまとめましたので、溶接機を選ぶ参考にしてください。
アーク溶接機
適する材質 | 鉄(軟鋼)など |
---|---|
スパッタ量 | 多い |
風の影響 | 無し |
必要となるもの | 電源 |
消耗品 | 溶接棒 |
価格 | 安価 |
半自動溶接機
適する材質 | 鉄(軟鋼)・アルミ・ステンレスなど |
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スパッタ量 | やや多め(ノンガスは多め) |
風の影響 | 有り(ノンガスは無し) |
必要となるもの | 電源(ガスの場合はガスも) |
消耗品 | 溶接ワイヤー |
価格 | やや効果 |
TIG溶接機
適する材質 | ステンレス、アルミ(交流の場合はマグネシウムも可) |
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スパッタ量 | 無し |
風の影響 | 有り |
必要となるもの | 電源とアルゴンガス |
消耗品 | 溶接棒 |
価格 | 高価 |
TIG溶接は殆どのものを溶接できますが、アルゴンガスが必要であったり、屋外では使えなかったりする他、比較的高価で技術も要します。ビギナーの場合は、アーク溶接か半自動溶接機から選ぶとよいでしょう。
では次ページからは実際に人気のある溶接機をご紹介します!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。