油汚れ洗剤おすすめ9選!油汚れ箇所別の効果的な掃除方法も紹介!
キッチンまわりの油汚れは放っておくと頑固になり、なかなか落ちなくなってしまいます。今回は、油汚れに強い洗剤の選び方やおすすめ商品、さらに油汚れが気になる場所別の効果的な掃除方法もご紹介します。油汚れに適した洗剤で、キッチンを清潔に保ちましょう。
油汚れが良く落ちる洗剤は?
ここでは、汚れの質によって洗剤を使い分ける大切さについて解説します。洗剤を正しく使い分けて、効果的なお掃除に役立ててください。
選び方①頑固な油汚れにはアルカリ性洗剤
頑固な油汚れにはアルカリ性洗剤が最適です。アルカリ性洗剤は、油汚れを分解して落とす力が強いため、コンロや換気扇の頑固な油汚れに効果的です。
ただし、アルカリ性洗剤は手や素材を傷める可能性があるので、使用する際はゴム手袋やマスクなどの保護具を着用し、換気を十分に行いましょう。また、指定された洗剤の量と浸け置き時間を守ることも大切です。
選び方②軽い油汚れには中性洗剤
軽い油汚れには「中性洗剤」を使った方が良いという科学的根拠があります。中性洗剤には「界面活性剤」という成分が含まれており、この界面活性剤が油汚れを落とす役割を担っています。
界面活性剤は、水と油の両方に親和性のある分子で構成されており、本来、水と油は混ざり合いませんが、界面活性剤は水と油の間に入り込み、油を細かく分散させます。これを乳化といいます。
油汚れは水だけでは洗い流せませんが、中性洗剤を使うことで、油汚れを乳化させて水に溶かすことができます。中性洗剤が軽い油汚れに効果的なのはこのためです。
また、中性洗剤は酸性洗剤やアルカリ性洗剤に比べて刺激が少なく、素材や手に優しいのも特徴です。中性洗剤は、プラスチックやアルミなど、キズがつきやすい素材の部品を洗うときにも安心して使えます。
さまざまな汚れに対応できるので、中性洗剤はあらゆる場面で活躍します。食器、洗濯、浴室、トイレ、家具、電化製品など、いろんな場所に使える万能洗剤です。
選び方③ナチュラルクリーニング
ナチュラルクリーニングとは、天然素材や自分で作った洗剤を使うことです。ナチュラルクリーニングでは、重曹やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性成分や、酢やレモンなどの酸性成分がよく使われます。
これらの成分は、油汚れを中和して落とすのに効果的です。ナチュラルクリーニングは環境にも優しいので、エコなお掃除をしたい方にもおすすめです。ただし、ナチュラルクリーニングには注意点もあります。
アルカリ性や酸性の成分は、素材によっては変色や腐食の原因になるので、目立たない部分で試してから使いましょう。また、自分で作った洗剤の賞味期限や保存方法にも注意してください。
油汚れ洗剤おすすめ9選
ここからは、油汚れの掃除におすすめな洗剤を紹介していきます。それぞれの洗剤の特徴も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
油汚れ洗剤おすすめ①花王マジックリン ハンディスプレー
『マジックリン ハンディスプレー』は、強力な油汚れ落としの洗剤です。換気扇やレンジ、コンロやグリルなどのキッチン周りの油汚れに効果的です。
スピード洗浄成分GXが油汚れを浮かせて分解し、ぐんぐん落とします。除菌やウイルス除去の効果もありますが、手荒れしやすいので使用時には手袋を着用することをおすすめします。
油汚れ洗剤おすすめ②リンレイウルトラハードクリーナー 油汚れ用
『リンレイウルトラハードクリーナー』は、油汚れ専用に開発された洗剤で、プロのハウスクリーニングやビルメンテナンスで使用されている業務用洗剤です。
強力なアルカリ性洗剤で、油汚れやこげつき汚れを分解・除去し、除菌・消臭効果もあります。キッチンの油汚れにお悩みの方におすすめです。
油汚れ洗剤おすすめ③允・セサミ 油職人
油汚れは、中和するだけでは落ちません。なぜなら、表面の油だけを除去しているからです。その点、『油職人』は、アルカリ剤と石けん成分を配合することで、油を分解して落とします。
さらに、高級界面活性剤が汚れに深く浸透することで、強力な分解洗浄を実現します。そのため、普段なかなか落とせない頑固な汚れにも効果を発揮し、油汚れ掃除の時間を短縮することが可能です。
油汚れ洗剤おすすめ④茂木和也 なまはげ
『なまはげ』は、エタノールアミン(7%)、けい酸塩(5%)、グリコールエーテル系溶剤、界面活性剤(ポリオキシチレンアルキルエーテル)が配合された洗剤です。
手強い汚れも見違えるほどキレイになると評判で、固化した油汚れをシュっとスプレー、サッと一拭きできれいにしてくれます。
油汚れ洗剤おすすめ⑤アズマ工業 アズマジック油汚れ洗剤
アズマ工業の『アズマジック油汚れ洗剤』は、ハウスクリーニングで使用される洗剤をベースに、家庭用にアレンジした強力洗剤です。
泡状の洗剤が汚れに浸透して細かく分解するため、頑固な油汚れも簡単に落とすことができます。スプレー後5分ほど放置すると、洗剤がシミになじんで落ちやすくなります。
また、アズマジックには除菌成分も配合されており、スプレーして拭くだけで汚れを落とすと同時に除菌もできます。
レンジフードやガスコンロの油汚れを落とすには、汚れた部分に洗剤をスプレーし、約5分間放置します。その後、スポンジや布で拭き取ってください。
しばらく放置する場合は、汚れを含んだ50℃前後のお湯に洗剤を5~10回スプレーし、10分ほど放置した後、汚れを洗い流します。
油汚れ洗剤おすすめ⑥レック 水の激落ちくん
レックの『水の激落ちくん』は、水だけで油汚れが落ちるスポンジです。水を電気分解して得られるアルカリ電解水を100%使用した無色・無臭のマルチクリーナーです。
アルカリ成分が汚れを包み込んで浮き上がらせるので、ゴシゴシこすらなくても汚れを落とすことができます。
また、界面活性剤不使用、二度拭き不要、水を使うクリーナーなので、洗剤を使いたくない場所の掃除に最適です。
具体的な使い方は、汚れた部分にスプレーして5分ほど放置し、布やスポンジで拭き取りるだけOK。油汚れ、皮脂汚れ、水垢、カビなど様々な汚れに効果的です。
油汚れ洗剤おすすめ⑦日本珪華化学工業 ハイホーム
日本珪華化学工業の『ハイホーム』は、天然の珪酸の華とヤシ油使用の高品質石鹸を配合した、広範囲に使用できる石鹸クレンザーです。
合成界面活性剤などの化学合成成分を一切使用していないため、環境への配慮と優れた洗浄力を両立しています。
使いやすい半練りタイプで、食器から浴室までさまざまな汚れに効果を発揮します。ただし、曇り止めをしている鏡や革製品、光沢を必要とする木工製品などには使用できません。
油汚れ洗剤おすすめ⑧ジョイ ミラクルクリーン泡スプレー
ジョイ『ミラクルクリーン泡スプレー』は、こすらずに汚れを落とすスプレータイプの食器用洗剤です。汚れを引きはがすキレート剤と油を溶かす溶剤を配合し、高濃度で汚れに直接アタックします。
ノズルは広がる泡と薄い泡に切り替えられ、食器の広い範囲やスポンジの届かない細かい部分にも泡を届けます。
使い方は、食器に1~2回スプレーしてしばらく置き、水ですすぐだけです。忙しい方、こするのが苦手な方、頑固な汚れを簡単に落としたい方におすすめです。
油汚れ洗剤おすすめ⑨東邦 ウタマロ クリーナー
東邦『ウタマロクリーナー』は、油汚れやこげつきに強い中性洗剤です。東邦ウタマロクリーナーは、家事をサポートするウタマロシリーズのひとつです。
プロのハウスクリーニングで使われている洗剤を家庭用にしたもので、手肌にやさしく、無香料タイプとなっています。
泡状の洗剤が汚れに付着して分解し、スプレーして拭くだけでピカピカに仕上げます。除菌効果があるのも嬉しいポイントです。キッチン、浴室、トイレ、窓など、水拭きできる家中どこでもお掃除できます。
他にも「ウタマロ石けん」「ウタマロリキッド」「ウタマロキッチン」などがあります。油汚れ、水垢、カビなどの汚れにお困りの方は、ぜひお試しください。
油汚れ箇所別の効果的な掃除方法は?
油汚れに効果的な洗剤がわかったところで、ここからは場所別油汚れの掃除方法について解説します。
油汚れの掃除方法①換気扇
換気扇はキッチンの油汚れの中でも特に頑固な汚れです。換気扇のプロペラやフィルターに油が飛び散ってこびりつき、時間が経つと固まってしまいます。
そのため、普通の洗剤では落とせないことが多いのです。そこで、換気扇の油汚れを落とすには、強アルカリ性の洗剤を使うのが効果的です。
アルカリ性洗剤は油汚れを分解して落とします。市販の洗剤では、油汚れにはマジックリンやウルトラハードクリーナーがおすすめです。
アルカリ性洗剤の使用方法は以下の通りです。
- 換気扇のプロペラとフィルターを外す
- スプレー容器にアルカリ洗剤を入れる。スプレー容器がない場合は、水で薄めた液体洗剤を用意
- 換気扇プロペラとフィルターに洗剤をスプレーする。汚れがひどい場合は、ラップで覆って洗剤を染み込ませる
- そのまま10~30分放置
- 水ですすぐ。汚れが落ちにくい場合は、スポンジやブラシでこすり落とす
- 乾拭きして乾かす
重曹や酸素系漂白剤を使って換気扇を浸け置き洗いする方法もあります。重曹や酸素系漂白剤は油汚れを分解して落とします。アルカリ性の洗剤よりも肌に優しいので、肌荒れが気になる方にはおすすめの方法です。
重曹と酸素系漂白剤の使用方法は以下の通りです。
- 換気扇のプロペラとフィルターを外す
- 大きめの容器(流し台やゴミ袋でもOK)に40~60℃のお湯を入れる。お湯の量は換気扇が浸かるくらいが目安
- 重曹または酸素系漂白剤をお湯に溶かす。重曹の場合はお湯1リットルに対して大さじ2~3杯。酸素漂白剤の場合は、お湯1リットルに対して大さじ1~2杯
- 換気扇をお湯に浸す。プロペラとフィルターが完全に浸かるようにする
- 1~3時間放置
- 水ですすぐ。汚れが落ちにくい場合は、スポンジやブラシでこすり落とす
- 水気を拭き取り、乾燥させる
以上の方法で換気扇の油汚れを落とすことができます。油汚れがたまると火災の原因になったり、換気機能が低下したりするので、定期的に換気扇を掃除することが大切です。
換気扇の掃除は面倒な作業かもしれませんが、キッチンの空気をキレイに保つためにぜひチャレンジしてみてください。
油汚れの掃除方法②コンロ
コンロの掃除方法は、「天板」「分解できる部分」「外せない部分」の3つに分けられます。「天板」の掃除には、汚れがよく落ちる繊維の細かいマイクロファイバークロスの使用をおすすめです。
また、台所用の中性洗剤を使って泡立てると、汚れを浮かせて落としやすくなります。「天板」のお手入れ方法は以下の通りです。
- 汚れのひどい部分に、まず洗剤の泡を染み込ませる
- ふきんに台所用洗剤を少量つけ、天板を拭く
- 洗剤が残らないように水拭きする
- 乾拭きする
水拭きだけでは跡が残ることがあるので、最後に乾拭きすることでサビを防ぎ、天板がピカピカになります。
次に「分解した部品の洗浄方法」です。分解できる部品の清掃手順は以下の通りです。
- 部品を取り外す
- 台所用洗剤をつけたスポンジで洗う
- 古くなったブラシなどを使って、小さな部品に付着した汚れをかき出す
- 水分を拭き取り、十分に乾かす
- 部品をよく確認しながら元の位置に戻す
最後に「取り外せない部品の洗浄方法」は以下の通りです。
- 台所用中性洗剤を少量含ませたふきんで拭く
- 綿棒や古歯ブラシで細かい部分をかき出す
- 乾拭き
上記の方法で、コンロの油汚れを落とすことができます。コンロの掃除は面倒かもしれませんが、料理の味や安全性にも影響しますので、ぜひ試してみてください。
油汚れの掃除方法③オーブン・電子レンジ
オーブンや電子レンジは調理に便利ですが、油汚れがたまると掃除が大変です。油汚れがたまると、臭いや煙の原因になり、火災の危険性も高まります。
ここで紹介するのは、アルカリ電解水を使う方法です。アルカリ電解水は、油汚れを分解して落とします。また、除菌・消臭効果もあります。アルカリ電解水の使い方は以下の通りです。
- スプレー容器にアルカリ電解水を入れる
- オーブンや電子レンジの中にアルカリ電解水をスプレーする
- 5~10分放置
- キッチンペーパーや布巾で拭き取る
以上の方法で、オーブンや電子レンジの油汚れを落とすことができます。オーブンや電子レンジは、使用後すぐに掃除すると汚れが落ちやすくなります。
油汚れの掃除方法④鍋・フライパン
鍋やフライパンは調理に欠かせないものですが、油汚れや焦げ付きが気になることはありませんか?油汚れや焦げ付きが蓄積すると、料理の味や見た目に影響するだけでなく、火災の危険性も高まります。
鍋やフライパンの油汚れや焦げ付きを落とす方法のひとつに、ハイホームクレンザーを使う方法があります。ハイホームクレンザーは粘着性のあるクレンザーで、ステンレス製、ホーロー製、ガラス製の鍋やフライパンに最適です。
コンロや魚焼きグリルの焦げ落としにも使えます。フライパンの裏側についた油性の焦げ付きも落とせます。ハイホームクレンザーの使い方は以下の通りです。
- 布巾などにハイホームを含ませる
- 少し力を入れて円を描くように磨き、こびりつきを落とす
- 水で力を入れてすすぐ
鍋やフライパンの掃除は面倒な作業かもしれませんが、料理の楽しさやおいしさにも関係してきます。
油汚れの掃除に困ったらプロに依頼
油汚れが頑固で自分で掃除するのが難しい場合は、プロのハウスクリーニングに任せてみてはいかがでしょうか。一度プロにお願いすると、その後は比較的簡単なお掃除で美しさを保つことができます。
キッチンのハウスクリーニングは、プロに頼むと12,000円~20,000円程度です。とはいえ、キッチンクリーニングの料金は、キッチンの広さや汚れの程度により変動します。
事前に見積もりを取ることで、費用の相場を知ることができ、予算に合った業者を選ぶことができます。
プロだと作業に慣れているため、短時間で効率的に掃除してもらうことが可能ですし、プロは高所や狭い場所の掃除も得意としているため、自分では手が届きにくい場所もきれいに掃除してくれます。
プロに任せることを決めたら、実績や口コミも比較しながら、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
油汚れに合った洗剤でいつもきれいに!
以上、油汚れに効く洗剤や場所別お手入れの方法を解説しました。基本的には、汚れは長期放置しないことが大切ですが、もし汚れが頑固になってしまった場合には、ぜひ当記事の方法を活用してみてください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。