人気の多肉植物の基礎知識!育て方から増やすコツまで徹底解説!

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多肉質の独特な形状と触り心地をしている多肉植物は、特徴的な見た目も相まって観賞用の植物として知られています。近年は特に観賞用としての需要が高く、人気を集めています。非常に多くの種類が存在し、春秋型や夏型などで育て方も異なります。今回は、そんな多肉植物の生態や育て方などを解説します。

多肉植物とは

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まず、多肉植物とは如何な植物なのかという事から解説を行います。多肉植物は、北アフリカや南アフリカ、その周辺に位置する多数の島や海岸沿いの乾燥地帯を始め、世界各国様々な場所に生息している乾燥した土地を原産地とする植物です。

こうした環境下では、乾燥してばかりでろくに水分、つまり自然降雨が降らず、また乾燥した地面に葉水がほとんど含まれていない為に水分補給をする事もままなりません。一般的な植物がそのまま植えられても、直ぐに干からびてしまうでしょう。

多肉植物は、そんな過酷な状況下でも成長していけるよう、水分を蓄えられる形態へと変化しています。英語で「Succulent Plants」、水分を豊富に含む植物と言われている通り、分厚く弾力のある葉は貯水タンクの役割を果たしています。

多肉植物の種類

種類①春秋型種

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形状こそ面白い多肉植物は、環境に適応するために現在の様な特徴的な見た目になっています。そんな植物達は、大きく分けて3つの型種に分けられます。まず1つ目の「春秋型種」は、その名前の通り春や秋の気候で良く育つ多肉植物です。

気温にすると10℃から25℃程度、私たち人間も過ごしやすい季節にすくすくと成長し、アメリカやメキシコ、ヨーロッパなどの地域で自生している多肉植物は、この春秋型種に属している品種が多く該当します。

春、秋にこそ活発に成長していく春秋型種ですが、成長していくのに適正な気温でない、つまり暑すぎたり寒すぎたりすると、その時期間は休眠してしまうという生態を持ちます。代表的な品種は「アドロミスクス」「ガステリア」「セダム」などです。

種類②夏型種

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続いては「夏型種」になります。こちらも種類の名前から分かる通り、強い日差しのある環境下で成長していく多肉植物の品種の事を指します。気温にして20℃から30℃程度、ちょうど日本の夏の時期の気候に相当します。

夏型種に属する品種は、元々が熱帯地方を原産地に持っており、そうした地域では夏場に多くの雨が降り注ぎ成長も活発になります。それでいて乾燥に強い品種も多く「アロエ」「クラッスラ」「アボ二ア」などが代表的な夏型種の多肉植物です。

種類③冬型種

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最後は「冬型種」のご紹介に移ります。植物は寒い冬の時期には育たなそうに思えるかもしれませんが、比較的気温の低い場所の方が暖かい時期よりも育ちやすい品種も存在しています。それが冬型種の多肉植物という訳です。

自生地は南アフリカの高原地域であったり、標高の高い高山など気温の低い場所である品種ばかりです。成長に適している気温としては、5℃から20℃程度です。冬型種といってもあまりに気温が低いのもNGです。

近年、国内の夏の暑さは異常とまで言われているほど気温が高くなりますが、この冬型種はそんな日本の夏を苦手としています。適正な育成の気温とは完全にかけ離れている為です。代表品種は「ダドレア」「アエオニウム」「フォーカリア」などです。

多肉植物の種類別の育て方

育て方①春秋型種

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続いて、それぞれの種類ごとの育て方についてです。まず春秋型種は、出来るだけ日当たりが良い場所に置いて育てた方が株が育ちやすくなります。水については、用土が乾燥したタイミングで鉢の底から溢れる程度にたっぷり与えます。

夏場については、日中に水を与えると熱されて熱湯になりかねませんし、高温と多湿を苦手手としている為に下手に与えすぎると根腐れを引き起こします。その為、夏については比較的気温の低い朝、若しくは夕方以降に与えましょう

そして、冬場の寒い状況下には弱い為、室内や屋外でも暖かい場所で管理をします。但し、特に屋内で育てる場合にはヒーターなど空調が直接当たらないように置き場所を考えます。昼間の日が出ている時は窓際に、朝晩は別の場所が適切です。

育て方②夏型種

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続いて夏型種も、基本的には春秋型種と同様に日当たり具合が良好な場所の方がすくすくと株が成長します。但し、いくら夏場向きの品種の多肉植物とは言え、直射日光の強い光の元では葉焼けを起こしますので、遮光ネットなどを活用します。

過ごしやすい春や秋は、春秋型種と管理の仕方はほぼ変わらず基本的には日が当たる場所に、土が乾けば水を与えます。夏場も熱湯を与える訳にはいきませんので、朝晩等涼しいタイミングで水を与えます。

夏が活発に成長する季節ですので、真逆の気候となる冬場は休眠期に相当します。その際は、与える水の量は少なめにし、ひと月に1回から2回程度、暖かい日の出ている時に与えます。冬場の管理の仕方等は、春秋型種と同様です。

育て方③冬型種

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最後に冬型種の育て方を解説します。こちらは夏型種と比較するとやはり暑さや直射日光に対する耐性が低い為、一年を通して遮光を施した明るい日陰が育成に適切な場所となります。他種同様、雨に当たると蒸れますし日の光が直接当たれば葉焼けします。

夏型種が夏に成長するのであれば、冬型種はその真逆で夏場は休眠期に入っています。元が高山地帯など気温が低い場所に原生している為、日本の夏の暑さは天敵と言ってよい程です。扇風機で風を送るなどして、株の温度を下げてあげます。

成長期は9月から次の年の5月ごろまでになります。その間は土が乾燥したタイミングで水を十分に与え、6月から8月の休眠期は水やりを控えます。寒くなる11月下旬ごろからは屋内の日光の当たる場所で育てられます。冬型種とは言え寒さに強くはありませんので、室内で冬を越します。

多肉植物の手入れ【植え替え】

植え替え①必要なもの

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後述するとおり、多肉植物にも植え替えを行う必要が出てきます。幾つか必要な物を揃えます。まず用土に関しては、水はけの良いものが求められます。園芸店やホームセンターなどで多肉植物用の用土がありますので、それが一番手軽です。

細かい作業や土を詰めるのには、ピンセットか割り箸を使用します。要らない土を掘り出し、新しい土を鉢に入れる為のスコップ、土が流れてしまわない為の鉢底用ネット、水はけを良い状態にする為の鉢底石も揃えます。

そして植える為の鉢についてですが、鉢のサイズに関しては大きすぎず小さすぎず、育っている多肉植物のサイズに合わせます。大きすぎると必要な用土が増えて乾燥しにくく、小さすぎると根詰まりしますから、事前にサイズは適切な物を探しましょう。

植え替え②時期

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種類を問わず、多肉植物は同じ用土で何年も育つ事が出来ます。ですが、ずっと同じ土を使っていれば当然ながら用土は古くなり、固くなります。そうなると水はけが悪くなり、水を与えた時に思うように排出できず根腐れも起きます。ですから、1年ないし2年に一度の頻度で植え替えが必要です。

多肉植物を植え替えるのにも適切な時期がありますが、種類によって適正時期が異なります。夏型種なら3月から6月、冬型種は8月から11月、春秋型種は3月から4月が相当します。品種によって異なりますが、成長期の少し前辺りがちょうど良く、湿度温度ともに高くなる梅雨から夏にかけて、そして寒さの続く冬場は避けます。

植え替え③方法

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具体的な手順ですが、まず今植えている鉢を軽くたたき、根が崩れない様にそっと根を取り出します。続いて、根の周りについている土を優しくはたいて落としながら、黒くなってしまった根はハサミでカットします。

続いて、次に使う鉢に用意しておいた鉢底ネットと軽石を敷いておき、その上から用土を鉢の3分目程度の高さまで入れます。そこから鉢に根を入れ込み、根の周辺にスコップを使って用土を詰め込んでおきます。

ここで土が乾いていたら、軽めに水を与えてあげます。植え替えた後は直射日光の当たらない明るい日陰で土を乾燥させれば、一週間後に株は新しい鉢に根付きます。そこからは徐々に水を与え始めます。

多肉植物の手入れ【増やし方】

増やし方①葉挿し

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多肉植物は、いくつかの方法で増やす事が出来ます。まずは葉挿しによる増やし方で、すでに取れているか又は少し乾燥させた葉をとります。続いて、栽培用の土を浅めの鉢かバットに敷き、その上から葉を1枚ずつ並べます。

土に挿さなくとも、ただ土の上に寝かせるだけで根が出て来ます。数日後に葉から根が出て来たら、水を少しずつ与えていきます。その後はどんどん根が張って成長していきますので、お好みの器や鉢に植え替えて育てます。

増やし方②挿し木

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続いては、挿し木による増やし方です。こちらでは葉ではなく、株元の少し下あたりからカットして、切った苗の下の方の葉は土に埋もれない様に取り除きます。その後きり口は乾かしておき、水は与えません。

寝かせるよりも、小さい入れ物に苗を立てて入れておくと歪むことはありません。こちらも数日経てば苗から新しい根が張り始めますので、これを新しい鉢に植えてあげれば完成します。元の株からも新しく生えてきます。

この挿し木での増殖の方法は、茎の部分が直立に立ちあがる「セダム」や「クラッスラ」といった品種が特に適しています。もし育成している多肉植物が徒長してバランスが悪くなってしまっている場合には、剪定のついでに挿し木で増やしてみましょう。

増やし方③株分け

最後は株分けに依る増やし方です。まずは葉から茎を抜き出し、根の土を取り払います。地下茎でつながっている小さい方の株をハサミでカットします。この時、カットする方の株にも根はついた状態にしておきます。

切った株の切り口を乾燥させ、新しい用土に植え付けます。1週間から10日程度すれば株も落ち着きますので、一定の日数が経過してから水を与え始めます。元々の株も、カットした後もそのまま育ってくれます。

増やし方を動画で確認

実際に多肉植物を増やしている所を動画で確認してみましょう。動画の中では葉挿しに依る方法で増殖が試されており、親株となる多肉植物から取った沢山の葉から根が生え始めている所が確認出来ます。

また、その後の植え付けの仕方も増やし方で開設した通り、並べて置く方法で行われています。それだけでも葉からまた新しい葉が生えてきており、非常に簡単な方法で増やせる事が分かります。

多肉植物の注意したい病害虫

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病気や害虫にも気を付けなければなりません。病気で言うと、根腐れが発生するケースが多く見受けられる様で、これは鉢の中に必要以上の水が入っている状態で起きやすくなります。水やりは乾燥してから、そして休眠中の断水を心がけます。

そして害虫は多く存在しており、気温が高く乾燥しているとハダニが発生しやすく、春には吸汁するアブラムシ、同じく吸汁による被害が大きいカイガラムシなどがいます。特にカイガラムシは、すす病の菌を付着させ病気にさせる事もあります。

この他にも、葉と葉の間や裏側に出没するコナカイガラムシ、夜間に食害などの被害を及ぼすナメクジ、乾燥していると根付近に発生し、吸汁被害の出るネジラミ等様々な害虫がいます。見つけ次第、早急に排除させます

多肉植物の楽しみ方

楽しみ方①寄せ植え

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様々な種類が存在し、面白い形状の葉が付く多肉植物は、観賞の仕方も様々です。1つは寄せ植えで楽しむやり方で、上に伸びて成長するタイプや横へ広がるタイプなど、成長した時の姿をイメージしながらグループ分けして組み合わせていきます。

うまい具合に組み合わせれば、鉢の中は世界に2つと無い、自分だけの多肉植物の寄せ植えアレンジの世界が出来上がります。植える際には1種の苗を植え付けるやり方と同じで、好きな花を集めて花束を作るかのように楽しめます。

楽しみ方②リース

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複数の多肉植物を用いて、リースを作る楽しみ方もあります。作った事が無いと難しそうに見えるかもしれませんが、100均で売られているざるでも、切り抜いて用土や水苔を詰め込み、そこに多肉植物を挿し込んでいけばさほど難しくなくリースは自作する事が出来ます。

リースに植え替えた後は、水平な場所で風通しが良く明るめの日陰で管理をし、1週間程度経過してから水をあげ始めましょう。移した植物がしっかりと根付けば、縦に掛けても落ちることなくリースとして使える様になります。

かわいらしい多肉植物をアレンジしてお洒落に飾ろう!

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他の植物とは異なる肉厚のふっくらとした葉が印象的で、インテリア等で部屋に飾られている事も少なくありません。見た目から育てるのが難しそうなイメージを持たれるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

成長の仕方こそ異なりますが、多肉植物も基本を押さえればビギナーでも十分育てる事が出来ます。また、そのまま鉢で観賞するのはもちろん、寄せ植えやリースでオリジナルアレンジを加えて楽しめます。育てたい多肉植物を見つけたら、是非育ててみて下さい。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。

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