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ビル解体の基礎知識!費用は?解体工法とは?徹底解説!

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ビルを解体しようと思っても、どのような手順を踏んで進めていけば良いのか解らない方も多いのではないかと思います。そこで、今回はビル解体の手順の流れや解体業者の選び方・工法などについてまとめてみました。ビル解体の依頼をする前に是非一読しておくことをおすすめします。

ビル解体の手順

 

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それでは、まずはじめに簡単にビル解体の手順から見ていきましょう。通常のビルの解体を行おうとした場合には下記の手順で進めていく事がスタンダードとなります。

  1. 解体工事の依頼を業者に問い合わせ
  2. 実際に現地に来てもらい建物の構造や解体作業の環境などを調査
  3. 調査を受けた見積もりを受け取り金額の確認
  4. 解体工事契約
  5. 解体する建造物の床延べ面積が80㎡を超える場合「建設リサイクル法に基づいた届出」を提出
  6. 解体工事前に近隣住宅への挨拶をすませておく
  7. 解体工事の着工
  8. 解体工事で出た廃棄物の搬出
  9. 「マニフェスト伝票」を作成・保管
  10. 解体工事完了・現場確認
  11. 司法書士により「建物消失登記」を行い解体工事完了

ビル解体を行う時期

 

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続いてビル解体に適した時期についてみていきましょう。ビルの解体は基本的には、年中可能となりますが、受注を受ける側の解体業者が忙しい時期である11月から3月の年度末に計画をたてても、忙しすぎて受注を受けて貰えない・相場より受注金額が高額になるといったことが考えられます。このため費用を抑えたいと考えている方は年度末付近の解体は避けた方が良いと言えるでしょう。

更に、天候の問題も考えておきましょう。解体工事は天候によって左右されますので台風の多い夏の時期や雨天の多い梅雨時期は工期ばかりが延びてしまう事が考えられますのでおすすめは出来ません。積雪の多い地域も同様の事が言えます。

先にも申し上げた通りビルの解体ができない時期はありませんが上記を加味して、適切な時期を選択することが大切です。

ビル解体の費用相場と工期の目安

 

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次に最も重要な費用や工期の目安について見ていきましょう。費用や工期の相場を知る為には「ビル構造」と「地域」に着目するのがポイントです。地域やビル構造によって解体費用や工期の長さが大きく変わってきますので、しっかりと確認しておきましょう。

費用相場【ビル構造】

まずは、ビルの構造による費用の違いから見ていきましょう。ビルの構造が頑丈であればあるほど解体の負担が大きくなりますので、高額になるということを覚えておきましょう。1坪あたりの解体費用を構造別にまとめてみましたのでご覧ください。

構造 1坪あたりの解体費用
鉄骨造 35,000円
鉄筋コンクリート造 45,000円
鉄骨鉄筋コンクリート造 60,000円

費用相場【地域別】

次に、地域別の解体費用です。解体工事は地域差のでる工事として知られており、取り壊ししたいビルがどこの地域にあるかによって費用が大きく変わってきます。下記に全国の坪単価の費用をまとめてみましたので、ご覧ください。

北海道・東北 鉄骨造37,000円

鉄筋コンクリート造45,000円

関東 鉄骨造38,600円

鉄筋コンクリート造45,000円

北陸

甲信越

鉄骨造34,000円

鉄筋コンクリート造38,000円

東北 鉄骨造36,300円

鉄筋コンクリート造38,800円

近畿 鉄骨造39,000円

鉄筋コンクリート造45,000円

中国・四国 鉄骨造36,000円

鉄筋コンクリート造42,200円

九州・沖縄 鉄骨造28,900円

鉄筋コンクリート造31,500円

工期の目安

最後に、工期の目安についてです。工期も費用と同様に構造に応じて変わってきます。下記に構造別に工期をまとめてみましたので、ご参考にしてみてください。

【鉄骨造】

床延面積 工期
50坪 10~15日
100坪 20~30日
300坪 40~50日

【鉄筋コンクリート造】

床延面積 工期
50坪 15~20日
300坪 50~60日
500坪 70~80日

【鉄骨鉄筋コンクリート】

床延面積 工期
50坪 30~50日
500坪 90~120日
700坪 150~200日

基本的に、建物が頑丈な構造であればあるほど同じ床延面積でも工期が長くなる傾向にあります。これらを統括すると、鉄骨造の建物は解体費用も安く工期も短い傾向にあり、鉄骨造<鉄筋コンクリート造<鉄骨鉄筋コンクリート造の順に、工期も解体費用もかかるという事ですね。

主なビル解体の工法

 

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それでは、続いてビルの解体工法について見ていきましょう。ビル解体には大きく分けて5つの解体方法があり、解体したいビルの構造や周辺環境に応じて応じて解体方法が異なります。

工法①階上解体

1つ目の工法は階上解体です。大きなビルの解体方法として最も用いられる工法がこちらの工法ですが、階上から階下に向かい解体していくという工法のため地上部の安全確保が重要になります。重機も階上にあるので慎重で丁寧な作業が求められる解体方法と言えるでしょう。

工法②地上解体

2つ目の解体方法は、地上解体です。地上解体は先ほど解説した階上解体と真逆の工法で、地上部分から階上に向かって解体していきます。「ロングブーム」や「ロング解体機」といった大型の重機を用いて作業することが特徴です。

工法③だるま落とし式解体

3つ目の解体方法は、だるま落とし式解体です。だるま落とし解体は、その名の通り「だるま落とし」のように下部を解体し天井部分をどんどん地上に下ろしていく作業を繰り返し解体していきます。技術力が必要な解体方法でジャッキの設置方法が適切でないとビルが崩落するリスクもありますが、適切な方法で作業を進めれば迅速に解体が完了する方法と言えるでしょう。

工法④ブロック解体

4つ目の解体方法は、ブロック解体という方法です。地上解体・階上解体と比較するとメジャーな工法ではありませんが、この解体方法も大きなビルを解体する際に用いられる工法と言えます。「タワークレーン」を用いてビルをブロック単位に切り出していくことによりこの名称がついており、足場の少ない場所や作業スペースの少ない都心部のビル解体に採用される方法です。

工法⑤エコ解体工法を動画で見てみよう

最後にご紹介する解体方法は、エコ解体工法です。こちらの解体方法については動画でわかりやすく紹介しているものがありましたので、是非参考にしてみてください。

[embedyt] https://www.youtube.com/watch?v=ykebsetRiK4[/embedyt]

ビル解体業者を選ぶポイント

 

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最後にビル解体業者を選ぶ3つのポイントをご紹介して終わりたいと思います。技術力のみならず契約条件や金額など多角的に業者を選ぶためは下記のポイントは非常に重要になりますので、念頭に置いておきましょう。

ビル解体に必要な登録や許可があるか

1つ目のポイントは、解体業者がビル解体に必要な登録や許可を有しているかどうかという点です。解体工事には求められる技術者資格があり、こられの条件を満たしていないとビル解体工事そのものが違法になります。解体工事を請け乞うことが出来る建設業者はタウンページ「建物解体工事」に登録されていますので確認しておきましょう。

相見積もりで比較する

2つ目のポイントは相見積もりで比較するという点です。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを出してもらう事を言い、価格の適正さを確認するための非常に大切な作業になります。1社では相場より高い金額をふっかけられてしまう可能性も十分に考えられます。少なくとも2~3社の見積もりを取っておきましょう。

マニフェストの写しをもらえるか

最後のポイントは、マニフェストの写しがもらえるかどうかです。解体業者の中には信頼関係で仕事をおこなうといった昔からの名残で領収書や契約書、マニフェストなどの重要書類を発行していない業者も僅かながら存在します。この為、解体業者と契約するまえに必ずこれらの書類は貰えるのかを確認しておきましょう。

マニフェストは解体した廃棄物がしっかりと処理されたのか把握するための大切な書類なので、貰っておいた方が良いです。

ビル解体は信頼のおける業者で計画的に!

今回は、ビル解体についての流れと共にその工法の種類や解体業者選びのポイントのまとめでした。ビル解体には様々な手順・工法があるため、用途に合わせた適切な手順を踏める優秀な解体業者にお願いすることが大切なポイントになります。

相見積もりを行う事により、解体作業の適正価格を知る事もできますので見積もりをする際には必ず相見積もりも行い少しでもお得に解体作業を行いましょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。