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次世代住宅ポイントとは?住宅の購入・リフォームで最大60万円!?徹底解説!

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意外と知られていないオトクな次世代住宅ポイント。新築住宅やリフォームをするなら知っておいて損はありません。ここ最近は商品を購入すればポイントが付くというのが当たり前になってきていますが、住宅を建築・リフォームする時にもポイントが付くようになったということなのです。大金なぶん付いてくるポイントもかなり大きいので、ここを見て是非活用してみて下さい。

リフォームも対象になる次世代住宅ポイント制度とは

次世代住宅ポイントとは、地球温暖化のために2009年に導入されたポイント制度です。政府が省エネを推奨し、太陽光パネルや断熱リフォームなどの目的で建築・リフォームを利用した家庭に与えられていました。当初はあまり浸透せずにすぐに打ち切りになってしまいましたが2011年に復活し、その翌年の2012年に終了しています。第3弾は2014年12月~2016年3月に行われました。そして再び2019年から今現在、再び次世代住宅ポイントは復活を遂げています。

次世代住宅ポイント制度の概要

2009年に住宅エコポイント(※現在の次世代ポイント)が導入されたもののすぐに打ち切りになり、その後2011年~2012年、2014年12月~2016年3月まで2年間復活しました。断熱材を使用した窓を設置したり太陽光発電を利用を条件とした新築やリフォームを対象にポイントとして還元されたのです。当初の予算は805億円という大規模なもので、政府がいかにエコを推進していたのかがよく分かります。
ちなみに消費税が10%にUPした2019年に再び「次世代住宅ポイント」と名前を変えて再稼働しています。新築住宅を建設した場合は最大35万ポイント、エコ目的のリフォームだとMAX30万~60万ポイント支給されるというからオトクですよね。現在の予算は新築住宅の場合に1032億円、エコリフォームの場合に268億円と定められています。

次世代住宅ポイントの対象期間

次世代住宅ポイントの対象期間を見てみましょう。本来は2019年から2020年3月31日までを対象としていましたが、新型コロナウイルスの影響のため、下記のように延長・変更されています。(※2020年3月までに申請できなかった方限定)

内容 申請期間
工事契約日 2020年4月7日~2020年8月31日
申請期間 2020年6月1日~2020年8月31日
ポイント交換申請 2020年6月1日~2020年11月30日

ポイント申請期日は2020年8月31日ですが、予算オーバーになってしまった時点でポイントの給付は終了となります。申請を考えている方は早めに行うようにして下さい。

次世代住宅ポイント制度の対象リフォームとポイント

どうせ新築やリフォームをするのであれば、次世代住宅ポイントをうまく利用したいところです。ここでは次世代住宅ポイントが対象になる条件をまとめてみました。新築の建設予定があったり、リフォーム予定があるからと言って必ずしもポイントが付与されるわけではありません。工事が開始する前に、いま1度重要なところをチェックしてみましょう。

①開口部の断熱改修

窓ガラスやサッシ、ドアに断熱材を使用したものに変えるとポイント対象となります。ポイント数は窓やドアの大きさによって変わり、細かく分けられています。

種類 大きさ 獲得ポイント
ガラスの交換 大サイズ(1.4㎡~) 7,000ポイント
中サイズ(0.8㎡~1.4㎡未満) 5,000ポイント
小サイズ(0.1㎡~0.8㎡未満)
内窓設置or外窓交換 大サイズ(2.8)㎡~) 20,000ポイント
中サイズ(1.6㎡~2.8㎡未満) 15,000ポイント
小サイズ(0.2㎡~1.6㎡未満)
ドアを交換 開戸1.8㎡~・引戸3.0㎡~ 28,000ポイント
開戸1.0㎡~1.8㎡未満・引戸1.0㎡~3.0㎡未満 24,000ポイント

②外壁、屋根・天井または床の断熱改修

外壁や屋根、天井、床のような場所を断熱リフォームすることでもポイントが獲得できます。使用する断熱材の量・種類もありますので、1度リフォーム会社もしくは建築会社に相談してみるようにしましょう。

種類 獲得ポイント
外壁 100,000ポイント(部分断熱の場合50,000ポイント)
屋根・天井 32,000ポイント(部分断熱の場合16,000ポイント)
60,000ポイント(部分断熱の場合30,000ポイント)

③エコ住宅設備の設置

太陽光発電や高断熱浴槽、エコ型給湯器など、エコを意識した住宅設備を実施した場合もポイントが貰えます。こちらも設置するものによってポイント数は変わりますので、参考にしてみて下さい。

種類 獲得ポイント
太陽光発電(太陽熱利用) 24,000ポイント
節水型トイレ 16,000ポイント
高断熱浴槽 24,000ポイント
節湯水栓 4,000ポイント
高効率給湯機 24,000ポイント

④バリアフリー改修

将来のためにバリアフリーを考える方も増えているのではないでしょうか。もちろんバリアフリーも次世代住宅ポイントの対象となっています。ただしホームエレベーターを新設したり、衝撃緩和畳を設置する場合は指定のものがあるので注意しましょう。

種類 獲得ポイント
手すり設置 5,000ポイント
段差の改善(フラットにする) 6,000ポイント
廊下幅の改善 28,000ポイント
ホームエレベーターの新設 150,000ポイント
衝撃緩和畳の設置 17,000ポイント

⑤耐震改修

新築の場合は耐震がワンセットになっていますが、1981年5月31日以前に建築された家は耐震工事が施されていません。危険なため、耐震リフォームをおすすめしています。そのため耐震工事を行った場合も次世代住宅ポイントが貰えます。大がかりな工事ですので、獲得ポイントも大きくなっています。

種類 獲得ポイント
耐震工事 150,000ポイント

⑥家事負担軽減に資する設備の設置

トイレやキッチン、浴槽など、家事の負担の軽減になるようなリフォーム、家具の設置もポイント対象となります。エコだけではなく、こういった場合も次世代住宅ポイントは獲得できるのです。

種類 獲得ポイント
ビルトイン食器洗浄機 18,000ポイント
レンジフード 9,000ポイント
自動調理対応コンロ 12,000ポイント
浴室乾燥機 18,000ポイント
広いトイレ 18,000ポイント
宅配ボック 10,000ポイント

⑦リフォーム瑕疵保険への加入

建築・リフォーム以外にも、リフォーム瑕疵保険、大規模修繕瑕疵保険などの保険に加入してもポイントが獲得できます。

種類 獲得ポイント
リフォーム瑕疵保険 7,000ポイント
大規模修繕瑕疵保険 7,000ポイント

⑧インスペクションの実施

建物の診断を行うことをインスペクションと言います。家の老朽化を調べたり、家の価値を調べるものです。

種類 獲得ポイント
インスペクション 7,000ポイント

⑨若者・子育て世代が既存住宅を購入して行うリフォーム

若者世帯(2018年12月の段階で40歳未満)もしくは子育て世帯(2018年12月の段階で18歳未満の子供がいる)がリフォームをする場合もポイントが加算されます。ただしこれには条件があり、リフォーム目的で既存住宅を購入していること、住宅を購入して3ヵ月以内のうちにリフォーム契約をすること、リフォーム費用が100万円以上の場合が対象となります。

種類 獲得ポイント
リフォーム目的で住宅購入・リフォーム 100,000ポイント

⑩既存住宅購入加算

若者世代、子育て世代以外の世代が既存住宅をリフォームをするために購入した方も対象です。こちらも住宅を購入して3か月以内にリフォームの契約を結んでください。獲得ポイントも大きく、今まで紹介した①~⑧の各項目のポイント数の2倍もらえるようになります。

種類 獲得ポイント
既存の住宅を購入しリフォーム 各項目のポイント×2倍

リフォームの際おすすめのポイント対象設備機器

ここからは、リフォームの時におすすめの対象設備機器をピックアップしてご紹介します。次世代住宅ポイントの対象にもなりますので、是非検討をしてみて下さい。

給湯器の交換【24,000ポイント】三菱電機 エコキュート

エコ家電でおすすめしたい1つに三菱電機のエコキュートをご紹介します。次世代住宅ポイントは24,000ポイント獲得対象となっています。まずお伝えしたいのは、三菱電機のエコキュートの最大の魅力は「バブルおそうじ」機能です。

マイクロバブルパワーで熱交換機内や配管の汚れをキャッチして洗い流し、浴槽や配管を常に清潔に保ことができます。浴槽が壊れる原因に配管トラブルがよくありますが、三菱電機のエコキュートを使えば配管トラブルが激減するということです。特に大人気のPシリーズは普通の泡の1/1000の大きさの泡が出るホットあわーを採用しているので、更に効果が期待できます。

三菱電機はアフターサポートもしっかり対応しているので安心できる点もおすすめですね。本体が2年間、熱交換器やコンプレッサーは3年間、タンクは5年間無償で修理・交換可能です。修理相談も24時間受付ですし、購入したあとも安心できます。

掃除しやすいトイレ【18,000ポイント】TOTO ネオレスト

スタイリッシュなデザイン、そして高機能なTOTOのネオレストはいま大人気のトイレモデルです。セフィオンテクトやきれい除菌水という優秀な機能が24時間365日いつでも清潔に衛生的に守ってくれます。トイレ掃除が格段にラクになること間違いなしですね。まさに次世代のトイレの代表格です。 値段は3パターンあり、ネオレスト NXは57万円~、ネオレストAH/RHは34.4万円~、ネオレストDHは27.9万円~となっています。

リフォームで次世代住宅ポイントを申請する際の注意点

次世代住宅ポイントの獲得条件や方法についてご紹介しましたが、ポイントを活用するためにはここから更に申請を行わなければいけません。新築建設やリフォームをしたというだけでは不十分なんです。いざ申請しようとしても不備として受付られないこともあるので、気を付けておきたいポイントをここでお伝えしておきます。ここでは特に注意しておきたいポイントを中心にまとめています。

ポイント交換は20,000ポイントから

次世代住宅ポイントの申請は最低20,000ポイントからとされています。工事内容や設置家具によってはポイントが足りずに申請できない可能性もありますので、申請前に1度確認するようにしましょう。足りないようであればこの機会にまとめて他の箇所もリフォームしてみるのもおすすめです。リフォームをする機会は人生の中でそんなに何回もありません。次世代住宅ポイントも2020年8月31日で申請終了してしまうので、このチャンスは逃さないようにして下さい。

ちなみに次世代住宅ポイントで交換できる商品はバラエティー豊かなので、必ずあなたの欲しいものがあるはずです。家電・インテリアはもちろん、食料品・飲料や福祉介護品、スポーツ・健康増進グッズ、防災・避難用品、ベビーグッズなど、年齢層幅広めに商品を展開しています。次世代住宅ポイントを使って、今の生活をより潤いのあるものへと変えていきましょう。

申請には写真が必要

申請には工事中の写真もしくは工事後の写真が必要ってご存知でしたか?意外と見落としがちなのですが、リフォームをした証明が必要になります。どこから見てもリフォームを行ったという事実さえ分かればいいので、何枚か写真を余分に撮っておくようにしましょう。写真以外にも工事証明書、工事請負契約書なども一緒に提出すると更に証明力が高まります。

他の補助金制度との併用はできない

次世代住宅ポイントを申請する時は基本的に他の補助金制度と一緒に申請することはできません。一例を出して紹介すると、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業地域型住宅グリーン化事業などの補助は併用できないのです。しかしすべての制度が併用できないわけではありません。すまい給付金や住まいの復興給付金などは一緒に申請しても問題ないのです。リフォームで申請する場合はキャッシュレスや消費者還元事業の補助金制度との併用も可能です。

次世代住宅ポイントの解説動画でおさらい

分かりやすいように、次世代住宅ポイントの説明を動画で確認してみましょう。今までご紹介した流れがまとまっています。準備万端にしておいて損はありません。申請不備にならないためにもまずは目を通してみて下さい。

自分では分かっていたつもりでも、実際はまだ分かっていなかったということもあります。次世代住宅ポイントが対象になる条件、リフォーム・新築建設の際の証拠写真、届書など、書類だけでもたくさんの種類が必要になります。

せっかく自分で書類や写真をまとめて申請しても受付すら通らなかったという実例も実際にありますので、動画を確認しながら自分の用意しているもの、そして知識を復習しましょう。

次世代住宅ポイントの申請期限を忘れずに!

次世代住宅ポイントについてまとめてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。新築住宅建設やリフォームをしたからと言って、必ずポイントが申請できるわけではありません。そしてポイントが獲得できたとしてもポイント数が少なすぎると申請すらできないので注意しましょう。

また次世代住宅ポイントには申請期限が設けられており、2020年8月31日までと延長されていますが、予算に達した時点で8月を待たずに申請終了となります。「申請ポイントがあるのに申請できなかった」なんてことにならないためにも、獲得した次世代住宅ポイントは早めに申請を行うようにして下さい。その際にリフォームや新築建設した写真や証明書も忘れないようにしましょう。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。