ダクトレール照明でおしゃれに!スポットライトなど特徴を詳しく解説!
ダクトレールはペンダントライトやスポットライトを組み合わせ、自由に取り付けることで、たちまちお部屋をおしゃれにしてくれる照明アイテムです。
今回は、空間をおしゃれに演出するダクトレールについて徹底解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ダクトレールの特徴
ダクトレールは照明器具を自由に設置できるバー状の部品を使ったライティング器具で、照明のリフォーム・リノベーションでとても人気です。別名、ライトレール、ライティングバー、照明レールとも呼ばれます。
もともとは店舗や舞台などで使われる場合が多かったものの、最近ではダクトレールに対応した引掛けシーリングなどの登場で、お店の様なお洒落な空間を家庭のリビングやキッチンにも導入し一般的に設置される様になってきました。
複数のデザインや大きさの異なるライトを自由な位置に取り付けることが可能です。レールに電流が通っているため、好きな場所に複数の照明を取り付けることができます。お部屋をスポットライトやペンダントライトで演出したい時に、ダクトレールがあると簡単に取り入れることができます。
ダクトレール1本あたりの対応ワット数
使用できる電力の上限は1本あたり600W、800W、1,500Wと定められています。照明の数は、レールの長さや好みのお部屋の明るさにより個人差がありますが、例えばダクトレール1本あたり1,500Wの電力の場合、一般的な1OOWの電球が15個設置できます。
通常、15畳ほどのリビングでは600Wほどが適度な明るさのため、十分な電力を確保することができます。
1点注意が必要なのは、ワット数が許容数以内でも、許容重量を越えた重量の照明は落下の危険もあるため設置できないということです。ダクトレールを選ぶ時には、許容ワット数にと許容重量の両方をチェックすることがおすすめです。
スポットライトの特徴
スポットライトは、ピンポイントに照らすことが可能な照明機器のこと。間接照明のように壁にスポットライトを照らし、反射した光を使った演出やインテリアや絵画を照らした時にできる影でお部屋に立体感を出すなどの様々な演出が可能です。
演出効果が高いため、美術館や店舗で使用されることが多く見られましたが、最近では家庭用の引掛けシーリング対応のものや、ダクトレールの種類も増えたため、手軽にリビングやキッチンに取り入れることが出来るようになりました。
スポットライトでスタイリッシュに
美術館やアトリエのような、アーティスティックで洗練されたお部屋には、シンプルなスポットライトを散りばめると、都会的でスタイリッシュなイメージになります。また、温かな色のスポットライトを使うことで、カフェやレストランのような癒しの空間を演出することも可能です。
ダクトレールの仕組みと選び方
ダクトレールを選ぶ際には、自分で形にしたい理想のお部屋をイメージしながら、取り付け方やイメージする長さ、天井の高さを含めて検討すると良いでしょう。
選び方①取り付け方は4種類
取り付け方は大きく分けて4種類あります。種類によっては、工事が必要な物もあるのでご自宅の形状や手軽さなどをふまえて選びましょう。
- 引掛けシーリングタイプ(工事不要)
まず、一番手軽なのが「引掛けシーリングタイプ」です。こちらは、多くのご家庭の天井にある「引掛けシーリング」や「ローゼット」に設置する方法です。工事が不要で、購入してすぐに自分で取り付けられ照明演出が楽しめます。メリットは、穴を開ける必要がないので、賃貸住宅でも手軽に取り入れられること、お部屋の雰囲気に合わなかったらすぐに取り外せ再度イメージするデザインに設置を行う事が可能になります。注意しなければいけない点は購入前に、設置予定のお部屋の天井に引掛けシーリングボディがあるか確認しておく事が大切です。また、設置作業中は電源のブレーカーをオフにすると安心です。
- コンセントプラグ式ダクトレール(工事不要)
天井にネジで取り付ける必要があり、コンセントから電源を取ることができるタイプのダクトレールです。引掛けシーリングタイプよりは、手間がかかりますが工事は不要で設置することができます。コンセントの位置を考慮した設置が必要ですが、引掛けシーリングタイプと異なり様々な場所で設置が可能です。複数本設置して、L字やコの字にすることもできます。
- 直付けタイプ(小規模な工事が必要)
工事が必要ですが、天井に穴をあけて直付けするタイプです。メリットは、しっかりと天井に固定するため、大きく重たい高級感のある照明を設置できることです。デメリットは、天井に穴を開けるため賃貸住宅には敷居が高い方法となります。工事は必要ですが手軽な物が多いため費用も安いことが多くなります。
- 埋め込みタイプ(大規模な工事が必要)
天井に埋め込むタイプです。傾斜のある場所や壁などの配線器具がないところにも設置することができます。自由に配置できますが、大規模な工事が必要のため、新築やリフォーム中に設置することがおすすめです。メリットは、埋め込むことで天井の圧迫感がなく、お部屋がスッキリとした印象になることです。デメリットは一度埋め込んでしまうと、取り外しや別の物に変えることができなくなることです。埋め込みタイプの場合は、良く検討したうえで行うようにしましょう。
選び方②レールの長さは調節可能
ダクトレールの長さは、1m、2m、3mなどの種類があり、お部屋に合った好みの長さにカットすることができます。例えば1mの長さを購入し、50cmにカットすることも可能となります。方法はノコギリでカットするだけと、自分で手軽にカットすることができます。また逆に短い場合には、延長部品があるため、後から全体のバランスを見て長さを足したいなと思った場合は延長することも可能となります。
ダクトレールの長さを検討する時には、家具とのバランスを考えることも大切です。例えば150cmのダイニングテーブルの上に設置する場合、長さがテーブルよりも少し短い方がスマートに見えます。ダクトレールの下に家具を置く場合には、バランスを考慮して選ぶと良いでしょう。
選び方③天井の高さは要チェック
引掛けシーリングや直付けタイプの場合、天井からダクトレールが出っ張るため、天井に圧迫感を感じることも。特にペンダントタイプの照明を使用する場合には、ダクトレールからペンダントが吊り下がるため天井の高さを考慮して選ぶと良いでしょう。
逆に、設置位置を高くしすぎてしまうと明るさが足りなくなる場合も。理想的な演出と明るさを実現するためにも、慎重に天井の高さとコンセントの長さのバランスを確認しましょう。
またダイニングテーブルの上など低い位置に照明を吊り下げた時、人が設置位置の近くに来ることで熱を感じることがあります。低い位置に設置する際には、熱を持ちにくい電球を選ぶことがおすすめです。
選び方④自分でも簡単に取り付けが可能
引掛けシーリングタイプの場合、自分で簡単に設置することができます。天井に傷をつけることもなく、10分もあれば取付完了です。まず、引掛けシーリングにダクトレール本体を設置します。そこに取り付ける照明機器はダクトレール対応の器具であれば取り付けることができます。もし対応していない場合は、ダクトレール専用プラグを用意しコードを装着することで簡単に設置をすることができます。
ダクトレールのメリットとは?
ご紹介してきました幾つかの取り付け方法のうちご自身で手軽に行える方法で取り付け方を選べば、設置するだけでお部屋の中のキッチンやリビングといった様々な空間がカフェやバーのようにお洒落で雰囲気のある空間に演出することができます。
メリット①照明の配置が自由
ダクトレールの一番のメリットは、ライトの配置を自分の自由に設置でき、いつでも付け替えが可能なところです。また、自分でカットして長さを調整したり、レールをコの字型などの自由な形に配置することも比較的簡単です。ライトの場所を手軽に変えられるため、来客がある時にヒカリの向きや演出も手軽におこなうことができます。
メリット②ペンダント照明やスポットライトを取り付け可能
続いてはデザインや大きさの違うペンダント照明やスポットライトを組み合わせて設置することで、お部屋を自分好みにおしゃれに演出来るといった点です。
ペンダントは、吊り下げて使用する照明の種類となります。余計な光を分散し、やわらかい光をお部屋に広げることができます。シェードがある物は、照らしたい部分だけ効果的に照らすため、雰囲気のある明かりを演出することができます。ガラスや針金を使った透明なシェードや電球をそのまま使うタイプの物は明るさも確保でき、最適です。ガラスのペンダントは、レトロ感のある物をチョイスするとガラスを通して柔らかい光が入りリラックス効果も抜群です。
スポットライトは、特定の場所に強い光をあげるためのライトです。インテリアや壁、印象的な演出をすることができます。承継の角度が自由に変えられ、高い位置から光を当てることが可能です。ペンダント照明よりも強い光が照射されるので、よりクールでスタイリッシュな演出をすることができます。
メリット③明るさの調整がしやすい
ダクトレールの最大ワット数・最大重量を超えなければ、1つのスイッチで複数のライトを設置することができるため、ライトの数を少なめにして暗めの落ち着いた雰囲気を演出したりと、好みの明るさに調整しやすいのもメリットです。また、ダクトレールの種類によっては、調光機能が付いているものも。昼間は明るく、夜は暗めにしてといった非日常的な雰囲気を演出すことも可能です。
ダクトレールのデメリットとは?
ここまではメリットについてご紹介してきましたが、メリットがあるということはやはりデメリットもございます。ここからはデメリットについても何点かご紹介していきたいと思います。
デメリット①配線ダクトが気になる
ダクトレールのバーは構造上レールバーが見えてしまいます。また色は白と黒の二色がほとんどのため、色によってはバーが目に入ってくるということがデメリットにもなります。できるだけ天井の壁紙に近い色を選ぶのがおすすめです。
デメリット②天井への埋め込みには手間がかかる
埋め込み式のタイプにすることで、天井がスッキリしますが、完全に埋め込むには大掛かりな工事が必要です。リフォーム費用も通常の照明設置の2倍近くになることもあります。新築やリフォーム時に検討する際は、埋め込み型以外の方法もあわせて検討すると良いでしょう。
また、施工時に「埋め込み型にする」という事をしっかりと伝えておかないと、露出した状態で設置されてしまうことがあります。あらかじめ、埋め込み型を希望していると要望を伝えておきましょう。また、一度天井に埋め込んでしまうと位置や種類を変更することが難しくなります。埋め込む必要があるか、長く飽きずに使用できるかなど含めて検討をするのがおすすめです。
ダクトレールの活用アイデア
ダクトレールは、その独特な形状や吊り下げる特徴、設置のしやすさを生かすことでお部屋の演出に活用することができます。
アイデア①黒のダクトレールをアクセントに
ダクトレール本体の色を黒か白のどちらを選ぶかで、お部屋の印象が異なったものになります。白い天井に黒のダクトレールを使うことで、照明が引き立ちコンクリート打ちっぱなしの壁やモノトーンのインテリアとの相性も良く、お部屋のポイントにもなります。最近では、配線をあえて隠さずむき出しに見せるインダストリアルインテリアも人気があるため、このようなタフなスタイルが好きな方にぴったりです。
アイデア②照明以外のものを吊り下げる
他とは違う洗礼されたスタイルを演出したい!という方におすすめなのがフックを活用して植物や装飾品を吊り下げるといった演出方法です。ドライフラワーのブーケを逆さにして吊るしたり、最近流行の小瓶に入れた植物、ボトリウムなどを吊るしたりと、様々なアイディアでインテリアの幅も広がります。春夏秋冬を感じる季節の花や緑、イベント時にも大活躍します。クリスマスにはオーナメントを、ハロウィンにはカボチャを飾るなど素敵な演出をする事で家の中も一際明るくなるのではないでしょうか。
また、プラントハンガーやハンギングベースを使って頻繁に水やりが必要ないエアプランツや多肉植物を天井から吊るして立体的にレイアウトすることで、インテリアのおしゃれ感も一段とアップ。このようなカフェのような演出もダクトレールがあれば、手軽に取り入れることができます。ハンギングシェルフを使えば、ディスプレイ用の棚も設置が可能です。フェイクグリーンや植物の飾り棚にすれば癒しの空間ができあがります。
ダクトレールに取り付けるフックはホームセンターやインターネットで販売しているので、照明と合わせて検討すると良いでしょう。
アイデア③梁側面や壁に取り付け
お部屋のアクセントとしても抜群の存在感がある梁をあえて見せる『梁見せ天井』の側面にダクトレールを設置することも可能です。壁や梁に設置し天井にスポットライトを照らすことで、隠れ家的な光の演出ができます。
ダクトレールでおしゃれなスポットライトを付けよう
複数のペンダントライトやスポットライトを設置できるダクトレール照明。照明が変わるだけで、お部屋の印象はガラっと雰囲気の良いものに変わることは間違えありません。引掛けシーリングタイプなど、自分で手軽に設定できるタイプもたくさんの種類が販売されています。ぜひ家の中をカフェやバーのような素敵なお部屋に演出をしてみませんか?
その他の関連記事はこちらから
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。