エコキュートの水漏れの症状・原因・対処方法を詳しく解説!
ヒートポンプ技術を利用して、空気の熱でお湯を沸かすことができる電気給湯器(エコキュート)は、ラーニングコストが安く抑えられることから利用する方が増えています。今回は、エコキュートの水漏れの症状・原因・対処方法ついて詳しく解説していくので興味のある方はどうぞご覧ください。
目次
今すぐエコキュートを確認!こんな症状が出たら水漏れかも?
エコの観点からも人気のエコキュートですが、長く使っていると故障してしまうことがあります。ここでは、水漏れを起こしているかもしれない症状について解説していきます。
すぐに「お湯が無くなりました」とサインが出る
水漏れの初期症状として考えられるのはすぐに「お湯が無くなりました」というサインがでる場合です。エコキュートは、貯水タンクとヒートポンプがついており、ヒートポンプ技術を利用して空気の熱でお湯を沸かす仕組みになっています。空気の熱で80℃~90℃に温められたお湯は隣の貯水タンクに低温水(水道水)と合わせて貯められています。
「お湯が無くなりました」というサインは通常、貯水タンク内に貯められていたお湯がなくなり低温水で満たされた時に表示されます。あまりお湯を使っていない時やお風呂にお湯を張っただけで「お湯が無くなりました」と表示される時は、どこかで水漏れが起きているかもしれません。
途中でお湯から水になる
「途中でお湯から水になる」症状も水漏れを起こしている可能性があります。エコキュートは、80℃~90℃に温められたお湯と水を合わせれて適温に調整されたものがシャワーとして放出されています。そのため、使いはじめに水が出てくることは何の問題もありません。
しかし、シャワーを使用している途中で、何度もお湯から水に変わってしまう場合は、お湯の配管から水漏れを起こしているなど何らかの故障が考えられます。使用中に何度もお湯から水に変わるなど温度調整が安定していないときは販売業者に問い合わせてみましょう。
水道光熱費が急に高くなる
これまでと同じように使っているのに前の月と比べて急激に水道光熱費が高くなった場合も、水漏れなどの故障を起こしている可能性があります。
そんな時は水を使っていない時に、メーターが回っていないかを確認してみましょう。どこの水も使用していないのに、メーターが回っているようならどこかで水漏れを起こしてい可能性が高いので、配管などをチェックしてみてください。
水漏れでないケースもある
エコキュートには修理の必要がない水漏れもあるので、ここでご紹介しておきます。エコキュートはヒートポンプユニットや貯水タンクから水がでて装置の下が濡れていることがありますが、これはお湯を沸かすときにできた結露が配管の外に溜まったもので水漏れではありません。特に寒い季節は水滴が霜になりやすく、気温が上がると溶けて大量に流れでることがあります。
また、お湯を沸かすときに膨張した水はタンクが満タンになると排水ホースからタンクの下に排水されるのでこれも水漏れなどの故障ではありません。水漏れかそうでないか判断がつかない場合は販売業者に問い合わせてみると良いでしょう。
エコキュートが水漏れする原因とは?
エコキュートが水漏れを起こすにはなんらかの原因があると考えられます。ここからは、エコキュートが水漏れする原因をいくつかみていきましょう。
原因①経年劣化
エコキュートが水漏れする原因1つ目にあげられるのは「経年劣化」です。使用頻度や使用環境よっても異なりますが、一般的な給湯器の寿命は10年~15年だと言われています。
長年使用した給湯器は、ゴムパッキンや配管・基盤系統などさまざまな場所が劣化しています。部品を取り替えて使用することも可能ですが、複数の部品を取り替えるのはお金も手間もかかります。また、古い機種は部品がなくなっていることも多いのため、経年劣化が進んでいる場合は買い替えを考えた方が無難です。
原因②長い間使っていなかった
エコキュートが水漏れする原因2つ目には「長い間使っていなかった」ことがあげられます。長期出張や旅行などが理由で長い間使用していなかった場合も、水漏れを起こすことがあります。これは、ヒートポンプを動かすためにタンク内部の水を減圧する際に起こる現象です。一度お湯を作り、その後いつも通りに使えるようなら問題はありません。
もしも事前に出張や旅行で長い間使用しないことが分かっている時は、貯水タンクの水をあらかじめ抜いておくと水漏れを防ぐことができます。とくに寒い地域にお住まいの方で、長期利用しないことが分かっているのに水を張ったまままにしておくと、配管の水が凍結して配管が破裂したり、パッキンや接合部が壊れたりする可能性があるので十分注意してください。
原因③エコキュートの移動
エコキュートが水漏れする原因3つ目にあげられるのは「エコキュートの移動」です。業者の方が給湯器を設置する場合、移動させることは考慮しておらず、できるだけ邪魔にならないように配管などを設置してくれています。
そのため、エコキュートをなんだかの理由で移動させるとホースが外れたり接続部分に隙間ができたりして水漏れを起こす場合があります。万が一エコキュートを移動させたは時は「ホースが外れていない」か「接続部に隙間ができてないか」をきちんと確認するようにしましょう。
原因④整備不良
エコキュートが水漏れする原因4つ目にあげられるのは「整備不良」です。エコキュートを設置したばかりなのに水漏れが起きている場合は、配管のつなぎ方が悪かったなど「整備不要」または「初期不良」の可能性があります。このような時には、設置を行った業者に連絡し、早急に対応してもらうようにしてください。
原因⑤寿命
エコキュートが水漏れする原因5つ目にあげられるのは「寿命」です。エコキュートは他の給湯器に比べてまだ歴史の浅い商品です。商品化されたのが2001年でどのくらいの耐久年数があるのかは、はっきりかわかっていません。現在が2020年なので2001年に設置された方はおよそ20年使用していることになります。
経年劣化のところでも解説しましたが、一般的な給湯器の寿命は10年~15年なので、初期に設置された方は寿命がきてもおかしくない時期が来ていると言えるでしょう。
エコキュートが水漏れした時の正しい対処方法
ここまでは、エコキュートの水漏れの症状や水漏れを起こす原因について解説してきました。ここからは、エコキュートが水漏れした時の正しい対処方法をご紹介していきます。
対処法①止水栓を閉める
水漏れが起きたら、まずは電源を切ります。次に「止水栓」を閉めます。水漏れを起こしているまま使い続けるのは大変危険ですので、直ちに使用を中止してください。
また、いざという時「止水栓や電源の場所がわからない」とならないように説明書を読むなどして、まえもって止水栓や電源の場所を確認しておくようにしましょう。
対処法②業者に連絡
エコキュートの電源を切り止水栓を閉めて使用を中止したら、業者に連絡入れて詳しく確認してもらってください。設置してまだ数年しか経っていないなら修理で済むかもしれません。
もし10年以上経っている場合は買い替えの時期が来ている可能性もあるので、業者とよく相談して修理するか買い替えるかを決定してください。
エコキュートが水漏れした時にかかる修理費用
ひとえに水漏れといってもさまざまな原因があり、それにともない修理代も違ってきます。ここでは、エコキュートが水漏れした時にかかる修理費用についてチェックしてきましょう。
まずどんな修理にもかかってくるのが出張費です。住んでいる地域よって異なりますが出張費の相場は1万円程です。水漏れの原因が、配管やゴムパッキンなら出張費+部品代が1万円~2万円くらいなるので2万~3万円くらいで修理費用は済みますが、基盤やヒートポンプなど電気系統が原因になると出張費+10万円以上かかることも少なくありません。
本体を買い替えた場合の相場は30万~50万円前後ですが、年数が経った機種は1ヵ所修理してもまたすぐに他の場所が故障する可能性があります。修理代が高額になる時や何度も修理なりそうな場合は、買い替えを考えても良いでしょう。
エコキュートの水漏れは早期発見して正しく対処しよう
エコキュートの水漏れの症状や原因・対処方法について詳しく解説しました。また、今回はエコキュートが水漏れした時にかかる修理費用ついてもご紹介しています。
ヒートポンプ技術を利用して、空気の熱でお湯を沸かすことができるエコキュートは、ラーニングコストが安く抑えられることから利用する方が増えています。長く利用するためにも、エコキュートの水漏れを早期発見して正しく対処するようにしましょう。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。