記事作成日:

増築のリフォーム費用の目安は?安くするコツも徹底解説!

当サイトの記事には広告、アフィリエイトが含まれています。

少し家が狭くなってきた、部屋を広くしたいときなどに行う増築リフォームですが、いざ始めようとしたときに気になるのが費用です。建て替えるよりはコストダウンできることも多いですが、それでもすぐに『ポン』と出せる金額ではありません。増築にかかる費用や一般的な価格、できるだけ安くするためのコツなどを紹介していきます。

そもそも増築とは?

増築はリフォームのひとつに分類され、すでにある建造物を解体せずに床面積を増やす方法です。例えば元々平屋であった住宅を2階建てにしたり、敷地内にカーポートを作る、ベランダを追加する場合は増築になります。

さらに外階段や塀を設置する場合は床面積が増えませんが、追加で建造物をつくるので増築に分類されます。住宅とは別に駐車場などの建造物を使いする場合を『別棟増築』、すでにある建造物に連結するように作る場合は『同一棟増築』になります。

また、増築で一定以上の床面積増加がある場合は申請が必須になるので覚えておきましょう。

増築にかかる費用の目安は?

増築は解体して建て替えるリフォームよりも安くなる傾向にありますが、場合によっては高額になることもあります。また、依頼する業者によっても多少の増減があるため、ある程度の価格を把握しておくほうが良いでしょう。また、高額になるパターンと、安く済むパターンも覚えておくと便利です。

増築費用の相場

増築費用の相場は木造住宅であれば1畳あたり約35万円、鉄筋であれば50万円、2階に部分増築する場合は1畳あたり60万円ほどになります。2階の部分増築に関しては、増築によって1階の補強がいるため若干高額になります。

しかしこれはあくまで増える床面積の費用であり、増築場所によっては電気工事や水道工事などの費用がかかることも知っておきましょう。特に水回りの増築は高額になることも少なくありません。

費用が高額になるケースと安く済むケース

増築は高額になるケースと安く済むケースがありますが、これは場所や工事の種類、電気工事など工程がプラスされると高額になりやすい傾向にあります。高額になりやすいケースは補強工事が必須の2階の部分増築や配管工事がいる水回り内外装工事が絡む、必要な設備を追加する必要がある増築です。

逆に安く済むケースは補強の必要性が少ない1階の部分増築や、基本的に相場が安い木造住宅、ベランダやカーポートなどの簡単な別棟増築があてはまります。

増築場所別にリフォームにかかる価格の相場を紹介

増築費用は場所によって高額になったり安く済むことがほとんどです。木造や鉄筋住宅、1畳あたりの相場以外に増築する場所別の価格相場も見てみましょう。もちろん依頼する業者や追加工事、オプションなどによって費用は増減するため、あくまで参考としての費用目安にしてください。

場所①ベランダの増築

ベランダを増築する場合、広さにもよりますがだいたい50万円前後でのリフォームが可能です。しかしかなり広くすれば100万円台かかることもあります。ベランダは基本的に2階部分にありますが、必要経費とされるのは1畳25~50万円ですが、補強工事の必要や工事の内容によってはかなり差があるので注意してください。

例えば元々あったベランダを解体・撤去して、5.76平方メートルから8.19平方メートルに拡張したとき、費用は設備や建材費用、工事費用合わせて約75万円になります。ベランダの素材はアルミやスチール、木材などいくつかありますが、増築では元のベランダを撤去するのであれば、メンテナンス費を抑えられるアルミ製がおすすめです。

場所②離れの増築

離れの増築では1畳あたり約25~65万円とかなり価格帯が広く、基本的に施工面積が広いほうが単価を安く抑えることができます。離れは床や天井などの内装にこだわればこだわるほどそれだけ費用がかかります。

また、扉や窓、収納スペースなどを作ることでも変わってきます。実例としてメインの住宅に隣接するように、扉のある離れを木造平屋で増築、ガスや給排水工事なしの場合で530万円ほどかかります。増築スペースの地盤工事が必要な場合にはかなり高額になってしまうので注意しましょう。

場所③平屋を2階建てに増築

平屋建築を2階建てに増築する場合は1階部分の補強が必須屋根の解体工事等も必要になります。1畳50~100万円ほどですが、水回りや住宅設備、補強工事の程度でかなり異なるため、見積もりのときに業者としっかりと相談・確認しておきましょう。2階部分は2部屋と省スペースの収納で増築部分を最小限にした場合でも800万円以上かかった実例もあります。

場所④トイレの増築

トイレの増築は間取りや設置する設備、増築場所によってかなり費用が異なります。約120万円で依頼することもできますが、目安幅として70~200万円と考えておきましょう。基本的に水回りの増築は配管工事が必須になることが多く、その分高額になります。また、場所によって工事内容が異なり、先程も記述したように2階以上になると1階より高額です。

場所⑤ガレージの増築

自家用車を駐車するスペースにガレージやカーポートがありますが、増築で選ばれやすいのは雨があたらず防犯性に優れたガレージです。ガレージを増築する場合、シャッタータイプやビルトインなどによって費用も変わります。

シャッターがなく敷地内にガレージを増設するのであれば1台分で80~100万円ほどになります。シャッタータイプでは100~150万円、ビルトインガレージは150~250万円と、防犯性能が高くなるにつれて高額になってしまいます。

1階部分にあまり使用していない部屋があれば、リフォームでガレージに変更する方法もあります。この方法だと費用は50~300万円ほどになります。同じガレージ増築でも住宅や敷地の状態によっては費用は変わってくるので注意してください。

場所⑥和室の増築

和室の増築は壁や天井などの内装も変更することがほとんどです。8畳であれば費用はだいたい250万円、配管工事が不要のためあまり高額にならないことも少なくありません。

しかし2階に増築する場合は補強作業などが必須となり、高額になることもあります。また、板の間付きにすると、床材や工事方法の都合により6畳で280万円ほどかかります。さらに電気工事を追加すればもちろん増築費用もプラスされます。

増築費用を安く抑えるコツ

部屋数や離れ、ガレージを追加できる増築のリフォーム費用は、それなりに高額になることが多くなっています。しかしちょっとしたコツを知ることで増築費用を安く抑えることができるのです。安くするコツを上手く利用して、数十万円以上かかる費用をできるだけ抑えてみましょう。

複数の業者に見積もり依頼する

増築リフォームだけでなく、住宅建築にも共通することですが、できるだけ費用を安くするためには1社に限定せずに、複数の業者に見積もりを依頼するようにしてください。ある程度の増築費用の目安を紹介してきましたが、あくまで目安であり、実際には業者によって価格は増減します。

各業者ごとに設定している金額もそうですが、さまざまなプランが用意されていたり、それが業者ごとに違うので、より適したところを見つけることができます。さらに見積もりをお願いするときに、他業者でも見積もりしてもらっていることを告げることで、多少の値引きがされる場合があります。

業者のなかには他業者で見積もりしていることを良いように思わないところもありますが、やはりリフォームは高額なので、金銭面以外でも快く話を聞いてくれる業者を選んでください。

あらかじめ予算を伝えておく

増築にかかる費用を把握して、ある程度予算を事前に準備することができるのであれば、依頼する業者にあらかじめ予算額を伝えておくのもおすすめです。予算額が分かることで、増築箇所の優先順位が把握しやすく、どのような方法で進めると良いか、業者側から提示しやすくなります。

予算内で組むことができるプランや、費用が抑えられるポイントなども相談しやすいので、できるだけ予算を決めてから依頼しましょう。注意するポイントとして、明らかに低い予算を伝えないことです。業者側も請け負うことができる最低限のラインがあり、あまり無理な値引きをすれば後々トラブルを引き起こすこともあります。

補助金制度を活用する

住んでいる地域によっては補助金制度を活用できる場合もありますが、そのほとんどが補助金制度を利用できないものが多く、対応されていない地域も少なくありません。子どもが小さく、3世帯同居のための増築だと補助金制度になっている地域もあります。

まずは依頼する業者や自治体などで補助金制度に対応しているかどうか確認してみましょう。また、補助金制度が活用できなくても、リフォームローンや住宅ローンの減税などが利用できることもあります。もちろん金融機関による審査が必要ですが、こちらも一度問い合わせてみても良いでしょう。

費用を抑えて賢く増築しよう

増築は内容次第で必要資金がかなり違ってきます。できるだけ費用を抑えるためには、活用できる制度を使い、必要最小限の増築に抑えることがポイントです。また、知名度の高い大手業者だけに絞らず、地域密着型の業者を検討する手段もあります。地元業者であれば同じリフォームでも大手より安くなることが多く、あれも、これも、と欲張らずに費用を抑えて賢く増築してみましょう。

その他関連記事はこちら



※記事の掲載内容は執筆当時のものです。