クレーンオペレーターはどんな仕事?きつい?仕事内容から給料まで徹底調査!
現場作業で重機を扱うことに憧れ、転職を考えている方も少なくなりません。そのなかでもクレーンオペレーターという仕事がありますが、きついと「続かないのでは」という不安もあります。
クレーンオペレーターに転職するなら仕事内容はもちろん、給料や年収相場なども気になります。そこでクレーンオペレーターに関することをまとめてみました。
目次
クレーンオペレーターの仕事とは?
そもそもクレーンオペレーターとはどんな仕事を請け負うのでしょうか。なんとなくクレーンを扱うことは分かりますが、実際に仕事として作業する場合の仕事内容をチェックしてみましょう。
クレーンオペレターの仕事①荷物や資材を吊る
クレーンオペレーターの仕事は大ざっぱに言えばクレーンを扱うことにあります。その内容は荷物や資材を吊ることで、人の手では持ち上げることが不可能な、重量のあるものをクレーンを使って自分の手足のように操作し、移動させます。
建築現場や工場内などがメインの仕事場であり、単に荷物いや資材を吊るだけでなく、周囲への配慮や吊り下げているものの扱いに注意が必要になります。
クレーンオペレターの仕事②運搬物を高低差のある位置へ運ぶ
工場や現場での荷物・資材吊りだけでなく、クレーンオペレーターは運搬するものを高低差のある位置へ運ぶことも多々あります。
特に高層ビルなど、かなりの高さがある現場では地上にある資材を吊り上げ、上階へと運ぶ作業も行うためにクレーンオペレーターは必要不可欠な存在です。
その逆である、高い場所から地上へ荷物・資材を下ろすこともあります。トラックから荷物を下ろすのではなく、数十メートルもの高低差のある位置へ運ぶこともクレーンオペレーターの仕事に含まれます。
高層ビルの建築現場だけでなく、工場や港などさまざまな場所で役立つクレーンオペレーターは、重量のある運搬物を移動させるためには欠かせない仕事です。
クレーンオペレーター【給与・年収】
いろいろな場所で、人の手では難しい運搬作業を行うクレーンオペレーターは建築現場では欠かせない存在です。
では、そんなクレーンオペレーターの給料や年収はどのくらいなのでしょうか。実際の給与・年収を知ることで、転職を決めるきっかけにもなります。
もちろんある程度の相場であり、転職先や仕事内容、所持している資格などによって給与や年収額は変わってくるので、あくまで参考程度に留めてください。
クレーンオペレーターの給与の支払い相場
クレーンオペレーターを転職サイトや求人情報で探してみると、給与の支払い相場は年収で450~550万円ほどになります。
毎月の給与にすれば月37~45万円ぐらいでしょう。これだけみればそれなりの額ですが、現場仕事のため雨天などの悪天候が続けば仕事ができない場合や、受注内容によっては給与が多い時期や少ない時期など、月ごとの額が大幅に異なります。
さらにクレーンオペレーターの仕事は通常の勤務時間内では作業できないことも少なくありません。そうなれば深夜や早朝などに作業する場合もあります。
そのため時間外作業が増える、毎月の給与が安定しないこともあるので注意してください。そのあたりでクレーンオペレーターの仕事はきついと言われる可能性もあります。
クレーンオペレータのお給料が高くなる要件
どんな仕事でも給料が高くなる条件がありますが、クレーンオペレーターも例外ではありません。勤務年数や持っている資格などにも左右されますが、動かすクレーンの種類や能力によっても違いが出ます。
吊るものの重量が重いクレーンほど操作性の難易度が上がり、給料も高くなる傾向にあります。クレーンと聞いてまず思い浮かべるであろうものが、建築現場などで良くみる移動式クレーンです。こちらは月収30万円以上、上記で記述した年収ほどになります。
港で稼働させるガントリークレーンはクレーンオペレーターのなかでもかなり高給取りで、月収40万以上、年収600万円になることも珍しくありません。
しかし給料が高いガントリークレーンは自在に扱えるようになるまでの時間は長く、勤務時間も昼夜問わずバラバラなので、移動式クレーンのオペレーターよりもきついことは確かです。
クレーンオペレーター【キャリアアップの方法】
クレーンオペレーターに転職したら、キャリアアップする方法も知っておきましょう。キャリアアップは今よりもさらに高い能力を得ることで仕事の幅が広がり、昇進や昇給に繋がります。
作業効率アップやできることが増えるので、長く続けるのであればキャリアアップも視野に入れておくことをおすすめします。
クレーンオペレーターのキャリアアップ①初心者
クレーンオペレーター未経験であっても、企業によっては採用することもありますが、初心者がキャリアアップするためにはまず最初に危険予知能力を高めることが必須です。
クレーンオペレーターは重量のある荷物や資材を扱うため、周囲に気を配りつつ安全に作業する必要があります。クレーン足回りや作業の流れを把握し、安全確認を怠らずスムーズな作業を行いましょう。
また、キャリアアップを目指すためにはさまざまな資格取得のために動き出し、さらなるスキルアップで昇進・昇給を目指します。
クレーンオペレーターのキャリアアップ②中級者
ある程度クレーンオペレーター業務の経験がある中級者のキャリアアップには、技能講習などの教育を受けて、資格を取得する方法があります。
5t未満のクレーンは試験の難易度もそれほど高くないので取得することをおすすめします。その後5t以上の移動式クレーン資格を取得し、より多くの作業をこなせるようにしましょう。
移動式クレーンの資格を取るのであれば、公道を走行するための自動車免許も必須になるので注意してください。さらなるキャリアアップを目指すのであればラフタークレーンやオールテレーンクレーンを操作できる資格を取得するのもおすすめです。
クレーンオペレーター【必要な資格】
キャリアアップやスキルアップのためにはさまざまな資格を取得することがおすすめですが、クレーンオペレーターに必要な資格はどのようなものがあるのでしょうか。
転職する際に所持していれば、雇用や昇給アップがしやすくなります。もちろん転職後に会社側から資格取得を支持される場合もあります。
クレーンオペレータの資格①移動式クレーン運転士免許
クレーンオペレーターに転職するために必須となる資格が国家資格である【移動式クレーン運転士免許】です。
この資格があればクレーンを操作することができますが、公道を走る場合には吊り下げるものの重量に応じて普通免許や大型免許など、別の免許が要るので気をつけてください。
試験科目は学科と実技で、特別な受験資格もないため、取得の難易度はそれほど高くありません。クレーンオペレーターへの転職を考えている方は転職前に取得するのもおすすめです。試験にかかる費用は学科で6800円、実技で11100円になります。
クレーンオペレータの資格②大型特殊免許
より重いものを運ぶためのクレーン車で公道を走るために必要な免許が【大型特殊免許】です。
クレーン車だけでなくホイールローダーやブルドーザーなど工事車両を扱う場合もこちらの資格が必要になります。
現場でクレーンを操作するだけであれば不要ですが、現場まで向かうためには公道を走ることが必須となるため、クレーンオペレーターは大型特殊免許を持っている必要があります。
免許取得には大型特殊免許を受講できる教習所でなければいけません。また、取得に関しては18歳以上で視力や聴力、色彩などの複数項目でいくつかの条件があります。試験にかかる費用は教習所では7~13万円、一発試験6100円、合宿では7~10万円ほどになります。
クレーンオペレータの資格③玉掛け技能講習
クレーンオペレーターは荷物や資材を吊るして移動させるだけなく、フックに吊り荷を適切に吊るす作業も必須となります。そこで必要になる資格が【玉掛け技能】の資格です。
吊り荷の形状によってはロープの固定方法が異なり、この固定の仕方が間違っていれば吊り荷の落下やそれによる怪我など思わぬ事故に繋がってしまため、しっかりと講習を受けるようにしましょう。
玉掛け技能講習の受講資格はクレーンの吊り上げ荷重によって異なり、学科と実技試験があり受講費用は20000~25000円程度となります。
クレーンオペレータの資格④高所作業車運転技能講習
作業する場所が10m以上の高所になる場合には【高所作業車運転技能講習】を受けましょう。
以前までは特に就業制限はなかったのですが、平成2年10月に労働安全衛生法の一部が改定されたことによって高所作業車での業務には技能講習を受けることが必須となりました。
移動式クレーン運転免許や小型移動式クレーンの運転技能講習を修了していれば高所作業車運転技能講習を受けることが可能です、学科と実技で34000円ほどかかります。
クレーンオペレーターはきつい?将来性は
クレーンオペレーターは仕事や取得する資格自体はそれほど難しいものではありません。
そのため転職しようと思えばできますが、クレーンオペレーターの仕事はきつい、将来性がないと言われることもあります。
将来性については多くの会社が60歳を定年としているところ、クレーンオペレーターは60歳以上でも続けている方が少なくありません。体力などに合わせてt数の大きいクレーンから小型に変えることもできます。
クレーンオペレーター業務に長く携わっている方ほど経験値が高く、安全面や教育面で仕事を続けることも可能です。しかし重量のある吊り荷を操るため、責任感や周囲へ気を配るなどの安全確認が必須となり、精神面できついと感じることも多くあります。
また、資材や荷物を運搬、移動させるクレーンオペレーターは作業が遅れることで全体の業務も遅延するために責任感も伴います。
このように体力面でも精神面でも常に神経を尖らせる作業がメインなので、その重圧に耐えられずきついと言われてしまうのでしょう。しかし責任感のある仕事にやりがいを感じるのであればクレーンオペレーターに転職する方法もおすすめです。
クレーンオペレーターはプロとして働ける職種です
やりがいのある仕事がしたい、長く働きたい方はクレーンオペレーターのプロとして転職するのも良いでしょう。
クレーンオペレーターは資格を取得してクレーンを操り、自分の仕事を誇れるプロの職種です。自分のペースを保ちつつスキルアップができる仕事を探しているならクレーンオペレーターも視野に入れてみるのも良いでしょう。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。