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【ゴミ収集作業員】の仕事はきつい?仕事内容から給料・将来性まで詳しく解説!

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各市町村のゴミを回収するゴミ収集作業は誰もがきつそう、と感じる仕事ですが、ゴミ収集作業員がいなければ困ってしまう、なくてはならない仕事でもあります。

ゴミを集める仕事といっても詳しい仕事内容や給料、将来性を把握することはあまりないでしょう。ゴミ収集作業員の仕事内容や給料、メリットなどをチェックして転職に向いているか参考にしてみてください。

ゴミ収集の具体的な仕事内容

ゴミ収集の具体的な仕事内容は知られているようで意外と把握されていません。ゴミを回収する作業以外にもいろいろな仕事があります。ゴミ収集作業員に転職する前に、主な仕事をみてみましょう。

仕事内容①ゴミの収集と運搬

ゴミ収集作業員の仕事と聞いて、まず思い浮かぶのがゴミの収集と運搬です。指定されたルートを通って、各所にあるゴミを回収して各市町村ごとに決められた処理場に運搬します。

ただゴミを収集するだけでなく、しっかりと分別されているかどうかのチェックも仕事のうちです。現在では透明、または半透明のゴミ袋を使用しているので中身が分かるため、分別されていないものは回収されません。

燃えるゴミの日に燃えないゴミを出していれば、収集対象外となります。また、スプレー缶などが混ざっていないかも調べます。もしスプレー缶が混ざっていると爆発や火災の原因になるので、気をつける必要があります。

また、分別されていないガラスビンなどが入っていればケガに繋がることもあるため、入念にチェックすることが義務付けられています。

仕事内容②収集車の清掃

ゴミを収集して運搬したあとはパッカー車と呼ばれるゴミ収集車の清掃を行います。ゴミを集めることで汚れや匂いがひどくなるため、そのままにしておけば不衛生なので常に清掃することが必須です。

清掃はゴミを集める内側だけでなく、外側までの水洗いがメインとなります。最近では手作業で水洗いせず、パッカー車の自動洗車機を導入する企業もあります。パッカー車は各企業に数台あるため、水洗いを順番待ちすることも少なくありません。

その手間を省くために自動洗車機を導入し、少しでも作業員にかかる負担を減らしている企業もあります。特に数十台以上のパッカー車を所持している企業は自動洗車機を導入している傾向なので、転職する際には自動洗車機があるかどうかを確認するのもおすすめです。

仕事内容③業務日報の作成

清掃が修了すれば業務日報を作成します。これは各企業ごとに異なりますが、おおまかには作業時間や作業内容、問題点など活動報告を書き出します。

その日のゴミ収集に関することを記載するため、収集し忘れやその他クレームがあれば今後の改善方法などを書き込む場合もあります。

業務日報には収集日時や天候、運転者などの作業員名、出帰時間、走行距離などの基本項目から、作業場所の名称やゴミの収集量、運搬した処理施設の名称などの搬入状況を記載することが多くなっています。

ゴミ収集の仕事がきついと言われる理由

ゴミ収集の仕事をしている方は「仕事がきつそう」と言われることも少なくありません。実際に仕事をするうえで本当にきついのでしょうか。ゴミ収集の仕事がきついと言われる理由はいくつかあります。

臭いがきつい

ゴミを回収する作業なのでかなり臭いがきついデメリットがあります。一般家庭でもゴミを溜め込むとかなりの臭いが気になるものですが、そのゴミを大量に回収するのでその臭いはかなりのものです。

使用するパッカー車もゴミの臭いが移ってしまうので、作業中は常に臭いとの戦いになります。服や身体にまで臭いがつきそう、と心配する方もいますが、基本的に支給される作業着で手袋をした状態で仕事するので服に臭いが移ることはありません。

また、多くの会社にはシャワーが完備されているため、仕事終了後に利用すれば自宅に臭いを持ち込むこともないでしょう。しかし作業中の臭いがきついのは仕方ありません。

悪天候での作業が大変

屋外に出してあるゴミを回収するため、どんな悪天候であっても仕事が休みになることはありません。現場仕事など屋外作業を行う仕事の場合、悪天候のときは休みになることも多いですが、ゴミ収集作業員の場合は悪天候でもゴミが放置できないので仕事が休みになることはなく、作業が大変になります。大雨や台風でもゴミ収集は行われ、大雪が降った場合には、ゴミに積もった除雪作業をしてからの回収になります。

朝が早い

基本的にどの会社でもゴミ収集作業員の朝は早いので、早起きが苦手な方にはつらいかもしれません。ゴミを回収し始める時間は各自治体などによって異なりますが、多くは8~9時開始がほとんどです。

そのため出社する時間も早くなってしまいます。特に自宅から会社までの距離が遠ければかなり早起きしなければいけません。

しかし早起きが苦ではない方にはそれほどきついと感じないでしょう。逆に早起きができない方には少し厳しい環境の仕事場になる可能性が高くなります。

給料が上がらない

ゴミ収集作業員は給料が上がらないことが多いようです。入社したばかりの方と勤続年数10年の方でも給料がほとんど同じ、ということも珍しくありません。

さらに残業がほとんどなく、基本的に定時で終わるため残業代で稼ぐことも難しいでしょう。昇給アップに仕事のやりがいを見出す方にはあまり向いていない仕事でもあります。

ゴミ収集作業員の給料はどれくらい?

ゴミ収集作業員の給料は平均で月20~30万円が相場です。20代であれば22万円前後、30代で25万円、40代では30万円ぐらいになります。

しかしこれは民間委託業者の場合で、ゴミ収集作業員は民間委託業者か地方公務員のどちらかになりますが、地方公務員の給料のほうが多くなります。

公務員として考えれば少ない給料ですが、40代で約39万円ほどなので民間委託業者と比較すれば高めです。また、就職する企業によってはボーナスなどが支給されることもあります。

ゴミ収集の仕事のメリット

仕事がきつい、給料が安いと言われるゴミ収集作業員ですが、デメリットばかりではなくメリットもあります。仕事上でのメリットを把握することで転職するかどうかの参考にしてみてください。

メリット①仕事の時間が短い

ゴミ収集作業員の出社時間は早く、勤務先が遠ければ遠いほど早起きする必要があります。しかしその分仕事が終わる時間が早くなっています。

企業や回収ルートによっても異なりますが、早ければ15時に終わることもあり、遅くても17時ぐらいの退社となります。また、残業もほとんどないので、プライベートな時間が取りやすくなっています。

さらにゴミを回収している時間以外はパッカー車に乗って移動なので、実際に仕事をしている時間はかなり短めです。

一般的な会社員として働く場合の勤務時間は8時間以上が多いですが、ゴミ収集作業員ならもっと短い勤務時間なので身体を休める時間をたっぷり取れるメリットがあります。勤務時間を考えれば先程記述した給料でもそれなりの額となるでしょう。

メリット②社会貢献できる

ゴミを回収仕事は社会にとってなくてはならない職業なので、社会貢献活動にも繋がっています。ゴミ収集作業員がいなければ、ゴミが放置され大変なことになります。

そんなことにならないように、ゴミを収集する人がいるのです。ただ作業をこなすだけでなく、社会の一員として役に立つ仕事と考えればきつい部分も耐えることができるでしょう。

メリット③将来性はある?

仕事をするうえで一定の年齢になれば将来性があるかどうかは気になるところです。ゴミ収集作業員に将来性はあるのでしょうか。まず、一般的な企業に勤めていればキャリアアップの道も望めます。

しかし地方公務員の場合は勤務できる年齢に制限が設けられているため、ある年齢に達すれば退職となります。民間委託業者であれば各企業によって勤務できる年齢が異なりますが、高齢になってからゴミ収集作業員に転職するのはあまりおすすめできません。

また、ゴミ収集作業員を経験してから他の仕事に活かせるかとなるとこれも難しいものがあります。ゴミを回収して運搬、業務日報を書くことが次の仕事に活かせることはほとんどないでしょう。

また、昇給がほとんどないので年収アップもしにくくなっています。地方公務員であれば福利厚生や社会保障制度などがしっかりしているので、働いている間は安心できます。

しかし先程も記述したように、ゴミ収集作業員は社会のなかでもなくてはならない存在でもあります。そのため仕事がなくなる、業績が落ちるということがあまりなく、安定した収入を得る面では安心感があるでしょう。

また、臭いがきつい、回収時に走ることもあるので身体面や精神面できついため、すぐに辞める人がいる、募集しても集まりにくいなど慢性的な人手不足になることが多いので転職しやすいメリットもあります。

ゴミ収集は必要不可欠な仕事で魅力がある

どんな悪天候でも、どんなに臭いがきつくてもゴミを収集する作業員は、現代社会ではなくてはならない仕事です。

給料が上がらない、朝が早いなどのデメリットがある反面、社会貢献活動に繋がったり、残業がほぼなく仕事終了が早いなどのメリットもあります。安定した給料と決まった仕事内容などメリットとデメリットを考えて魅力的な仕事と感じる方はゴミ収集作業員へ転職しても良いかもしれません。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。