【バス運転手】の仕事はきつい?仕事内容から将来性まで詳しく解説!
バス運転手には、路線バスの運転手や観光バスの運転手・高速バスの運転手など様々な種類がありが、きついとのイメージを持っている方も多いはずです。この記事では、バス運転手の仕事がきついと言われる理由や仕事内容から将来性までを詳しく解説していくので、興味のある方はどうぞご覧ください。
バス運転手の主な仕事内容
多くの方がきついというイメージを持っているバス運転手の仕事ですが、実際はどのような仕事をしいているのでしょうか?まずは、バス運転手の仕事内容をチェックしていきましょう。
仕事内容①バスの運転
バス運転手の仕事と聞くと、どのような仕事を想像しますか?バス運転手には、路線バスの運転手や観光バスの運転手・高速バスの運転手などいろいろな種類がありますが、当然「バスの運転」が主な仕事です。住宅街を走ったり・高速道路や繁華街を走ったりと、運転手の種類によって状況は異なりますが、お客様を乗せて安全に目的地まで運んでくれます。
仕事内容②運転以外の業務
バス運転手の仕事は、運転業務以外にもいくつかあります。その業務内容は、バス会社によって異なりますが、
- バスの洗車
- 運転前・運行後の車両点検や整備
- 乗客対応(接客やクレーム処理など)
- バス車内清掃(忘れ物や異常がないかのチェック)
- 運行記録作成・提出
などもバス運転手の仕事とされています。
バス運転手の仕事がきついと言われる理由
ここまでは、バス運転手の主な仕事内容について解説してきました。では、なぜバス運転手の仕事はきついと言われるのでしょうか?ここからは、バス運転手の仕事がきついと言われる理由をチェックしてきましょう
バス運転手がきつい理由①勤務時間が長い
バス運転手の仕事がきついと言われる理由1つ目は「勤務時間が長い」ことがあげられます。バス運転手の勤務時間は、会社や種類によっても異なります。路線バスの場合、大きく「早番勤務」「遅番勤務」「通し勤務」「中休勤務」に分かれることが多いようです。
早番勤務の場合は、朝5時~午後13時までや朝6時~午後14時までが平均的な勤務時間になっています。遅番勤務の場合は、午後15時~深夜24時までや夕方16時~深夜25時までなど、お昼過ぎに出社して深夜まで働くのが主な勤務形態です。
通し勤務は朝6時~夜の7時頃までと言うように、1日通して勤務します。しかし、1日の拘束時間が13時間以内と定められているため、通し勤務場合は10時間程度に収まるように考えられています。
中休勤務とは、ラッシュの時間帯である朝6時~11時まで仕事をしたあと数時間の中休憩時間を設けて、夕方のラッシュ時間となる午後18時~22時まで働く形です。
観光バスの運転手の場合は運行ルートによっても異なりますが、実働時間の平均は1日8時間程のようです。高速バスの場合は、昼行バスと夜間バスの2種類があり、観光バス同様に実働時間の平均は1日8時間程と言われています。また夜間運行で、実車運行距離が400キロを超える場合は、交替運転者が必要になるので交代で運転すること可能にとなります。
1日の最高拘束時間は原則13時間以内最大でも16時間以内、連続運転時間は4時間以内との規定がありますが、実際はそれを超えてしまうこともあるようです。
バス運転手がきつい理由②乗客からのクレームへの対応
バス運転手の仕事がきついと言われる理由2つ目は「乗客からのクレームへの対応」があげられます。バスには運転手に対して理解を示してくれる方やそうでない方、いろいろな方が乗車しています。そのため、いわれのないことでクレームを受けることも少なくないようです。たとえ理不尽なことであっても、相手の気持ちを尊重しなければならない状況も多く、乗客からのクレーム対応は運転手の負担となっています。
バス運転手がきつい理由③運行時間の遵守
バス運転手の仕事がきついと言われる理由3つ目は「運行時間の遵守」があげられます。電車に比べ、道路状況や天候の影響を受けやすいバスですが、路線バスに限らず、観光バスや高速バスでも何時にどこに到着など時間が決められています。特に通勤・通学帯の路線バスは、ダイヤの正確さが求められるため、運転手はダイヤが乱れないように常に気を使い努力しなければならないのです。
バス運転がきつい理由④なかなかトイレに行けない
バス運転手の仕事がきついと言われる理由4つ目は「なかなかトイレに行けない」です。バス運転手は、常にお客様を乗せて運行しています。そのため、自分のタイミングでトイレに行くことはできません。トイレに行きたくなっても、バスを止めるわけにはいかないので数時間の我慢を余儀なくされることもあるのです。
バス運転手がきつい理由⑤事故を起こさないことへのプレッシャー
バス運転手の仕事がきついと言われる理由5つ目は「事故を起こさないことへのプレッシャー」があげられます。バス運転手の最大の仕事は、お客様を安全に目的地に運ぶことにあります。
バスの運転手が安全運転を心がけていても、無理な割り込みをされたり、車間距離を詰められたりすることがあります。また走行中に立ち上がるなど、乗客の中にもルールを守らない方がいます。そんな中で事故を起こさないようにするのは、かなりのプレッシャーと言えるでしょう。
バス運転手がきつい理由⑥給料が安い
バス運転手の仕事がきついと言われる理由6つ目は「給料が安い」があげられます。上記で説明してきたように、「勤務時間が長い」「なかなかトイレに行けない」「事故を起こさないことのプレッシャー」などバス運転手の仕事は、きついことがいろいろあります。バス会社によって、給料の金額は違ってきますが、手取りが20万ほどのところもあるなど、高いとは言えないようです。
バス運転手の給料はどれくらい?
ここからは、バス運転手の給料について詳しく解説していきます。給料の金額は、運転手の勤続年数や経験・会社によっても異なりますが。平均月収は、26万~35万円ほどで平均年収は360万~560万円になると言われています。
年代別に見ていくと、20代で350万~400万・30代なら440万~460万・40代でも460万~480万・50代になると500万前後で、全国平均よりもやや低めの傾向があります。
バス運転手のやりがいや将来性は?
ここまでは、バス運転手の仕事がきつい言われる理由を詳しく解説してきました。ここからは、バス運転手のやりがいや将来性についてチェックしていきましょう。
バス運転手のやりがい
きついイメージが強いバス運転手の仕事ですが、もちろんやりがいもあります。資格を取ってしまえば学歴がなくても働けることもそのうちひとつです。また、中には資格の費用を負担してくれる会社もあります。
バス運転手の業界は、人手不足の傾向があるため募集が多く再就職がしやすいところや長い期間働けるなど安定して仕事があるところも魅力です。
バス運転手の将来性は?
ここからは、バス運転手の仕事の将来性についてチェックしていきます。以前は、バス運転手の仕事と言えば、路線バスの運転手や観光バスの運転手・高速バスの運転手が主でしたが、最近ではコミュニティバスの運転手や外国人向けの観光バスの運転手・シニア向けの観光バスの運転手など、仕事の幅が増えつつあります。高齢化社会が進む今、バス運転手の仕事はさらに幅が広がる可能性を秘めています。
バス運転手に必要な資格とは?
バスの運転をするには、「大型自動第二種免許」(大型二種免許)が必要です。この免許があると、総重量は11t以上・最大積載量が6.5t以上・乗車定員が30人以上の大型自動車が運転できるようになります。
大型自動第二種免許を取得するには、満21歳以上で普通免許の経験が3年以上・視力が片眼で0.5以上、両眼で0.8以上(眼鏡・コンタクト可)であること、深視力検査3回の平均誤差が20mm以内であることなど様々な条件があります。
大型二種免許を取得するには、教習所に通って技能試験を受ける方法と運転免許試験場で直接技能試験を受ける方法(一発試験)があります。一発試験で難しいのは学科試験よりも技能試験の方です。その合格率は約7%程で、1度の技能試験で合格できる方はとても少ないそうです。
中には、10回以上チャレンジしてやっと合格できたという方も多く、狭き門と言えるでしょう。また、教習所に通った場合でもその合格率は30~50%程だと言われており、合格率が約70%の普通免許と比べてもかなり低い合格率になっています。
バス運転手はきついけどやりがいも多い仕事
この記事では、バス運転手の主な仕事内容やバス運転手の仕事がきついと言われる理由について詳しく解説してきました。バス運転手の仕事はきついことも多いですが、やりがいがあり将来性も期待できる仕事です。バス運転手に必要な「大型自動第二種免許」(大型二種免許)は取るのは大変ですが、資格を取得しバス運転手の仕事にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。