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敬礼をする手は必ず右手をつかう?!正しいルールを徹底解説!

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自衛隊や警察官の間でよく行われる敬礼ですが、警備の仕事に携わる警備員にも敬礼が求められるます。一見簡単そうに見える敬礼ですが、間違った敬礼をするとマナー違反と思われる可能性があります。では、警備員が行う敬礼にはどのような意味や種類があるのでしょうか。警備員の仕事を始める前に、敬礼の常識やルールを確認しておきましょう。

警備員が行う敬礼の意味とは

警備員が敬礼をするのを見かけたことがあるでしょうか。単なる日常的なあいさつの一環と思われがちですが、実は、警備員が行う敬礼には深い意味合いがあります。警備員の仕事内容や研修で習う敬礼のルールについて確かめておきましょう。

警備員の仕事内容

警備員は、施設や人を警備・保全する専門職です。警備業務は警備業法という法律で定められています。

一般的には、ショッピングセンターや人混みでの安全を守る「ガードマン」というイメージが強いですが、実際には警備員はそれ以外にもさまざまな仕事や役割を担当しています。

路上の工事現場で車や通行人の誘導、会社の警備、スーパーや施設内の巡回、現金輸送車の警備など、街のあちこちで警備員として働く方はたくさんおられます。

また、もっと専門的な警備職といえば、人の命を守る身辺警護業務があります。一般的にはボディガードと呼ばれ、顧客の要望に応じて身辺の見守りを行います。

このように、一口で警備職といっても業務内容は多岐に渡り、一旦家から出れば、街中で警備員を見ない日はないといっても過言ではありません。

敬礼は警備員になる研修で習う礼式

警備員が行う敬礼ですが、この動作は警備員の基本動作の一つとも言われており、警備員としての職務を全うする上で欠かせない相手への敬意を表す手段でもあります。

しかし、敬礼にはさまざまな方法があり、よく目にする挙手注目というスタイル以外にも、お辞儀で敬礼する場合もあります。

「挙手注目」の敬礼をするときは、基本的に制帽や業務用ヘルメットををかぶって行います。

初めて警備の仕事に携わる前には、警備員として要求される「礼式」のトレーニングを受けますが、このトレーニングには敬礼の仕方も含まれています。

警備の任務では、道路上での工事現場で迂回路への案内や、一般の通行人や通行車両に一時停止を求めるなどお願いする場面が多々あります。

そのような場面で礼式を守って案内できるように、研修の場では何度も敬礼の練習が行われます。

敬礼の意味

警備員が行う敬礼には、他者への敬意を示すという意味合いがあります。また、敬礼することで気持ちが引き締まり、業務遂行中に規律のある行動を取りやすくなるのです。

敬礼を日常的に実践することで、警備サービスへの信頼や地域社会の中での敬意を得やすくなるのもメリットです。

そのような訳で、敬礼は警備員にとって欠かせない礼式ですから、常日頃から練習を行い、自然と相応しい場面で敬礼ができるように訓練されている訳です。

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敬礼の種類

日常的によく目にする敬礼は「挙手注目」ですが、それ以外にも敬礼にはいくつかの種類があります。場面によって使い分けられる敬礼について確認しておきましょう。

警備員が行う敬礼の礼式は、警察で行われている礼式が参考にされています。そのため、ここで取り上げる敬礼は警察の礼式に則ったものです。

種類①挙手注目の敬礼

挙手注目という形式の敬礼は、制帽やヘルメットを被っている状態で行う敬礼で、無帽のときには行いません。

挙手注目の手順ですが、まずは敬礼する相手に向かって姿勢よく立ちます。その後右手を上げて指を揃え、人差し指と中指を帽子やヘルメットの前ひさしの右端に置きます。女性が規定の帽子を着用している場合は、前つばの右端から2㎝ほど前にしましょう。

頭は少し外側に向け、肘を肩の高さまでほぼ上げ、敬礼する相手をしっかりと見て行い、挙手注目の敬礼は、相手から8歩ほど離れたところで行うと決められています。

もし何か手に持っている状況で敬礼を行う必要のある場合でも、荷物は左手で持ち、敬礼は必ず右手で行いましょう。

会社によってこのあたりのルールは多少異なる可能性がありますが、基本的なパターンをまずは覚えるようにしてください。基本さえ押さえていれば、状況によって応用しやすくなります。

テレビドラマなどでは、刑事が私服で帽子もかぶらずにこの敬礼をするシーンがよく出てきますが、これは日本の警察のマナーからすると間違いということになります。

種類②室内の敬礼

室内での敬礼とは、制帽やヘルメットを装着しな状態で行う敬礼の方式です。また、私服の隊員が敬礼する場合も室内の敬礼を行います。

室内の敬礼の手順は、まず姿勢を正して敬礼する相手と向き合い、相手に注意を向けた後、上半身を約15度前に倒します。室内の敬礼は、敬礼される相手の方から約3歩離れて行います。

敬礼する人が帽子を持っている場合は、右手で帽子の前部分のひさしをつかみ、帽子内側を右の太ももに向けて垂直に下ろします。

女性警察官が帽子を持っている場合は、右手で帽子のつばをつかみ、記章を前にして内側を右腰に向けて、右腕で抱えるようなポーズを取ります。

種類③警戒棒の敬礼

警戒棒の敬礼は、その名の通り警戒棒を握った状態で行う敬礼のことです。警戒棒を握った状態で敬礼を行う場合も、まずは受礼者の方を真っ直ぐみて姿勢よく立ちます。

警戒棒を握った右手のこぶしは前方に向け、素早く右手を顎の手前10センチほどの距離まで持ち上げます。体と警戒棒は角度が約15度と決められており、つばの片方はあごの方に向け、もう片方は受礼者に向けて行います。

敬礼の正しいルール

では、敬礼を行う場合の正しいルールについて確認しておきましょう。敬礼にはさまざまな決まり事があります。

ルール①敬礼は左手ではなく右手で行う

真っ先に覚えておきたい敬礼のルールは、「右手で行う」ことです。なぜ左手ではだめなのでしょうか。なぜなら、右手で行うことにより、敵ではないことを示す必要があるからです。

戦争の時には必ず武器を右手に持ちます。その武器を持つはずの右手で敬礼を行うことで、「あなたを攻撃するつもりはありません」というメッセージを暗に送ることになるのです。

左利きの方はとっさに左手を上げてしまうかもしれませんが、左利きだから許してという言い訳は通用しません。普段は左利きで支障がないとしても、敬礼のときは意識的に右手を使うようにしましょう。

ちなみに、軍隊では左利きは右利きに矯正されるのが一般的です。軍隊では皆右手に武器を持って扱います。そのため、わざわざ左手で敬礼を行うというのは、侮辱行為とも取られかねません。

ルール②目下のものから目上のものに向かって行う

右手で行うこと以外にも、一般的なルールとして、敬礼は目下のものが目上の方に対して行うというものがあります。そして、敬礼を受けた側は相手が誰であろうと、必ず敬礼を返さなければいけません。

例えば、警察官や自衛官が政府高官に対して敬礼を行う場合がありますが、敬礼を受けた側は答礼で返します。帽子を着用しているならまず脱帽してから、左胸に手を置きます。

このジェスチャーにより、「帰属します」「自分の命を任せます」という意味合いの意思表示をしているのです。

敬礼を行った側が敬礼の手を下ろすタイミングについても決まりがあり、相手が敬礼を返し終えてから手を下ろすことになっています。決して適当なタイミングで上げたり下げたりしている訳ではないのです。

ルール③掌は見せない

敬礼の際には、手のひらを見せてはいけないというルールもあります。相手側から手のひらが見えないように、敬礼の手の角度は左下方向に向けます。日本だけでなく、多くの国の軍隊で同じルールが採用されています。

敬礼の仕方を動画で見てみよう

動画を見てわかるように、敬礼で覚えておきたい重要ポイントは正しい姿勢とキビキビとした動きです。また、着帽時、脱帽時、警棒を所持しているなどの場面に応じて敬礼の仕方は異なります。

お辞儀や手を挙げる時の角度も定められていますので、何度も練習して常に同じ角度で敬礼ができるように練習を重ねましょう。

正しい敬礼で敬意を表そう

以上、警備員が習得するべき敬礼の礼法について解説しました。敬礼にはどのような意味があるのか、敬礼の種類や正しい敬礼の行い方について理解していただけたことでしょう。

しっかりとした礼法を学んで実践するのは難しいと感じる方もおられますが、警備員には警察や自衛隊と同程度の厳しい礼法が求められる訳ではありません。

就職してから行われる研修の場で教えてもらえる内容ですので、教わった方法を何度も繰り返し練習することで体に身についていきます。

敬礼の礼法を習得して実践することで、社会的な立場や信頼もアップしますので、ぜひ正しい敬礼を身につけて現場で活用してください。

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。