ベルモットおすすめ13選!ベルモットを使ったカクテルもご紹介!
ベルモットは白ワインに香草(ハーブ)やスパイスを配合してつくられるフレーバードワインです。イタリアとフランスが二大産地で、カクテルの材料や料理にも使われています。また、ベルモットはスイートベルモットとドライベルモットに分類されており、味わいが異なります。今回はベルモットの特徴とおすすめ商品、ベルモットを使ったカクテルをご紹介します。
ベルモットとはどんなワインなの?
ベルモットはワインをベースに作られたお酒ですが、どのような原材料や製法で作られているのか知らないという方は多いのではないでしょうか。まずはベルモットの特徴を詳しく解説していきます。
ベルモットの特徴
ベルモットは、白ワインをベースにニガヨモギやコリアンダー、ナツメグなどの香草(ハーブ)やスパイスを漬け込んでつくられるフレーバードワインです。スイートとドライの二種類があり、使用する材料によって風味や香りが異なります。
ベルモットの二大産地はイタリアとフランスで、食前酒や食後酒、カクテルの材料、料理の隠し味としても幅広く使われています。
ベルモットとシェリーの違い
ワインをもとに作られるお酒といえば、「シェリー」も有名です。日本の酒税法ではベルモットもシェリーも「甘味果実酒」というカテゴリーに分類されますが、ベルモットとシェリーは製造方法や味わい、香り、アルコール度数が異なります。
ベルモットは白ワインに香草やスパイスなどを漬け込んで作る「フレーバード・ワイン」という香りのついたワインです。白ワインそのものの風味を生かしつつ、ハーブやスパイスの香りを感じることができます。
対してシェリーはワインを作る過程でブランデーなどの蒸留酒を加えてアルコール度数を上げています。白ワインにブランデーの香りが重なった独特の風味が特徴です。
ベルモットの選び方ポイント
ベルモットは材料のわずかな違いによって味わいや香りが異なります。ベルモットを選ぶ際にチェックしたいポイントをみていきましょう。
選び方①ドライかスイートか
ベルモットは「ドライベルモットとスイートベルモット」に分類され、色や味わいが異なります。それぞれの特徴は以下の通りです。
【スイートベルモット】
スイートベルモットは名前の通り甘みがあり、ハーブやスパイスの風味が強いものが多いのが特徴です。その中でも赤みがかった色のロッソと、あまり色のないビアンコに分類されます。ロッソは甘味や苦味が強く出ることが多く、独特のフレーバーを楽しむことができます。ブランコは甘口のワインのような味わいで、苦味が控えめなのが特徴です。
【ドライベルモット】
ドライベルモットは辛口のベルモットで、甘さも香りも控えめに作られているのが特徴です。クセが少ないので白ワインのようにそのまま飲むことができ、料理に使うのにも適しています。甘いのが苦手でスッキリとした飲み口を好む方におすすめです。
選び方②どんなカクテルを作るのか
ベルモットの香りや味わいによってカクテルの味が左右されるため、作りたいカクテルに適したベルモットを選ぶことが大切です。例えば、すっきりとした味わいのマティーニを作るなら、ドライタイプのベルモットを選ぶと良いでしょう。
ベルモットを使ったカクテルといえば、マティーニやネグローニ、アメリカーノ、マンハッタンなどが代表的です。ベルモットはご家庭でも簡単に作れるカクテルがあるので、ぜひアレンジを楽しんでください。
選び方③好みの香り
ベルモットの香りは、使われているハーブやスパイスの内容によって変化します。ハーブが多く使われているベルモットはクセがやや強く出る傾向があるので、初めて飲む方にはハーブやスパイス特有の香りが抑えめのタイプがおすすめです。
飲みやすさを重視したい場合は、オレンジやベリーなどのフルーツのフレーバーのベルモットを選びましょう。その他にもバニラが使われた甘い香りのベルモットもあります。飲みやすさに影響をもたらすので、ぜひ香りにも注目してみてください。
ベルモットのおすすめ13選
ここからは、ベルモットのおすすめ商品をご紹介していきます。味わいの異なるベルモットをピックアップしていますので、ぜひチェックしてみてください。
おすすめ①マルティーニ ヴェルモット ビアンコ
マルティーニ(MARTINI)・ヴェルモット ビアンコは、苦味のない甘口ベルモットです。柑橘系をベースにリンゴやショウガ、はちみつのニュアンスを持つ味わいと、バニラや花のような芳醇で柔らかな香りが特徴です。
原産国はイタリアでアルコール度数は15%、さわやかで甘めなカクテルをつくるのにも適しています。ソフトな味わいのベルモットを探している方におすすめです。
おすすめ②ノイリープラット・ヴェルモット ドライ
NOILLY PRAT(ノイリー・プラット)ドライは、香り高く豊かな味わいの辛口ベルモットです。こだわりの醸造方法で作られたワインに厳選されたオニアザミやコリアンダー、ナツメグ、オレンジなどの20種類のハーブを加えてつくられています。
原産国はフランスでアルコール度数は18%、そのまま飲むのはもちろん、カクテル用としても人気があります。また、加熱しても味わいが失われにくいので、料理用にもおすすめです。
おすすめ③カルパノ アンティカ フォーミュラ
Carupano(カルパノ)アンティカ フォーミュラ は、甘みと苦みの複雑で繊細なハーモニーが持ち味のべルモットです。優良産地の白ワインをベースに、世界各地から集められたバニラ、サフラン、ニガヨモギなどをブレンドしてつくられています。
原産国はイタリアでアルコール度数は16.5%、後継者3名のみに継承された門外不出のレシピをそのまま用いていることから「プレミアムベルモット」とも呼ばれています。深くてリッチな味わいを求める方におすすめです。
おすすめ④マルティーニ ヴェルモット エキストラドライ
原産国:イタリア
コクのある白ワインと柑橘類、快い香りの蒸留液との調合により、葡萄のエキスが濃くにじみ出ています。潔いすっきりとした辛口。
MARTINI(マルティーニ)・ヴェルモット エキストラ・ドライは、スッキリとした辛口ベルモットです。コクのある白ワインをベースに希少価値の高いハーブ類のエッセンスがブレンドされています。
原産国はイタリアでアルコール度数は18%、アヤメの花や柑橘系の香り、わずかにウッディなニュアンスが感じられるのが特徴です。甘さ控えめで飲みごたえのあるベルモットを好む方におすすめです。
おすすめ⑤ヴェルモット ノイリープラット・スイート
原産国:フランス
アペリティフやデザートドリンクとしても楽しめる、上質のスイートヴェルモット。樽熟成によるバニラ香もリッチに感じられます。
1813年から長い歴史を持つNOILLY PRAT(ノイリー・プラット)スイートは、デザートドリンクとしても楽しめる甘口ベルモットです。こだわりの白ワインと厳選された20種類のハーブ、樽熟成によるバニラ香がリッチなニュアンスをもたらします。
原産国はフランスでアルコール度数は16%、甘いだけではなく、後味にほのかな苦みが感じられる豊かな味わいを楽しめます。食前・食後酒としてはもちろん、カクテルの材料にもおすすめです。
おすすめ⑥ガンチア ヴェルモット ロッソ
GANCIA(ガンチア)ヴェルモット ロッソは、食前酒におすすめの甘口のベルモットです。ルビーレッドの美しい色が特徴で、アルプス産のハーブやスパイスがベースワインにブレンドされています。
原産国はイタリアでアルコール度数は14.5%、甘口でありながら心地よいスパイシーさもあるので、リッチな味わいが楽しめます。赤ワインベースのベルモットを飲みたいのであれば、選択肢に入れたい一本です。
おすすめ⑦チンザノ ベルモット エクストラドライ
CINZANO(チンザノ)ベルモット エクストラドライは白ワインにハーブやスパイスなどをブレンドした辛口のベルモットです。ワイン本来の風味が生かされており、マティーニなどのカクテルベースに用いられています。
原産国はイタリアでアルコール度数は18%、食前酒としてもおすすめで、冷やすとより一層深い味わいが楽しめます。ベルモットの中でもワインの風味が強いタイプを好む方におすすめです。
おすすめ⑧メゾンルータン ベルモットルータン ルージュ
Maison Routin (メゾン・ルータン)のベルモットルータン ルージュは、しっかりと甘めな味わいの中にさわやかなアクセントが感じられるベルモットです。サヴォワ地方のワインに24種類のハーブやスパイス、花が絶妙に配合され、最後にソーヴィニヨンブランをブレンドして作られています。
原産国はフランスでアルコール度数は16.9%、オーク樽がもたらす熟成した香りと芳醇なアロマが広がります。ストレートやオンザロックはもちろん、料理酒やカクテルの材料にもおすすめです。
おすすめ⑨ドラン シャンベリー ドライ
Dolin(ドラン)のシャンベリー ドライは、白ワインの味がしっかり感じられる辛口のベルモットです。シトラスピールやアーモンドなどのナッツ香が特徴で、ハーブ感はおさえめであるもののミントのようなすっきりとした味わいが楽しめます。
原産国はフランスでアルコール度数は17.5%、辛口とはいえ香りと味わいがまろやかなので、カクテルを作る場合でも薬草特有のクセが出にくいのも特徴です。
おすすめ⑩チンザノ ベルモット 1757 エクストラ ドライ
原産国:イタリア
ほのかに緑がかったクリスタルクリアにハーブとスパイスのニュアンスがマスカットのようなフルーティーな香りに包まれています。
CINZANO (チンザノ)の1757エクストラ ドライは、ハーブとスパイスのニュアンスとマスカットのようなフルーティーな香りが楽しめる辛口のベルモットです。ほろ苦さとフルーティーさのバランスが絶妙で、後味にニガヨモギの風味が感じられます。
原産国はイタリアでアルコール度数は18%、マティーニなどのカクテルの材料としてはもちろん、ノンアルコール飲料と割って飲むのもおすすめです。
おすすめ⑪アリシアン クラフト・ヴェルモット
アリシアン(ALYSIAN)クラフト・ヴェルモットは、天然素材にこだわってつくられたドライスイート(甘辛口)なベルモットです。シャルドネ100%の白ワインを主体に香草やスパイスがブレンドされています。
原産国はアメリカでアルコール度数は17.5%、花や土、スパイスなどの複雑な風味が感じられるのが特徴です。そのまま飲んで楽しめるのはもちろん、カクテルのベースにもおすすめです。
おすすめ⑫セイクレッド エクストラ ドライ ヴェルモット
セイクレッド エクストラ ドライ ヴェルモットは、デュークス・バーのヘッドバーテンダーであるアレッサンドロ・パラッツイが監修した世界No.1マティーニのためのベルモットです。イングランドとイタリアのワインにニガヨモギやカンゾウ、アンジェリカなど16種の天然素材のフレーバーを引き出したスピリッツがブレンドされています。
原産国はイギリスでアルコール度数は23.8%、クラフトベルモットで本格的なマティーニを作ってみたいという方におすすめです。
おすすめ⑬マンチーノ ヴェルモット サクラGEX
マンチーノ・ヴェルモット サクラGEXは、2017年春にマンダリンオリエンタル東京で開催されたポップアップバーのために開発されたオリジナル商品です。日本のサクラを感じる華やかな味わいが特徴で、軽やかな甘さの中に苦さがある繊細な味わいが楽しめます。
原産国はイタリアでアルコール度数は18%、キナートをベースにサクラやイタリア人が好むスミレがブレンドされており、バイオレットやチェリー、柑橘がほのかに香ります。スパイスや香草が強めなベルモットとは一味違うベルモットを飲みたい方におすすめです。
ベルモットを使ったおすすめカクテル
ベルモットはカクテルの材料に使われることの多いお酒です。ここでは、ベルモットを使った代表的なカクテルをご紹介します。
カクテル①マティーニ
マティーニはキレのある味わいとすっきりとした香りが楽しめるカクテルです。カクテルの王様とも呼ばれており、ジンとドライベルモットで作るのがスタンダードなレシピです。
【つくり方】
氷で冷やしたミキシンググラスにドライジンジン40㏄とドライベルモット20㏄を入れてステアします。レモンピールで香りをつけ、グリーンオリーブを飾って完成です。
カクテル②マンハッタン
マンハッタンは甘さと薬草系のキリっとした香りが楽しめるカクテルです。カクテルの女王とも呼ばれており、材料を変えて作るアレンジレシピもたくさんあります。
【つくり方】
冷やしたミキシンググラスにウイスキー45mlにスイートベルモット15mlとアンゴスチェラビターズ1mlを注ぎ入れて軽くステアします。カクテルグラスに注ぎ、ピンに刺したチェリーを飾って完成です。
カクテル③ネグローニ
ネグローニはドライジンとスイートベルモット、カンパリで作るカクテルです。甘さとほのかな苦みが絶妙にマッチする奥深い味わいが特徴です。
【つくり方】
氷を入れたオールドファッションドグラスにジン30ml、スイートベルモット30ml、カンパリ30mlを注ぎ、軽くステアします。仕上げにオレンジを飾って完成です。
カクテル④パリジャン
パリジャンは甘口で女性にもおすすめなカクテルです。ベルモットを使ったカクテルは辛口タイプがやや多いですが、パリジャンは食前酒としてもおすすめな甘酸っぱさが楽しめます。
【つくり方】
バーグラスにジン20ml、ドライベルモット20ml、クレーム・ド・カシス20mlを入れてステアします。カクテルグラスに注いで完成です。
ベルモットでおいしいカクテルを楽しもう
今回は、食前酒やカクテルの材料、料理の隠し味としても幅広く使われていベルモットの特徴とベルモットを使ったカクテルをご紹介しましたが、いかがでしたか。ベルモットは使用する材料によって風味や香りが異なるため、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
また、記事の中ではおすすめのベルモットをご紹介しました。これからベルモットを飲んでみたい方や、新しいタイプの味にチャレンジしてみたい方はぜひ参考にしてみてください。
その他関連記事はこちら
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。