ペグおすすめ12選!快適なキャンプのための基礎知識を解説!
キャンプでテントやタープを設営する際に必要なペグですが、ペグには様々な種類があります。ペグに関する知識がないと、しっかり設営ができず、最悪の場合倒壊する恐れもあります。
そこでこちらの記事ではペグに対する基礎知識や選び方、色々なメーカーのおすすめ商品をまとめました。ペグの特徴を把握して適切なものを選び、快適なキャンプを楽しんでください。
ペグに関する基礎知識
キャンプ泊をする方なら必ず必要になるペグですが、テント購入時に付属しているものを、そのまま使っていませんか?
ペグは地面の状態や気候によって使い分けなければテントやタープが安定しない場合もあります。まずはペグに関する基礎知識を把握しておきましょう。
ペグとは?
ペグはキャンプ場でテントやタープを張るときに必要なアイテムです。テントやタープにはあらかじめ設置用のロープがあり、ロープを固定するためにはペグが必須となります。
素材や形状は色々あり、それぞれ適した地面やメリットがあるので、キャンプ場に適したペグを使い分けてください。
ペグの種類
ペグの種類は複数あり、ペグ自体の強度や得意な地面、不得意な地面があります。テントに付属しているペグでは、キャンプ場によって不向きな場合もあり、新たに別のペグを用意しなければテントが安定しません。
ベテランキャンパーは様々なキャンプに行くので、複数の種類のペグを使わけています。それぞれの特徴をチェックしてみましょう。
【ピンペグ】
付属として利用される多くがピンペグで、直径5mm程度の円柱で細め、アタマの部分はフック状や円になっているものがほとんどです。スリムなので地面に入りやすいですが、あまり強度がなく固定力も微妙です。
そのためピンペグを使うのに適している地面は先端がスムーズに打ち込める芝生や乾いた地面で、あまり石が混じっていないフィールド向きとなっています。
そのため砂浜のようなサラサラした場所や砂利や石が多い河原などには向いておらず、水辺のキャンプでピンペグは不向きかもしれません。
【ネイルペグ】
アタマ部分が平で釘のような形状で細長い円柱になったものがネイルペグです。ペグハンマーで叩きやすい形状なので初心者にも扱いやすくなっています。
ヘッドがプラスチックのものが多いため、ペグハンマーの種類や力加減によってはヘッドが破損する場合があります。こちらもピンペグ同様に芝生や乾いた地面がおすすめで、砂浜には不向きです。
【V字・U字ペグ】
軸部分の断面がV字・U字になったペグで、先端がスコップのような状態のため打ち込みやすく固定力があるのが特徴ですが、溝があるために引き抜いたときに土が付きやすくなっています。
また、円柱のものと比べると重ねて収納できるため、持ち運びしやすいメリットもあります。
しかし強度的には若干難があり、石の多い場所やあまり硬い地面では曲がったり折れる場合もあるので注意してください。保持力が高いので砂地や雪のフィールドにも適しています。
【X字・Y字ペグ】
V字・U字ペグ同様に軸断面がX・Y状になったペグで、強度・固定力に優れ、曲がりにくく、砂地や雪などの柔らかなフィールドにもしっかりと打ち込無事ができるでしょう。
しかしその形状から重ねることが不可能なので、収納力は劣ります。V字・U字ペグと同じく溝に土がハマりやすいので使用後の水洗いが必須です。
【スクリューペグ】
砂地や雪など、特に柔らかいとされている地面に適しているのがスクリューペグです。
その名の通り、軸がスクリュー状になっているため、抜けにくいので柔らかい地面での固定力は抜群ですが、逆に抜けにくいデメリットもあります。
【プラペグ】
プラスチック素材のペグで軽くて安いため、持ち運びしやすく入手しやすい手軽なペグです。しかし強度が低いのであまり硬いペグハンマーを使うとすぐに破損するので注意してください。砂地などの柔らかい地面向きで、硬い地面や石のあるフィールドには不向きです。
【鍛造(たんぞう)ペグ】
鍛造ペグは熱した金属を叩き、鍛え上げた素材を使用しているため、強度や固定力、フィールドを選ばないオールラウンダーとなります。
しかし砂地や雪のフィールドなどはあまり得意ではありませんが、芝生や砂利、石のある地面や硬い地面などほとんどの地面に対応可能です。
重量があるので若干持ち運びは不便ですが、多くのベテランキャンパーが愛用している実力があります。
ペグの素材と特徴
ペグは種類によって色々な形状がありますが、素材も色々です。一般的に軽量なものは強度が低く、ペグハンマーの種類や力加減を誤ると破損する傾向にあります。
重量があるほど高い強度を誇りますが、持ち運びや移動の際に若干難があります。先程も記述したように、鍛造ペグは鉄製で強度・固定力がありますが重量があり、アルミ製やプラスチックは安くて軽いけれど強度が低く、すぐに破損する可能性もあります。
軽量で強度があるチタンやジュラルミンのペグは使い勝手が良いですが、若干価格が高くなっています。
ペグの種類と長さは固定力に関係する
ペグはテントやタープをしっかり設営するために必要なアイテムですが、地面のコンディションが悪かったり、強風が吹いていると地面から抜けてテントなどが飛ばされることもあります。
そのためしっかりとした固定力が必要になるのですが、ペグは種類や長さによって固定力が変わってきます。
風に煽られやすいタープを設営した場合、無風であればペグにかかる力はメインロープ7kg、サブロープ6.3kgほどになり、風速8mの場合はマックスでメインロープ・サブロープ共に40kgの力がかかります。
ペグが長いほど固定力はアップし、一般的に鍛造ペグであれば24cm以上の長さだと安定した固定力を得られるでしょう。
ペグの長さ | 固定力 | 重量 |
---|---|---|
20cm | 最弱・小型テント向き | 軽量 |
30cm | 普通・ファミリーテント向き、大型タープに不安あり | 若干軽量 |
40cm | 高め・風がある日のタープ向き | 若干重量あり |
50cm | 最強・強風時向き | 最重量級 |
ペグの選び方ポイント
ペグの選び方はフィールドや地面の状態、使用するテントやタープのサイズによって使い分けるようにします。
また、風の有無や強さによって長さをチェックし、スタッキングや持ち運びのしやすさによって素材を選びましょう。また、使用するテントやタープによってペグの必要本数が違うため、セット販売されているペグは必ず本数を確認してください。
紛失や破損を考えて、数本は余分に準備することをおすすめします。さらに細いペグは打ち込んでしまうと見えにくく、足を引っ掛けたり抜き忘れすることもあるので、目印になるものが付いていればベストです。
特にロープ付きは抜きやすいのでおすすめ、なければテープを貼ったりリボンを付けるのも良いでしょう。
ペグのおすすめ12選
ここからは様々なメーカーのおすすめペグを紹介します。素材や形状、長さなど、使いやすいものをチェックし、買い替えや買い足しする際の参考にしてください。
おすすめのペグ①スノーピーク ソリッドステークR-102
強度や固定力に優れた鍛造ペグで、硬い地面にも適した強度を誇るペグです。フック状でロープがかけやすく、平面になったヘッドはハンマーが滑りにくく、叩きやすくなっています。
長さ20cmはテント補強用としても使いやすく、かなり安定感のあるテント設営が可能です。耐久性にも優れ、使い捨てペグではなく、長く使い続けることもできるでしょう。
おすすめのペグ②スノーピーク ソリッドステークR-103
上記ソリッドステートR-102よりも長さが10cmプラスされた、30cmの鍛造ペグで、形状や強度、耐久性はR-102同様の強さとなっています。
ファミキャンやグルキャンなどのテント、バーベキューやデイキャンプの小型タープに利用できます。通常のフィールドであればペグ選びに迷ったらこちらのR-103がおすすめです。
おすすめのペグ③エリッゼ MK-280YL
黄色のカラーリングが目立つため、抜き忘れや足を引っ掛けるなどの事故を防止できます。鍛造ペグなので強度・耐久性に優れ、ヘッドが平らなので打ちやすくなっています。
軸は楕円形なので地中での回転を防止、固定力もあります。ロープをかける部分はしっかりとトリミングされているため、バリでロープの劣化を早める心配もありません。
おすすめのペグ④エリッゼ 64チタン
チタン素材で軽量、強度があり耐久性と耐食性も高くなっています。軸を潰した形状で楕円形になり、地中での回転を防ぎます。
フックがなく、ヘッドに小さな穴があるので、ロープをつけておけば引き抜きも簡単にできます。鍛造ペグでは重いけれど、強度や耐久性が欲しい場合にもおすすめです。
おすすめのペグ⑤コールマン ジュラルミンYペグ
軽量で高い強度を誇るジュラルミン素材を使用、18cmと短いタイプなので穏やかな天候でのキャンプやバーベキュー、デイキャンプのタープにも適しています。
横からの力に強くないため、打つ角度が悪ければ曲がるので注意する必要があるでしょう。赤のカラーリングが目立つため、抜き忘れや引っ掛かりの防止に役立ちます。
おすすめのペグ⑥コールマンスチール テントステイク
板状になったペグで地面に打ち込みやすく、地中でも回転しないタイプになっています。固定力はあるものの、薄いのでペグハンマーの種類や打ち込む場所によってはすぐに曲がってしまうので、耐久性は若干不安があります。芝生や砂地フィールドなど柔らかい場所では通常通り使用できるでしょう。
おすすめのペグ⑦ユニフレーム ステンレスペグ
ステンレス製のペグでスタッキングしやすく、6本セットすべてを重ねても厚さ3cmと、かなりコンパクトにまとめられます。
幅が広いため固定力がありますが、テントやタープの種類によっては穴に通らない場合もあるので入手前に確認しておきましょう。
その形状から抜けにくく、砂地や砂利などでも使いやすく、ヘッド部分の穴にロープを通しておけば抜きやすくなります。
おすすめのペグ⑧ユニフレーム パワーペグSUS
ヘッドがフック状になったステンレス製のペグで、鍛造よりも軽く錆びにくい、コンクリートブロックにも打てる強靭な強度を誇ります。
スリムに見えても強度があるため打ち込みやすく、フック状のヘッドなのでしっかりとペグダウンすれば足を引っ掛けることもありません。
おすすめのペグ⑨MSR ミニグランドホグ ステイク
メーカーの定番、ベストセラーであるグランドホグステイクを短く、若干スリムにしたバージョンです。
アルミ製で重量約10g、軽量のペグはツーリングキャンプにもおすすめとなっています。Y字型で固定力があり、ヘッドにロープ付きなので引き抜きやすく、赤のカラーリングが目立ちます。
おすすめのペグ⑩MSR サイクロンステイク
ひねるのある形状で固定力をアップ、砂地などの柔らかいフィールドで大型タープを設置したときでもしっかり固定してくれます。
しかし固定力が高いため、引き抜くときはペグハンマーでテコの原理を使った抜き方が必要になることも少なくありません。
おすすめのペグ⑪キャプテンスタッグ サンドペグ
砂地のフィールドでキャンプをするなら、こちらのペグもおすすめです。ABS樹脂素材で軽く長さ38cm、等間隔に凹凸があるのでサラサラした砂浜でもしっかりとした固定力があります。しっかりとペグダウンすれば突風で飛ばされる心配もありません。
おすすめのペグ⑫キャプテンスタッグ ネイルペグ
大型のテントやタープもしっかり固定し、硬い地面でも打ち込める強度があります。ヘッドには穴があるのでロープを通すことも可能、長さ25cmで悪天候にも耐えられます。
ヘッドが平らなので打ち込みしやすいですが、プラスチック素材なのでペグハンマーの種類や打ち方には注意してください。
快適にキャンプをするなら必要に応じたペグを揃えよう
ペグはフィールドの状態や天候によって種類や形状を使い分ける必要があります。安全で快適にキャンプをするなら、その場所に適したペグを揃えましょう。
これからペグを購入しようと考えている方は、選び方や素材、種類などを参考に、長く使えるものを入手してください。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。