家の掃除の頻度はどのくらい?場所ごとにベストのタイミングを解説!
毎日家中を掃除したいと思っても、実際には難しいかもしれません。他の家庭がどれくらいの頻度で掃除しているのか、またふさわしい掃除頻度についても気になることでしょう。今回は、家族の人数やライフスタイルに合わせて、場所ごとに最適な掃除頻度や所要時間を解説していきます。掃除頻度に迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
家の掃除のベストな頻度は場所によって変わる?
各家庭の掃除の頻度とはどれくらいでしょうか。日本リサーチセンターの調査によると、「キッチン・台所」「お風呂・浴槽」はほぼ毎日、「リビング・居間」「洋室」「浴室」「トイレ」は5割の方が週1回以上掃除しているようです。
一方、照明器具や窓ガラス、エアコンのフィルターなどは、「年に1~2回」「年に3~4回」が全体の5割近くと、掃除頻度が低いようです。
掃除の頻度①リビング
リビングは、家の中で最も人の出入りが多い場所と言われています。ホコリが舞い上がりやすく、また、花粉や玄関のホコリなども室内に持ち込まれやすい場所です。特に、乳幼児を育てている家庭では、こまめな掃除が必要です。
週に2~3回掃除できるのが理想でしょう。とは言え、そこまで頻繁に掃除できないという場合は、空気清浄機の集塵機能を利用したり、ロボット掃除機に頼ったりするのもよいかもしれません。
掃除の頻度②キッチン
キッチンは、油汚れがつきやすいコンロや、水垢がつきやすいシンクなどがあります。どちらも汚れたらすぐに掃除することを習慣にすれば、手間も時間も省けます。シンクはあまり汚れていなければ、スポンジを使って水洗いすればOKです。
コンロは、セスキ炭酸ソーダや重曹で掃除すると、油汚れが残りにくくなります。シンクの排水口はヌメリやニオイがつきやすいので、週に一度は掃除することをおすすめします。
掃除の頻度③トイレ
トイレは1日に何度も使用するため、多少の汚れはつきやすいものです。汚れが目立つときに簡易清掃をすれば、週1回の徹底清掃が可能です。
週1回の掃除は、1回5~10分程度が目安です。ただし、理想は毎日少しずつ掃除することです。そうすることで、トイレを清潔に保つことができます。
朝と寝る前に便器の内側をブラシで掃除し、壁や床、便座部分など汚れやすいところは手早く、こまめに拭き取ることを心がけましょう。
掃除の頻度④玄関
玄関は家の顔ですから、こまめに掃き掃除をしましょう。玄関がきれいだと、家全体がきれいだという印象を与えます。玄関の汚れの主な原因は、靴底についた土砂です。
土砂は、毎日の掃き掃除で簡単にきれいにすることができます。週に1回以上、ほうきなどで掃くことで、玄関タイルに汚れがたまりにくくなります。
玄関ドアの汚れは、セスキ水をスプレーして雑巾で軽く拭けば、排気ガスによる油汚れも簡単に落とせます。さらに、玄関が一番汚れるのは雨の日ではないでしょうか。
濡れた傘や靴底の泥で、いつも以上に玄関が汚れてしまいます。玄関の水を防ぐだけでなく、濡れた泥や汚れは乾くと落ちにくくなるので、濡れたまま雑巾で拭き取るか、デッキブラシと水で掃除しましょう。
玄関ドアは一番目立つ場所でもありますので、月一でお手入れすると良いでしょう。素材が金属の場合は、水で薄めた中性洗剤や重曹水を含ませた布でさっと拭くときれいになります。
木製の場合は、定期的に乾拭きするか、木工用ワックスで磨くとピカピカになり、汚れもつきにくくなります。
掃除の頻度⑤お風呂
浴室は、多くの汚れや皮脂が付着しています。そのため、毎日掃除することをおすすめします。専用の洗剤とスポンジを使って、毎日磨きましょう。
とはいえ、毎日浴室全体を洗剤で磨くのはなかなか大変なので、浴槽以外は、お風呂から出るときに気になる汚れをさっと磨く程度でOKです。それだけでも汚れは落ちますし、カビの予防にもなります。
掃除の頻度⑥ベランダ
常に風雨にさらされているベランダは、掃除が後回しになりがちです。ベランダの汚れは、土砂や排気ガス、花粉などが原因です。
また、ベランダの日当たりが悪く、湿気がたまりやすいとコケやカビが発生することもあります。月に一度は、ほうきやデッキブラシで掃き掃除をしましょう。手すりも軽く拭き掃除をしましょう。
水をかけるだけでも、ホコリを洗い流すことができます。お湯をかけるとより効果的です。人通りの多い場所では、ベランダが車の排気ガスでベトベトになることがあります。
排気ガスによる油汚れは、蓄積するとなかなか落ちません。排気ガスの汚れは、定期的に散水することで解消できます。ベランダのコケを簡単に除去する方法として、市販のカビ取り剤を使用する方法があります。
コケ取り剤をコケに吹き付け、デッキブラシでこすると簡単にコケが取れます。また、ベランダには鳥の糞が落ちていることがあります。
鳥の糞は見つけ次第、取り除きましょう。鳥の糞には病原菌が潜んでいる可能性があり、乾燥すると取り除くのが難しくなります。
掃除の頻度⑦洗面所
洗面台の掃除は、2週間に1回程度と比較的少ない頻度で行うことができます。ただし、水回りはカビが発生しやすい場所でもあります。
カビを防ぐには、使用後に素早く拭き取り、水を残さないようにするとよいでしょう。汚れがかなり付着している場合は、クエン酸や重曹を使うと、簡単にきれいになります。
掃除のベストな頻度は家族の人数や生活スタイルによっても違う!
女性の社会進出に伴い、ライフスタイルが多様化し、家庭そのものも変化・多様化しています。特に小さなお子さんがいる家庭では、ホコリや雑菌に敏感なので、こまめに掃除をしたいものです。
育児と仕事を両立している家庭では、忙しさのあまりまとめて掃除したり、休日に掃除することが多いようです。ここでは、それぞれの家庭にあった掃除の頻度を解説します。
共働きの場合は休日にまとめて掃除
共働きの家庭では、仕事が休みの休日にまとめて掃除をすることが多いようです。家族みんなで分担して、みんなで協力しながら掃除をすることができれば理想的です。
各社から発売されているお掃除ロボットを活用しているご家庭も多いと思います。それぞれの特徴や強みを生かし、水拭き、から拭き、掃除機などの機能を比較し、それぞれの家庭に合ったロボットを導入してみてはいかがでしょうか。
子供がいる場合は週に1~2回
お子さんがいる家庭では、リビングの掃除は週に1~2回と頻度が高いという方も多いのではないでしょうか。
小さな赤ちゃんが日中多くの時間を過ごすリビングはどうしても汚れがちですし、元気に成長する幼児の子どもは、部屋の中を活発に走り回ることがあるので、どうしても埃っぽくなりやすいと言えます。
掃除の際に掃除機の排気や騒音が気になる場合は、モップの使用がおすすめです。床のホコリや汚れを舞い上がらせることなくキャッチしてくれます。汚れに応じてドライタイプとウェットタイプを選ぶとよいでしょう。
専業主婦(夫)がいる家庭の場合は毎日
専業主婦のいる家庭は、共働きの家庭よりも掃除に時間を割ける傾向にあります。そのため、毎日掃除をする家庭が一般的です。
特に、子どもがいる家庭では、家族が集まるリビングは気が向いたらすぐに掃除するなど、子どものために清潔さを保つように心がけている親が多いようです。
赤ちゃんや小さなお子さんがいる家庭は、小さなホコリやゴミにも気を配る必要があるため、掃除の頻度が多くなるのは仕方ないでしょう。
一人暮らしの場合は週に1~3回
一人暮らしの場合は、2~3日に1回の簡単な掃除と、週に1回程度の家全体の掃除で、きれいな状態を保つことができます。
日中、仕事に出ている方は、自分の家がそれほど汚れているとは思わないかもしれません。しかし、何日も放置しておくと床にホコリや髪の毛などのゴミが溜まってしまうので、最低限の掃除は必要なのです。
一人暮らしの場合、家事はすべて自分でやらなければならないので、毎日きっちり掃除することは難しいです。毎日でなくても、2~3日に一度は掃除機をかけて、床のゴミを取り除くとよいでしょう。
家電のベストな掃除の頻度とは?
ここからは、家電のベストな掃除頻度について解説します。それぞれの家電によって適切な頻度は異なりますので、ぜひ参考にしてください。
家電の掃除の頻度①洗濯機
洗濯槽の掃除の頻度は、月に1回が理想的です。毎月のお掃除が難しい場合は、2ヶ月に1回のお掃除をおすすめします。槽の裏側は見えないので、ついついお掃除を後回しにしてしまいがちです。
お子様やご主人の洗濯物を洗うために毎日洗濯機を回しているのに、何ヶ月も掃除せずに放置していると、せっかく洗った洗濯物がカビ臭くなってしまうこともあります。
定期的に洗濯槽を掃除することで、清潔に保つことができ、カビの発生を抑えることができますので、長い目で見れば効率的と言えるでしょう。
家電の掃除の頻度②エアコン
エアコンクリーニングの頻度は使用状況によって異なり、1日に数時間しか使用しないエアコンであれば、2週間に1回のクリーニングで問題ありません。
しかし、エアコンをつけっぱなしにすることが多い場合は、1週間に1回程度掃除することをおすすめします。
家電の掃除の頻度③換気扇
キッチンの換気扇は、浴室やトイレよりも汚れやすいものです。1日に数時間しか使わない換気扇でも、油はねや湯気で徐々に汚れが蓄積され、気づいたときには油でベトベトになっていることもあります。
また、喫煙者がキッチンでタバコを吸う場合、油汚れが蓄積することもあります。換気扇の掃除は、大掃除の時や気づいた時など、年に1~2回行うのが一般的ですが、常に清潔に保つためには、月に1~2回が理想と言われています。
家電の掃除の頻度④冷蔵庫
冷蔵庫は食品を保存する場所なので、清潔に保つことが大切です。何かをこぼすなどして汚れたらすぐに拭くのが基本ですが、気づかないうちに汚れていることもあります。
冷蔵庫の内部は、週に1回程度掃除するとよいでしょう。トレイやケースなどの部品は取り外して水洗いしてください。冷蔵庫の背面や脚カバーにはホコリがたまりやすいので、1年に1回は掃除するようにしましょう。
家の掃除の負担を軽くするためにできること
掃除にかける時間や手間は、必要最低限にとどめましょう。最後に、毎日の家事掃除を少しでも楽にするために実践したい3つの習慣をご紹介します。
必要以上に物を置かない
例えば、モノが多いとどうしても室内が雑然とした印象になります。また、床に物が多いと掃除機やモップがかけにくく、掃除の手間が増えます。
不要なものはできるだけ減らし、床や机の上などには常に必要最小限のものだけを置くようにしましょう。
ながら掃除をする
掃除の負担を軽くするためには、日頃から「ついで掃除」「ながら掃除」を習慣化することが大切です。食器を洗いながらシンクを掃除する、お風呂に入りながら洗面所を掃除するなどは、ついで掃除の例です。
ながら掃除をしやすくするためには、掃除道具を取り出しやすい場所に置くことが大切です。さっと取り出せて、使い終わったら片付けられる場所に置きましょう。
掃除の時短アイテムを使う
こまめに掃除をする習慣をつけるためには、手間がかからず簡単にできる掃除方法を実践したいものです。そこでおすすめなのが、便利なお掃除グッズに頼ることです。
掃除しにくい場所でも簡単にホコリや汚れを落とせるクリーナーや、吹きかけるだけで汚れが落ちる洗剤スプレーなど、さまざまなアイテムが登場していますので、ぜひ積極的に活用してみてください。
家の掃除のベストな頻度は人それぞれ!
いかがでしたでしょうか。今回説明したように、掃除の頻度はライフスタイルや場所によって異なります。それぞれの掃除頻度の目安を理解し、気になりだしたらすぐに掃除するように心がけることが大切です。
どの場所も一度汚れが溜まってしまうと、完全に掃除するのは大変な労力が必要です。毎回の掃除の負担を軽くするためにも、汚れる前に掃除をする習慣を身につけましょう。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。