手取り13万で一人暮らしできるのか?生活レベルや家賃目安を徹底解説!
「手取り13万では少なすぎる」「生活が成り立たない」と感じている方も多いのではないでしょうか。特に都心に住んでいる場合、13万で一人暮らしをしたり、貯金をしたりするのはかなり難しいでしょう。ある程度満足のいく生活を送るためには、手取り13万の人は何か収入を増やす工夫が必要です。当記事では、手取り13万円の生活水準はどのようなものなのか、手取りを増やすにはどうすれば良いのかについてご紹介します。
目次
手取り13万の一人暮らしの現状はやばい!
手取り13万円と聞くと、絶対に苦しいという意見が多いことでしょう。当記事で取り上げている生活費の内訳を見ていただくと分かるように、かなり切り詰めた生活をしてやっと生活していけるレベルと言えます。
とは言え、現実では手取り13万円で一人暮らしをすることは可能で、実際に同じ収入で生活している人も多くいます。家賃は、自分の理想とする条件から築年数や駅を妥協することで、安く抑えることができるはずです。
さらに、不動産の繁忙期を避けることで、家賃を下げることができます。特に6~8月の閑散期は家賃交渉がしやすい時期です。家賃を抑えて、快適な一人暮らしをしましょう。
手取り13万円一人暮らしの生活費内訳
手取り13万円の一人暮らしの生活費の目安は次の通りです。
家賃 | 4万3,000円 |
---|---|
食費 | 3万円 |
水道光熱費 | 1万円 |
通信費 | 1万円 |
交通費 | 5,000円 |
雑費(日用品・消耗品) | 1万円 |
娯楽費・交際費(自由に使えるお金) | 1万5,000円 |
その他(貯金など) | 7,000円 |
まず、家賃はできるだけ安く抑えることが大切です。家賃が高いと食費や交際費を削る必要があります。また、家賃は管理費や共益費も含めて考える様にしましょう。
家賃は食費や交際費と違って、後から減らそうと思っても簡単に実現できるものではありません。そのため、賃貸の段階でなるべく費用を抑えることが大切です。
手取り13万円の人であれば、節約した上で23区外の物件に最安値の相場で住むことは可能です。しかし、23区内で生活するのは難しいといえます。
食費は3万円前後と考えるべきでしょう。ただし、これは1日あたり1,000円程度なので、「自炊」「弁当作り」など、できるだけ食費を抑える意識が必要です。
少なくとも、頻繁に外食をすることは難しいでしょう。自炊ができない場合でも、食費は4万円を超えないように心がけたいものです。光熱費も1万円以内に抑えたいところです。
光熱費は変動費なので、比較的簡単に減らすことができます。電気の契約アンペア数の変更、家電製品の使い方の見直しなどを検討してみてください。
交際費・娯楽費については、手取りが13万円の場合、自由に使えるお金は1万5千円程度です。趣味にお金を使いたい場合は、残りを抑制する必要があります。
通信費については、手取りが13万円の場合、スマホやパソコンの通信費を1万円程度に抑え、Wi-Fiプランの契約を見直したり、スマホの通信をキャリアから格安SIMに変えたりすることで、通信費を5千円程度にすることができます。
雑費は1万円程度に抑えることを意識しましょう。日用品や消耗品はまとめ買いをすると節約になります。
手取り13万の家賃に充てられる金額
一人暮らしを考えているけれど、手取り13万円で家賃4万円や5万円の部屋に住めるかどうか心配な方もいらっしゃるのではないでしょうか。
手取り13万円で理想の家賃を考える場合、年収と月収のそれぞれを考えることが大切です。一人暮らしをお考えの方は参考にしてみてください。
家賃は月の手取り1/3が妥当な金額
手取り13万円の場合、家賃の相場は4万円程度です。一般的に手取りの3分の1が家賃の目安とされているので、家賃相場からすると4万円あれば他の生活費に余裕を持たせることができます。
しかし、4万円の家賃は首都圏では難しく、東京で生活するのは現実的ではありません。東京で働くにしても、少し郊外に出かけて住居を借りることをお勧めします。
ただし、家賃4万円の部屋を探すのは都内では難しいでしょう。千葉や埼玉なら選択肢は広く、さらに家賃5~6万円の物件も豊富にあります。
木造住宅や築年数が浅い建物、駅から徒歩20分以上の物件は狙い目です。さらに、友人やパートナーと同居して家賃を折半すれば、快適に暮らすことができるでしょう。
年収の20%から25%が家賃目安
手取り収入から家賃相場を計算するのが面倒な場合は、年収の25%を目安に家を借りましょう。例えば、年収400万円の場合、12ヶ月を25%で割った数字である8万円が家賃の目安になります。
手取り13万円=年収約200万円で、年収200万円の25%は約50万円なので、12ヶ月で割ると家賃は「41,000円」となります。
手取り13万円は平均よりかなり低い
手取り13万円は日本の平均年収と比較するとかなり低いといえるでしょう。2021年の平均年収は、20代前半が267万円、20代後半が370万円となっています。
この平均年収と比較すると、手取り13万円の人の年収は200万円以下となり、かなり低いことが分かります。
20代の平均年収
日本全体での平均年収は、20代前半が267万円、20代後半が370万円ですが、大卒で大企業に勤める社会人の場合、平均年収は20代前半で約350万円、20代後半で約400万円となります。
近年、メガベンチャーや急成長ベンチャーと呼ばれる企業は、学生の能力レベルに応じて初任給を変動させるようになってきています。
学生の入社時から600万円以上の年収が保証されているケースも少なくなく、IT業界に限れば、上記金額からさらに100万円を上乗せして考えてもおかしくはないでしょう。
また、大企業の場合、給与の額面以上に充実した福利厚生が用意されているケースも少なくありません。例えば、寮が完備されていたり、多額の住宅補助が出たりする会社であれば、実質的に10万円程度の家賃を払わずに済むことになります。
この場合、上記の給与額から実質的に約100万円の給与所得が上乗せされたのと同じことになる訳です。このように考えると、手取り13万円というのは、平均よりかなり低いということになります。
額面では手取り13万円は17万円程度ということです。この場合、フリーターや派遣社員はもっと稼げる可能性があるでしょう。
アルバイトの場合、シフト制で仮に1日8時間、週5日働いたとすると、1ヶ月で160時間です。飲食店で夜10時以降に働けば、深夜手当がつくので17万円以上稼ぐことも可能です。
また、都心のコンビニエンスストアでは、1,000円以上のアルバイトも珍しくありません。そのため、週5日勤務のアルバイトでも、無理なく13万円以上稼ぐことは難しくありません。
派遣社員も同様ですが、時給は派遣社員の方が高い傾向にありますし、残業を頼まれることも多いです。そのため、派遣社員は額面で20万円も稼ぐことができるのです。
手取り13万円から収入を増やす方法
このように、「手取り13万円」という生活水準や平均年収から考えると、かなり厳しい現実が見えてきました。そこで、「手取り13万円」から抜け出すためにはどうすればいいのか、考えてみましょう。
収入を増やす方法①昇給や昇進を目指す
今の会社を辞めずに手取り20万円、あるいはそれ以上を目指すことは可能です。それは、昇給や昇進をすることです。そのためには、会社で役職に就き、認められる確率が高いことが最低条件でしょう。
一例として、コミュニケーション能力があれば、周囲からの信頼や上司からの評価を得やすくなります。チームや部署内で積極的にコミュニケーションをとることで、チームの雰囲気も良くなり、リーダーとしての自覚も生まれやすくなることでしょう。
その中心となって行動できれば、リーダーとしての資質があると評価され、出世したり、頑張った分だけ昇給したりする可能性もあります。
また、マネジメント力は出世のために必要なスキルです。上司でなくとも、周囲をサポートしたり、ちょっとした指示を出したりすることで、マネジメント能力があると判断されることもあります。
上司にマネジメント能力が認められ、チームリーダーや役職者になれば、手当がついたり、月給が上がることもあるでしょう。
さらに、マネジメントや人の世話をするだけでなく、与えられた仕事を問題なくスムーズにこなせるかどうかも評価されるでしょう。
仕事ができる人だと思われれば、どんどん新しい仕事を任されるようになります。その結果、会社になくてはならない存在となり、月給やボーナスがアップする可能性が高まるのです。
収入を増やす方法②副業を行う
クラウドワークやフリーランスのサイトなど、副業がしやすい社会になっています。ネットビジネスであれば、コロナの震災でも、自宅で簡単に取り組めるようになりました。
しかし、労働集約型の副業は長く続けることが難しく、スキルアップも本気で取り組まなければ簡単ではありません。
本質的に給料を上げたいのであれば、今の仕事で通用するスキルを磨くか、目指す職種に合った資格を取得できる副業をすることです。
収入を増やす方法③資格を取る
資格を取得することで月給が上がる企業もありますし、そのような制度がなくても、スキルアップにつながるので損はしません。そのため、資格を取得する機会があれば、ぜひ取得することをおすすめします。
自分の仕事に関係する資格を取得するということは、その内容を勉強することになります。そうすることで、仕事でうまくいかなかった点を改善したり、任されていない仕事を引き受けたりすることができるようになります。
できることが増えると、会社からの評価も上がり、月給のアップにつながりやすくなります。また、頑張って資格を取ったのだからと、前向きな姿勢を評価してくれる企業もあります。
特に資格取得で月給が上がりやすい仕事は、介護職や技術職です。上記の仕事は職場で資格取得のサポートがあることが多く、資格を取得することで福利厚生や時給のアップにつながることが多いのです。
収入を増やす方法④投資する
また、投資による資産形成で年収を増やすことも検討されてはいかがでしょうか。最近はロボアドバイザーなど、半自動で資産形成をしてくれるアプリもあるので、初心者でも気軽に投資することができます。
また、「積立NISA」や「iDeCo」のように、少額でローリスク・ローリターンの資産を形成することも可能です。
ただし、投資は元本があってこそ意味があるものです。手取りが20万円以下では、投資のメリットは少ないと心得ましょう。
収入を増やす方法⑤転職する
もし、今の仕事の給料が低い、手取りが少ないと感じるのであれば、年収や月給が高い会社に転職することをおすすめします。ただし、やみくもに求人数だけで判断すると、結局は後々困ることになります。
手取りを増やすために転職をするのであれば、以下の点に注意して会社を選ぶ必要があります。まず、手取りを増やすためには、当然ながら勤続年数が重要です。
そのため、求人情報や会社情報を確認し、自分がしっかり続けられる仕事かどうかを判断することが必要です。もし、続けられずに辞めてしまうと、また一から仕事を探さなければならなくなります。
そうなるとまた一からやり直すことになり、長い目で見ると給料が上がらないことになります。また、額面上は十分な金額を提示していても、安定した収入を得ることができなければ意味がありません。
そのため、会社の将来性や最低限期待できる金額などをしっかりと把握しておくとよいでしょう。また、残業代を含んだ金額であることなど、思わぬ落とし穴もあります。
さらに、残業代の平均額も受給額に大きく影響するため、把握しておくことが大切です。残業がない場合、しばらくは求人票に記載されている以上の金額を期待することは難しいでしょう。
また、その残業が見込み残業でないかどうかも確認する必要があります。最終的には勤続年数や昇格、スキルアップによって給与は上がっていきますが、最初のうちは残業に頼らないとプラスアルファの収入を得ることはできません。
そのため、残業代がしっかり出るかどうか、どの程度の残業が発生するのかを把握しておくことが大切です。また、ボーナスの有無も忘れずにチェックしましょう。
最初の就職で手取りが20万を超えたとしても、その後なかなか給料が上がらなければ、徐々に生活が苦しくなっていきます。
そのため、昇給のスピードや1回にもらえる金額の目安を把握しておくとよいでしょう。同様に、ボーナスも年に1回なのか2回なのか、1回につき何ヶ月分もらえるのかも確認してください。
手取り13万円から転職を成功させる方法
結論から言うと、転職エージェントに企業との年収交渉を依頼することは可能です。キャリアアドバイザーは企業と求職者の間に立ち、お互いの条件を元に交渉してくれます。
転職エージェントに年収交渉を相談
転職エージェントを利用する際は、担当するキャリアアドバイザーに事前に相談することで、年収交渉を依頼することができます。
キャリアアドバイザーは転職のプロなので、企業と直接交渉する必要はありません。キャリアアドバイザーは企業との交渉経験が豊富なので、交渉を任せるメリットはたくさんあります。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用するメリットは大きく2つあります。1つ目は、様々な転職支援サービスを無料で利用できることです。
専任のキャリアアドバイザーが、応募者のこれまでの経験をヒアリングし、適切な強みの抽出、書類や面接の準備、退職時の相談など、応募者をサポートします。
また、面接日程の調整や待遇面の交渉もキャリアアドバイザーが代行してくれるので、特に在職中で複数社に応募している求職者には大きなメリットとなることでしょう。
2つ目は、一般には公開されていない多数の求人情報を入手できることです。転職エージェントは公開されていない求人に応募することができ、キャリアアドバイザーはあなたのスキルや経験に合った企業を紹介してくれます。
手取り13万で一人暮らしするなら工夫が必要
以上、手取り13万円での生活について解説しました。出費を抑えることに気をつければ、一人暮らしをすることは可能です。しかし、ある程度余裕のある生活を送りたいのであれば、手取りを増やすための行動を実践する必要があります。
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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。