振動ドリルを使いこなそう!メーカー別おすすめ4商品を紹介
コンクリートの穴あけに使われる工具と言えば振動ドリルです。
ドリルが振動することで、コンクリートの穴あけを容易にしてくれます。
同じように振動を与える電気工具には、インパクトドライバーやハンマードリルがありますが、それぞれの工具の使い分けはできていますか?
今回は振動ドリルにふさわしい用途と、メーカー別のおすすめ振動ドリルを紹介します。
振動ドリルとは
振動ドリルは電気工具の一種です。
通常のドリル回転だけではなく、ドリル刃の軸に垂直方向に振動を与えます。
振動を与えることで、コンクリートへの穴あけを可能にしています。
振動ドリルは固定用ビスやアンカーボルト用に、下穴をあけるときに使われるのが一般的です。
振動ドリルと電気ドリルの違い
振動ドリルと電気ドリルの違いは、ドリル刃の軸に垂直方向に打撃を与える振動の有無です。
ほとんどの振動ドリルは振動機能のオン・オフを切り替えることができるので、通常の電気ドリルとしても使用可能です。
振動機能は穴をあける母材によってオン・オフを切り替えます。
木材や金属への穴あけには振動機能オフで、コンクリートや石材の穴あけには振動機能オンで使用しましょう。
振動ドリルとインパクトドライバーの違い
振動ドリルとよく混同しやすいのがインパクトドライバーではないでしょうか。
インパクトドライバーも振動を与える電気工具ですが、違いは振動の方向です。
振動ドリルはドリル刃の軸に垂直方向ですが、インパクトドライバーはドリル刃の軸に回転方向に振動します。
振動ドリルと同じく、ドリル刃に振動を与えるからといって、インパクトドライバーを穴あけに使ってはいけません。
回転方向の振動はドリル刃への負担が大きく、刃がダメになってしまいます。
振動ドリルとハンマードリルの違い
振動ドリルと同じく、ドリル刃の軸に垂直方向に振動を与える工具には、ハンマードリルがあります。
振動ドリルとハンマードリルの違いは、振動の強弱です。
ハンマードリルは強力な振動を加えますので、母材の欠けが多くなります。
振動ドリルとハンマードリルの使い分けは、開けたい穴径が10mm程度なら振動ドリルを使い、20mmを超える穴あけにはハンマードリルを使います。
それぞれのドリルの使い分け
各種のドリルにはそれぞれにふさわしい用途がありますので、おこなう作業にあわせたドリルを選択する必要があります。
振動ドリルの使い方
振動ドリルの使い方は他の電気ドリルと同様です。
しっかりと振動ドリルを持ち、ドリル刃を母材に対して垂直にあてるのが、きれいな穴をあけるポイントです。
振動ドリルを使用するときの注意点
振動ドリルがよく使われるのは、コンクリートへの穴あけです。
コンクリートに穴あけをするときは、コンクリート用のドリル刃を使いましょう。
・サイズ:3・4・5・6・7・8・10・12mm
・入り数:8本組
・適用機種:回転ドリル・振動ドリル(コンクリートには振動ドリルをご使用下さい)
また、コンクリートやセメントへの穴あけは、どうしても粉塵が舞いますので、粉塵対策として粉塵マスクや保護メガネをしっかり装着しましょう。
振動ドリル用の選び方
振動ドリルは多くのメーカーから、たくさんの種類が販売されています。
用途にあった振動ドリルを選ぶようにしましょう。
振動ドリルを選ぶときに注目してほしいポイントを紹介します。
・穴あけ能力
振動ドリルがあけたい穴の径に対応しているのか、しっかり確認しましょう。
・本体重量
できるだけ軽いものを選ぶと、穴あけ作業が楽におこなえます。
・電源
充電式の振動ドリルと、電源が必要な振動ドリルがあります。
充電式の振動ドリルを選ぶ場合は、手持ちの電動工具のバッテリーと共用できるものをおすすめします。
電源が必要な振動ドリルを使用するときは、コードリールがあると便利です。
メーカー別のおすすめ振動ドリル
メーカー別におすすめの振動ドリルを紹介します。
リョービ PD-1301VR
コンクリート穴あけ | 13mm |
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鉄工穴あけ | 13mm |
木工穴あけ | 18mm |
本体重量 | 1.6kg |
電源 | 単相100V |
振動ドリルとしては機能、性能ともに標準的なモデルです。
穴あけ作業時に握る補助ハンドルには、ソフトグリップが採用されているので、長時間の作業も苦になりません。
本体のストッパを調整することで、穴を深くあけすぎる心配がなくなります。
振動ドリルのエントリーモデルとして最適の一台です。
ボッシュ PSB10.8LI-2
コンクリート穴あけ | 6mm |
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鉄工穴あけ | 8mm |
木工穴あけ | 20mm |
本体重量 | 998g |
電源 | 充電式 |
コンパクトな振動ドリルを探している方にぴったりのモデルです。
電源も充電式なので、使用する場所を選びません。
LEDライトがドリルの刃先を照らしてくれますので、手元が見にくい暗いところでも安心して使えます。
振動ドリルとしての性能はそれほど高くないので、ちょっとした穴あけ作業やネジ締め作業をしたい方におすすめです。
HiKOKI(ハイコーキ) FDV18V
コンクリート穴あけ | 18mm |
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鉄工穴あけ | 13mm |
木工穴あけ | 30mm |
本体重量 | 1.7kg |
電源 | 単相100V |
ハイパワーな振動ドリルを探している方におすすめのモデルです。
穴あけ作業時に握るサイドハンドルは、好きなの角度で固定できるので、穴あけ作業時の負担を減らしてくれます。
穴の深さが調整できるデプスゲージもついていますので、振動ドリルの機能としては文句なしです。
大きなサイズの下穴が求められる、アンカーボルトを使うことが多い方には最適の一台でしょう。
マキタ TP141DRGX
コンクリート穴あけ | 8mm |
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鉄工穴あけ | 12mm/21mm |
木工穴あけ | 6.5mm/10mm |
本体重量 | 1.7kg |
電源 | 充電式 |
振動ドライバーとインパクトドライバーの機能を備えた、多機能モデルです。
この振動ドリルが一台あれば、さまざまな母材への穴あけ、ネジ締め作業ができますので、作業ごとに工具を持ち替えるという、わずらわしい動作が不要になります。
一台で何でもこなせる振動ドリルを探している方におすすめです。
まとめ
今回は振動ドリルについて紹介しました。
振動ドリルがあれば、コンクリートの穴あけ作業がとても楽になります。
この記事を参考にして、お気に入りの一台をみつけてくださいね!
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。