インパクトドライバーで安いものが欲しい!初心者が選ぶときの注意点とは
格安インパクトドライバーは、実は選び方が難しいです。
うっかり自分の使い方に合わないものを購入してしまうと、無駄な出費になってしまうこともあります。
とはいえ、
- 安いインパクトドライバーはどう選んだら最善なの?
- おすすめのインパクトドライバーを教えてほしい
- 安くても失敗したくない
安いインパクトドライバーの購入を考えた際、上記のような疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「格安インパクトドライバーのおすすめと購入時の注意点」についてまとめました。
はじめてインパクトドライバーの購入を考えている方でも、最適なものがどれかすぐわかりますよ。
ぜひ参考にしてくださいね。
選び方よりも先に安いインパクトドライバーを検討したい方は、下記記事を参考にしてください。
目次
そもそもインパクトドライバーとは?ドリルドライバーとの違いについて
DIYで出番の多い工具といえばインパクトドライバーです。しかしよく似た工具にドリルドライバーがあります。
インパクトとドリル、両者の大きな違いは出力の強さです。
インパクトドライバー | パワー強 | 作業効率重視 |
---|---|---|
ドリルドライバー | パワー低 | 精密作業向き |
インパクトドライバーはドリルよりも出力が高く、締め付けスピードが早いです。
ドリルドライバーはインパクトよりも出力が低い反面、締め付けすぎると困る場合や繊細な作業で活躍します。
たとえばインパクトでドリルのような穴あけは可能ですが、出力が強すぎてビットが折れるかもしれません。
またドリルでネジ締めは行えますが、固い材料やスピードを求める作業だとパワー不足です。
インパクトとドリルの詳しい違いについては、下記記事を参考にしてください。
インパクトドライバーの安い商品はどう選んだらいい?選ぶときの注意点!
インパクトドライバーを初めて購入しようと考えたとき、いきなりプロ仕様の製品を購入するのは少しためらいますよね。
かといって安い製品だと必要な機能やパワーを満たしていなかったり、すぐに故障したりする可能性もあります。
安くても性能十分な製品は、どこで見分ければいいのでしょうか?
詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
AC電源式かバッテリー式かで扱いやすさが変わる
インパクトドライバーは大きく分けて、
- AC電源式
- バッテリー式
があります。現在、電動工具で主流になっているのはバッテリー式です。
バッテリー式の特徴
バッテリー式は場所を選ばず使用できるので、汎用性と取り回しに優れます。
有名メーカー品であればバッテリーの軽量化にも力を入れているため、取り回しがラクです。
バッテリーを充電しておけば、どこにでも持ち運んで作業できます。
またメーカーによってバッテリーを使い回せるシリーズもあり、扱いやすい機種が多いです。
AC電源式の特徴
AC電源式は、パワーと持続性に優れます。
一か所に留まって集中的に作業をするなら、AC電源式のほうが圧倒的に便利です。
また総重量はバッテリー式より軽いものが多く、長時間の作業も疲れにくくなっています。
価格がバッテリー式に比べ安く、充電時間や電池の寿命を考えなくて良い点も大きなメリットです。
AC電源式とバッテリー式で悩んだら
「どちらを選ぶか迷う…。」なかなか選べない場合もありますよね。
ですが迷った場合は、汎用性の高さからバッテリー式を選びましょう。
AC電源式は必ずコンセントを必要とするので、電源がないところで使用したくなっても動かせません。
慣れないうちは電源コードに引っかかって転倒する事例もあり、まずはバッテリー式で慣れたほうが安全です。
バッテリー式はリチウムイオン電池が最適
電動工具のバッテリーは、ニカド電池とリチウムイオン電池の2種類があります。
主流になっているのは、リチウムイオン電池です。
リチウムイオン電池はニカド電池に比べ、以下の4点で優れています。
- 長期間放置した場合の放電量が少ない
- 容積あたりの電力容量が多い
- 耐久性能が高い
- 継ぎ足し充電をしても耐久性に影響が少ない
放電量が少ない点は、普段使わない方にとって大きなメリットです。
自然放電が多いバッテリーを使用していると、いざ使おうと思ったときに放電されて使えない場合もあります。
容積あたりの電力容量が多いバッテリーは、軽くて長時間の使用が可能です。
反対に容積あたりの電力容量が少ないと、重たくて稼働時間が短くなります。
耐久性能が高いと、充電回数や寿命が長いです。
継ぎ足し充電OKのバッテリーは、充電するタイミングを選びません。
充電するタイミングを選ぶバッテリーは、使い切ってから充電しないと寿命が縮まる可能性もあります。
結局ニカド電池とリチウムイオン電池はどっちがいいの?
ニカド電池は、リチウムイオン電池に対して安価です。
そのため格安工具に使用されることが多く、上記の理由からあまり扱いやすいとは言えません。
長持ちして扱いやすく、安定したパワーを発揮できるリチウムイオン電池のほうがおすすめです。
締め付けトルクも確認しておく
締め付けトルクは90N.m以上あれば、おおよその用途に対応できます。
インパクトドライバーを使用する際、重要なポイントは締め付けトルクの強さです。
締め付けトルクが弱いとネジが締まりきらず、手で締め直すこともあります。
パワーが足りず二度手間になると、インパクトドライバーの導入を無駄に感じてしまうことも。
そのため購入前に、製品スペック欄をよく確認しておくと良いでしょう。
インパクトドライバーで価格が安いホームセンター仕様は通常品と何が違う?
ホームセンター仕様のインパクトドライバーは、安価な物が多いです。
もしホームセンター仕様の製品が十分な性能を持っているなら、お手頃価格で入手できるので嬉しいですよね。
この項目では、ホームセンター仕様とメーカー品の違いについて解説していきます。
【違いその1】バッテリーが安価
ホームセンター仕様のインパクトドライバーは価格を抑えるため、ニカド電池を使用している場合があります。
ニカド電池はあまり性能が高くなく、安価だからといってお得だとは限りません。
ランニングコストを考慮すると、リチウムイオン電池を使用した製品のほうが扱いやすいです。
- 気づいたら使えなくなっていた
- もう寿命が来てしまった
製品の買い替えが意図しない早さで来てしまったら、損した気分になってしまいます。
ホームセンター仕様の製品でも、リチウムイオン電池を使用したものなら安心です。
【違いその2】スペックが低い
ホームセンター仕様のインパクトドライバーは、
- パワーが抑えられている
- 回転数も低め
上記の点からあまり高性能とは言えません。
もちろんパワーをあまり必要としない作業なら、問題はないでしょう。
しかしスピードや締め付け力が必要な作業に使う場合は、パワーが足りないこともあります。
本格的なネジ締め作業をしない使い方であれば、安価に購入できて最善な選択です。
【違いその3】耐久性に大きな違い
ホームセンター仕様のインパクトドライバーは、あまり耐久性能が高くありません。
バッテリーや製品自体も、大手メーカーのDIY用シリーズに耐久性で劣ります。
使う機会が少ない場合は問題なく使えますが、使用回数が多いと破損や故障する可能性がメーカー品に比べ高くなるのです。
不意な故障や破損によって事故が起きることも考えられるため、安心して使うなら耐久性が高い製品を選ぶと良いでしょう。
【違いその4】他製品との互換性がない
大手メーカーの電動工具は、同メーカー品であればバッテリーを使い回せることが多いです。
幅広く工具を使用する方は、共通で使えるバッテリーを使用したほうが便利に扱えます。
ですがホームセンター仕様の場合、製品専用のバッテリーであることが多いです。
電動工具はインパクトドライバーしか使わない、という方であれば問題ありません。
【結論】格安すぎる製品はおすすめできない
ホームセンター仕様のインパクトドライバーは、総合的に考えるとあまりおすすめはできないです。
また性能も高くないので、作業の幅も広くありません。パワーを必要としない、限定的な作業で役立ちます。
ある程度の性能があれば他の作業でも役立つため、ただ安価だからといって購入するのは避けたほうが良いです。
- とにかく安価に済ませたい
- 入門用にどんなものがあるか使ってみたい
- 次の製品を購入するための投資
上記のように、割り切って使える方はおすすめできます。
DIYで使えるインパクトドライバー!安いのに質が高いおすすめ品はどれ?
あまりに安すぎるインパクトドライバーは、性能や耐久面で不安があります。
でも安いインパクトドライバーの全てがおすすめできない、というわけではありません。
この項目では大手メーカー品の中でも初心者向けな、エントリーモデルのインパクトドライバーをまとめました。
ぜひ参考にしてください。
ボッシュ PDR18LIN・PDR18LIH
世界的シェアがある品質の高いメーカー、ボッシュのインパクトドライバーです。
重量がある反面、高性能で価格はやや高め。
使用バッテリーは電動ノコギリやドリル、手元を照らすライトから草刈機まで幅広く共用できます。
本体のみの購入も選べるので、新しい工具をシリーズでまとめると安価に導入可能です。
Amazonでは、定価よりもかなり安価に購入できます。
定価 | 26,200円(本体のみ13,300円) |
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本体重量 | 1,250g |
締め付けトルク | 130N.m |
マキタ TD110DSHX
使用感と作業性を変える10.8Vスライド式バッテリ
バッテリBL1015×2本・充電器DC10SA・ケース付
商品重量:2.81 Kg
国内シェアトップを誇る、マキタ製のインパクトドライバーです。
TD110は値段と性能のバランスがとれており、非常に扱いやすくなっています。
マキタ製はラインナップがかなり豊富なので、メーカーで選ぶのもひとつの選択です。
定価 | 25,800円(本体のみ10,800円) |
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本体重量 | 1,000g |
締め付けトルク | 110N.m |
マキタ TD090DWX
電動機:直流マグネットモータ
バッテリ(容量):リチウムイオンバッテリ BL1013(容量1.3Ah)
電圧:直流10.8V
最大締付けトルク:90N・m(918kgf・cm)
ネジ締め能力(mm):小ネジM4~M8・ボルトM5~M12・コーススレッド22~90・高力ボルトM5~M10
回転数(min-1)[回転/分]:0~2400
マキタ製の小型インパクトドライバーです。
バッテリーが小さく作られており、軽量で取り回しがしやすくなっています。
パワーもおおよその作業に対応できる性能で、扱いやすいです。
定価 | 27,000円(本体のみ11,100円) |
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本体重量 | 920g |
締め付けトルク | 90N.m |
日立(Hikoki) FWH12DAL
重さ1.1kg&500mLペットボトル同等サイズで使いやすい!
締付能力:小ねじ 4~8mm
締付能力:普通ボルトM5~M12
国内ではシェア率No.2のHikoki製インパクトドライバーです。
ほかの製品と比較してもスペックはあまり変わらないため、デザインで決める方もいらっしゃいます。
Hikokiはコードレスクリーナーの販売も行っているので、バッテリーの共用が可能です。
同ランク製品の中では安価に購入でき、コストパフォーマンスが高いです。
定価 | 19,300円(本体のみ販売なし) |
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本体重量 | 1,100g |
締め付けトルク | 110N.m |
日立 FWH12VD(AC電源式)
メーカー型番: FWH-12VD
締付能力: (小ねじ)M4~M8mm、(普通ボルト)M5~M12mm
六角軸二面幅: 6.35mm
Hikoki製のAC電源式インパクトドライバーです。
AC電源式のため、同価格帯の製品よりパワーがあります。
バッテリー式も選びたいけど、電源式も気になるという方はぜひ参考にしてください。
またAC電源式でほかにも比較してみたい方は、下記記事の高儀製ドライバーが参考になります。
まとめ:インパクトドライバーの安い製品は選び方に注意が必要!
インパクトドライバーはDIYで、とても出番の多い工具です。
だからこそ格安なものは注意し、自分が求める性能に見合った製品か確認する必要があります。
この記事を参考にして、安くても十分な性能があるインパクトドライバーを探してみてください。
またAmazonで販売されているKIMO製品は、とてもお買い得で性能も高いです。下記記事も参考にしながら、選んでみてください。
※記事の掲載内容は執筆当時のものです。