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エアコンのガスの入れ方とは?危険?!詳しく解説!

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まだまだ夏本番とは言えませんが、この時期30度を超える日も多く段々と暑くなってきましたので久々にエアコンを付けようと思う方も多いのではないでしょうか。しかし、エアコンを久しぶりにつけてみると「なんだか涼しくならない」「風が出てこない、、もしかして壊れている?」といったトラブルに見舞われる方が大変多いです。

フィルターを掃除してみても、問題が改善しないのであればもしかしたらエアコンのガス漏れかもしれません。今回は、エアコンのガス漏れの原因やガス漏れチェック方法・改善方法などを解りやすくまとめてみました。エアコンの効きがなぜか悪くなってしまったという方は、是非当記事を参考にしてみてくださいね。

エアコンのガスが漏れる原因

まず初めにエアコンからガスが漏れてしまう原因から見ていきましょう。ガスが漏れる原因として考えられるのは下記の3つの原因です。

ガス漏れ原因①施工の失敗

1つ目の原因は、施工段階での作業が失敗しているという点です。

通常、エアコンは引っ越しや新規取り付けで施工しますが、その際に不備があると配管からガスが漏れ出てしまうことがあります。しかし、施工の失敗の場合は施工当初からエアコンの効きが悪くなるはずなので「いきなり今年からエアコンが効かなくなった!」という場合には、この原因には該当しない可能性が高いでしょう。

ガス漏れ原因②エアコンの故障

2つ目の原因は、エアコンの故障です。

エアコンには適切な使用年数(一般的には10年)や使用方法があり、それらに沿った使い方をしないと故障し結果ガスが漏れてしまう可能性があります。経年が原因による故障の修理は難しいですが、まだまだ新しいのであれば一度エアコン修理業者に見てもらうことをおすすめしますよ!

ガス漏れ原因③配管の割れや劣化

3つ目の原因は配管の割れや劣化によるガス漏れです。

配管が割れてしまう原因として考えられるのが、素人判断で無理に室外機を動かしてしまう・経年劣化によりプラスチックにヒビが入ってそこから割れてしまう等でしょう。年末の大掃除などの際に、素人判断で室外機を大きく動かし誤って割ってしまうケースも多いので心当たりがあるかたは、配管の割れを疑った方が良いと言えます。

エアコンのガス漏れを確かめる方法

ここまで、ガス漏れしてしまう主な原因はお分かり頂けたのではないかと思います。

しかし、自分の家のエアコンの不具合の原因がガス漏れであるかどうかは、イマイチ判断が難しいのではないでしょうか。この項では、素人でも簡単に確認できるガス漏れチェックの2つの方法をご紹介します。

ガス漏れチェック①霜で確かめる

1つ目のチェック方法は、霜で確かめるという点です。方法は簡単なので是非試してみましょう。

【手順1】

エアコンを15分程度冷房の状態で稼働させておく

【手順2】

外にある室外機のパイプ部分に霜がついているかどうか確認する

パイプに霜がついていればガス漏れ、水滴ならガス漏れの可能性は極めて低いです。この確認方法の精度は100パーセントではありませんが、たった2ステップの手順でガス漏れを判断できますので、一度試してみましょう。

ガス漏れチェック②リークテスター

2つ目の方法はリークテスターを用いた方法です。

リークテスターとは簡単に言えば、ごく微量のエアコンのガス漏れの特定が可能な探知機のことです。様々な検知方法がありますが、誤作動が少なく安価で購入できる赤外線検知タイプのリークテクターが大変おすすめですよ。

上記の確認方法ではイマイチガス漏れしているか解らない、ガス漏れを精度の高い方法で確認したい!という方はリークテクターを用いたチェック方法が確実でしょう!

イチネンTASCO TA430FP 赤外線式リークディテクター
イチネンTASCO TA430FP 赤外線式リークディテクター
対応冷媒:R410A、R407C、R404A、R32、R134a、R22、R12等 検出感度:2.8g/年(Hi)、15g/年(Mi)、30g/年(Lo)

エアコンのガスの入れ方

エアコンのガス漏れが発覚したら、エアコンにガスを入れましょう。

エアコンのガスの追加補充は、ガスがしっかりとエアコン内に入っているかの判定が難しい、ガスの量は少なくも多くもない適量でなければならない等、専門知識や技術が要される為、基本的には出来ないというのが定説ですが、自分で充填する方法も勿論あります。この項では、ガスの入れ方を詳しく解説していきます。

ガスの入れ方①冷媒ガスの種類の確認

まずはじめに、ご自宅のエアコンに使用されている冷媒ガスの種類を確認してみましょう。家庭用のエアコンの場合は大体下記の三種類の冷媒ガスである場合が多いです。

  • R22(HCFC)
  • R410a(HFC)
  • R32(HFC)

ご自宅のエアコンの冷媒ガスの種類の確認する方法は、室外機を見るのが一番てっとり早いでしょう。大体が室外機の側面にシールにて記してありますので、外に置いてある室外機を確認しガスの種類を見ておきましょう。

ちなみに補足ですが、R22は10年以上前のエアコンで主流として使用されていた冷媒ガスなので、もしR22を使用したエアコンだった場合、少し年季の入っているエアコンと認識しておく方が良いです。エアコンの寿命は、一般的に10年前後とされていますので、R22を使用しているエアコンの殆どが今後経年劣化による様々なトラブルが起こると予測されます。

折角ガスを入れ替えても、すぐに使用できなくなってしまう可能性が高いです。この機会に買い替えを検討してみても良いのではないでしょうか。

ガスの入れ方②ガス量の確認をする

冷媒ガスの種類が判明したら次はガスの量を確認しましょう。エアコンメーカーでは下記の要領でガスの量を測定する事を推奨しています。誤った方法で確認すると故障の原因にも繋がりますので、必ず下記の方法で自己判断にて行ってくださいね。

  • 低圧側の圧力と規定値を比較して確認する
  • 風量を最大の状態にして、吸い込みと吹き出しの温度差を規定値と比較して確認する
  • 電源部分の電流値を規定値と比較して確認する

ガスの入れ方③準備するもの

次に、準備しておきたいものについてです。ガス補充を自分で行う際には下記の道具を用意しておきましょう。

  • エアコンガス
  • ガスチャージホース

これらは、ホームセンターやインターネットなどで2つで3,000円程度で購入できますので、作業を行う前日までに前もって購入しておくことをおすすめします。

ガスの入れ方④ガスチャージの流れ

最後にガスをチャージする流れを解説します。

  1. エアコンを冷房運転にする
  2. 室内機の露の状態を確認しながら少しずつガスをいれていく
  3. 室外機から室内機に伸びているパイプを触り均一に冷えている事を確認する(室外機側のみ冷えている状態はガスの量がすくないということなので、追加で補充しましょう)
  4. 室内機の中の熱交換器が均一に冷え切ればチャージ完了です!

上手くいくためのポイントは、外気温が一定であることなので、雨や晴れの日ではなく気温の変化の少ない日にチャージを行いましょう。

カーエアコンのガス補充は動画でチェック!

[embedyt] https://www.youtube.com/watch?v=-W8ymVt41Is[/embedyt]

カーエアコンのガス補充については、動画にてわかりやすく解説しているものがありましたので、車のエアコンの効きが悪くなっている方は是非参考にしてみてくださいね!

エアコンのガスを自分で補充するのは危険?

最後にエアコンにガスを補充する際の注意点を解説して終わりたいと思います。

ガス漏れや火災の危険性を伴う

上の項で説明しましたように、自分でガスを交換することは理論的に考えれば可能ですが、専門知識のない素人のガスの取り扱いは大変危険です。誤ってガス漏れを起こしてしまった場合には、火災や最悪爆発などの取り返しのつかない事態になってしまいます。どうしても、自分で補充したい場合には取扱説明書はメーカーの推奨している交換方法をしっかりと守り、くれぐれも気を付けて自己責任で行いましょう!

業者に頼むほうが無難

何らかの理由で、どうしても自分で補充したい理由があるのなら仕方がありませんが、ガス漏れで起こりうるリスクの大きさを考えると、エアコン業者に頼んだ方が無難と言えるでしょう。地域やお願いする業者で料金は若干違いますが、平均して10,000円前後でガス補充をプロにお願いできます

自分で準備するより若干費用はかさんでしまいますが、その差は数千円程度で火災や爆発のリスクを考えると安い位です。金銭面のお得さを取るか、安全でお手軽な方をとるか、あなたのニーズにあった方法を選びましょう!

エアコンのガスの補充は基本的に業者に依頼しよう

今回は、エアコンのガス漏れチェックやガスが漏れている際の対処法についてのまとめでした。エアコンのガス漏れはリークテスターを用いて簡単に確認できますので、エアコンの効きが悪くなってきたと感じたら是非試してみてください。

もしガス漏れをしている場合は、自分で充填する方法もありますが、火災や爆発などのリスクがつきまといますので、エアコン修理業者に依頼することが無難ですよ!エアコンを修理して、今年は快適な夏を過ごしましょう!

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※記事の掲載内容は執筆当時のものです。